金沢の夏の風物詩「金沢・浅の川園遊会 白糸川床」が7月26日、金沢市主計町の浅野川左岸で始まった。
「金沢・浅の川園遊会 白糸川床」
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2007(平成19)年から企画。浅野川に設けられた桟敷席で、加賀料理の弁当を味わいながら、芸妓(げいぎ)による踊りや三味線の演奏などが楽しめる。料理は、料亭の「大友楼」「松魚亭」「山乃尾」「金城樓」が交代で提供する。
同実行委員会によると、「白糸川床」は、近くに生家のある文豪・泉鏡花の名作「義血侠血」のヒロイン「滝の白糸」にちなんで名付け、江戸時代中期に描かれた「浅野川四季風景図」のにぎわいを再現したものという。
初日の26日は、17時から鏡開きが行われた。金沢浅の川園遊会の蚊谷要平代表実行委員は「終日予約がいっぱいでたくさんの人が心待ちにしてくださっている。2週間、皆さんに楽しんでもらいたい」と話す。金沢市観光政策課の小川昌子さんは「川床は夏の風物詩で人気企画となっている。金沢の夏の夜に、おもてなしや料理を多くの方に味わっていただきたい」と話す。この日は19時から芸妓が踊りを披露。来場者は夕涼みを楽しんだ。
8月4日・10日は「お昼の川床」(10時~15時)を行い、予約なしで利用できる席も設ける。4日は、東山の「日本酒 真琴」、10日は、主計町の「彩賀」がメニューを提供する。浅の川園遊会館の上原純一館長は「川床には、主計町ならではの風情がある。毎年予約がいっぱいで、なかなか利用できないという声が多く、心苦しかった。昼も行うので、多くの方に楽しんでもらいたい」と話す。
8月10日まで。