(Translated by https://www.hiragana.jp/)
イギリス - Wikipedia コンテンツにスキップ

イギリス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
グレートブリテンおよきたアイルランド連合れんごう王国おうこく
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland[1]
イギリスの国旗 イギリスの国章
国旗こっき くにあきら
くに標語ひょうごDieu et mon droit
フランス語ふらんすご:かみ権利けんり
国歌こっかGod Save the King英語えいご
かみ国王こくおうまもたま
イギリスの地図
イギリスの位置
公用こうよう 英語えいご
首都しゅと ロンドン
最大さいだい都市とし ロンドン
政府せいふ
国王こくおう チャールズ3せい
首相しゅしょう キア・スターマー
貴族きぞくいん議長ぎちょうジョン・マクフォール
庶民しょみんいん議長ぎちょうリンジー・ホイル
最高さいこう裁判所さいばんしょ長官ちょうかんロバート・リード
面積めんせき
総計そうけい 244,820km276
水面すいめんせきりつ 1.3%
人口じんこう
総計そうけい2022ねん 68,683,025[2]ひと21
人口じんこう密度みつど 271にん/km2
GDP自国じこく通貨つうか表示ひょうじ
合計ごうけい2019ねん 2ちょう2184おく3900まん[3]UKポンド (£)
GDP(MER
合計ごうけい2019ねん2ちょう8333おく100まん[3]ドル(6
1人ひとりあたり 4まん2416.598[3]ドル
GDP(PPP
合計ごうけい2019ねん3ちょう2462おく7100まん[3]ドル(6
1人ひとりあたり 4まん8599.049[3]ドル
建国けんこく
エグバートイングランドはつ統一とういつ827ねん
スコットランド王国おうこく成立せいりつ843ねん
イングランド王国おうこく成立せいりつ927ねん
ノルマンあさ成立せいりつ
ノルマン・コンクエスト
1066ねん12月25にち
イングランドとスコットランドが同君どうくん連合れんごう形成けいせい1603ねん3月24にち
グレートブリテン王国おうこく成立せいりつ1707ねん5月1にち
グレートブリテンおよびアイルランド連合れんごう王国おうこく成立せいりつ1801ねん1がつ1にち
現在げんざい国号こくごう変更へんこう1927ねん4がつ12にち
通貨つうか UKポンド (£)(GBP
時間じかんたい UTC±0 (DST:+1)
ISO 3166-1 GB / GBR
ccTLD .uk / .gb[4]
国際こくさい電話でんわ番号ばんごう 44
  1. ^ 英語えいご以外いがいでの正式せいしき国名こくめい:
  2. ^ Population estimates - Office for National Statistics” (2019ねん6がつ26にち). 2019ねん6がつ26にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d e World Economic Outlook Database, October 2021”. IMF (2021ねん10がつ). 2021ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  4. ^ 使用しようは.ukにくら圧倒的あっとうてき少数しょうすう

グレートブリテンおよきたアイルランド連合れんごう王国おうこく(グレートブリテンおよびきたアイルランドれんごうおうこく、英語えいご: United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland英語えいご略称りゃくしょう: United KingdomUKBritain[1])、通称つうしょうイギリスは、ヨーロッパ大陸たいりく北西ほくせいがん位置いちし、グレートブリテンとうアイルランドとう北東ほくとうそのおおくの島々しまじまから立憲りっけん君主くんしゅせい国家こっか首都しゅとロンドン日本語にほんごにおける通称つうしょういちれいとして、英国えいこく(えいこく)がある(#国名こくめい参照さんしょう)。

イングランドウェールズスコットランドきたアイルランドという歴史れきしてき経緯けいいもとづく4つのカントリー(「くに」)が、同君どうくん連合れんごうかた単一たんいつ主権しゅけん国家こっか形成けいせいしている[2]。また、2020ねん1がつ31にちまで欧州おうしゅう連合れんごう略称りゃくしょう:EU)にぞくしていたが離脱りだつした (ブレグジット参照さんしょう)。イギリスは国際こくさい連合れんごう安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい常任じょうにん理事りじこくであり、G7G20参加さんかする先進せんしんこくである[3]。また、経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう欧州おうしゅう評議ひょうぎかいげん加盟かめいこくである[4][5][6]

かく拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやくにより核兵器かくへいき保有ほゆうみとめられた5つの公式こうしき核保有かくほゆうこくのひとつであり[7]強力きょうりょく軍事ぐんじりょくつ。ウィーン体制たいせい成立せいりつした1815ねん以来いらい世界せかいもっと影響えいきょうりょくのある国家こっかす、列強れっきょうのひとつにかぞえられる。

GDPは2020ねん時点じてん名目めいもくGDP世界せかいだい5購買こうばいりょく平価へいか世界せかいだい9と、いずれも世界せかい10以内いない位置いちするおおきな市場いちばち、世界せかいてき経済けいざい大国たいこくかつヨーロッパにおけるよっつの大国たいこくビッグ4」のいちこくである。人間にんげん開発かいはつ指数しすうたか先進せんしんこくなされている。

また、民主みんしゅ主義しゅぎ立憲りっけん君主くんしゅせい議院ぎいんないかくせいなど近代きんだい国家こっか基本きほんてきしょ制度せいど発祥はっしょうこくでもあり、ピューリタン革命かくめい名誉めいよ革命かくめい産業さんぎょう革命かくめいなど、様々さまざま歴史れきしてき事象じしょう舞台ぶたいであった。シェイクスピアダーウィンニュートンクックファラデーフレミングといった科学かがくしゃ芸術げいじゅつ故国ここくで、現代げんだいにおいてもビートルズクイーンなどを輩出はいしゅつした。ビジネスや政治せいじにおいて「国際こくさい共通きょうつうすすんでいる英語えいごは、イングランド発祥はっしょうである。

イギリスの擬人ぎじんとしてはジョン・ブルブリタニアられる。

象徴しょうちょう

[編集へんしゅう]

国花こっか

[編集へんしゅう]

国花こっかはそれぞれの地域ちいきっている。

国名こくめい

[編集へんしゅう]

正式せいしき名称めいしょう英語えいごで、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(ユナイテッド・キングダム・オヴ・グレイト・ブリテン・アンド・ノーザン・アイルランド)。

日本語にほんごでは、「グレートブリテンおよ北部ほくぶアイルランド連合れんごう王国おうこく」とする場合ばあい法文ほうぶんなど)と「グレートブリテンおよきたアイルランド連合れんごう王国おうこく」とする場合ばあい条約じょうやくぶんなど)がある。

英語えいごでの略称りゃくしょうは「United Kingdom」、「UK」、「Britain」。日本語にほんごにおける一般いっぱんてき通称つうしょうは「イギリス」もしくは「英国えいこく」(えい略称りゃくしょうされる)であるが、まれに「United Kingdom」の直訳ちょくやくである「連合れんごう王国おうこく(れんごうおうこく)」がもちいられることもある。現在げんざい公用こうようぶんでは「英国えいこく」が使用しようされており、「イギリス」は口語こうごもちいられることがおお[注釈ちゅうしゃく 1]。「連合れんごう王国おうこく」は2003ねんまで法文ほうぶんにおいてもちいられていた[10]

「イギリス」は、イングランド関連かんれんするポルトガル形容詞けいようしinglez, inglês(イングレス、イングレシュ)」が語源ごげんで、戦国せんごく時代じだいポルトガルじん来航らいこうしたこと起源きげんつ。原義げんぎにかかわらず連合れんごう王国おうこく全体ぜんたいして使つかわれており、連合れんごう王国おうこく構成こうせいたいたる「イングランド」とは区別くべつされる。江戸えど時代じだいには、オランダ形容詞けいようしengelsch, engels(エンゲルス)」を語源ごげんとする「エゲレス」という呼称こしょうひろ使用しようされた[11]幕末ばくまつから明治めいじ大正たいしょうには「えい吉利よしとし(えいぎりす)」や「だいれつ顛(だいれつ顚、だいふれつてん、だいブリテン)」と漢字かんじ表記ひょうきされることもあったが、前者ぜんしゃが「英国えいこく」という略称りゃくしょう語源ごげんである。ただし「英国えいこく」は、狭義きょうぎ連合れんごう王国おうこく全体ぜんたいでなくイングランドえいかくらん)のみを場合ばあいもある[注釈ちゅうしゃく 2]

1707ねん合同ごうどうほうにおいては、イングランド王国おうこくおよびスコットランド王国おうこくいち王国おうこく統合とうごうすると宣言せんげんする。どうほうにおいて、しん国家こっか名称めいしょうは「グレートブリテン王国おうこく」または「グレートブリテン連合れんごう王国おうこく」および「連合れんごう王国おうこく」とするとべている[12][13]。しかしながら、「連合れんごう王国おうこく」という用語ようごは18世紀せいきにおける非公式ひこうしき使用しようにのみられ、「長文ちょうぶんしき」でないたんなる「グレートブリテン」であった1707ねんから1800ねんまで、同国どうこくはごくまれに正式せいしき名称めいしょうである「グレートブリテン連合れんごう王国おうこく」と言及げんきゅうされた[14][15][16][17][18]1800ねん合同ごうどうほうでは、1801ねんにグレートブリテン王国おうこくアイルランド王国おうこく統合とうごうし、グレートブリテンおよびアイルランド連合れんごう王国おうこく成立せいりつした。現在げんざい正式せいしき国名こくめいである「グレートブリテンおよきた)アイルランド連合れんごう王国おうこく」は、きたアイルランドのみが連合れんごう王国おうこく一部いちぶとしてとどまった1922ねんアイルランド自由じゆうこく独立どくりつおよびアイルランド分裂ぶんれつ英語えいごばんのち採用さいようされた[19]

イギリスは主権しゅけん国家こっかとしてくにであるが、イングランド、スコットランドウェールズ、それほどの段階だんかいではないがきたアイルランドも、主権しゅけん国家こっかではないがくに」(country)ばれる[20][21]。スコットランド、ウェールズ、きたアイルランドは、権限けんげん委譲いじょうによる自治じちけんゆうする[22][23]。イギリス首相しゅしょうのウェブサイトでは、連合れんごう王国おうこく説明せつめいとして「1国内こくない国々くにぐに」という言葉ことばもちいられていた[2]イギリスの12のNUTS1地域ちいき英語えいごばん統計とうけいのような複数ふくすう統計とうけいてき概要がいようにおいて、スコットランド、ウェールズ、きたアイルランドを「region」と言及げんきゅうしている[24][25]きたアイルランドは「province」とも言及げんきゅうされる[20][26]きたアイルランドにかんしては、記述きじゅつめい使用しようが「おおくの場合ばあい個人こじん政治せいじてき選好せんこうあきらかにする選択せんたく議論ぎろんまとになりる」[27]

英語えいごでは「Britain」という言葉ことばは、連合れんごう王国おうこく同義語どうぎごとして頻繁ひんぱんもちいられる。一方いっぽう、「Great Britain」という言葉ことばは、連合れんごう王国おうこく全体ぜんたいゆる同義語どうぎごとしてもちいられる場合ばあいもあるが[28][29]本来ほんらいはイングランド、スコットランドおよびウェールズをすものであり、きたアイルランドをふくむ(すなわち、イギリス全体ぜんたいす)場合ばあいにはもちいるべきでないとされる[30][31][32]

"GB"および"GBR"は、イギリスの標準ひょうじゅん国名こくめいコード (ISO 3166-2およISO 3166-1 alpha-3参照さんしょう) であり、その結果けっかとして国際こくさい機関きかんがイギリスに言及げんきゅうするさいもちいられることがある。さらに、イギリスのオリンピックチームは「Great Britain」もしくは「Team GB」の名称めいしょうもちいる[33][34]

形容詞けいようしの「British」は、イギリスにかんする事項じこうへの言及げんきゅうによくもちいられる。「British」に明白めいはく法的ほうてき含意がんいはないが、イギリスの市民しみんけんおよ国籍こくせきかんする事項じこう英語えいごばんへの言及げんきゅう法律ほうりつじょうもちいられる[35]。イギリスの国民こくみんは、みずからの国民こくみんせい表現ひょうげんするのに多数たすうことなる用語ようごもちい、みずからをイギリスじんであるか、イングランドじんスコットランドじんウェールズじんきたアイルランドじんアイルランドじん[36] であるか、またはその両方りょうほうであるとなし[37]

2006ねん英国えいこく旅券りょけんしんデザインが導入どうにゅうされた。しんパスポートの1ページには、英語えいごウェールズスコットランド・ゲール正式せいしき国名こくめい記載きさいされている[38]。ウェールズでの正式せいしき国名こくめいは「Teyrnas Unedig Prydain Fawr a Gogledd Iwerddon」であり、政府せいふのウェブサイトじょうでのりゃくめいは「Teyrnas Unedig」であるが[39]通常つうじょう語形ごけい変化へんかしたかたちY Deyrnas Unedig」から「DU」とりゃくされる。スコットランド・ゲールでの正式せいしき国名こくめいは「Rìoghachd Aonaichte Bhreatainn is Èireann a Tuath」であり、りゃくめいは「Rìoghachd Aonaichte」である。

歴史れきし

[編集へんしゅう]
プトレマイオスの『地理ちりがく』にもとづく地図ちず、アルビオンとヒベルニア現在げんざいのアイルランド)の文字もじえる。

古代こだいのグレートブリテンとうアルビオンばれた。ラテン語らてんご起源きげんで、ドーバーしろがけ由来ゆらいするとされる。

1066ねんノルマンディーこうであったウィリアム征服せいふくおう (William the Conqueror) がイングランドを征服せいふくし、大陸たいりくすすんだ封建ほうけんせい導入どうにゅうして、王国おうこく体制たいせいととのえていった。人口じんこう経済けいざいりょくまさるイングランドがウェールズとスコットランドを圧倒あっとうしていった。

1282ねん、ウェールズ地方ちほうにもイングランドのしゅう制度せいどがしかれた。14 - 15世紀せいきにわたりフランスとひゃくねん戦争せんそう展開てんかいしたが、1373ねんえい永久えいきゅう同盟どうめいむすんだ。

1497ねんジョン・カボット北米ほくべい海岸かいがん発見はっけんした。1534ねん国王こくおう至上しじょうほうた。1536ねんおよび1543ねん統一とういつほう英語えいごばんした、ウェールズを正式せいしき併合へいごうした(ウェールズほう諸法しょほう英語えいごばん)。1559ねん、キリストきょうイングランド国教こっきょうかい統一とういつされた。1562ねんフランスでユグノー戦争せんそうこってユグノーがうつってきた。1588ねんアルマダの海戦かいせんでスペインをやぶった。

イングランド銀行いんぐらんどぎんこう

1600ねんイギリスひがしインド会社かいしゃ設立せつりつされた。1603ねん、イングランドとスコットランドが同君どうくん連合れんごう形成けいせいした。そしてヘンリー・ハドソンウィリアム・バフィン北米ほくべい探検たんけん実行じっこうした。1607ねんヴァージニアはじまり、1732ねんジョージアにいたるきたアメリカ大陸あめりかたいりく東海岸ひがしかいがん13植民しょくみん形成けいせい、1620ねんピルグリム・ファーザーズ北米ほくべい上陸じょうりくした。1628ねん権利けんり請願せいがんがなされた。ウィレム3せいは1694ねんイングランド銀行いんぐらんどぎんこう設立せつりつした。1707ねん合同ごうどうほうで、イングランドとスコットランドは合邦がっぽうグレートブリテン王国おうこくとなった。1754ねんにはきたアメリカにてフレンチ・インディアン戦争せんそう勃発ぼっぱつ、グレートブリテン王国おうこく勝利しょうりおさめた。

1775ねんにはアメリカ独立どくりつ戦争せんそう勃発ぼっぱつし、グレートブリテン王国おうこくフランス王国おうこくスペイン帝国ていこくなどが支援しえんする13植民しょくみん敗北はいぼくし、パリ条約じょうやくによって、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく正式せいしきにグレートブリテン王国おうこくからの独立どくりつたした。

