TAMA Drums

TAMA
TAMA Drums
市場いちば情報じょうほう	全ぜん世界せかい
設立せつりつ	1974年ねん
業種ぎょうしゅ	楽器がっき製造せいぞう
事業じぎょう内容ないよう	ドラムセット、スネアドラム、パーカッション、ドラムハードウェア
主要しゅよう株主かぶぬし	星野ほしの楽器がっき
主要しゅよう部門ぶもん	日本にっぽん・瀬戸せと市し
外部がいぶリンク	[1]
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TAMA Drums（タマドラム、タマ）は、日本にっぽんの楽器がっきメーカーである星野ほしの楽器がっきが製造せいぞう・販売はんばいするドラムセットおよびハードウェアのブランドである^[1]。

概要がいよう

1974年ねんに星野ほしの楽器がっきのドラムブランドとして設立せつりつ^[2]。製品せいひんの研究けんきゅう開発かいはつ、プロ仕様しようおよびハイエンドモデルのドラムは日本にっぽんの瀬戸せとで製造せいぞうされ^[3]、ハードウェアおよびローエンドモデルのドラムは中国ちゅうごくの広州こうしゅうで製造せいぞうされている^[4]。星野ほしの楽器がっきは、マーケティングおよび卸売おろしうり販売はんばいのために世界中せかいじゅうにいくつかのオフィスを有ゆうし、米国べいこく市場いちば向むけのTAMAドラムは、ペンシルベニア州しゅうベンサレムのHoshino (U.S.A.)で組くみ立たてておよび在庫ざいこ管理かんりがなされている。また、この米国べいこくの子会社こがいしゃは、製品せいひんの市場いちば調査ちょうさおよび開発かいはつにも貢献こうけんしている^[5]。

歴史れきし

1966年ねん、星野ほしの楽器がっきはStar Drumsのブランド名めいでドラムの製造せいぞうを開始かいしする^[2]。ブランド名めいは創業そうぎょう者しゃ・星野ほしの義太郎よしたろうの姓せいである「星野ほしの」に因ちなんでいる。これらのドラムは、星野ほしのの子会社こがいしゃである多満たま製作所せいさくしょで製造せいぞうされた^[2]。この製作所せいさくしょは1962年ねんにアイバニーズのギターとアンプの製造せいぞうを開始かいしするために設立せつりつされたが、1966年ねんまでにギターとアンプの製造せいぞうは外部がいぶに移管いかんされ、ドラムの生産せいさんのみが継続けいぞくされた。Star DrumsからImperial StarとRoyal Starという2つの上位じょういモデルがアメリカ市場いちばに導入どうにゅうされ、当時とうじのRogers、Ludwig、Slingerlandなどが販売はんばいしていたより高価こうかなアメリカ製せいドラムと競合きょうごうする成功せいこうを収おさめる^[2]。

1974年ねんまでに、星野ほしの楽器がっきは高こう品質ひんしつなドラムとハードウェアを製造せいぞうし、これらのドラムをTAMAブランドでマーケティングする取とり組くみを開始かいしする^[2]。TAMAのブランド名めいは星野ほしの楽器がっきの創業そうぎょう者しゃ・星野ほしの義太郎よしたろうの妻つまの名前なまえ「星野ほしの多満たま」が由来ゆらいである^[2]。また、TAMAのドラムセットのモデル名めいにStarの名称めいしょうが使用しようされているのは、前身ぜんしんブランドであるStar Drumsの名残なごりである。

1977年ねん、TAMAとドラム・ワークショップ（DW）は破産はさんしたCamco Drum Companyを共同きょうどうで買収ばいしゅう。この買収ばいしゅうにより、DWはCamcoの金かね型がたおよび製造せいぞう設備せつびを継承けいしょうし、TAMAはCamcoのブランド名めい、デザイン、エンジニアリング、および特許とっきょ権けんを継承けいしょうする。当時とうじ、Camcoは市場いちばで最もっとも優すぐれたドラムペダルを製造せいぞうする楽器がっきメーカーと認識にんしきされており、DWは元もとの金かね型がたを使用しようしてそのペダルの製造せいぞうを継続けいぞく、DW5000として再さいブランド化かする。一方いっぽう、TAMAは同おなじペダルをCamcoのブランド名めいで製造せいぞうを継続けいぞくし、TAMAブランドバージョンのCamcoペダルは、オリジナルのCamcoペダルと区別くべつするために一般いっぱん的てきに「Tamcoペダル」と呼よばれている。TAMAは継承けいしょうしたCamcoのエンジニアリングをすべての製造せいぞうプロセスに導入どうにゅうしたことで、ドラムの総合そうごう的てきな品質ひんしつが短期間たんきかんで向上こうじょうした^[6]。買収ばいしゅう当初とうしょ、低てい価格かかくのTAMAドラムを初心者しょしんしゃ向むけにマーケティングし、Camcoブランドからプロミュージシャン向むけの高こう品質ひんしつなドラムを販売はんばいする計画けいかくであったが、低てい価格かかくながら高こう品質ひんしつなハードウェアであったことから、ビリー・コブハムなど世界せかいのトップアーティストとの契約けいやくが後押あとおしとなり、プロミュージシャンたちもTAMAドラムを使用しようするようになる。

TAMAは耐久たいきゅう性せいのあるハードウェアや、1970年代ねんだいの他ほかの多おおくのブランドとは異ことなりシェルに干渉かんしょうしないドラムマウントシステムを最初さいしょ期きに市場いちばへ供給きょうきゅうしたことで知しられる^[2]。また、1980年ねんにはシェルの幅はばでなく深ふかさを調整ちょうせいすることでピッチ調整ちょうせいされたオクトバン^{[注ちゅう 1]}と呼よばれるオリジナルパーカッションを開発かいはつしており、サイモン・フィリップス、スチュワート・コープランド、マイク・ポートノイといった一流いちりゅうのドラマーが使用しようしている^[7]。