曲作りの体験会「みんなで作曲ワークショップ」が12月3日、古民家再生中の「めいざんち」(鹿児島市名山町)で開催された。
体験会の様子
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講師はコミュニティー・ソングライターの徳留将樹さん。徳留さんは県内各地で地元の人々と共にコミュニティーソングを作ってきた。今回は同日が最終日となったデザインとクラフトの回遊型イベント「ash Design & Craft Fair(アッシュ・デザイン&クラフトフェア)」をテーマに曲作りを行った。
当日は約20人が参加。会場は築70年の古民家で現在、名山新聞編集長の門間ゆきのさんが中心となってセルフリノベーションを行っている。2024年春の完成を予定し、名山博物館・案内所・名山新聞編集室の3機能を持たせるという。名山新聞は門間さんと子ども記者が中心となって毎月発行するフリーペーパーで、今回のワークショップ前半には子ども記者6人が徳留さんと共に作った名山新聞の歌を披露した。
後半は2班に分かれ、歌詞作りを開始。イベント「アッシュ」についての連想ゲームを行い、思いついたことを付箋に書き出した。「アッシュ(灰)という言葉から連想されることは無限にある。人それぞれの背景や体験を言葉にしてほしい」と徳留さん。
参加者は次に、ボードを埋め尽くした付箋を大まかなカテゴリーに分けキーワードをピックアップ、言葉をつなぎ合わせて歌詞の一部となる文を作った。複数できた文を最後は徳留さんが組み合わせ、曲調を付けて一曲にまとめた。「ashへダッシュ」「今まで知らなかったけど気付けば猛プッシュ」「灰と歴史と出会いが降り積もる」など、アッシュへの思いを詰め込んだ歌となった。
徳留さんは「感情や考えの表現法は、文字で書く、言葉で言う、絵にする、音で表すなど無限にある。曲を作るという方法もまた一つの選択肢として、皆さんの生活に取り入れてみると面白いのでは」と話す。