イギリスは1790年代ねんだいから1810年代ねんだいにかけ結成けっせいされたたいふつだい同盟どうめい主軸しゅじくであった。連合れんごうぐんワーテルローのたたか勝利しょうりし、ナポレオン戦争せんそう終息しゅうそくした。こうしてパクス・ブリタニカ時代じだい到来とうらいした。

1801ねん合同ごうどうほうアイルランド王国おうこく合邦がっぽうし、「グレートブリテンおよびアイルランド連合れんごう王国おうこく」となった。

エドワード7せい時代じだいロシア極東きょくとう進出しんしゅつへの対抗たいこうとして1902ねんにちえい同盟どうめい1904ねんえいふつ協商きょうしょう締結ていけつされ、19世紀せいき後期こうきの「栄光えいこうある孤立こりつ」とうたわれた同盟どうめい外交がいこう方針ほうしん放棄ほうきされた[40]

だいいち世界せかい大戦たいせんでは、イギリスは連合れんごうこくがわとなり、ドイツ帝国ていこくオーストリア=ハンガリー帝国ていこく戦闘せんとうひろげた。1926ねんにはバルフォア報告ほうこくしょ提出ていしゅつされた。ウィンザーあさジョージ5せいによる治世ちせいデビッド・ロイド・ジョージ政権せいけん1922ねんえいあい条約じょうやく発効はっこうされ、北部ほくぶ6けんきたアイルランド、アルスター地方ちほう9けんなかの6けん)をのぞ26けんアイルランド自由じゆうこくげんアイルランド)として独立どくりつし、1927ねん現在げんざい名称めいしょうグレートブリテンおよきたアイルランド連合れんごう王国おうこく」へと改名かいめいした。

1939ねんアドルフ・ヒトラーナチとうひきいるナチス・ドイツポーランド侵攻しんこうし、フランスとともに宣戦せんせん布告ふこくおこない、バトル・オブ・ブリテンをはじめヨーロッパ戦線せんせんではたいどく戦争せんそう太平洋たいへいよう戦線せんせんではたいにち戦争せんそう経験けいけんした。

1940ねんにはナチス・ドイツとのバトル・オブ・ブリテン勃発ぼっぱつし、イギリス上空じょうくうはげしい航空こうくうせんひろげられた。そのほか、同年どうねん7がつにはロンドンだい空襲くうしゅうおこなわれ、イギリスは多大ただいなる被害ひがいけた。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく民主党みんしゅとうフランクリン・ルーズベルト大統領だいとうりょう大西洋たいせいよう憲章けんしょう共同きょうどう提唱ていしょうした保守党ほしゅとうウィンストン・チャーチル政権せいけんによる挙国一致きょこくいっちないかくした勝利しょうりだい世界せかい大戦たいせんイギリスぐんドイツハンブルクハノーファー占領せんりょうし、きゅう西にしドイツ形成けいせい一役ひとやくになった。

イギリスは1945ねん冷戦れいせん開始かいし以降いこう政治せいじ経済けいざい軍事ぐんじをはじめおおくのめんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく覇権はけんゆずった。また、資本しほん主義しゅぎ自由じゆう主義しゅぎ陣営じんえい西側にしがわ諸国しょこくいちこくとしてソビエト連邦れんぽうとは敵対てきたいしながら、政治せいじめんでは労働党ろうどうとうクレメント・アトリー政権せいけんが「ゆりかごから墓場はかばまで」をスローガンにベヴァリッジ報告ほうこくしょもとづく福祉ふくし国家こっかつくげた。経済けいざいめんではイングランド銀行いんぐらんどぎんこうブレトンウッズ体制たいせいをめぐるきにけ、1960年代ねんだいのポンド危機ききと1970年代ねんだいのセカンダリー・バンキング危機ききい、「英国えいこくびょう」とまでばれる不景気ふけいきくるしんだ。産業さんぎょうめんでは戦前せんぜんからゼネラル・エレクトリック産業さんぎょう革命かくめい威光いこううばわれていた。アトリー失脚しっきゃくは、保守党ほしゅとう政権せいけん交代こうたいとなりチャーチルが首相しゅしょう再任さいにんする。

だい大戦たいせんちゅうイギリスは帝国ていこくない最大さいだい規模きぼ人口じんこうほこインド帝国ていこくたいして、ヨーロッパ、太平洋たいへいよう複数ふくすう戦線せんせん維持いじし、また城内きうち平和へいわ維持いじするため戦後せんごインド地位ちいたいして大幅おおはば譲歩じょうほをせざるをなかった。イギリス政府せいふは1947ねんにインドどく立法りっぽう承認しょうにんし、インドとパキスタンの独立どくりつを、よく1948ねんにはセイロン(スリランカ)の独立どくりつ承認しょうにんした。また大戦たいせんちゅう日本にっぽん支配しはいにあったビルマ、マレーでもイギリス支配しはいふくすることに混乱こんらんられ、1948ねんにビルマ(ミャンマー)の1957ねんマレーシア独立どくりつ承認しょうにんした。また、1952ねんジョージ6せい崩御ほうぎょしたため、エリザベス2せい即位そくいした。

1960年代ねんだいはいるとフランスりょう西にしアフリカの独立どくりつ要求ようきゅうアフリカ諸国しょこく独立どくりつ運動うんどう活発かっぱつし、1960ねんナイジェリアが、1962ねんウガンダが、1963ねんケニアが、1964ねんマラウイザンビアがイギリスから独立どくりつ宣言せんげんした。また1961ねんみなみアフリカが、1966ねんローデシアアパルトヘイト維持いじのためイギリスからの独立どくりつ宣言せんげんした。

1956ねんにはエジプトスエズ運河うんが国有こくゆう宣言せんげんし、どう地帯ちたい占領せんりょうしたためイギリス、フランス、イスラエルとのあいだ戦闘せんとう勃発ぼっぱつした。これがだい中東ちゅうとう戦争せんそう(スエズ危機きき)である。えいふつ国際こくさい世論せろん支持しじられなかったためスエズから撤退てったいし、地中海ちちゅうかい紅海こうかいむすぶスエズ運河うんが利権りけん喪失そうしつした。またエジプトの行動こうどうはげまされて中東ちゅうとう地域ちいきでも独立どくりつ運動うんどう刺激しげきされ、1971ねんバーレーンカタールアラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうがイギリスから独立どくりつした。

のこ最大さいだいのイギリス植民しょくみん香港ほんこんだけになったが、これも1984ねん当時とうじ首相しゅしょうマーガレット・サッチャー鄧小ひらた中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく中央ちゅうおう軍事ぐんじ委員いいんかい主席しゅせき)のあいだおこなわれたえいちゅう首脳しゅのう会談かいだんしんかい租借そしゃく期限きげんれる1997ねん割譲かつじょうふくめて一斉いっせい中国ちゅうごく返還へんかんされることになった。香港ほんこん返還へんかんしたことで、イギリスは主要しゅよう植民しょくみんのほぼすべてを喪失そうしつすることになり、世界せかいの7つのうみまたいだイギリス帝国ていこく消滅しょうめつしていった。

1964ねんにはハロルド・ウィルソン首相しゅしょう就任しゅうにんし、アトリー以来いらい13ねんぶりに労働党ろうどうとう政権せいけん復帰ふっきする。1969ねんイングランドウェールズスコットランド1973ねんきたアイルランド死刑しけい制度せいど一部いちぶ例外れいがいのぞ廃止はいしされた。また、ウィルソン労働党ろうどうとう政権せいけんで、妊娠にんしん中絶ちゅうぜつ合法ごうほう死刑しけい制度せいど廃止はいしおよ同性愛どうせいあい刑罰けいばつソドミーほう廃止はいし)をふく社会しゃかいてき改革かいかくがなされ、通貨つうかポンド平価へいかげや、日本にっぽん放送大学ほうそうだいがくのモデルともなった通信つうしんせい公立大こうりつだいがくであるオープン大学だいがく設置せっちなどの政策せいさく実施じっしされた。

1980年代ねんだい成立せいりつした保守党ほしゅとうのマーガレット・サッチャー政権せいけんは、しん自由じゆう主義しゅぎによる構造こうぞう改革かいかくネオリベラリズムサッチャリズムもとづく民営みんえい行政ぎょうせい改革かいかく規制きせい緩和かんわ)を急進きゅうしんさせて(ちいさな政府せいふ志向しこう自由じゆう主義しゅぎ国家こっかろん)、おおくの失業しつぎょうものした。地方ちほう経済けいざい不振ふしんきわめ、ロンドンを中心ちゅうしん金融きんゆう産業さんぎょうなどが成長せいちょうした。

1990年代ねんだい政権せいけん保守党ほしゅとうジョン・メージャーから労働党ろうどうとうトニー・ブレア交代こうたいし、イギリスは市場いちば一辺倒いっぺんとう政策せいさく修正しゅうせいしつつかつての重厚じゅうこう福祉ふくし国家こっかにも逆戻ぎゃくもどりしない「だいさんみち」への路線ろせんすすむことになった。また、1998ねん人権じんけんほう制定せいていし、死刑しけい制度せいど完全かんぜん廃止はいしされた。このころからイギリスはひさしぶりのこうきょうき、「ろう大国たいこく」のイメージを払拭ふっしょくすべく「クール・ブリタニア」とばれるイメージ戦略せんりゃく文化ぶんか政策せいさくちかられられるようになった。

2000年代ねんだい - 2010年代ねんだい21世紀せいき突入とつにゅうし、労働党ろうどうとうゴードン・ブラウン保守党ほしゅとうデーヴィッド・キャメロン政権せいけんつづく。

2014ねんからは同性どうせい結婚けっこん合法ごうほうされた。カントリーのひとつであるスコットランドが独立どくりつすべきかどうかを住民じゅうみん投票とうひょうが2014ねん9がつ実施じっしされたが独立どくりつ否決ひけつされた[41]

2016ねん6月23にちイギリスの欧州おうしゅう連合れんごう離脱りだつ是非ぜひ国民こくみん投票とうひょう実施じっしされその結果けっか僅差きんさをもって離脱りだつ賛成さんせい過半数かはんすうめたため、イギリスの欧州おうしゅう連合れんごう離脱りだつ通称つうしょう: ブレグジット、Brexit)が決定けっていされた。

これをけて、首相しゅしょうけん保守党ほしゅとう党首とうしゅであるキャメロンが責任せきにんかたち辞任じにん表明ひょうめいし、テリーザ・メイが、サッチャーにつづ2人ふたりのイギリスの女性じょせい首相しゅしょうけん保守党ほしゅとう党首とうしゅとして2016ねん7がつ13にち就任しゅうにんした。メイ政権せいけんは、あらたに欧州おうしゅう連合れんごう離脱りだつしょう設置せっちした。2019ねんイギリスそう選挙せんきょでは保守党ほしゅとう庶民しょみんいん過半数かはんすう議席ぎせき獲得かくとくした[42]結果けっかとして、2020ねん1がつ31にち午後ごご11GMT)にイギリスは欧州おうしゅう連合れんごうから脱退だったいした[43]

2022ねん9がつ8にち、70ねんにわたり在位ざいいしていたエリザベス2せい崩御ほうぎょチャールズ3せい即位そくいした。

2024ねんイギリスそう選挙せんきょでは労働党ろうどうとう庶民しょみんいん過半数かはんすう議席ぎせき獲得かくとくした[44]

政治せいじ

[編集へんしゅう]
英国えいこく議会ぎかい議事堂ぎじどうとして使用しようするウェストミンスター宮殿きゅうでん
スコットランド議会ぎかい議事堂ぎじどう

政体せいたいは、イギリスの君主くんしゅ元首げんしゅいただ立憲りっけん君主くんしゅせいであり、内閣ないかく議会ぎかい信任しんにんもとづいて存在そんざいする議院ぎいんないかくせい採用さいようする[45][46]

元首げんしゅ

[編集へんしゅう]
歴代れきだい 肖像しょうぞう えい 誕生たんじょう 即位そくい 在位ざいい期間きかん 続柄つづきがら
ウィンザーあさ
だい5だい
チャールズ3せい Charles III 1948ねん11月14にち(75さい 2022ねん9月8にち 1ねん356にち 女王じょおうエリザベス2せいだい1王子おうじ

即位そくい以来いらいやく70ねんながきにわたりエリザベス2せい在位ざいいしていたが、2022ねん9がつ8にちに96さい崩御ほうぎょ同日どうじつチャールズ3せいがイギリス国王こくおう君主くんしゅ)に即位そくいした。

イギリスの憲法けんぽうひとつに成典せいてんされていない不文ふぶん憲法けんぽうであり、制定せいていほう議会ぎかい制定せいていほうだけでなくマグナ・カルタのような国王こくおう貴族きぞく契約けいやくふくむ)や判例はんれいほう歴史れきしてき文書ぶんしょおよ慣習かんしゅうほう憲法けんぽうてき習律とばれる)などが憲法けんぽう構成こうせいしている。これらは法律ほうりつ同様どうよう議会ぎかい修正しゅうせい可能かのうなため、軟性なんせい憲法けんぽうであるとえる(ただし、伝統でんとうてき憲法けんぽう構成こうせいする法律ほうりつについては簡単かんたん改正かいせいされることはない)。憲法けんぽう構成こうせいする慣習かんしゅうほうひとつに「国王こくおう君臨くんりんすれども統治とうちせず」とあり、形式けいしきじょう国王こくおう大権たいけんのこっているものの、国王こくおう女王じょおう権能けんのうきわめて儀礼ぎれいてきである。

このように、世界せかいでももっとはや段階だんかいから立憲りっけん君主くんしゅせいほう支配しはい採用さいようし、また立法りっぽうけん優位ゆうい議会ぎかい主義しゅぎ発達はったつしており、議院ぎいんないかくせいウェストミンスター・システム)や政党せいとうせい複数ふくすう政党せいとうせい)など、現代げんだいおおくの国家こっか採用さいようしている民主みんしゅ主義しゅぎしょ制度せいど発祥はっしょうしたくにである。

内政ないせい

[編集へんしゅう]
キア・スターマー首相しゅしょう

立法りっぽうけん議会ぎかいに、行政ぎょうせいけん首相しゅしょうおよ内閣ないかくに、司法しほうけんイギリス最高裁判所さいこうさいばんしょおよ以下いか下級かきゅう裁判所さいばんしょによって行使こうしされる。

イギリスの議会ぎかいは、貴族きぞくいん上院じょういん)と庶民しょみんいん下院かいん)の二院にいんせいである。1911ねん制定せいていされた議会ぎかいほう憲法けんぽう構成こうせい要素ようそひとつ)により、「下院かいん優越ゆうえつ」がさだめられている。議院ぎいんないかくせいもとづき、憲法けんぽうてき習律にしたがって下院かいんだいいちとう党首とうしゅ下院かいん議員ぎいん行政ぎょうせいちょうである首相しゅしょう国王こくおう任命にんめいし、閣僚かくりょう議会ぎかい上下じょうげ両院りょういん議員ぎいんから選出せんしゅつされる。下院かいん単純たんじゅんしょう選挙せんきょせいによる直接ちょくせつ選挙せんきょ普通ふつう選挙せんきょ)で選出せんしゅつされるが、上院じょういん公選こうせんであり任命にんめいせいである。従来じゅうらい右派うは保守党ほしゅとう左派さは労働党ろうどうとうによるだい政党せいとうせいであったが、近年きんねんではだいさん勢力せいりょく拡大かくだいしている。

イングランド以外いがいカントリーであるウェールズスコットランドきたアイルランド各々おのおのことなる権限けんげん委譲いじょうされた政権せいけんゆうしており[47][48][49]1996ねんきたアイルランド議会ぎかい1999ねんにはスコットランド議会ぎかいウェールズ議会ぎかい設置せっちされ、自治じち開始かいしした。スコットランドにはおもスコットランド国民党こくみんとうによるスコットランド独立どくりつ運動うんどう存在そんざいし、きたアイルランドには20世紀せいきからつづきたアイルランド問題もんだい存在そんざいする。 2016ねん6がつ欧州おうしゅう連合れんごう(EU)からの離脱りだつ国民こくみん投票とうひょう賛成さんせい多数たすうとなり、1973ねんきゅう欧州おうしゅう経済けいざい共同きょうどうたい(EEC)加盟かめい以来いらい大陸たいりくとの一体化いったいかまくじた(イギリスの欧州おうしゅう連合れんごう離脱りだつ)。これをけて首相しゅしょうデーヴィッド・キャメロンからテリーザ・メイ交代こうたいした。

