卵管らんかん結紮けっさつ術じゅつ

卵管らんかん結紮けっさつ術じゅつ
卵管らんかん結紮けっさつ手術しゅじゅつ
概要がいよう
タイプ	不ふ妊にん手術しゅじゅつ
使用しよう開始かいし	1880年ねん
Synonyms	女性じょせいの不ふ妊にん手術しゅじゅつ、卵管らんかん結紮けっさつ、卵管らんかん切除せつじょ、恒久こうきゅう的てき避妊ひにん法ほう
Failure の確かく率りつ(1年ねんあたり)
正確せいかくな使用しよう	0.5%
一般いっぱん的てきな使用しよう	0.5%
用法ようほう
有効ゆうこう期間きかん	恒久こうきゅう的てき
可逆かぎゃく性せい	一般いっぱん的てきに不ふ可逆かぎゃく
備忘びぼう	なし
診断しんだん間隔かんかく	なし
効果こうか・リスク
STI 予防よぼう効果こうか	なし
生理せいり	変化へんかなし
リスク	手術しゅじゅつの合併症がっぺいしょう

卵管らんかん結紮けっさつ術じゅつ（らんかんけっさつじゅつ、英えい: Tubal ligation）、または、卵管らんかん結紮けっさつ（英えい: tubes tied）は、女性じょせいの不ふ妊にん手術しゅじゅつでおこなわる外科げか的てき手術しゅじゅつの１ひとつである。失敗しっぱい率りつは年間ねんかん0.5%である。この手術しゅじゅつは恒久こうきゅう的てき避妊ひにん法ほうとされる。追加ついかの利点りてんとして、卵巣らんそう腫瘍しゅようのリスクを軽減けいげんする。

一般いっぱん的てきに安全あんぜんであるが、合併症がっぺいしょうには、出血しゅっけつ、感染かんせん症しょう、子宮しきゅう外がい妊娠にんしんなどがあげられる。帝王切開ていおうせっかいによる出産しゅっさんの後のちにおこなわれる場合ばあいと、出産しゅっさんとは別べつの時点じてんで開ひらけ復ふく術じゅつまたは腹腔ふくこう鏡きょう手術しゅじゅつでおこなわれる場合ばあいがある。施術しじゅつには、両側りょうがわ卵管らんかん切除せつじょ術じゅつなどが含ふくまれる。卵管らんかん結紮けっさつは月経げっけいに影響えいきょうしたり、性せい感染かんせん症しょうを予防よぼうしたりしない。輸卵管ゆらんかんを遮断しゃだん、切断せつだん、または、取とり除のぞくことで、卵子らんしと精子せいしが会あうことを妨さまたげ受精じゅせいできなくする。

この処置しょちが初はじめておこなわれたのは1880年ねんである。2020年ねん時点じてんでは、生殖せいしょく年齢ねんれいの女性じょせいが最もっとも一般いっぱん的てきに受うけている避妊ひにん法ほうであり、その人数にんずうは2億おく1900万まん人にん（23％の避妊ひにんしている女性じょせい）である。特とくにインドでの施術しじゅつ率りつは59％と一般いっぱん的てきである。一般いっぱん的てきに年配ねんぱいの女性じょせいが受うけている。米国べいこくでの施術しじゅつにかかる費用ひようは最大さいだい6,000米あめりかドルである。非ひ外科げか的てき方法ほうほうの開発かいはつへの努力どりょくは継続けいぞくされている。後悔こうかいを経験けいけんする女性じょせいもいるため、長時間ちょうじかん作用さよう型がた可逆かぎゃく避妊ひにん薬やく（LARCs）の検討けんとうを勧すすめることもある。