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届かない距離 ~only you~ 1 - Heartful Smile
クリスマスイブ。
チャンミンのアパートで、チャンミンの
選んだワインと、チャンミンが
作ってくれた
料理が
並べられたテーブルを
囲んでいる。
幸せで
穏やかな
時間が
流れている.....はずだった。
「でさぁ、その
職場の
先輩本当に
凄いんだよ」
さっきから
会話の
話題に
上がるのは、チャンミンの
職場の
話だ。
それは
別にいい、
楽しそうに
仕事しているのは、
俺も
嬉しい。
だけど、
「その
先輩と、この
間飲みに
行った
時にさー...」
チャンミンが
口にするのは、その“
先輩”とやらの
話ばかり。
「すごいよなぁ、
俺と
三つしか
離れてないのに」
俺だってあなたと
三歳しか
離れてませんけど。
チャンミン
憧れの
先輩らしい
顔も
知らぬ
相手に
嫉妬しながら、
目の
前の
料理を
平らげていく。
「
仕事ができるだけじゃなくて、
本当にいい
人なんだよ」
今、チャンミンの
頭の
中を
占めているその
彼が
何とも
憎たらしい。
「あっ、
今度ユノにも
紹介.....」
「
結構です!」
それ
以上もうその
先輩の
話題をチャンミンの
口から
聞きたくなくて、
思わず
大きな
声が
出て
驚く。
チャンミンも
驚いて
一瞬固まった。
「
大きな
声出してすみません...」
空気を
悪くしたくなくて、
謝る。
チャンミンが
一生懸命作ってくれた
料理を
前に、
喧嘩なんてしたくない。
せっかくの
二人で
過ごすクリスマスイブなのに.....。
「ユノ、ごめん。
俺ばっかり
話して
楽しくないよな....」
いや、そうじゃないんだけど....。
チャンミンが
職場の
人と
上手くいってるのは
嬉しい。
だけどチャンミンが、
俺の
知らないところで、
俺の
知らない
相手を
目標として
彼の
背中を
追いかけている。
焦りしか
覚えない。
......
嫉妬だ。
「
違いますよ。あなたが
他の
人の
話を
楽しそうにしてるのが、
面白くなかったんです」
こんな
事口にするのは
悔しいけど、
正直に
白状した。
ほら、
今度は
目を
丸くしてる。
だから、
言いたくなかったんだ...。
「ユノ、それってヤキモチ?」
「....その
子供じみたい
方やめてもらえます?」
まぁ、
実際子供じみてるけど。
「
先輩は、
俺だけ
見ててください」
こんな
事を
言うのも、ただの
嫉妬。
追いかけてもその
先を
進んでいく
背中に、どうしても
追いつきたいだけ。
.....チャンミンにとっては、
重いのだろうか。
そうして、やはり
口にした
言葉を
後悔していたら、
「じゃあ、ユノだけ
見れるようにして?」
目の
前の
相手が、
瞳に
挑戦的な
色を
浮かべてそう
言った。
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