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VMFS

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
VMFS
開発かいはつしゃ VMware, Inc.
正式せいしきめい Virtual Machine File System
導入どうにゅう (ESX Server v1.x)
パーティション識別子しきべつし 0xfb (MBR)
構造こうぞう
限度げんど
最大さいだいファイル サイズ 2TB - 512 bytes
最大さいだいファイルすう ~30,720 (VMFS-3) [1]
~100,000 (VMFS-5) [2]
最大さいだいボリューム サイズ 2 TB (VMFS-3) [1]
64 TB (VMFS-5) [2]
ファイルめい文字もじ {{{filename_character_set}}}
特徴とくちょう
透過とうかてき圧縮あっしゅく No
透過とうかてき暗号あんごう No
重複じゅうふく排除はいじょ {{{single_instance_storage}}}
対応たいおうOS VMware ESX
テンプレートを表示ひょうじ

VMware VMFS (Virtual Machine File System) はVMwareによって開発かいはつされたクラスタファイルシステムである。 VMware ESX Server同社どうしゃ主力しゅりょく製品せいひんであるvSphere (およきゅうVMware Infrastructure)で利用りようされる。[3] VMFSは仮想かそうマシンのディスクイメージやスナップショットを格納かくのうするため開発かいはつされた。 複数ふくすうのサーバーからおなじファイルシステムにたいしてきが可能かのうであるが、仮想かそうマシンファイルにたいしては排他はいたてき作動さどうする。VMFSボリュームは複数ふくすうのディスクボリュームで構成こうせい可能かのうであり、また拡張かくちょうすることもできる。VMware製品せいひん利用りようするさいに、VMFSは必須ひっすではない。わりにNFS利用りようすることも可能かのうである。

これまでのバージョン

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ESX Serverのリリースに対応たいおうして、VMFSは現在げんざい4つのバージョンが存在そんざいする。

  • VMFS version 1はかつてESX Server v1.xで利用りようされていたが、現在げんざいすで販売はんばい終了しゅうりょうとなっている。クラスタファイルシステムの機能きのうはなく、単体たんたいのサーバーでのみ利用りよう可能かのうである。
  • VMFS version 2はESX Server v2.xで利用りようされている。VMFS2はフラットファイルシステムであり、ディレクトリ構造こうぞうたない。公式こうしきには"VMware File System"とばれている。
  • VMFS version 3はESX Server v3.xとvSphere(4.x)で利用りようされる。おおきな進歩しんぽとして、このバージョンから階層かいそうディレクトリ構造こうぞう実装じっそうされた。そのため、ふるいバージョンのESX ServerはVMFS version3以前いぜんのファイルステムをきすることはできない。ESX Server 3とVMFS3から仮想かそうマシン構成こうせいファイルはVMFSパーティションじょう保存ほぞんされるようになった。
  • VMFS version 5はESXi Server v5.xとvShpere(5.x)で利用りようされる。もっとおおきな進歩しんぽとして、1MBのブロックサイズをサポートしたことである。[4]

おも機能きのう

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  • ファイル単位たんいのロック機構きこう実装じっそうすることにより、複数ふくすうのESXサーバーから同時どうじにアクセスすることを可能かのうにしている。SCSIリザベーションはLUNのメタデータがえられるタイミングでのみ発生はっせいするようにチューニングされている。
  • ESXサーバーを追加ついか削除さくじょするさいのESXサーバーに影響えいきょうあたえない。
  • ESX/ESXi4ではLUN拡張かくちょうによるファイルシステム拡張かくちょうをサポートする。
  • 仮想かそうマシンのI/Oをボリューム、ディスク、ファイル単位たんい最適さいてきする。
  • ジャーナルデータを分散ぶんさんしたディスクに配置はいちすることにより、素早すばや仮想かそうマシンをリカバリすることができる。
  • 特定とくていのストレージ装置そうちがVAAI(vStorage API for Array Integration)に対応たいおうしている場合ばあい、SCSIリザベーションを抑制よくせいしたり、単純たんじゅんなIO(ゼロみ)などを効率こうりつすることができる。

制約せいやく

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  • 64だいのESXサーバーで共有きょうゆうすることができる。[1]
  • 最大さいだい2TBのLUN[1]、64TBまでのVMFSをサポートする。[2].
  • VMFS-3では1ファイルは262,144 (218) ブロックまでに制約せいやくされる。すなわち、1MBブロックサイズの場合ばあいは256 GBまで、8MBブロックサイズの場合ばあいは2 TBまでに制約せいやくされる。[1]
  • 上記じょうき制約せいやくはVMFS-5で撤廃てっぱいされたが、現時点げんじてんではまだ1ファイル2TBまでである。
  • VMFS-3じょうではやく30720ファイルまでがファイルすう上限じょうげんであったが、VMFS-5ではこの上限じょうげんは130690ファイルまで拡張かくちょうされた。[4]

オープンソースによる実装じっそう

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open source VMFS driverはVMFSでフォーマットされた領域りょういきたいする専用せんようアクセスを提供ていきょうする。これらはfluid Operations によって開発かいはつ・メンテナンスがおこなわれている。

参照さんしょう

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  1. ^ a b c d e Configuration Maximums for VMware vSphere 4.1” (PDF). VMware (2010ねん7がつ13にち). 2010ねん7がつ13にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c vSphere 5.0 Storage Features Part 1 - VMFS-5” (HTML). VMware (2011ねん7がつ12にち). 2012ねん1がつ5にち閲覧えつらん
  3. ^ Deliver High-performance Storage for Virtual Machines”. VMware. 2007ねん9がつ26にち閲覧えつらん
  4. ^ a b http://www.vmware.com/pdf/vsphere5/r50/vsphere-50-configuration-maximums.pdf Configuration Maximums VMware® vSphere 5.0

外部がいぶリンク

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