ザ・リッピントンズ

ザ・リッピントンズ The Rippingtons
ライブでのエリック・マリエンサル（左ひだり）とラス・フリーマン
基本きほん情報じょうほう
出身しゅっしん地ち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
ジャンル	スムーズジャズ フュージョン ジャズ・ポップ クロスオーバー・ジャズ
活動かつどう期間きかん	1985年ねん -
レーベル	アルファ/パスポート GRP ウィンダム・ヒル・ジャズ ピーク/コンコード
公式こうしきサイト	www.rippingtons.com
メンバー	ラス・フリーマン ビル・ヘラー キム・ストーン デイヴ・カラソニー スコット・ブレッドマン ジェフ・カシワ
旧きゅうメンバー	ケニー・G ブランダン・フィールズ ポール・テイラー エリック・マリエンサル デイヴィッド・ベノワ グレッグ・カルーカス マーク・ポートマン ビル・ランフィア スティーヴ・ベイリー トニー・モレイアス デイヴ・フーパー スティーヴ・リード

ザ・リッピントンズ（The Rippingtons）は、ギタリストのラス・フリーマンにより1985年ねんに結成けっせいされたスムーズ・ジャズ/フュージョンのグループ。

L.A.(西海岸にしかいがん)スタイル・フュージョンの代表だいひょう格かくグループの一ひとつ。軽快けいかいなポップで爽さわやかなメロディが特徴とくちょうで、ラテンやアフリカ等ひとしのワールドビートを取とり入いれている曲きょくも多おおい。代表だいひょう曲きょくに「Tourist in Paradise」がある。

デビュー以来いらいリッピントンズのライブ盤ばん・ベスト盤ばんを含ふくむ全すべてのアルバムのジャケットには、ビル・メイヤーによるイラストキャラクター「ジャズ・キャット」が描えがかれている。

来歴らいれき

1986年ねん発表はっぴょうのアルバム『ムーンライティング』でデビュー。このアルバムにはサックス奏者そうしゃのケニー・Gや、ピアニストのデイヴィッド・ベノワが共演きょうえんしている。1989年ねんに代表だいひょう作さくとなる『ツーリスト・イン・パラダイス』を発表はっぴょう。タイトル曲きょくはカール・アンダーソンの印象いんしょう的てきなボーカルが聴きける。1991年ねん発表はっぴょうの『カーヴス・アヘッド』はジャケットの絵えや収録しゅうろく曲きょく「Snowbound」のタイトル名めいの様ように冬ふゆを意識いしきした作つくりが見みられる。1993年ねんには初はつのライブ・アルバム及およびビデオ『ライヴ・イン・L.A.』を発表はっぴょう。1992年ねんのロサンジェルス（L.A.）でのライブを収録しゅうろく、デイヴィッド・ベノワにカール・アンダーソンをゲストに招まねいている。

フリーマンは1994年ねんにGRP内ないに自己じこのレーベル、ピーク・レコードを立たち上あげ、メンバーを固定こてい化かし始はじめ、バンド意識いしきを高たかめる。この年としに発表はっぴょうの『ブレイヴ・ニュー・ワールド』には初はつのフル・ボーカル・ナンバーも収おさめられている。結成けっせい10周年しゅうねん目めに当あたる1997年ねんにレーベルごとBMG傘下さんかのウィンダム・ヒル・レコードに移籍いせきし、記念きねんアルバム『ブラック・ダイヤモンド』を発表はっぴょう。1999年ねん発表はっぴょうの『トパーズ』はアメリカ南西なんせい部ぶのサウンドをテーマにした作品さくひんである。

その後ごウィンダム・ヒルがジャズ部門ぶもんから撤退てったいしたため、2000年ねんにコンコード・ミュージック・グループに再ふたたびレーベルごと移籍いせきした。同年どうねんに『ライフ・イン・ザ・トロピックス』を発表はっぴょう、タイトルのように南国なんごくを意識いしきした作つくりとなっており、デイヴ・コーズやエリック・マリエンサル、ピーター・ホワイト、ボブ・ジェームスが参加さんか。このアルバムがきっかけでエリック・マリエンサルがレギュラー・メンバーとなる。2006年ねん8月がつには過去かこのレギュラー・メンバーが勢せいぞろいした20周年しゅうねん記念きねんアルバム『20THアニヴァーサリー・セレブレイション』を発表はっぴょう。2009年ねん発表はっぴょうの『モダン・アート』よりジェフ・カシワが復帰ふっきしている。

メンバー

元々もともとレコーディングにおいてはリーダーのラス・フリーマンがギターとキーボード、プログラミング等とうを担当たんとうするワンマンバンドであり、またライブにおいても過去かこ、フリーマン以外いがいは、入いれ替かわりのあるバンドであった。現在げんざいもレコーディングにおいてはゲスト・ミュージシャンを迎むかえているものの、1996年ねんからはバンド・メンバーが固定こてい化かされ、2000年ねん以降いこうは以下いかのメンバーで構成こうせいされている。

• ラス・フリーマン - リーダー、ギター、キーボード、プログラミング（1986年ねん-）
• ジェフ・カシワ - サックス（1991年ねん-1997年ねん、2009年ねん-）
• ビル・ヘラー - キーボード（2001年ねん-）
• リコ・ベレッド - ベース（2009年ねん-）
• デイヴ・カラソニー - ドラム（2000年ねん-）

