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SDS-1

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
小型こがた実証じっしょう衛星えいせい1がた「SDS-1」
所属しょぞく JAXA
しゅ製造せいぞう業者ぎょうしゃ JAXA
公式こうしきページ 小型こがた実証じっしょう衛星えいせい1がた(SDS-1)
国際こくさい標識ひょうしき番号ばんごう 2009-002F
カタログ番号ばんごう 33497
状態じょうたい 運用うんよう終了しゅうりょう
目的もくてき 先端せんたん技術ぎじゅつ実証じっしょう
計画けいかく期間きかん 1ねん8ヶ月かげつ
設計せっけい寿命じゅみょう 半年はんとし
打上うちあ H-IIAロケット 15号機ごうき
打上うちあ日時にちじ 2009ねん1がつ23にち1254ふん
軌道きどう投入とうにゅう 2009ねん1がつ23にち
運用うんよう終了しゅうりょう 2010ねん9月8にち
物理ぶつりてき特長とくちょう
本体ほんたい寸法すんぽう 70cm × 70cm × 60cm
質量しつりょう やく100kg
発生はっせい電力でんりょく 100W以上いじょう
姿勢しせい制御せいぎょ方式ほうしき 定常ていじょう運用うんよう:スピン安定あんてい制御せいぎょ
ミッション簡易かんいさんじく姿勢しせい制御せいぎょ
軌道きどう要素ようそ
周回しゅうかい対象たいしょう 地球ちきゅう
軌道きどう 太陽たいよう同期どうき軌道きどう
高度こうど (h) 666km
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 98.06
くだ交点こうてん通過つうか
地方ちほう
13:00
搭載とうさい機器きき
MTP マルチモード統合とうごうトランスポンダ
SWIM スペースワイヤ実証じっしょうモジュール
AMI 先端せんたんマイクロプロセッサ軌道きどうじょう実験じっけん装置そうち
TFC 薄膜うすまく太陽たいよう電池でんち
GPSR 小型こがたGPS受信じゅしん
MSS 小型こがたせい太陽たいようセンサ
ACMR 次世代じせだいモニタカメラ
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SDS-1英語えいご: Small Demonstration Satellite - 1)は宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう(JAXA)が開発かいはつした小型こがた実証じっしょう衛星えいせいである。

概要がいよう

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実用じつよう衛星えいせい搭載とうさいするにはリスクがおおきい技術ぎじゅつのうち、ロードマップのうえ重要じゅうよう緊急きんきゅう技術ぎじゅつ実証じっしょうおこなうことで技術ぎじゅつてき成熟せいじゅくたかめ、将来しょうらい実用じつよう衛星えいせい信頼しんらいせい向上こうじょうげることを目的もくてきとして開発かいはつされた。小型こがたであるため大型おおがた衛星えいせいよりていコストかつ短期間たんきかんでの開発かいはつ可能かのうであり、よりタイムリーな技術ぎじゅつ実証じっしょう可能かのうであるとされている。また、マイクロラブサットと同様どうように、インハウスで製作せいさくすることをとおしてJAXA若手わかて技術ぎじゅつけい職員しょくいん人材じんざい育成いくせいおこなうことも目的もくてきとしている。

ミッション

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5つのミッションから構成こうせいされる。

マルチモード統合とうごうトランスポンダ(MTP)

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PSK/PM、UQPSK/SQPM、QPSK、UQPSKの4種類しゅるい通信つうしん方式ほうしき搭載とうさいしながら、従来じゅうらいの1種類しゅるい通信つうしん方式ほうしきのトランスポンダと同等どうとう寸法すんぽう質量しつりょうおさまるよう小型こがた軽量けいりょうされたSおびトランスポンダを実証じっしょうするミッション。将来しょうらい観測かんそく衛星えいせい科学かがく衛星えいせいへの標準ひょうじゅん搭載とうさい目的もくてきとしている。

スペースワイヤ実証じっしょうモジュール(SWIM)

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JAXAが開発かいはつした宇宙うちゅうよう64bitMPUであるHR5000をかくとして、あらたな衛星えいせいよう国際こくさい標準ひょうじゅん通信つうしん規格きかくであるSpaceWire適用てきよう開発かいはつされたSpaceCube2モジュールの軌道きどうじょう実証じっしょうおこなうミッション。小型こがた科学かがく衛星えいせいシリーズとうへの適用てきよう目的もくてきとしている。DECIGOけ、ちょうこう感度かんど加速度かそくどけいもちいた重力じゅうりょく変動へんどう計測けいそく実験じっけんおこなう。

先端せんたんマイクロプロセッサ軌道きどうじょう実験じっけん装置そうち(AMI)

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320MIPSきゅう64bitMPU、SRAMDC-DCコンバータパワーMOSFETひとし部品ぶひん構成こうせいされる高性能こうせいのう計算けいさんボードの軌道きどうじょう実証じっしょうおこなうミッション。

薄膜うすまく太陽たいよう電池でんち(TFC)

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次世代じせだい宇宙うちゅうよう太陽たいよう電池でんち候補こうほとされている2種類しゅるい薄膜うすまく太陽たいよう電池でんちについて軌道きどうじょうデータの取得しゅとく実装じっそう技術ぎじゅつ実証じっしょうおこなうミッション。

次世代じせだい小型こがた衛星えいせいバス技術ぎじゅつ実験じっけん

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車載しゃさいようGPS受信じゅしんをベースに筐体きょうたい、インタフェース回路かいろ、GPSアンテナ、ファームウェアを宇宙うちゅうよう改良かいりょうした小型こがたGPS受信じゅしん(GPSR)。検出けんしゅつ素子そし民生みんせいようCMOS APSを採用さいようした小型こがた軽量けいりょうてい消費しょうひ電力でんりょくの2じく太陽たいようセンサ小型こがたせい太陽たいようセンサ(MSS)。最新さいしん民生みんせいようCMOS素子そし民生みんせいようCPUを活用かつようした次世代じせだいモニタカメラ(ACMR)。以上いじょう、3つの次世代じせだい小型こがた衛星えいせいバス技術ぎじゅつ軌道きどうじょう実証じっしょうおこなうミッション。

運用うんよう

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2009ねん1がつ23にち1254ふん温室おんしつ効果こうかガス観測かんそく技術ぎじゅつ衛星えいせいいぶき」やピギーバック衛星えいせい6とともに、H-IIAロケット15号機ごうきによってげられた。1がつ27にちまで4日間にちかんはクリティカル運用うんようおこない、衛星えいせい分離ぶんり確認かくにん、スピン安定あんてい状態じょうたい確認かくにん太陽たいよう電池でんちパドルの展開てんかい電力でんりょく状態じょうたい確認かくにんおこなった。その1がつ28にちから3月6にちまでは初期しょきチェックアウトがおこなわれ、各種かくしゅ搭載とうさい機器きき動作どうさ正常せいじょうであることが確認かくにんされた。

3月7にち以降いこう定常ていじょう運用うんようはいり、MTP、SWIM、AMIを中心ちゅうしん順次じゅんじ実験じっけんおこなわれた。半年はんとしあいだ定常ていじょう運用うんよう9月7にち終了しゅうりょうした。以後いご、2010ねん9月8にちまでやく1年間ねんかんわたりAMI実験じっけん中心ちゅうしんとした後期こうき運用うんよう継続けいぞくし、運用うんよう終了しゅうりょうした。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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