現任げんにん首相しゅしょうは、だい22だい労働党ろうどうとう党首とうしゅキア・スターマーだい80だい2024ねん7がつ5にちより在任ざいにん[50]

国際こくさい関係かんけい

[編集へんしゅう]
2017ねん1がつ27にちドナルド・トランプべい大統領だいとうりょうみぎ)とホワイトハウス会談かいだんするテリーザ・メイ首相しゅしょう

イギリスは19世紀せいきから20世紀せいき前半ぜんはんまでのあいだ世界せかい最高さいこう大国たいこくであった[51][52]現在げんざい列強れっきょうでありつづけ、経済けいざい文化ぶんか軍事ぐんじ科学かがく政治せいじ国際こくさいてき影響えいきょうりょくゆうする[53][54][55]

1946ねんだい1かい国際こくさい連合れんごう安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい以来いらい、イギリスはどう理事りじかい常任じょうにん理事りじこくであり、G7G20NATO欧州おうしゅう評議ひょうぎかいOECDWTO加盟かめいこくとなっている。そして、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく歴史れきしてきに「特別とくべつ関係かんけいSpecial relationship)」をつ。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとヨーロッパ以外いがいにも、1920年代ねんだいまでは日本にっぽんにちえい同盟どうめいむすんでいた同盟どうめいこくであったため、大正たいしょう時代じだい以降いこうきゅう日本にっぽん海軍かいぐん戦後せんご海上かいじょう自衛隊じえいたいイギリス海軍かいぐん伝統でんとう多大ただい影響えいきょうけながら発展はってんした。

イギリスと密接みっせつ同盟どうめいこくは、連邦れんぽうこく英語えいごけん国家こっかふくむ。イギリスの世界せかいてき存在そんざい影響えいきょうは、各国かっこくとの相補そうほ関係かんけい軍事ぐんじりょくとおして拡大かくだいされている。それは、世界中せかいじゅうやく80の軍事ぐんじ基地きち設置せっちぐん配備はいび維持いじしていることにもあらわれている[56]

国家こっか安全あんぜん保障ほしょう

[編集へんしゅう]
軍旗ぐんき分列ぶんれつ行進こうしんしきにおける近衛このえへい

イギリスの軍隊ぐんたいは、1707ねんグレートブリテン連合れんごう王国おうこく軍隊ぐんたいとしてイングランドぐんとスコットランドぐん合併がっぺいによって設立せつりつされた。

名称めいしょうは「イギリスぐん (British Armed Forces)」または「陛下へいかぐん (His/Her Majesty's Armed Forces)」としてられている。しかし、公式こうしきでは「アームド・フォーシーズ・オブ・ザ・クラウン (Armed Forces of the Crown)」(慣例かんれいがないため翻訳ほんやく)とばれる[57](クラウンはかんむり王冠おうかん)。ぜんぐん最高さいこう司令しれいかんはイギリスの君主くんしゅであるが、それはあくまで名目めいもくじょうぎず、国王こくおう大権たいけん首相しゅしょうないし内閣ないかく助言じょげんしたが行使こうしされるため、首相しゅしょう事実じじつじょう指揮しきけんゆうしている。ぐん日常にちじょうてき管理かんり国防省こくぼうしょう設置せっちされている国防こくぼう評議ひょうぎかい英語えいごばんによっておこなわれている。

イギリスぐん駐留ちゅうりゅう拠点きょてん
  イギリスぐん基地きちがある国家こっか
  イギリスぐん施設しせつがある国家こっか

イギリスの軍隊ぐんたい各国かっこく軍隊ぐんたいくらべて広範囲こうはんいにわたる活動かつどうおこない、世界せかいてき戦力せんりょく投射とうしゃ能力のうりょくゆうする軍事ぐんじ大国たいこくの1つにかぞえられ、2008ねん現在げんざい軍事ぐんじはGDPの2.5%をめている[58]。イギリスぐんはイギリス本国ほんごく海外かいがい領土りょうど防衛ぼうえいしつつ、世界せかいてきなイギリスの将来しょうらいてき国益こくえき保護ほごし、国際こくさいてき平和へいわ維持いじ活動かつどう支援しえんにんぜられている。

2005ねん時点じてん陸軍りくぐんは102,440めい空軍くうぐんは49,210めい海軍かいぐん海兵かいへいたいふくむ)は36,320めい兵員へいいんから構成こうせいされており、イギリスぐんの190,000めい現役げんえき軍人ぐんじんとして80かこく以上いじょうくに展開てんかい配置はいちされている[59]

イギリスは核兵器かくへいき保有ほゆうみとめられている5かこくの1つであり、軍事ぐんじ世界せかいだい5またはだい6である[60][61]核弾頭かくだんとう搭載とうさいトライデント II 潜水艦せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイル (SLBM) を運用うんようしている。イギリス海軍かいぐんは、トライデントIIを搭載とうさいした原子力げんしりょく潜水せんすいかん4せきかく抑止よくしちから任務にんむになっている。

イギリスぐん幅広はばひろ活動かつどう能力のうりょくにもかかわらず、最近さいきん国事こくじてき国防こくぼう政策せいさくでも協同きょうどう作戦さくせんもっと過酷かこく任務にんむけることを想定そうていしている[62]。イギリスぐん単独たんどくたたかった最後さいご戦争せんそうフォークランド紛争ふんそうで、全面ぜんめんてき戦闘せんとう丸々まるまる3かげつつづいた。

現在げんざいボスニア紛争ふんそうコソボ紛争ふんそうアフガニスタン侵攻しんこうイラク戦争せんそうなど、アメリカぐんやNATO諸国しょこくとの連合れんごう作戦さくせん慣例かんれいとなっている。イギリス海軍かいぐんけい歩兵ほへい部隊ぶたいであるイギリス海兵かいへいたいは、水陸すいりく両用りょうよう作戦さくせん任務にんむ基本きほんであるが、イギリス政府せいふ外交がいこう政策せいさく支援しえんするため、けい歩兵ほへい部隊ぶたい特性とくせいかして海外かいがい即座そくざ展開てんかいできる機動きどうりょくつ。

アメリカぐん駐留ちゅうりゅう問題もんだい

[編集へんしゅう]
ざいえいアメリカ空軍くうぐん基地きち

イギリス国内こくないには多数たすうべいぐん基地きちやく1まんにんアメリカ欧州おうしゅうぐんひと駐留ちゅうりゅうしている。イギリス国内こくない国外こくがいぐん駐留ちゅうりゅうしているのは日本にっぽん同様どうよう、アメリカぐんのみである。イングランドべいぐん基地きち集中しゅうちゅうしており、レイクンヒース空軍くうぐん基地きちといったアメリカぐんのみ使用しよう基地きち存在そんざいしている[63]

1990年代ねんだいはイギリス国内こくないやく100以上いじょうのアメリカぐん拠点きょてんがあり、冷戦れいせんこう減少げんしょうした。基地きちないイギリス国防省こくぼうしょうによって管理かんりされているが、アメリカぐん基地きちない情報じょうほうなどは、アメリカ政府せいふのみにつたえられている。イギリスの主権しゅけんおおきくうしなわれているという批判ひはんがある[64][65]

地理ちり

[編集へんしゅう]
イギリスの地形ちけい
ブリテン諸島しょとう最高峰さいこうほうベン・ネビスさん
アメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょく (NASA) の衛星えいせい撮影さつえいしたイギリス

イギリスはグレートブリテンとうのイングランド、ウェールズ、スコットランド、およびアイルランドとう北東ほくとうきたアイルランドで構成こうせいされている。この2つのおおきなしまと、その周囲しゅうい大小だいしょう島々しまじまブリテン諸島しょとうぶ。グレートブリテンとう中部ちゅうぶから南部なんぶめるイングランド、北部ほくぶのスコットランド、西部せいぶのウェールズに大別たいべつされる。アイルランドとうからきたアイルランドをのぞいた地域ちいきはアイルランド共和きょうわこくがある。

きたアイルランドとアイルランド共和きょうわこく国境こっきょうほかに、イギリスは大西おおにしひろしかこまれ、ひがし北海ほっかいみなみイギリス海峡かいきょうがある。アイリッシュうみは、グレートブリテンとうとアイルランドとうあいだ位置いちする。イギリスのそう面積めんせきは243,610 km2であり、世界せかいだい78およヨーロッパだい11

イングランドのだい部分ぶぶんいわおお低地ていちからなり、北西ほくせいやまがちな地域ちいき湖水こすい地方ちほうのカンブリア山脈さんみゃく)、北部ほくぶ(ペニンネスの湿地しっちたい、ピーク・ディストリクトの石灰岩せっかいがん丘陵きゅうりょう地帯ちたい、デールとばれる渓谷けいこくパーベックとうリンカンシャー石灰岩せっかいがんしつ丘陵きゅうりょう地帯ちたい)からみなみイングランドのどろ炭質たんしつのノース・ダウンズ、サウス・ダウンズ、チルターンにいたる。イングランドをながれるおも河川かせんは、テムズがわセヴァーンがわトレントがわグレートウーズがわである。おも都市としはロンドン、バーミンガムヨークニューカッスル・アポン・タインなど。イングランド南部なんぶドーヴァーには、英仏海峡えいふつかいきょうトンネルがあり、対岸たいがんのフランスと連絡れんらくする。イングランドには標高ひょうこう 1000m をえる地点ちてんはない。

ウェールズはやまがちで、最高峰さいこうほう標高ひょうこう 1,085m のスノードンさんである。本土ほんどきたアングルシーとうがある。ウェールズの首都しゅとまた最大さいだい都市としカーディフで、みなみウェールズに位置いちする。

スコットランドは地理ちりてき多様たようで、南部なんぶおよび東部とうぶ比較的ひかくてき標高ひょうこうひくく、ベン・ネビスさんがある北部ほくぶおよび西部せいぶ標高ひょうこうたかい。ベン・ネビスさんはイギリスの最高さいこう地点ちてん標高ひょうこう 1343 m である。スコットランドにはすうおおくの半島はんとうわん、ロッホとばれるみずうみがあり、グレート・ブリテンとう最大さいだい淡水たんすいみずうみであるロッホ・ネスもスコットランドに位置いちする。西部せいぶまた北部ほくぶ海域かいいきには、ヘブリディーズ諸島しょとうオークニー諸島しょとうシェトランド諸島しょとうふく大小だいしょうさまざまなしま分布ぶんぷする。スコットランドの主要しゅよう都市とし首都しゅとエディンバラグラスゴーアバディーンである。

きたアイルランドは、アイルランドとう北東ほくとうめ、ほとんどは丘陵きゅうりょうである。中央ちゅうおう平野へいやで、ほぼ中央ちゅうおう位置いちするネイはイギリス諸島しょとう最大さいだいみずうみである。主要しゅよう都市としベルファストデリー

現在げんざいイギリスは大小だいしょうあわせて1098ほどの島々しまじまからなる。ほとんどは自然しぜんしまだが、いくつかはクランノグといわれる、過去かこ時代じだいいし骨組ほねぐみにつくられ、しだいに廃棄はいきぶつおおきくなっていった人工じんこうしまがある。

イギリスの大半たいはんはなだらかな丘陵きゅうりょうおよ平原へいげんめられており、国土こくどのおよそ90%がじゅうとなっている。そのため、国土こくど面積めんせき自体じたい日本にっぽんのおよそ3ぶんの2(本州ほんしゅう四国しこくあわせた程度ていど)であるが、じゅう面積めんせきぎゃく日本にっぽんばいちかくにおよんでいる。イギリスは森林しんりんすくなく、日本にっぽん国土こくどの3ぶんの2が森林しんりんおおわれているのにたいし、イギリスの森林しんりんりつは11%ほどである[66]

その紛争ふんそうちゅう英語えいごばんフォークランド諸島しょとうジブラルタルインド洋いんどよう地域ちいきふく14の海外かいがい領土りょうどゆうする[67]ガーンジージャージーマンとうはイギリスの一部いちぶではなく、イギリスの君主くんしゅをともに君主くんしゅとし、イギリス政府せいふ防衛ぼうえいおよ国際こくさいてき表示ひょうじたいして責任せきにん王室おうしつ属領ぞくりょうである[68]

気候きこう

[編集へんしゅう]

イギリスの気候きこうは2つの要因よういんによって基調きちょうさだまっている。まず、メキシコ湾流わんりゅう由来ゆらいする暖流だんりゅう北大西洋きたたいせいよう海流かいりゅう影響えいきょうにあるため、北緯ほくい50から60という高緯度こういどにもかかわらず温暖おんだんであること、つぎちゅう緯度いど偏西風へんせいふう影響えいきょうつよけることである。以上いじょうから西岸せいがん海洋かいようせい気候きこう (Cfb) が卓越たくえつする。大陸たいりくせい気候きこうはまったくられず、気温きおんとし較差かくさちいさい。

メキシコ湾流わんりゅう影響えいきょう冬季とうきつよあらわれる。とく西部せいぶにおいて気温きおん低下ていか抑制よくせいされ、気温きおん西岸せいがんからの距離きょり依存いぞんするようになる。夏季かきにおいては緯度いど気温きおん関連かんれんつよくなり、比較的ひかくてき東部とうぶ高温こうおんになる。みず蒸散じょうさんりょうおお夏季かき東部とうぶ高温こうおんになることから、年間ねんかんつうじて東部とうぶ比較的ひかくてき乾燥かんそうし、西部せいぶ湿潤しつじゅんとなる。

降水こうすいりょう傾向けいこうもメキシコ湾流わんりゅう影響えいきょうけている。東部とうぶにおいては、降水こうすいりょういちねんつうじて平均へいきんしており、かつ、いちにちたりの降水こうすいりょうすくない。冬季とうきとく風速ふうそく観測かんそくできないにはきり発生はっせいしやすい。この傾向けいこうつよてはまる都市としとしてロンドンがげられる。西部せいぶにおいては降水こうすいりょうが2500mmをえることがある。

首都しゅとロンドンのとし平均へいきん気温きおんは12.8、1がつ平均へいきん気温きおんは6.7、7がつ平均へいきん気温きおんは19.5[69]とし平均へいきん降水こうすいりょうは750.6mmとなっている。

地方ちほう行政ぎょうせい区分くぶん

[編集へんしゅう]

連合れんごう王国おうこく地方ちほう行政ぎょうせい制度せいどつぎかく地方ちほうによってことなっている。

このほか、連合れんごう王国おうこくにはふくまれないものの、連合れんごう王国おうこくがその国際こくさい関係かんけいについて責任せきにん地域ちいきとして、海外かいがい領土りょうどおよび王室おうしつ属領ぞくりょう存在そんざいする。

主要しゅよう都市とし

[編集へんしゅう]

イギリスはよっつの独立どくりつこくであるイングランド、スコットランド、ウェールズ、きたアイルランドより構成こうせいされる。それぞれのくに首都しゅとち、ロンドン(イングランド)、エディンバラ(スコットランド)、カーディフ(ウェールズ)、ベルファスト(きたアイルランド)がそれである。なかでもイングランドの首都しゅとであるロンドンは、イギリス連合れんごう王国おうこく首都しゅととしての機能きのうかれている。

イングランドの首都しゅとロンドンは、ヨーロッパだい2の規模きぼ都市としてき地域ちいきおよユーロスタットによれば欧州おうしゅう連合れんごう最大さいだいやく1,400まんにん人口じんこうゆうする都市としけんであり、重要じゅうよう世界せかい都市としおよ金融きんゆうセンターである[70][71]