リーダーのラスがギタリストであるが、ギターだけでなくサックスが前面ぜんめんに出でた曲きょくも多おおく、数々かずかずのサックス奏者そうしゃが参加さんかしているのもこのグループの特徴とくちょうである。ゲストとしてケニー・Gやカーク・ウェイラム、ネルソン・ランジェル等ひとしを迎むかえている他ほか、旧きゅうレギュラーメンバーにオリジナル・メンバーのブランダン・フィールズ（1986年ねん-1990年ねん）、ジェフ・カシワ（1991年ねん-1997年ねん）、ポール・テイラー（1999年ねん）、エリック・マリエンサル（2003年ねん-2008年ねん）が在籍ざいせきしていた。現在げんざいはジェフ・カシワが復帰ふっきしている（2009年ねん-）。

ピアニスト/キーボーディストはラスの盟友めいゆうでもあるデイヴィッド・ベノワや、グレッグ・カルーカスがオリジナル・メンバーであるが、GRP期きのスタジオ・アルバムはラス自身じしんがキーボードを担当たんとうしていることが多おおく、ピアノのソロ・パートなどでマーク・ポートマンが参加さんか（1991年ねん-1996年ねん）。ピーク/ウィンダム・ヒル期きに移うつってからはデイヴ・コチャンスキー（1997年ねん-2000年ねん）、以降いこうはビル・ヘラーが担当たんとう（2001年ねん-）。

ベーシストはビル・ランフィアが初期しょきのみ活動かつどう（1986年ねん-?）、引ひき続つづきスティーヴ・ベイリーがベース・ギターで参加さんか（1989年ねん-1990年ねん）、以降いこうはキム・ストーンがベースを担当たんとうし、ラス以外いがいで最古さいこのメンバーだった（1991年ねん-2008年ねん）。現在げんざいはリコ・ベレッドが担当たんとう（2009年ねん-）。

ドラマーはトニー・モレイアスがオリジナル・メンバーでGRP期き全すべてのアルバムにクレジット（1986年ねん-1996年ねん）、ピーク/ウィンダム・ヒル期き（1997年ねん-1999年ねん）はデイヴ・フーパー、ピーク/コンコード期き以降いこうはデイヴ・カラソニーが担当たんとう（2000年ねん-）。

パーカッショニストはスティーヴ・リードがオリジナル・メンバーであり、ラテン/ワールドミュージックにおいて特とくに活躍かつやく、ピークがコンコードに移うつるまで在籍ざいせき（1986年ねん-1999年ねん）。2000年ねんはRaman Yslasが担当たんとう、以降いこうはスコット・ブレッドマンが担当たんとうしている（2001年ねん-2008年ねん）。2009年ねん発表はっぴょうの『モダン・アート』以降いこうにはパーカッショニストは参加さんかしていない。

ゲストであるが、「Tourist in Paradise」他たでボーカルを担当たんとうしたカール・アンダーソンも特記とっきしておく。

※括弧かっこ内ないは在籍ざいせき年ねん

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

• 『ムーンライティング』 - Moonlighting (1986年ねん、GRP)
• 『キリマンジャロ』 - Kilimanjaro (1988年ねん、GRP)
• 『ツーリスト・イン・パラダイス』 - Tourist in Paradise (1989年ねん、GRP)
• 『聖ひじりジェームス・クラブへようこそ』 - Welcome to the St. James' Club (1990年ねん、GRP)
• 『カーヴス・アヘッド』 - Curves Ahead (1991年ねん、GRP)
• 『ウィークエンド・イン・モナコ』 - Weekend in Monaco (1992年ねん、GRP)
• 『サハラ』 - Sahara (1994年ねん、GRP)
• 『ブレイヴ・ニュー・ワールド』 - Brave New World (1996年ねん、GRP)
• 『ブラック・ダイヤモンド』 - Black Diamond (1997年ねん、Peak)
• 『トパーズ』 - Topaz (1999年ねん、Peak)
• 『ライフ・イン・ザ・トロピックス』 - Life in the Tropics (2000年ねん、Peak)
• 『レット・イット・リップ』 - Let It Ripp (2003年ねん、Peak)
• 『ワイルド・カード』 - Wild Card (2005年ねん、Peak)
• 『20THアニヴァーサリー・セレブレイション』 - 20th Anniversary (2006年ねん、Peak)
• 『モダン・アート』 - Modern Art (2009年ねん、Peak)
• Côte D'Azur (2011年ねん、Peak)
• Built To Last (2012年ねん、eOne)
• Fountain of Youth (2014年ねん、eOne)
• True Stories (2016年ねん、eOne)
• Open Road (2019年ねん、eOne)

ライブ・アルバム

• 『ライヴ・イン・L.A.』 - Live in L.A. (1993年ねん、GRP)
• 『ライヴ・アクロス・アメリカ』 - Live Across America (2002年ねん、Peak)

コンピレーション・アルバム

• 『ベスト・オブ・リッピントンズ』 - The Best of The Rippingtons (1997年ねん、GRP)

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト
• Peak Records
• GRP(Verve)内ない
• ザ・リッピントンズ - Discogs