兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1、TEL 078-262-0901)で10月3日、特別展「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が始まった。
女帝エカテリーナ2世になりきって記念写真も
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同展では、ロシア帝政時代の首都・サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館のコレクションの中から16世紀ルネサンス、17・18世紀バロック、ロココの時代に活躍した「オールドマスター」の絵画85点を紹介。オールドマスターとは、西洋美術の歴史で「揺るぎない評価」を確立した巨匠を意味する。
会場入ってすぐのプロローグでは、エルミタージュ美術館が世界有数の大美術館となる基礎を築いた人物で18世紀後半にロシア帝国を統治した女帝として知られるエカテリーナ2世の肖像画「戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像」(ウィギリウス・エリクセン)を展示。会場は、イタリア、フランドル、オランダ、スペイン、フランス、ドイツ・イギリスと国・地域ごとの6章で構成されている。
オフィシャルサポーターには、文学を通してロシアに興味があり展覧会にも足を運ぶことがあるというお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが就任。通常音声ガイドのナビゲーターも務めている。音声ガイドには、ロシアの国民的キャラクター・チェブラーシカによる「チェブラーシカ・ガイド」も用意。同展テーマソングには、宇多田ヒカルさんの楽曲「人魚」が決まっている。
会期中はフォトスポットも用意。11月2日までの平日のみ、プロローグにあるエカテリーナ2世の肖像画が撮影できる。エントランスには同肖像画をイメージした特製「ドレス」を設置。女帝エカテリーナ2世になりきった記念写真が撮影できる。
会期中、ミュージアムホールでは関連イベントを開催。10月14日(10時30分~、13時~、15時~、料金=1,000円)は映画「エルミタージュ幻想」(アレクサンドル・ソクーロフ監督、2002年、96分)を上映。11月4日(14時~、約90分、聴講無料)はエカテリーナ2世の人生を描いた漫画「女帝エカテリーナ」の作者・池田理代子さんによるトークショーを行う。トークショーは当日10時からホワイエで整理券を配布。
開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。入場は閉館の30分前まで。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入場料は、一般=1,600円、大学生=1,200円、70歳以上=800円、高校生以下無料。2018年1月14日まで。