ウェールズ、スコットランド、きたアイルランドの首都しゅと各々おのおのカーディフ、エディンバラ、ベルファストである。

人口じんこう分布ぶんぷ(2011ねん
イギリスの主要しゅよう都市とし


ロンドン

バーミンガム

# 都市としめい 行政ぎょうせい区画くかく 人口じんこう # 都市としめい 行政ぎょうせい区画くかく 人口じんこう


リーズ

グラスゴー

1 ロンドン イングランドの旗 イングランド 8,908,081 11 コヴェントリー イングランドの旗 イングランド 366,785
2 バーミンガム イングランドの旗 イングランド 1,141,374 12 カーディフ ウェールズの旗ウェールズ 362,800
3 リーズ イングランドの旗 イングランド 789,194 13 ベルファスト 北アイルランドの旗きたアイルランド 340,200
4 グラスゴー スコットランドの旗 スコットランド 626,410 14 レスター イングランドの旗 イングランド 329,839
5 シェフィールド イングランドの旗 イングランド 582,506 15 ノッティンガム イングランドの旗 イングランド 321,500
6 マンチェスター イングランドの旗 イングランド 547,627 16 ニューカッスル・アポン・タイン イングランドの旗 イングランド 300,196
7 ブラッドフォード イングランドの旗 イングランド 537,173 17 プリマス イングランドの旗 イングランド 263,100
8 リヴァプール イングランドの旗 イングランド 494,814 18 ウルヴァーハンプトン イングランドの旗 イングランド 262,008
9 エディンバラ スコットランドの旗 スコットランド 488,050 19 キングストン・アポン・ハル イングランドの旗 イングランド 260,645
10 ブリストル イングランドの旗 イングランド 463,400 20 ストーク・オン・トレント イングランドの旗 イングランド 255,833

4以下いか都市とし人口じんこう僅差きんさであり順位じゅんいわりやすい。2006ねん以降いこうはロンドン、バーミンガム、リーズ、グラスゴー、シェフィールドのじゅんとなっている。

経済けいざい

[編集へんしゅう]

IMFによると、2015ねんのイギリスのGDPは2ちょう8584おくドルであり、世界せかい5欧州おうしゅうではドイツぐ2である[72]同年どうねん一人ひとりたりのGDPは4まん3902ドルである[72]人間にんげん開発かいはつ指数しすう世界せかいだい14で「非常ひじょうたかい」に分類ぶんるいされる。

ロンドンは2016ねん発表はっぴょうされた「世界せかい都市とし総合そうごうりょくランキング」において、世界せかい1評価ひょうかされた[73]

首都しゅとロンドンは2016ねん時点じてんニューヨーク上回うわまわ世界一せかいいち金融きんゆうセンターと評価ひょうかされている[74]。ロンドンのシティには、世界せかい屈指くっし証券しょうけん取引とりひきしょであるロンドン証券しょうけん取引とりひきしょがある。イギリスの外国がいこく為替かわせ市場いちばの1にち平均へいきん取引とりひきがくはアメリカを上回うわまわり、世界せかい最大さいだいである[75]富裕ふゆうそう人口じんこう非常ひじょうおおく、金融きんゆう資産しさん100まんドル以上いじょう富裕ふゆう世帯せたいやく41まん世帯せたい推計すいけいされており、アメリカ、日本にっぽん中国ちゅうごくだい4である[76]。また、金融きんゆう資産しさん1おくドル以上いじょうちょう富裕ふゆう世帯せたいは1,125世帯せたい推計すいけいされており、アメリカにだい2である[76]

18世紀せいき産業さんぎょう革命かくめい以降いこう近代きんだいにおいて世界せかい経済けいざいをリードする工業こうぎょうこくで、造船ぞうせん航空機こうくうき製造せいぞうなどの重工業じゅうこうぎょうから金融きんゆうぎょうエンターテイメント産業さんぎょういたるまで、様々さまざま産業さんぎょうさかんである。歴史れきしてき造船ぞうせんぎょう特筆とくひつあたいし、さんだん膨張ぼうちょう機関きかん登場とうじょうしてからだいいち世界せかい大戦たいせん勃発ぼっぱつまでは世界せかいふねさんぶん生産せいさんした[77]

しかしながら、19世紀せいき後半こうはんからはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、ドイツ帝国ていこく工業こうぎょうにより世界せかいてき優位ゆういうしなわれた。イギリスをふく世界せかい金融きんゆう資本しほんがイギリス製造せいぞうぎょうへの投資とうしより、ドイツ・アメリカおよび植民しょくみんへの投資とうし選好せんこうしたためである。イギリス製造せいぞうぎょうはしだいにドイツ・フランスやアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくおくれるようになってゆく。20世紀せいきはいるころより国力こくりょくおとろはじめ、世界せかい大戦たいせんはイギリス経済けいざいおおきな負担ふたんあたえた。各地かくち植民しょくみんをほとんど独立どくりつさせた1960年代ねんだい後半こうはんには経済けいざいりょくはいっそう衰退すいたいした。

戦後せんご経済けいざい政策せいさく基調きちょう市場いちば国営こくえいセクター双方そうほう活用かつようする混合こんごう経済けいざい体制たいせいとなり、左派さは労働党ろうどうとうは「ゆりかごから墓場はかばまで」とばれる公共こうきょう福祉ふくし改善かいぜんちかられ、保守党ほしゅとう基本きほんてきにこれにちか政策せいさく踏襲とうしゅう、1960年代ねんだいには世界せかい有数ゆうすう福祉ふくし国家こっかになった。しかし、オイルショック契機けいきとしたきょうになんら実用じつようてき手立てだてをたなかったために、継続けいぞくてききょうおちいり、企業きぎょう倒産とうさんやストが相次あいついだ。20世紀せいき初頭しょとうから沈滞ちんたいつづけたイギリス経済けいざい深刻しんこくまり、「英国えいこくびょう」とまでばれた。

1979ねん登場とうじょうしたサッチャー政権せいけん国営こくえい企業きぎょう民営みんえい各種かくしゅ規制きせい緩和かんわすすめられ、1980年代ねんだい後半こうはんには海外かいがいからの直接ちょくせつ投資とうし証券しょうけん投資とうし拡大かくだいした。この過程かてい製造せいぞうぎょう鉱業こうぎょう部門ぶもん労働ろうどうしゃ大量たいりょう解雇かいこされ、深刻しんこく失業しつぎょう問題もんだい発生はっせい基幹きかん産業さんぎょうひとつである自動車じどうしゃ産業さんぎょうほとんどが外国がいこく企業きぎょう傘下さんかくだったが、外国がいこくからの投資とうし拡大かくだいを、しだいに自国じこく産業さんぎょう活性かっせい雇用こよう増大ぞうだいつなげてき、その経済けいざい復調ふくちょうのきっかけにしてった(ウィンブルドン現象げんしょう)。

その、1997ねん登場とうじょうしたブレア政権せいけんにおける経済けいざい政策せいさく成功せいこうなどにより、経済けいざい復調ふくちょうし、アメリカやのヨーロッパのくに先駆さきがけて好景気こうけいき享受きょうじゅするようになったが、その反面はんめんでロンドンをのぞ地方ちほう経済けいざい発展はってんからのこされ、貧富ひんぷ拡大かくだい不動産ふどうさん価格かかく上昇じょうしょうなどの問題もんだい噴出ふんしゅつしてきている。

さらに、2008ねんにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくサブプライムローン問題もんだい影響えいきょうをまともにけて金融きんゆう不安ふあん増大ぞうだいしたうえに、資源しげん食料しょくりょう高騰こうとう直撃ちょくげきけ、アリスター・ダーリング財務ざいむ大臣だいじんが「過去かこ60年間ねんかんおそらく最悪さいあく下降かこう局面きょくめん直面ちょくめんしている」と非常ひじょう悲観ひかんてき見通みとおしをあきらかにしている[78]。2012ねん02がつ時点じてん失業しつぎょうりつは8%をえるまでに悪化あっかした状態じょうたいにあったが、その回復かいふくきざしをせている。しかし、2023ねんにはG7加盟かめいこく唯一ゆいいつマイナス成長せいちょう見通みとおしとなった[79]

鉱業こうぎょう

[編集へんしゅう]
北海ほっかい油田ゆでん

イギリスの鉱業こうぎょう産業さんぎょう革命かくめいささえた石炭せきたん著名ちょめいである。300ねん以上いじょうにわたる採炭さいたん歴史れきしがあり、石炭せきたん産業さんぎょう歴史れきしがどのくによりもながい。2002ねん時点じてんにおいても3193まんトンを採掘さいくつしているものの、ほぼどうりょう石炭せきたん輸入ゆにゅうしている。北海ほっかい油田ゆでんからの原油げんゆ採掘さいくつりょうは1おく1000まんトンにおよび、これは世界せかいシェアの3.2%にたっする。もっと重要じゅうようなエネルギー資源しげん天然てんねんガスであり、世界せかいシェアの4.3%(だい4)をめる。有機ゆうき鉱物こうぶつ以外いがいでは、世界せかいだい8となるカリしお (KCl) 、どう10となるしお (NaCl) がある。金属きんぞく鉱物こうぶつにはめぐまれていない。最大さいだいなまりこうでも1000トンである。

農業のうぎょう

[編集へんしゅう]

もっとはや工業こうぎょうされたくにであり、現在げんざいでも高度こうど工業こうぎょうされている。農業のうぎょう重要じゅうようせい低下ていかつづけており、GDPにめる農業のうぎょう割合わりあいは2%を下回したまわった。しかしながら、世界せかいシェア10以内いない位置いちする農産物のうさんぶつが8品目ひんもくある。穀物こくもつではオオムギ(586まんトン、世界せかいシェア10以下いか2004ねん時点じてん)、工芸こうげい作物さくもつでは亜麻あま(2まん6000トン、5)、テンサイ(790まんトン、9)、ナタネ(173まんトン、5)、ホップ(2600トン、6)である。家畜かちく畜産ちくさんひんでは、ヒツジ(3550まんとう、7)、羊毛ようもう(6まん5000トン、5)、牛乳ぎゅうにゅう(1480まんトン、9)が主力しゅりょく

貿易ぼうえき

[編集へんしゅう]

イギリスは産業さんぎょう革命かくめい成立せいりつ自由じゆう貿易ぼうえきによって多大ただい利益りえき享受きょうじゅしてきた。ただし、21世紀せいき初頭しょとうにおいては貿易ぼうえき比重ひじゅう低下ていかしている。2004ねん時点じてん貿易ぼうえき依存いぞん、すなわち国内こくないそう生産せいさんたいする輸出入ゆしゅつにゅうがく割合わりあいは、ヨーロッパ諸国しょこくない比較ひかくするとイタリアならんでもっともひくい。すなわち、輸出ゆしゅつ16.1%、輸入ゆにゅう21.3%である。

国際こくさい連合れんごうの2003ねん国際こくさい機関きかん貿易ぼうえき統計とうけいInternational Trade Statistics Yearbook 2003)によると、品目ひんもくべつでは輸出ゆしゅつ輸入ゆにゅうとも工業こうぎょう製品せいひんが8わりじゃくめる。輸出ゆしゅつでは電気でんき機械きかい(15.2%、2003ねん)、機械きかいるい自動車じどうしゃ医薬品いやくひん原油げんゆ輸入ゆにゅうでは電気でんき機械きかい (16.3%)、自動車じどうしゃ機械きかいるい衣類いるい医薬品いやくひんじゅんになっている。

貿易ぼうえき相手あいてこく地域ちいき構成こうせい輸出ゆしゅつ輸入ゆにゅうともヨーロッパ最大さいだい工業こうぎょうこくドイツとている。輸出入ゆしゅつにゅうともたいEUの比率ひりつが5わりきょう輸出ゆしゅつにおいてはEUが53.4%(2003ねん)、いでアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく15.0%、アジア12.1%、輸入ゆにゅうにおいてはEU52.3%、アジア15.1%、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく9.9%である。

くにべつでは、おも輸出ゆしゅつ相手あいてこくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく(15.0%、2003ねん)、ドイツ (10.4%)、フランス (9.4%)、オランダ (5.8%)、アイルランド (6.5%)。輸入ゆにゅう相手あいてこくはドイツ (13.5%)、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく (9.9%)、フランス (8.3%)、オランダ (6.4%)、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく (5.1%) である。

不動産ふどうさん

[編集へんしゅう]

イギリスの不動産ふどうさん人口じんこうやく1%のやく25,000にん貴族きぞくだい企業きぎょうなどがイングランドの土地とちの48%を保有ほゆうしており、申告しんこく貴族きぞく家族かぞくあいだ秘密裏ひみつり管理かんりしていた土地とちかんがえられている。

法人ほうじん企業きぎょう 18
銀行ぎんこう経営けいえいしゃ寡頭政治かとうせいじ 17
公的こうてき機関きかん 8.5
住宅じゅうたく保有ほゆうしゃ 5
慈悲じひ団体だんたい 2
王室おうしつ 1,4
イングランド教会きょうかい 0.5
申告しんこく 17

エネルギー政策せいさく

[編集へんしゅう]

イギリスの原子力げんしりょく発電はつでんたいする中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく投資とうし技術ぎじゅつ協力きょうりょく積極せっきょくてき推進すいしんすることで、エネルギー政策せいさく経済けいざいりょく強化きょうかんでいる[80]。2016ねんには、中国ちゅうごくからの投資とうしによる原子げんし建造けんぞう承認しょうにんした[81]

通貨つうか

[編集へんしゅう]

スターリング・ポンド (GBP) が使用しようされている。補助ほじょ単位たんいペニーで、1971ねんより1ポンドは100ペンスである。かつてポンドはUSドル世界せかいてき決済けっさい通貨つうかとして使つかわれるようになる以前いぜん、イギリス帝国ていこく経済けいざいりょく背景はいけい国際こくさいてき決済けっさい通貨つうかとして使用しようされた。イギリスの欧州おうしゅう連合れんごう加盟かめいともない、ヨーロッパ共通きょうつう通貨つうかであるユーロにイギリスが参加さんかするかかが焦点しょうてんとなったが、イギリス国内こくない反対はんたいおおく、通貨つうか統合とうごう見送みおくられた。イングランド銀行いんぐらんどぎんこう連合れんごう王国おうこく中央ちゅうおう銀行ぎんこうであるが、スコットランドときたアイルランドでは地元じもと商業しょうぎょう銀行ぎんこう独自どくじ紙幣しへい発行はっこうしている。イングランド銀行いんぐらんどぎんこう紙幣しへいにはエリザベス女王じょおうられており(2022ねん10がつ以降いこうはチャールズしん国王こくおう紙幣しへい発行はっこうされる予定よてい)、連合れんごう王国おうこくない共通きょうつう通用つうようする。スコットランド紙幣しへいきたアイルランド紙幣しへいともに連合れんごう王国おうこくない通用つうようするが、りを拒否きょひされることもある。 2016ねん06月24にち、1993ねん加盟かめいした欧州おうしゅう連合れんごう(EU)の脱退だったいが、国民こくみん投票とうひょうによって正式せいしき決定けっていした。

企業きぎょう

[編集へんしゅう]

交通こうつう

[編集へんしゅう]

道路どうろ

[編集へんしゅう]

自動車じどうしゃ自転車じてんしゃ左側ひだりがわ通行つうこうである[82]。インド・オーストラリア・香港ほんこんシンガポールなど、きゅうイギリス植民しょくみんおおくが左側ひだりがわ通行つうこう採用さいようしている。

鉄道てつどう

[編集へんしゅう]
世界せかい最初さいしょ鉄道てつどうである、ダラムしゅうストックトン・アンド・ダーリントン鉄道てつどう開業かいぎょう、1825ねん
国際こくさい列車れっしゃユーロスター発着はっちゃくえきであるセント・パンクラスえき


1825ねん開業かいぎょうダラムしゅうストックトン&ダーリントン鉄道てつどうはじまり、近代きんだい鉄道てつどう発祥はっしょうであり国内こくないには鉄道てつどうもうめぐらされている。ロンドンなどの都市としには14路線ろせんある地下鉄ちかてつ(チューブトレイン)もう整備せいびされている。しかし1960年代ねんだい以降いこう設備せつび老朽ろうきゅうのために事故じこ多発たはつし、さらに運行うんこう遅延ちえん常習じょうしゅうするなど問題もんだい多発たはつしている。

