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T-38 (戦車せんしゃ)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
T-38けい戦車せんしゃ
性能せいのうしょもと
全長ぜんちょう 3.78 m
全幅ぜんぷく 2.234 m
ぜんこう 1.66 m
重量じゅうりょう 3.3 t
懸架けんか方式ほうしき 水平すいへいコイルスプリングしきボギーがた
速度そくど 40 km/h 浮行速度そくど6~7 km/h
行動こうどう距離きょり 220~230 km
主砲しゅほう 7.62 mmDT機関きかんじゅう(1512はつ
装甲そうこう 4~9 mm
エンジン GAZ-AA4 4ストローク直列ちょくれつ4気筒きとう水冷すいれいガソリン
50 hp
乗員じょういん 2めい
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T-38は、だい世界せかい大戦たいせん以前いぜんソビエト連邦れんぽう開発かいはつした水陸すいりく両用りょうよう戦車せんしゃ

概要がいよう

[編集へんしゅう]

1936ねん、T-37Aはさらにサイズを拡大かくだいくるまだかげて水上すいじょう安定あんていせいしたT-38に改良かいりょうされた。じゅうとう操縦そうじゅうせき配置はいちわり操縦そうじゅうしゅはエンジンのまえ配置はいちされ、フロートがただったフェンダーが通常つうじょういちまいいた変更へんこうされた。それ以外いがい外見がいけんてきにさほどかわってはいないが、エンジンと操行そうこうけいGAZ-AAトラックのものをベースにそう軌車けに改良かいりょうされ、またサスペンションが柔軟じゅうなんになり、みちがい走行そうこう性能せいのう以前いぜんより改善かいぜんされていた。

1936ねん2がつまつからT-37Aとの併行へいこう生産せいさん開始かいしされ、3年間ねんかん出力しゅつりょく向上こうじょうがたのT-38M2をふくむ1340りょう完成かんせいした。そして1939ねんノモンハン事件じけん東部とうぶポーランド侵攻しんこうどくせん初期しょきフィンランドふゆ戦争せんそう参加さんかした。しかしT-37/T-37A同様どうよう装甲そうこう武装ぶそう貧弱ひんじゃくさや、陸上りくじょうでの機動きどうりょく不足ふそく速度そくどげるとくつたい脱落だつらくする欠点けってん用兵ようへいがわから指摘してきされ、実戦じっせんではたいした戦力せんりょくにもならずおおくがうしなわれていった。フィンランドぐん捕獲ほかくしたほんしゃ運用うんよう一部いちぶKV-1T-34/76したダミーの砲塔ほうとうせて訓練くんれん使つか仮想かそう敵役かたきやくとなった。

T-38にはに、リーフスプリングきのサスペンションに変更へんこうしたT-38M1や、M2に航空こうくうようの20mm ShVAK改造かいぞうしたTNSh機関きかんほう実験じっけん装備そうびした試作しさくしゃもあったが、いずれも採用さいようされていない。ソ連それん水陸すいりく両用りょうよう偵察ていさつ戦車せんしゃは、まったくのべつ系統けいとうであるT-40がれることとなった。

T-38M2 武装ぶそう強化きょうか試作しさくがた