Sd Kfz 263 (6-Rad)

Sd Kfz 263 (6-Rad) は、第だい二に次じ大戦たいせん前まえに採用さいようされたドイツの指揮しき用よう6輪りん重じゅう装甲そうこう無線むせん車しゃである。1937～38年ねんの間あいだにマギルス社しゃによって28輌りょうが生産せいさんされた。制式せいしき名称めいしょうはschwerer Panzerfunkwagen (Sd Kfz 263) 6-Rad（6輪りん重じゅう装甲そうこう無線むせん車しゃ 特殊とくしゅ車輌しゃりょう263型がた）。本ほん車しゃの後継こうけいとして、同おなじ形式けいしき番号ばんごうを持もつ本格ほんかく的てきな8輪りん重じゅう装甲車そうこうしゃシリーズが作つくられ、こちらはSd Kfz 263 (8-Rad)と呼よばれる。

概要がいよう

民間みんかん向むけのトラックシャーシをベースにした、暫定ざんてい的てきな重じゅう装甲そうこう無線むせん車しゃSd Kfz 232 (6-Rad)は部隊ぶたい本部ほんぶとの通話つうわができるFu.11中距離ちゅうきょり無線むせん機きを追加ついかしたが、このため車内しゃないが狭せまくなり、指揮しき官かん用ようとしては使つかい勝手がってが良よくなかった。そこで砲塔ほうとうを固定こていし、主砲しゅほうである2cm KwK30を撤去てっきょして車内しゃない容積ようせきを増ました本部ほんぶ向むけの指揮しき専用せんようタイプが作つくられた。

大型おおがたフレームアンテナが装備そうびされているのは232と同様どうようではあるが、砲塔ほうとうが固定こていされているのでその支柱しちゅうも4本ほんのシンプルな物ものになった。また停車ていしゃした状態じょうたいで使用しようする、長距離ちょうきょり通信つうしん用ようの伸縮しんしゅく式しきのマストアンテナも装備そうびされていた。乗員じょういんは1名めい増ふえて5名めいとなった。

本ほん車しゃは機械きかい化か通信つうしん大隊だいたいに配備はいびされ、徐々じょじょに後継こうけいのSd Kfz 263 (8-Rad)に置おき換かわっていったが、フランス戦せんの頃ころまでは第だい一線いっせんでその姿すがたを見みることができ、またその後ごも後方こうほう任務にんむに用もちいられた。

参考さんこう文献ぶんけん

• デルタ出版しゅっぱん グランドパワー No.067 '99/12 ドイツ6輪りん装甲車そうこうしゃ