小規模しょうきぼ民間みんかん地方ちほう鉄道てつどう運営うんえいする地方ちほう路線ろせんあつまりとして誕生たんじょうしたイギリスの鉄道てつどうは、19世紀せいきから20世紀せいき前期ぜんきにかけて、競合きょうごう他社たしゃ買収ばいしゅうなどをつうじて比較的ひかくてきだい規模きぼ少数しょうすう会社かいしゃのこった。1921ねんにはついにロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道てつどうロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道てつどうグレート・ウェスタン鉄道てつどうサザン鉄道てつどうの4だい鉄道てつどう会社かいしゃにまとまり、これらは1948ねん国有こくゆうされてイギリス国鉄こくてつ (BR) となった。しかし199497ねんにBRは、旅客りょかく輸送ゆそう貨物かもつ輸送ゆそうと、線路せんろえきなどの施設しせつ一括いっかつ管理かんりする部門ぶもん分割ぶんかつされて民営みんえいされた。

1994ねん開業かいぎょうしたイギリス、フランス両国りょうこく所有しょゆう英仏海峡えいふつかいきょうトンネルは、イングランドのフォークストンからフランスのカレーまで、イギリス海峡かいきょう海底かいてい130mをながさ50.5kmではしる3ほん並行へいこうしたトンネルからなる。1ほん貨物かもつ専用せんようで、のこり2ほん乗客じょうきゃくくるま貨物かもつ輸送ゆそう使つかわれる。このトンネルを使つかってセント・パンクラスえきからはヨーロッパ大陸たいりくとのあいだむすユーロスター運行うんこうされ、パリブリュッセルリールなどのヨーロッパない主要しゅよう都市としとのあいだむすんでいる。

海運かいうん

[編集へんしゅう]

周囲しゅういうみかこまれているうえ世界中せかいじゅう植民しょくみんっていたことからふるくからの海運かいうん立国りっこくであり、P&Oキュナード・ラインなどおおくの海運かいうん会社かいしゃがある。また、歴史れきしじょう有名ゆうめいな「タイタニックごう」や「クイーン・エリザベス2」、「クイーン・メリー2」などの著名ちょめい客船きゃくせん運航うんこうしている。

航空こうくう

[編集へんしゅう]
London Heathrow Terminal 5. ロンドン・ヒースロー空港くうこう国際線こくさいせん利用りよう客数きゃくすうでは世界せかい随一ずいいちである。
ブリティッシュ・エアウェイズ (イギリス最大さいだい航空こうくう会社かいしゃ)

民間みんかん航空こうくうふるくから発達はったつし、とく国際線こくさいせん拡張かくちょう世界せかいひろがる植民しょくみんあいだをつなぐために重要じゅうようされてきた。

現在げんざいは、ブリティッシュ・エアウェイズヴァージン・アトランティック航空こうくうイージージェットなどの航空こうくう会社かいしゃがある。なかでもブリティッシュ・エアウェイズは、英国えいこく海外かいがい航空こうくう英国えいこく欧州おうしゅう航空こうくうの2つの国営こくえい会社かいしゃ合併がっぺいして設立せつりつされ、1987ねん民営みんえいされた世界せかいでも最大さいだい規模きぼ航空こうくう会社かいしゃで2009ねんにはスペインのイベリア航空こうくう統合とうごう合意ごういし、2011ねんインターナショナル・エアラインズ・グループ設立せつりつした。

航空機こうくうき製造せいぞうぎょうBAEシステムズやエンジン製造せいぞうロールス・ロイス・ホールディングスがあり、1976ねんにはフランスとともに、コンコルド開発かいはつして世界せかいはつちょう音速おんそく旅客りょかく輸送ゆそうサービスを開始かいし。しかし、老朽ろうきゅうとコストだかなどにより2003ねん11月26にちをもって運航うんこう終了しゅうりょうとなり、コンコルドはそらから姿すがたした。

おも空港くうこうとして、ロンドンのヒースロー空港くうこうガトウィックスタンステッドのほか、ルートンマンチェスターグラスゴーなどがげられる。

日本にっぽんとのあいだには2016ねんサマースケジュールでは、ヒースロー空港くうこう成田空港なりたくうこうあいだにブリティッシュ・エアウェイズのみ1にち1便びん直行ちょっこう便びん運航うんこうし、羽田空港はねだくうこうあいだにも、ブリティッシュ・エアウェイズ、日本航空にほんこうくう全日本空輸ぜんにほんくうゆがそれぞれ1にち1便びん直行ちょっこう便びん運航うんこうしている。かつてはヴァージン・アトランティック航空こうくう就航しゅうこうしていたが2015ねん撤退てったいしている。

科学かがく技術ぎじゅつ

[編集へんしゅう]

17世紀せいき科学かがく革命かくめいはイングランドとスコットランドが、18世紀せいき産業さんぎょう革命かくめいはイギリスが世界せかい中心ちゅうしんであり、重要じゅうよう発展はってん貢献こうけんした科学かがくしゃ技術ぎじゅつしゃ多数たすう輩出はいしゅつしている。万有引力ばんゆういんりょく微分びぶん積分せきぶんがくアイザック・ニュートン進化しんかろんチャールズ・ダーウィン電磁波でんじはジェームズ・クラーク・マクスウェル元素げんそろん確立かくりつしたジョン・ドルトン、さらに、電磁でんじ誘導ゆうどう成功せいこうさせ発電はつでんつくったマイケル・ファラデー、また近年きんねんではブラックホール研究けんきゅうスティーブン・ホーキングなど、おおくの著名ちょめい学者がくしゃれいがる。

科学かがくじょう重要じゅうよう発見はっけんしゃには水素すいそヘンリー・キャヴェンディッシュペニシリンアレクサンダー・フレミングDNAフランシス・クリックがいる。 工学こうがくめんではジェームズ・ワットグラハム・ベルなど。科学かがく研究けんきゅう応用おうよう大学だいがく重要じゅうよう使命しめいでありつづけ、2004ねんから5年間ねんかんにイギリスが発表はっぴょうした科学かがく論文ろんぶん世界せかいの7%をめる。学術がくじゅつ雑誌ざっしネイチャー医学いがく雑誌ざっしランセット世界せかいてき著名ちょめいである。

国民こくみん

[編集へんしゅう]
イギリスの人口じんこうピラミッド

イギリスの人口じんこうは2021ねん時点じてん推計すいけい6,700まんにんであり、世界せかいだい21である。

「イギリス民族みんぞく」という民族みんぞく存在そんざいしない。おも民族みんぞくはイングランドを中心ちゅうしん居住きょじゅうするゲルマン民族みんぞくけいのイングランドじんアングロ・サクソンじん)、ケルトけいのスコットランドじん、アイルランドじん、ウェールズじんだが、きゅう植民しょくみん出身しゅっしんのインドけいしるし)、アフリカけい、カリブけいアラブけい華僑かきょうなどもおお民族みんぞく国家こっかである。

イギリスの国籍こくせきほうでは、きゅう植民しょくみん関連かんれんものふくめ、国民こくみんつぎむっつの区分くぶんけている。

いずれの身分みぶんぞくするかによって、国内こくないでの様々さまざま取扱とりあつかいで差異さいしょうずることがあるほか、パスポートにその区分くぶん明示めいじされるため、海外かいがい渡航とこうさい相手あいてこくにより取扱とりあつかいがことなることがある。たとえば、日本にっぽん入国にゅうこくする場合ばあい、「British citizen本国ほんごくじん)」と「British National (Overseas)英国えいこくせき香港ほんこんじん)」は短期たんき訪問ほうもん目的もくてきなら査証さしょう(ビザ)不要ふようとなるが、のこりのよっつは数日すうじつ観光かんこう訪日ほうにちであってもビザが必要ひつようとなる。

国民こくみんせい

[編集へんしゅう]

イギリスは伝統でんとうてき価値かちかん重視じゅうしする保守ほしゅてきくにであり[83]国民こくみんせいとしては伝統でんとうてき価値かちかん重視じゅうしする保守ほしゅてきめん音楽おんがくやアートに代表だいひょうされる斬新ざんしんせい独自どくじせい両面りょうめんわせている[84]国柄くにがらとして、ふるくからの伝統でんとうてきなものを残存ざんそんさせながらも時代じだいとともにゆっくりと変容へんようさせていく特徴とくちょうみとめられる。イギリス国民こくみん保守ほしゅせいは、産業さんぎょう革命かくめいのち台頭たいとうしただい階級かいきゅう次々つぎつぎ体制たいせいないし、しょ改革かいかくによって社会しゃかいてき危機きき回避かいひ漸進ぜんしんてき温和おんわ社会しゃかい発展はってんおこなうことで、民族みんぞく人種じんしゅ生活せいかつ様式ようしきおよび価値かちかんことなる階級かいきゅうそう存在そんざいしてもくに分断ぶんだんさせることなく共存きょうぞんしているてんにある。また、イギリスは世界せかい各国かっこく比較ひかくして階級かいきゅうあいだ社会しゃかい移動いどうすくなく、おおくの国民こくみんおや同様どうよう職業しょくぎょう就業しゅうぎょうする階級かいきゅう帰属きぞく意識いしき保守ほしゅせいひとつとしてげられる[85]

言語げんご

[編集へんしゅう]
世界せかい英語えいごけん地域ちいき青色あおいろ英語えいご公用こうようまたは事実じじつじょう公用こうようになっている地域ちいきうす青色あおいろ英語えいご公用こうようであるが主要しゅよう言語げんごではない地域ちいき

事実じじつじょう公用こうよう英語えいごイギリス英語えいご)でありもっともひろ使用しようされているが、イングランドおもコーンウォールコーンウォールウェールズおも北部ほくぶ中部ちゅうぶウェールズスコットランドおもローランド地方ちほうスコットランドヘブリディーズ諸島しょとう一部いちぶスコットランド・ゲールきたアイルランド一部いちぶアルスター・スコットランドアイルランドはなされており、それぞれの構成こうせいこく公用こうようになっている。

とくに、ウェールズでは1993ねんにウェールズ公用こうようになり、英語えいご同等どうとう法的ほうてき地位ちいた。2001ねん現在げんざい、ウェールズ人口じんこうやく20%がウェールズ使用しようし、その割合わりあいわずかではあるが増加ぞうか傾向けいこうにある。公文書こうぶんしょ道路どうろ標識ひょうしきなどはすべてウェールズ英語えいごとで併記へいきされる。また、16さいまでの義務ぎむ教育きょういくにおいてウェールズ必修ひっしゅう科目かもくであり、ウェールズ主要しゅよう教育きょういく言語げんごとして使用しようし、英語えいごだい言語げんごとしてあつか学校がっこうおお存在そんざいする。

婚姻こんいん

[編集へんしゅう]

婚姻こんいんさいには、夫婦ふうふ同姓どうせいふくあいせい夫婦ふうふ別姓べっせいのいずれも選択せんたく可能かのうである。また同性どうせい結婚けっこん可能かのうである[86]。また、在日ざいにち英国えいこく大使館たいしかんにおいても、同性どうせい結婚けっこん登録とうろくおこなうことが可能かのうである[87][88]

移住いじゅう

[編集へんしゅう]

宗教しゅうきょう

[編集へんしゅう]

10ねん一度いちどおこなわれるイギリス政府せいふ国勢調査こくせいちょうさによれば、2001ねんキリスト教徒きりすときょうとが71.7%、イスラム教徒きょうとが3.0%、ヒンドゥーきょうが1.0%。 2011ねんキリスト教徒きりすときょうと59.3%、イスラム教徒きょうと4.8%、ヒンドゥー教徒きょうとが1.5%[89]

キリスト教きりすときょう内訳うちわけは、英国えいこく国教こっきょうかいが62%、カトリックが13%、長老ちょうろうが6%、メソジストが3%程度ていど推定すいていされている[90]

保健ほけん

[編集へんしゅう]

医療いりょう

[編集へんしゅう]
The Royal Aberdeen Children's Hospital。NHSスコットランドの小児しょうに病院びょういん

イギリスの医療いりょうかく地域ちいきそれぞれの地方ちほう分権ぶんけんかたであり、公的こうてき医療いりょうとプライベート診療しんりょう存在そんざいする。公的こうてき医療いりょう国民こくみん保健ほけんサービス(NHS)によりすべてのイギリスじん提供ていきょうされ、医学いがくてき必要ひつようせいみとめられる治療ちりょうだい部分ぶぶん自己じこ負担ふたんなしであり、費用ひよう一般いっぱん税収ぜいしゅう原資げんしとしている(公費こうひ負担ふたん医療いりょう)。NHSにはイギリス国家こっか予算よさんの25.2%がとうじられている[91]

くに全体ぜんたいにかかわる規制きせいは、総合そうごう医療いりょう評議ひょうぎかい英語えいごばん看護かんご助産じょさん評議ひょうぎかい英語えいごばんや、またロイヤル・カレッジなどの外部がいぶ機関きかんおこなっている。しかし政策せいさく現業げんぎょう責務せきむは、かく地方ちほう行政ぎょうせいである4つの女王じょおう陛下へいか政府せいふきたアイルランド政府せいふ、スコットランド政府せいふ、ウェールズ政府せいふがそれぞれになっている。それぞれの運営うんえいするNHSは、各々おのおの政策せいさく優先ゆうせんち、施政しせいちがいをもたらしている[92][93]

英国えいこくはGDPの8.5%を医療いりょう支出ししゅつしており、これはOECD平均へいきんくらべて-0.5%、EU平均へいきんくらべて-1%のであった[94]。1979ねん保健ほけん支出ししゅつ急増きゅうぞうしたことにより、そのはEU平均へいきんちかくなってきている[95]。WHOは2000ねん英国えいこく医療いりょう制度せいど欧州おうしゅうで15世界せかいで18ひょうしている[96][97]

教育きょういく

[編集へんしゅう]
伝統でんとう大学だいがくひとつである ダラム大学だいがくの University College Durham

イギリスの学校がっこう教育きょういく地域ちいき公立こうりつ私立しりつべつによりことなるが、5さいより小学校しょうがっこう教育きょういく開始かいしされる。

またイギリスの大学だいがくは、中世ちゅうせいからの伝統でんとうぎ、カレッジせい採用さいようする世界せかいてき有名ゆうめいオックスフォおっくすふぉド大学どだいがくケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくダラム大学だいがくをはじめ、現在げんざいでは100以上いじょう大学だいがく存在そんざいしている。イングランドの大学だいがくでは、通常つうじょう学士がくし学位がくいには3ねん修士しゅうし学位がくいには学士がくし取得しゅとく1~2ねん博士はかせ学位がくいにはおなじく修士しゅうし取得しゅとく3ねん必要ひつようとされる場合ばあいおおい。

治安ちあん

[編集へんしゅう]

イギリスの治安ちあん欧州おうしゅうなか比較的ひかくてき良好りょうこうだが、日本にっぽんくらべると発生はっせい件数けんすう検挙けんきょすうはかなりたか[98]。ロンドンは英国えいこくもっと治安ちあんわる地域ちいきであり、ぎゃくもっと治安ちあん地域ちいきはロンドンをのぞ南東なんとうである[99]犯罪はんざい内容ないよう種類しゅるいべつとしても、イングランドおよびウェールズにおける凶悪きょうあくはん粗暴そぼうはん件数けんすう日本にっぽんやく29ばいせい犯罪はんざいやく10ばい窃盗せっとうやく3.5ばい強盗ごうとうやく55ばいである。

また、2019ねん警察けいさつ報告ほうこくのあったイングランドおよびウェールズにおける犯罪はんざい総数そうすうやく580まんけんであり、日本にっぽんにおける2019ねん刑法けいほうはん総数そうすうの7.7ばいとなっている。誘拐ゆうかい事件じけんにおいては2018年度ねんどのイングランドおよびウェールズにおけるどう内容ないよう事件じけんすうが5,223けん前年度ぜんねんど15%ぞう)であり、このほか16さい未満みまん子供こどもたいするどう事件じけんすうが1,268けん前年度ぜんねんど7%ぞう)であった[100]

ほう執行しっこう機関きかん

[編集へんしゅう]

警察けいさつ

[編集へんしゅう]
標準ひょうじゅんてき制服せいふくロンドン警視庁けいしちょう女性じょせい警官けいかん
女性じょせい警官けいかん男性だんせい警官けいかんとは対照たいしょうてきに、「ボウラーキャップ」(Bowler cap)とばれる専用せんよう帽子ぼうし着用ちゃくようする。

人権じんけん

[編集へんしゅう]

メディア

[編集へんしゅう]

通信つうしん

[編集へんしゅう]

イギリスでは、ヒースロー空港くうこうなどにある自動じどう販売はんばいSIMカード購入こうにゅうできる。プリペイドしきとなっており、スーパーなどで、通話つうわ通信つうしんりょうをチャージして使つかう。

おもな通信つうしん業者ぎょうしゃ

文化ぶんか

[編集へんしゅう]

しょく文化ぶんか

[編集へんしゅう]

フィッシュ・アンド・チップスローストビーフウナギのゼリースターゲイジーパイトースト・サンドイッチフル・ブレックファストなどが有名ゆうめいである。

文学ぶんがく

[編集へんしゅう]
ウィリアム・シェイクスピア

おおくの傑作けっさく後世こうせいのこしたウィリアム・シェイクスピアは、イギリス・ルネサンス演劇えんげき代表だいひょうする空前絶後くうぜんぜつご詩人しじん、およびげき作家さっかわれる。初期しょきのイギリス文学ぶんがくしゃとしてはジェフリー・オブ・モンマスジェフリー・チョーサートマス・マロリー著名ちょめい。18世紀せいきになるとサミュエル・リチャードソン登場とうじょうする。かれ作品さくひんには3つの小説しょうせつ基本きほん条件じょうけん、すなわち「フィクションせいおよび物語ものがたりせい人間にんげん同士どうし関係かんけい愛情あいじょう結婚けっこんなど)、個人こじん性格せいかく心理しんり」といった条件じょうけんたされていたことから、かれは「近代きんだい小説しょうせつちち」とばれている。

19世紀せいきはじめになるとウィリアム・ブレイクウィリアム・ワーズワースロマン主義しゅぎ詩人しじん活躍かつやくした。19世紀せいきには小説しょうせつ分野ぶんやにおいて革新かくしんられ、ジェーン・オースティンブロンテ姉妹しまいチャールズ・ディケンズトーマス・ハーディらが活躍かつやくした。19世紀せいきまつには、耽美たんび主義しゅぎオスカー・ワイルド現代げんだい推理すいり小説しょうせつみのおやアーサー・コナン・ドイル登場とうじょう

20世紀せいき突入とつにゅうすると、「SFちちハーバート・ジョージ・ウェルズモダニズム探求たんきゅうしたデーヴィッド・ハーバート・ローレンスヴァージニア・ウルフ預言よげんしゃジョージ・オーウェル、「ミステリーの女王じょおうアガサ・クリスティなどがてくる。そして近年きんねんハリー・ポッターシリーズJ・K・ローリングがかつてのJ・R・R・トールキンのような人気にんき世界中せかいじゅうかせている。

哲学てつがく

[編集へんしゅう]

音楽おんがく

[編集へんしゅう]

クラシック音楽おんがくにおける特筆とくひつすべきイギリスじん作曲さっきょくとして、「ブリタニア音楽おんがくちちウィリアム・バードヘンリー・パーセルアーサー・サリヴァンエドワード・エルガーレイフ・ヴォーン・ウィリアムズベンジャミン・ブリテンがいる。欧州おうしゅう大陸たいりく古典こてん、ロマン隆盛りゅうせいをきわめた18世紀せいき後半こうはんから19世紀せいきにかけて有力ゆうりょく作曲さっきょくとぼしかった時期じきもあったが、旺盛おうせい経済けいざいりょく背景はいけい演奏えんそう市場いちばとしては隆盛りゅうせいつづけ、現在げんざいもロンドンはクラシック音楽おんがくひとつとなっている。ドイツのオーケストラが地方ちほうちゅう都市とし団体だんたいでもよんかんフル編成へんせい原則げんそくとしているのにたいし、ロンドン5だいオーケストラは長年ながねんBBC交響こうきょう楽団がくだんのぞき(現在げんざいロンドン交響こうきょう楽団がくだんも)総員そういん70めいだい中規模ちゅうきぼ編成へんせいつらぬき、大曲おおまがり演奏えんそうさいしてはフリー奏者そうしゃ臨時りんじ補充ほじゅうするなどのかたちであったにもかかわらず、それなりの世界せかいてき声価せいか維持いじしてきた。一時いちじはメンバーの共有きょうゆうられ、映画えいが音楽おんがく仕事しごとおおいことが批判ひはんされることもあるものの、まえ合理ごうり主義しゅぎによって、すくなくとも英語えいごけんでは随一ずいいちのクラシック演奏えんそう都市としでありつづけている。オペラはロンドンにコヴェントガーデン王立おうりつ歌劇かげきじょうと、イングリッシュ・ナショナルオペラようし、後者こうしゃ世界せかいてきにもめずらしい英訳えいやく上演じょうえん主義しゅぎ団体だんたいである。

ポピュラー音楽おんがく

[編集へんしゅう]
ビートルズ

ポピュラー音楽おんがくとくにロックミュージック)において、イギリスは先鋭せんえい文化ぶんか発信はっしんとして世界せかいてき有名ゆうめいである。1960、70年代ねんだいになるとロック誕生たんじょうし、なかでもビートルズローリング・ストーンズといったロックンロール影響えいきょう色濃いろこいバンドが、その表現ひょうげん先駆せんくしゃとして活躍かつやくした。やがてキング・クリムゾンピンク・フロイドなどのプログレッシブ・ロックや、クイーンクリームレッド・ツェッペリンディープ・パープルブラック・サバスなどのR&Bハードロックがロックの更新こうしん貢献こうけん。1970年代ねんだい後半こうはんパンク・ロック勃興ぼっこうにおいては、アメリカ・ニューヨークからの文化ぶんかれ、ロンドンを中心ちゅうしんセックス・ピストルズザ・クラッシュらが国民こくみんてきなムーブメントをこす。

パンク・ロック以降いこうはインディー・ロックを中心ちゅうしんニュー・ウェイヴなどといったあらたな潮流ちょうりゅうまれ、テクノポップ・ドラッグミュージック文化ぶんか発達はったつともニュー・オーダーザ・ストーン・ローゼズグリッドなどが、メインストリームではデュラン・デュランデペッシュ・モードらの著名ちょめいなバンドがまれた。90年代ねんだいブリットポップエレクトロニカがイギリスから世界中せかいじゅうひろまり人気にんきはくし、オアシスブラーレディオヘッドプロディジーマッシヴ・アタックなどはとく目覚めざましい。シューゲイザートリップホップビッグビートなどといったおおくの革新かくしんてき音楽おんがくジャンルも登場とうじょうした。近年きんねんではエイミー・ワインハウスマクフライコールドプレイスパイス・ガールズらがポップシーンにせた。

イギリスではロックやポップなどのポピュラー音楽おんがくが、国内こくないだけでなく世界せかいおおきな市場いちば主要しゅよう外貨がいか獲得かくとく興業こうぎょうとなっており、トニー・ブレア政権せいけんなどではクール・ブリタニアでロックミュージックにたいする国策こくさく支援しえんなどがおこなわれたりなど、その重要じゅうようたかい。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくともにカルチャーの本山ほんざんとして世界せかいてき影響えいきょうりょくたもつづけ、他国たこくのポピュラー音楽おんがく産業さんぎょう潮流ちょうりゅうへの先駆せんくせいは、近年きんねんもいささかもるがない。

映画えいが

[編集へんしゅう]

コメディ

[編集へんしゅう]

イギリスじんはユーモアのセンスがたかいとわれている。また、コメディアンのおおくは高学歴こうがくれきである。

被服ひふく・ファッション

[編集へんしゅう]
イングリッシュドレスフランス語ふらんすごばんいちれい。このドレスはきぬせいである

英国えいこく全土ぜんど着用ちゃくようされている伝統でんとう衣装いしょう形式けいしきは、おもにイングランドのものに関連かんれんしており、英国えいこく紳士しんし女性じょせい区別くべつしめすために着用ちゃくようされることがおおい。とく女性じょせい伝統でんとう衣装いしょうイングリッシュドレスフランス語ふらんすごばんばれるものでめられており、のヨーロッパの伝統でんとうてきドレスるいくらべて簡素かんそ仕上しあげられているのが特徴とくちょうともなっている。

現代げんだいにおいてはロンドン・コレクション開催かいさい先進せんしんてきなデザインを発表はっぴょうするなど、米国べいこく日本にっぽんイタリアならぶファッション業界ぎょうかい牽引けんいんやく代表だいひょうするくにひとつとされている。

建築けんちく

[編集へんしゅう]
リッチモンドにあるハム・ハウス英語えいごばん
イギリスにおけるカントリー・ハウス代表だいひょうするものとされている

世界せかい遺産いさん

[編集へんしゅう]

イギリス国内こくないには、ユネスコ世界せかい遺産いさんリストに登録とうろくされた文化ぶんか遺産いさんが21けん自然しぜん遺産いさんが5けんある。

祝祭日しゅくさいじつ

[編集へんしゅう]

祝祭日しゅくさいじつは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、きたアイルランドのかく政府せいふによりことなる場合ばあいがある。

銀行ぎんこうなどおおくの企業きぎょうやすみとなることから、国民こくみん祝祭日しゅくさいじつバンク・ホリデー (Bank holiday)(銀行ぎんこう休業きゅうぎょう)とぶ。

日付ひづけ 日本語にほんご表記ひょうき 現地げんち表記ひょうき 備考びこう
1がつ01にち 元日がんじつ New Year's Day
1がつ02にち もと翌日よくじつ - スコットランドのみ
3月17にち ひじりパトリックの St. Patrick's Day きたアイルランドのみ
3月 - 4がつ せい金曜日きんようび Good Friday 移動いどう祝日しゅくじつ
3月 - 4がつ 復活ふっかつさい月曜日げつようび Easter Monday 移動いどう祝日しゅくじつ
5月だい1月曜日げつようび がつさい Early May Bank Holiday 移動いどう祝日しゅくじつ
5月最終さいしゅう月曜日げつようび がつさいおわ Spring Bank Holiday 移動いどう祝日しゅくじつ
7がつ12にち ボインかわたたか記念きねん Battle of the Boyne (Orangemen's Day) きたアイルランドのみ
8がつだい1月曜日げつようび 夏季かき銀行ぎんこう休業きゅうぎょう Summer Bank Holiday 移動いどう祝日しゅくじつ、スコットランドのみ
8がつ最終さいしゅう月曜日げつようび 夏季かき銀行ぎんこう休業きゅうぎょう Summer Bank Holiday 移動いどう祝日しゅくじつ、スコットランドをのぞ
12月25にち クリスマス Christmas Day
12月26にち ボクシング・デー Boxing Day
  • せい金曜日きんようびのぞ移動いどう祝日しゅくじつ原則げんそくてき月曜日げつようび設定せっていされている。
  • ボクシング・デーの2にち銀行ぎんこう休業きゅうぎょうであったが2005ねん最後さいご廃止はいしされている。

スポーツ

[編集へんしゅう]
"サッカーの聖地せいち" ウェンブリー・スタジアム

イギリスはサッカーラグビークリケットゴルフボクシングなどおおくの競技きょうぎ発祥はっしょうもしくは近代きんだいスポーツとして整備せいびされた地域ちいきであり、国技こくぎとしても定着ていちゃくしている。年間ねんかん観客かんきゃく動員どういんすうは4000まんにん以上いじょうあつめるサッカーがおおきくしのいでおり、競馬けいばの600まんにん、ユニオンラグビーの300まん、クリケット200まんがそれにつづく。

このうち団体だんたい球技きゅうぎ(サッカー、ラグビー、クリケット)は、発祥はっしょう地域ちいき伝統でんとうてき配慮はいりょから国際こくさい競技きょうぎ団体だんたいではイギリス単体たんたいではなく、イングランド、スコットランド、ウェールズ、きたアイルランド(ラグビーにかんしてはアイルランドにまとめている)の4地域ちいきそれぞれの加盟かめいみとめているが、サッカーが公式こうしきなプログラムとしておこなわれているオリンピックでは、単一たんいつ国家こっかとしての出場しゅつじょうだい原則げんそくであるため長年ながねん出場しゅつじょうしていなかった。しかし2012ねん開催かいさいされたロンドン五輪ごりんでは、4協会きょうかい一体いったいとなった統一とういつイギリス代表だいひょう」として参加さんかたした。

イギリスは1908ねん1948ねん2012ねんにロンドンで夏季かきオリンピック開催かいさいした。冬季とうきオリンピック開催かいさいいちもない。また1984ねん夏季かきパラリンピックパラリンピック発祥はっしょうであるストーク・マンデヴィルおこなわれた。

サッカー

[編集へんしゅう]

すうおおくのスポーツを誕生たんじょうさせたイギリスでも人気にんきなのがサッカーである。イギリスでサッカーは「フットボール」とび、近代きんだいてきなルールを確立かくりつしたことから「近代きんだいサッカーの母国ぼこく」とばれ、それぞれの地域ちいき独自どくじのサッカー協会きょうかいがある。イギリス国内こくないでそれぞれ独立どくりつしたかたちでサッカーリーグを展開てんかいしており、なかでもイングランドのプレミアリーグ世界せかいてき人気にんきである。イングランドサッカー協会きょうかい(FA)などをふくむイギリス国内こくない地域ちいき協会きょうかいすべて、国際こくさいサッカー連盟れんめい(FIFA)よりもはやくに発足ほっそくしており、FIFA加盟かめいこくでは唯一ゆいいつ特例とくれい国内こくない地域ちいき単位たんいでの加盟かめいみとめられている(以降いこう、FIFAは海外かいがい領土りょうどなど一定いってい自治じちおこなわれている地域ちいき協会きょうかい認可にんかしている)。

イギリスはFIFAや欧州おうしゅうサッカー連盟れんめい(UEFA)が主宰しゅさいする各種かくしゅ国際こくさい大会たいかいFIFAワールドカップUEFA欧州おうしゅう選手権せんしゅけんUEFAネーションズリーグUEFAチャンピオンズリーグUEFAヨーロッパリーグUEFAヨーロッパカンファレンスリーグUEFAユースリーグ)には地域ちいき協会きょうかい単位たんいでのクラブチームやナショナルチームを参加さんかさせており、さらには7にんいるFIFAふく会長かいちょう一人ひとりはこのえい本土ほんど4協会きょうかいからえらばれる、サッカーのルールや重要じゅうよう事項じこうかんしては、FIFAとえい本土ほんど4協会きょうかい構成こうせいする国際こくさいサッカー評議ひょうぎかい決定けっていするなど特権とっけんてき地位ちいあたえられている。また、サッカー選手せんしゅ監督かんとくがプロ競技きょうぎにおける傑出けっしゅつした実績じっせきによっていちだいかぎりの騎士きし勲爵くんしゃくとなることがある(デビッド・ベッカムスティーヴン・ジェラードボビー・ロブソンアレックス・ファーガソンなど)。

また、サッカーはもともとラグビーとおなじく中流ちゅうりゅう階級かいきゅう師弟していかよパブリックスクール近代きんだい競技きょうぎとして成立せいりつしたが、その労働ろうどうしゃ階級かいきゅう娯楽ごらくとして発展はってんしていった。ただ、当時とうじのイギリスの継続けいぞくてききょうからくる労働ろうどうしゃ階級かいきゅう人口じんこう割合わりあいと、それ以外いがい階級かいきゅうしゃ観戦かんせんしていたということを注意ちゅういしなければならない。労働ろうどうしゃ階級かいきゅうがサッカーをこのんでいたことは、フーリガンばれる暴力ぼうりょくてきなファンの存在そんざいにもあらわれる。相次あいつぐフーリガンがらみの事件じけん事故じこおも政府せいふ1980年代ねんだいにフーリガン規制きせいほう制定せいていし、スタジアムの大幅おおはば安全あんぜん基準きじゅん見直みなおしなどをおこなった。かくスタジアムの試合しあい運営うんえいスタッフがスタジアムのいたところ監視かんしカメラ設置せっちし、特定とくていのサポーターにたいする厳重げんじゅう監視かんし入場にゅうじょう制限せいげんおこなっている。そのようなみのすえ、スタジアムではそれまで頻発ひんぱつしていたフーリガンがらみの事件じけん事故じこ件数けんすう大幅おおはば減少げんしょうした。

クリケット

[編集へんしゅう]
「クリケットの聖地せいち」とばれるローズ・クリケット・グラウンド

クリケットは16世紀せいきにイングランド南部なんぶはじまり、18世紀せいきまつまでにはイングランドの国民こくみんてきスポーツへと発展はってんした[102]だいえい帝国ていこく拡大かくだいによって海外かいがいでもプレーされるようになり、1844ねん史上しじょうはつ国際こくさい試合しあい開催かいさいされた[103]全面ぜんめんしばのフィールドでプレイされ、試合しあいちゅうにはティータイムもある。その優雅ゆうが雰囲気ふんいきから、別名べつめい紳士しんしのスポーツ」といわれる。イギリスでは上流じょうりゅう階級かいきゅうがたしなむスポーツとされており、格式かくしき伝統でんとうあるエリートこう体育たいいくではクリケットは必修ひっしゅう種目しゅもくとされている[104]。1805ねん開始かいしされたイートンこうハロウこうとのあいだ毎年まいとし開催かいさいされる定期ていきせんは、世界せかいもっと歴史れきしながいスポーツイベントのひとつであり、クリケットの聖地せいちばれるローズ・クリケット・グラウンドで200ねん以上いじょうおこなわれている[105]オックスフォおっくすふぉド大学どだいがくケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくとのあいだ毎年まいとし開催かいさいされている定期ていきせんも200ねんちかくの歴史れきしがある[106]イギリス王室おうしつ歴史れきしてきふかむすびついており、だいえい帝国ていこく勲章くんしょうナイト称号しょうごう授与じゅよされたクリケット選手せんしゅはスポーツかいなかとくおお[107]

イングランドおよびウェールズの国内こくない競技きょうぎ連盟れんめいイングランド・ウェールズクリケット委員いいんかい(ECB)であり、1905ねん国際こくさいクリケット評議ひょうぎかい(ICC)に加盟かめいした[108]。クリケットのイングランド代表だいひょうは、イングランドとウェールズの合同ごうどうチームである。スコットランドでも人気にんきスポーツのひとつであり、きたアイルランドはアイルランド共和きょうわこく合同ごうどうアイルランド代表だいひょうとして構成こうせいされている。クリケット・ワールドカップFIFAワールドカップ夏季かきオリンピックいで世界せかいで3番目ばんめ視聴しちょうしゃすうおおいスポーツイベントであり[109]、イングランドおよびウェールズ開催かいさい2019ねん大会たいかいではイングランド代表だいひょうはつ優勝ゆうしょうした[110]女子じょしイングランド代表だいひょうワールドカップで4優勝ゆうしょう経験けいけんほこる。イングランドおよびウェールズの国内こくないリーグはカウンティ・チャンピオンシップがあり、イングランド所在しょざいの17クラブおよびウェールズ所在しょざいの1クラブ、合計ごうけい18クラブにより編成へんせいされる。2003ねん従来じゅうらいのクリケットとはことなり3あいだ程度ていど試合しあい終了しゅうりょうするトゥエンティ20形式けいしき導入どうにゅうされ、同年どうねんにプロリーグのトゥエンティ20カップ開始かいしされた。

ロンドンにあるローズ・クリケット・グラウンドは「クリケットの聖地せいち」とばれ、クリケット・ワールドカップの決勝けっしょうせん史上しじょう最多さいたの5開催かいさいされた(1975ねん1979ねん1983ねん1999ねん2019ねん)。イギリス女王じょおうエリザベス2せいは、おうはいフィリップ同行どうこうしてどうグラウンドを33かい公式こうしき訪問ほうもんし、イングランド代表だいひょうテストマッチなどを観戦かんせんした[111]

競馬けいば

[編集へんしゅう]

近代きんだい競馬けいば発祥はっしょうでもある。18世紀せいきゴルフにいでスポーツ組織そしきとしてジョッキークラブ組織そしきされ、どう時期じきサラブレッド成立せいりつした。どちらかとえば平地ひらち競走きょうそうよりも障害しょうがい競走きょうそうほうさかんなくにであり、"Favourite 100 Horses"(きなうま100せん)ではアークルはじ障害しょうがい上位じょうい独占どくせんした。障害しょうがいチェルトナムフェスティバルグランドナショナルミーティングは15~25まんにんもの観客かんきゃく動員どういんすうがある。とく最大さいだい競走きょうそうであるG3グランドナショナルげは700おくえんちかくになり、2007ねん現在げんざい世界せかいもっと馬券ばけんげる競走きょうそうになっている。平地ひらち競走きょうそうは、イギリスダービー王室おうしつ開催かいさいロイヤルアスコット開催かいさいられ、こちらも14~25まんにん観客かんきゃくあつめる。ダービーは、この競走きょうそうかんした競走きょうそう競馬けいばおこなっているくににはかならずとっていいほど存在そんざいしており世界せかいもっとられた競走きょうそうといっていだろう。エリザベス女王じょおう競馬けいばファンとしてられており、自身じしんなんとう競走きょうそう所有しょゆうしている。

イギリスでは、日本にっぽんなどとちが競馬けいばなど特定とくてい競技きょうぎだけでなくすべてのスポーツがギャンブルの対象たいしょうとなるが、げはやはり競馬けいばとサッカーがおおい。競馬けいばは1970年代ねんだい頂点ちょうてん人気にんきうしないつつあったが、のち急速きゅうそく観客かんきゃく動員どういんすうなお傾向けいこうにある。売上うりあげだかも2ちょうえんえ、人口じんこうあたりのげは香港ほんこんのぞけばオーストラリアにぐ。しかし、げのおおく(2003ねんで97.1%)が主催しゅさいしゃがわ関係かんけいのないブックメーカーめられるという構造こうぞうてき課題かだいがある。なお、イギリスじんはどんなちいさな植民しょくみんにも大抵たいてい場合ばあい競馬けいばじょう建設けんせつしたため、独立どくりつきゅうイギリスりょう競馬けいばさかんなくにおおい。また、馬術ばじゅつさかんであり、馬術ばじゅつのバドミントンは3日間にちかんで15まんにん以上いじょう観客かんきゃく動員どういんすうがある。

モータースポーツ

[編集へんしゅう]

イギリスはモータースポーツ発祥はっしょうとしてもられる。フォーミュラ1(F1)では多数たすうのチャンピオンドライバーをしている。最近さいきんでは、2009ねん世界せかいチャンピオンにジェンソン・バトン、そして2008、2014、2015、2017、2018、2019、2020年度ねんど世界せかいチャンピオンに7ルイス・ハミルトンかがやき、あと1かい世界せかいチャンピオンになれば、ミハエル・シューマッハのもつ7記録きろく上回うわまわることになる。過去かこにはロータスティレル現在げんざいマクラーレンウィリアムズといったすうおおくの名門めいもんレーシングチームが存在そんざいしており、強豪きょうごうメルセデスAMG F1本拠ほんきょくなど、欧州おうしゅうもっとすすんだレーシングカー産業さんぎょうくにとしてもられる。

イベントにも歴史れきしがあり、1926ねんはつ開催かいさいされたイギリスグランプリもっとふるいグランプリレースのひとつである。1950ねんはじまったF1グランプリはイギリスグランプリをだい1せんとした。また世界せかいラリー選手権せんしゅけん一戦いっせんとしてまれているラリー・グレート・ブリテン(ラリーGB、1933年初ねんしょ開催かいさい)もどうシリーズのなかでもっともふるいイベントのひとつである。国内こくないレースとしては、毎年まいとし死人しにんるほど危険きけんな、バイクによる公道こうどうレースのマンとうTTアルスターグランプリ有名ゆうめいである。またサーキットでも、BTCC(イギリスツーリングカー選手権せんしゅけん)、BSB(ブリティッシュスーパーバイク選手権せんしゅけん)も有名ゆうめいで、これらには多数たすう日本にっぽんしゃ日本人にっぽんじん参戦さんせんしており、清成きよなり龍一りゅういちはBSBの3王者おうじゃである。

自転車じてんしゃ競技きょうぎ

[編集へんしゅう]

国内こくないでの人気にんきはサッカーなどにはおとるが、ロードレーストラックレースでは世界せかいでもフランススペインイタリアかたならべる強豪きょうごうこくである。ロードレースでは2012ねんブラッドリー・ウィギンスツール・ド・フランス英国えいこくじんとしてはじめて制覇せいはし、クリス・フルームは2013ねん、2015ねん、2016ねん、2017ねんどう大会たいかい総合そうごう優勝ゆうしょう、2017ねんにはブエルタ・ア・エスパーニャを、2018ねんにはジロ・デ・イタリア制覇せいはし、グランツールばれる世界せかいさんだいステージレースをとしまたいで連続れんぞく制覇せいはした史上しじょう3にん選手せんしゅとなった。マーク・カヴェンディッシュは2021ねんツール・ド・フランス区間くかん優勝ゆうしょうすう最多さいたタイとなる34しょう到達とうたつした。トラックレースでもウィギンスやカヴェンディッシュ、ゲラント・トーマスエド・クランシーらが世界せかい選手権せんしゅけんやオリンピックで数々かずかずのメダルを獲得かくとくしている。

その競技きょうぎ

[編集へんしゅう]

イギリスは、1896ねん開催かいさいされただい1かいアテネオリンピックから参加さんかしており、冬季とうきオリンピックにもだい1かい1924ねんシャモニー・モンブランオリンピックから参加さんかつづけ、これまで開催かいさいされたすべての五輪ごりん大会たいかい出場しゅつじょうつづけている。また、これまでに開催かいさいされたすべての夏季かきオリンピックきんメダルを獲得かくとくしている唯一ゆいいつくにである[112]

カーリングはヨーロッパにおける強豪きょうごうこくとしてられ[113]2022ねん北京ぺきんオリンピックにも出場しゅつじょうした。大会たいかいでは予選よせん3決勝けっしょうトーナメントに進出しんしゅつし、準決勝じゅんけっしょうではスウェーデンに延長えんちょうせんすえ勝利しょうり決勝けっしょうせんではたいらあきらおなじく日本にっぽん対戦たいせんし、勝利しょうりしてきんメダルを獲得かくとくした[114]

競技きょうぎ人口じんこうはあまりおおくないが野球やきゅうおこなわれており、ヨーロッパ野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかいなどの大会たいかい出場しゅつじょうしている。WBCには予選よせん導入どうにゅうされただい3かい大会たいかいから出場しゅつじょうしており、3かい参加さんかとなっただい5かい大会たいかいでは予選よせんAぐみフランスドイツスペインに3連勝れんしょうはつ本戦ほんせん進出しんしゅつたしている[115]本戦ほんせんではアメリカメキシココロンビアカナダおなCぐみはいった。

著名ちょめい出身しゅっしんしゃ

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ NHK採用さいようしているほか原則げんそくとして「英国えいこく」をもちいるメディアでも「イギリス英語えいご」のようなかたちでは使用しようする。
  2. ^ また、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくわたることを「渡米とべい」とうように、イギリス、とくにイングランドへわたることを「わたりすぐる」とう(熟語じゅくごによる往来おうらい表現ひょうげん一覧いちらん参照さんしょう)。

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ 英国えいこく(グレートブリテンおよきたアイルランド連合れんごう王国おうこく)|外務省がいむしょう
  2. ^ a b Countries within a country”. Prime Minister's Office. 10 January 2003閲覧えつらん
  3. ^ G20とはなにですか? G7とはなにですか? 日本銀行にっぽんぎんこう
  4. ^ OECD(経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう)の概要がいよう 外務省がいむしょう
  5. ^ 北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう(NATO) 外務省がいむしょう
  6. ^ 欧州おうしゅう評議ひょうぎかい(Council of Europe) 外務省がいむしょう
  7. ^ 長崎大学ながさきだいがく核兵器かくへいき廃絶はいぜつ研究けんきゅうセンター NPTとはどんな条約じょうやくですか?
  8. ^ a b c d Hartland, Nicole (15 March 2021). "Leek, Thistle, Shamrock and Rose: Symbols of the UK and the Elizabeth Tower". UK Parliament (英語えいご). 2024ねん3がつ9にち閲覧えつらん
  9. ^ a b "National symbols of Wales". Wales.com (英語えいご). 2024ねん3がつ9にち閲覧えつらん
  10. ^ 輸出ゆしゅつ貿易ぼうえき管理かんりれいとうにおける国名こくめい表記ひょうき変更へんこうについて経済けいざい産業さんぎょうしょう国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんのアーカイブより2019ねん2がつ5にち閲覧えつらん
  11. ^ "エゲレス". 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん. コトバンクより2023ねん9がつ7にち閲覧えつらん
  12. ^ Treaty of Union, 1706”. Scots History Online. 23 August 2011閲覧えつらん
  13. ^ Barnett, Hilaire; Jago, Robert (2011). Constitutional & Administrative Law (8th ed.). Abingdon: Routledge. p. 165. ISBN 978-0-415-56301-7. https://books.google.co.jp/books?id=LYc1tSYonrQC&pg=PA165&redir_esc=y&hl=ja 
  14. ^ See Article One of the Act of Union 1707.
  15. ^ "After the political union of England and Scotland in 1707, the nation's official name became 'Great Britain'", The American Pageant, Volume 1, Cengage Learning (2012)
  16. ^ "From 1707 until 1801 Great Britain was the official designation of the kingdoms of England and Scotland". The Standard Reference Work:For the Home, School and Library, Volume 3, Harold Melvin Stanford (1921)
  17. ^ "In 1707, on the union with Scotland, 'Great Britain' became the official name of the British Kingdom, and so continued until the union with Ireland in 1801". United States Congressional serial set, Issue 10;Issue 3265 (1895)
  18. ^ Gascoigne, Bamber. “History of Great Britain (from 1707)”. History World. 18 July 2011閲覧えつらん
  19. ^ Cottrell, P. (2008). The Irish Civil War 1922–23. p. 85. ISBN 1-84603-270-9 
  20. ^ a b S. Dunn; H. Dawson (2000), An Alphabetical Listing of Word, Name and Place in Northern Ireland and the Living Language of Conflict, Lampeter: Edwin Mellen Press, "One specific problem — in both general and particular senses — is to know what to call Northern Ireland itself:in the general sense, it is not a country, or a province, or a state — although some refer to it contemptuously as a statelet:the least controversial word appears to be jurisdiction, but this might change." 
  21. ^ Changes in the list of subdivision names and code elements”. ISO 3166-2. International Organization for Standardization (15 December 2011). 28 May 2012閲覧えつらん
  22. ^ Population Trends, Issues 75–82, p.38, 1994, UK Office of Population Censuses and Surveys
  23. ^ Life in the United Kingdom:a journey to citizenship, p. 7, United Kingdom Home Office, 2007, ISBN 978-0-11-341313-3.
  24. ^ Statistical bulletin:Regional Labour Market Statistics”. 2014ねん12月24にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん3がつ5にち閲覧えつらん
  25. ^ 13.4% Fall In Earnings Value During Recession”. 5 March 2014閲覧えつらん
  26. ^ Murphy, Dervla (1979). A Place Apart. London: Penguin. ISBN 978-0-14-005030-1 
  27. ^ Whyte, John; FitzGerald, Garret (1991). Interpreting Northern Ireland. Oxford: Clarendon Press. ISBN 978-0-19-827380-6 
  28. ^ Merriam-Webster Dictionary Online Definition of ''Great Britain''”. Merriam Webster (31 August 2012). 9 April 2013閲覧えつらん
  29. ^ New Oxford American Dictionary:"Great Britain:England, Wales, and Scotland considered as a unit. The name is also often used loosely to refer to the United Kingdom."
  30. ^ “Guardian Unlimited Style Guide”. London: Guardian News and Media Limited. (19 December 2008). http://www.guardian.co.uk/styleguide/page/0,,184840,00.html 23 August 2011閲覧えつらん 
  31. ^ “BBC style guide (Great Britain)”. BBC News. (19 August 2002). http://news.bbc.co.uk/1/hi/programmes/radio_newsroom/1099593.stm#g 23 August 2011閲覧えつらん 
  32. ^ Key facts about the United Kingdom”. Government, citizens and rights. HM Government. 3 November 2012てんオリジナルよりアーカイブ。8 March 2015閲覧えつらん
  33. ^ Great Britain”. International Olympic Committee. 10 May 2011閲覧えつらん
  34. ^ Mulgrew, John (2 August 2012). “Team GB Olympic name row still simmering in Northern Ireland”. Belfast Telegraph. http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/northern-ireland/team-gb-olympic-name-row-still-simmering-in-northern-ireland-28776939.html 9 March 2015閲覧えつらん 
  35. ^ Bradley, Anthony Wilfred; Ewing, Keith D. (2007). Constitutional and administrative law. 1 (14th ed.). Harlow: Pearson Longman. p. 36. ISBN 978-1-4058-1207-8. https://books.google.co.jp/books?id=HT_GS2zgN5QC&pg=PA36&redir_esc=y&hl=ja 
  36. ^ Which of these best describes the way you think of yourself?”. Northern Ireland Life and Times Survey 2010. ARK – Access Research Knowledge (2010ねん). 1 July 2010閲覧えつらん
  37. ^ Schrijver, Frans (2006). Regionalism after regionalisation:Spain, France and the United Kingdom. Amsterdam University Press. pp. 275–277. ISBN 978-90-5629-428-1. https://books.google.co.jp/books?id=u8gZklxHTMUC&pg=PA275&redir_esc=y&hl=ja 
  38. ^ Jack, Ian (11 December 2010). “Why I'm saddened by Scotland going Gaelic”. The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2010/dec/11/ian-jack-saddened-by-scotland-going-gaelic 
  39. ^ Ffeithiau allweddol am y Deyrnas Unedig”. Directgov – Llywodraeth, dinasyddion a hawliau]. 2012ねん9がつ24にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。8 March 2015閲覧えつらん
  40. ^ 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ) 光栄こうえいある孤立こりつ
  41. ^ CNN.co.jp. “スコットランド独立どくりつ是非ぜひ住民じゅうみん投票とうひょう実施じっし英国えいこく”. 2012ねん10がつ16にち閲覧えつらん
  42. ^ 開票かいひょう結果けっか えいそう選挙せんきょ2019 イギリスEU離脱りだつでどうなる? NHK NEWS WEB”. 2022ねん10がつ3にち閲覧えつらん
  43. ^ 英国えいこくがEU離脱りだつ 加盟かめいこく離脱りだつはつ”. 毎日新聞まいにちしんぶん (2020ねん2がつ1にち). 2020ねん2がつ1にち閲覧えつらん
  44. ^ イギリスそう選挙せんきょ2024 労働党ろうどうとう大勝たいしょう 14ねんぶり政権せいけん交代こうたい スターマー党首とうしゅ首相しゅしょう就任しゅうにん”. 2024ねん7がつ22にち閲覧えつらん
  45. ^ The British Monarchy, What is constitutional monarchy?. Retrieved 17 July 2013
  46. ^ CIA, The World Factbook. Retrieved 17 July 2013
  47. ^ Devolution of powers to Scotland, Wales, and Northern Ireland”. United Kingdom Government. 17 April 2013閲覧えつらん。 “In a similar way to how the government is formed from members from the two Houses of Parliament, members of the devolved legislatures nominate ministers from among themselves to comprise an executive, known as the devolved administrations...”
  48. ^ “Fall in UK university students”. BBC News. (29 January 2009). http://news.bbc.co.uk/1/hi/education/7859034.stm 
  49. ^ Country Overviews:United Kingdom”. Transport Research Knowledge Centre. 2010ねん4がつ4にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2010ねん3がつ28にち閲覧えつらん
  50. ^ えいしん首相しゅしょうにスターマー、14ねんぶり政権せいけん交代こうたい 「リセット必要ひつよう」”. ロイター. (2024ねん7がつ5にち). https://jp.reuters.com/world/europe/U5Q3ORWA6JMGPNOQSYMYQJHV5U-2024-07-05/ 2024ねん7がつ5にち閲覧えつらん 
  51. ^ Mathias, P. (2001). The First Industrial Nation:the Economic History of Britain, 1700–1914. London: Routledge. ISBN 0-415-26672-6 
  52. ^ Ferguson, Niall (2004). Empire:The rise and demise of the British world order and the lessons for global power. New York: Basic Books. ISBN 0-465-02328-2 
  53. ^ Sheridan, Greg (15 May 2010). “Cameron has chance to make UK great again”. The Australian (Sydney). http://www.theaustralian.com.au/news/opinion/cameron-has-chance-to-make-uk-great-again/story-e6frg6zo-1225866975992 23 May 2011閲覧えつらん 
  54. ^ Dugan, Emily (18 November 2012). “Britain is now most powerful nation on earth”. The Independent (London). http://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/britain-is-now-most-powerful-nation-on-earth-8326452.html 18 November 2012閲覧えつらん 
  55. ^ McCourt, David (28 May 2014). Britain and World Power Since 1945:Constructing a Nation's Role in International Politics. United States of America: University of Michigan Press. ISBN 0472072218. https://books.google.ie/books?id=lwpOnwEACAAJ&dq=Britain+and+World+Power+Since+1945:+Constructing+a+Nation%27s+Role+in+International+Politics&hl=en&sa=X&ei=TCJkU8TOE6mS7Abw14HIBg 
  56. ^ Global Power Europe” (英語えいご). Globalpowereurope.eu. 2008ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  57. ^ Armed Forces Act 1976, Arrangement of Sections” (英語えいご). raf.mod.uk. 2009ねん2がつ21にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2009ねん2がつ22にち閲覧えつらん
  58. ^ Defence Spending” (英語えいご). Ministry of Defence. 2008ねん1がつ6にち閲覧えつらん
  59. ^ えい: Ministry of DefenceAnnual Reports and Accounts 2004-05 (PDF, 1.60 MB) 」2006-05-14 閲覧えつらん英語えいご
  60. ^ The 15 countries with the highest military expenditure in 2013 (table)” (PDF). Stockholm International Peace Research Institute. 2015ねん1がつ4にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん5がつ4にち閲覧えつらん
  61. ^ The Military Balance 2014:Top 15 Defence Budgets 2013 (IISS)
  62. ^ Office for National StatisticsUK 2005:The Official Yearbook of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、p. 89 英語えいご
  63. ^ US announces first F-35 in Europe to be based in the UK” (英語えいご). GOV.UK. 2021ねん9がつ9にち閲覧えつらん
  64. ^ Military Bases -” (英語えいご). 2021ねん9がつ9にち閲覧えつらん
  65. ^ Britain is a US client state and should not forget it, says the neocons' oracle | Politics | The Guardian”. amp.theguardian.com. 2021ねん9がつ9にち閲覧えつらん
  66. ^ 中山なかやまとおる奈良女子大ならじょしだい教授きょうじゅ記念きねん講演こうえん6 どうやってもり再生さいせいするかイギリスのれい”. 日本にっぽん共産党きょうさんとう宝塚たからづか市議しぎ 草野くさの義雄よしお. 2014ねん5がつ12にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん5がつ10日とおか閲覧えつらん
  67. ^ Working with Overseas Territories”. Foreign and Commonwealth Office. 3 May 2011閲覧えつらん
  68. ^ Key facts about the United Kingdom”. Directgov. 2012ねん10がつ15にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2011ねん5がつ3にち閲覧えつらん。 “The full title of this country is 'the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland'. 'The UK' is made up of England, Scotland, Wales and Northern Ireland. 'Britain' is used informally, usually meaning the United Kingdom. 'Great Britain' is made up of England, Scotland and Wales. The Channel Islands and the Isle of Man are not part of the UK.”
  69. ^ London Weather Center 2001ねん1がつから2017ねん12がつまでの平均へいきん
  70. ^ Metropolitan Area Populations”. Eurostat (30 August 2012). 4 May 2013閲覧えつらん
  71. ^ The World Factbook”. Central Intelligence Agency (1 February 2014). 23 February 2014閲覧えつらん
  72. ^ a b World Economic Outlook Database, October 2016 IMF 2016ねん11月03にち閲覧えつらん
  73. ^ 世界せかい都市とし総合そうごうりょくランキング(GPCI) 2016 もり記念きねん財団ざいだん都市とし戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ 2016ねん10がつ31にち閲覧えつらん
  74. ^ Global Financial Centres Index 20 Z/yen 2016ねん11月03にち閲覧えつらん
  75. ^ Triennial Central Bank Survey of foreign exchange and OTC derivatives markets in 2016 国際こくさい決済けっさい銀行ぎんこう(BIS) 2016ねん11月03にち閲覧えつらん
  76. ^ a b Wealth Management Consulting Services & Strategy” (英語えいご). BCG. 2021ねん11月8にち閲覧えつらん
  77. ^ 柏戸かしわどでん、「大戦たいせんあいだ期日きじつえい造船ぞうせんぎょう企業きぎょう金融きんゆう」『たてせい経営けいえい論集ろんしゅう』 2005ねん 37かん 2ごう, 立正大学りっしょうだいがく経営けいえい学会がっかい
  78. ^ えい経済けいざい過去かこ60年間ねんかん最悪さいあく下降かこう局面きょくめんえい財務ざいむしょう”. 産経新聞さんけいしんぶん (2008ねん8がつ30にち). 2008ねん9がつ2にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2008ねん8がつ30にち閲覧えつらん
  79. ^ イギリス経済けいざい、G7で唯一ゆいいつのマイナス成長せいちょう見通みとおし=IMF”. BBCニュース (2023ねん1がつ31にち). 2023ねん2がつ6にち閲覧えつらん
  80. ^ “習主席しゅせきえい首相しゅしょうと7ちょうえん商談しょうだん合意ごうい人民元じんみんげてで国債こくさい発行はっこうへ”. 毎日新聞まいにちしんぶん. (2015ねん10がつ21にち). オリジナルの2015ねん10がつ23にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151023155717/http://mainichi.jp/select/news/20151022k0000m030079000c.html 2015ねん10がつ24にち閲覧えつらん 
  81. ^ Multimillion boost to UK economy as China and UK government sign civil nuclear agreement and sign agreement to deepen cooperation on climate change” (英語えいご). GOV.UK. 2021ねん10がつ24にち閲覧えつらん
  82. ^ 左側ひだりがわ通行つうこうくに右側みぎがわ通行つうこうくに一覧いちらんまとめ|そのちがいがまれた理由りゆうは? car-moby
  83. ^ 袋井ふくろい (2017ねん12月12にち). “歴史れきし伝統でんとうくに イギリス”. www.city.fukuroi.shizuoka.jp. 2022ねん10がつ22にち閲覧えつらん
  84. ^ イギリスの大学だいがくへの進学しんがく – JSAFの海外かいがい大学だいがく進学しんがく
  85. ^ 小学館しょうがくかん日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)』. “イギリス”. コトバンク. 2019ねん12月12にち閲覧えつらん
  86. ^ 英国えいこく・イングランドとウェールズ、同性どうせいこんはつ合法ごうほう朝日新聞あさひしんぶん、2014ねん03月29にち
  87. ^ ざい日本にっぽん英国えいこく大使館たいしかん領事館りょうじかん同性どうせいこん登録とうろく可能かのうに」 週刊しゅうかん金曜日きんようび 2014ねん06月13にち
  88. ^ Getting married abroad” (英語えいご). GOV.UK. 2021ねん10がつ24にち閲覧えつらん
  89. ^ Religion in England and Wales 2011 (Report). Office for National Statistics. 11 December 2012.
  90. ^ 『The Changing Religious Landscape of Europe』 Hans Knippenberg
  91. ^ OHE Guide to UK Health and Health Care Statistics (Report) (英語えいご). Office of Health Economics. August 2013.
  92. ^ “'Huge contrasts' in devolved NHS”. BBC News. (28 August 2008). http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/7586147.stm 
  93. ^ Triggle, Nick (2 January 2008). “NHS now four different systems”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/7149423.stm 
  94. ^ OECD Health Data 2009 – How Does the United Kingdom Compare (Report). OECD.
  95. ^ Fisher, Peter. “The NHS from Thatcher to Blair”. NHS Consultants Association (International Association of Health Policy). http://www.healthp.org/node/71. "The Budget ... was even more generous to the NHS than had been expected amounting to an annual rise of 7.4% above the rate of inflation for the next 5 years. This would take us to 9.4% of GDP spent on health ie around EU average." 
  96. ^ Haden, Angela; Campanini, Barbara, eds (2000). The world health report 2000 – Health systems:improving performance. Geneva: World Health Organisation. ISBN 92-4-156198-X. http://www.who.int/whr/2000/en/whr00_en.pdf 5 July 2011閲覧えつらん 
  97. ^ World Health Organization. Measuring overall health system performance for 191 countries. New York University. http://pages.stern.nyu.edu/~wgreene/Statistics/WHO-COMP-Study-30.pdf 5 July 2011閲覧えつらん. 
  98. ^ Global Peace Index Map » The Most & Least Peaceful Countries” (英語えいご). Vision of Humanity (2020ねん7がつ24にち). 2023ねん3がつ19にち閲覧えつらん
  99. ^ UK Peace Index Map (2003 - 2012) » Most and least peaceful states in UK” (英語えいご). Vision of Humanity (2020ねん10がつ15にち). 2023ねん3がつ19にち閲覧えつらん
  100. ^ 英国えいこく 危険きけん・スポット・広域こういき情報じょうほう 外務省がいむしょう海外かいがい安全あんぜんホームページ
  101. ^ 2008ねん12月10にちづけ日本経済新聞にほんけいざいしんぶんより
  102. ^ Early Cricket (Pre 1799) 国際こくさいクリケット評議ひょうぎかい公式こうしきサイト 2023ねん10がつ6にち閲覧えつらん
  103. ^ 19th Century Cricket 国際こくさいクリケット評議ひょうぎかい公式こうしきサイト 2023ねん10がつ6にち閲覧えつらん
  104. ^ 日本にっぽんクリケット協会きょうかい. “クリケットとは”. 2020ねん7がつ1にち閲覧えつらん
  105. ^ THE FIRST ETON V HARROW MATCH AT LORD'S LORD'S 2023ねん9がつ30にち閲覧えつらん
  106. ^ THE FIRST OXFORD V. CAMBRIDGE MATCH AT LORD'S LORD'S 2023ねん9がつ30にち閲覧えつらん
  107. ^ Mankad, autographs, and committee rooms: Queen Elizabeth II and cricket – The Almanack WSIDEN 2023ねん10がつ6にち閲覧えつらん
  108. ^ England and Wales Cricket Board 国際こくさいクリケット評議ひょうぎかい公式こうしきサイト 2023ねん10がつ6にち閲覧えつらん
  109. ^ More money, more viewers and fewer runs in prospect for intriguing World Cup More money, more viewers and fewer runs in prospect for intriguing World Cup The Guardian 2019ねん7がつ15にち閲覧えつらん
  110. ^ England beat New Zealand in thrilling Cricket World Cup final – as it happened! The Guardian 2019ねん7がつ18にち閲覧えつらん
  111. ^ HER MAJESTY QUEEN ELIZABETH II, 1926 - 2022 LORD'S 2023ねん10がつ6にち閲覧えつらん
  112. ^ Team Great Britain - Profile | Tokyo 2020 Olympics” (英語えいご). olympics.com. 2021ねん8がつ12にち閲覧えつらん
  113. ^ 世界せかいランク男女だんじょ
  114. ^ 英国えいこくきんメダル 日本にっぽん完勝かんしょう ミュアヘッドがなみだたいらあきら悪夢あくむ払拭ふっしょく”. デイリー (2022ねん2がつ20日はつか). 2022ねん2がつ20日はつか閲覧えつらん
  115. ^ イギリスとチェコがワールド ベースボール クラシック 2023の出場しゅつじょうけん獲得かくとく”. WBSC. 2023ねん3がつ7にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]
本国ほんごく政府せいふ
日本にっぽん政府せいふない
観光かんこう
その