2度のジンブレードについてのブログを挟み、ようやく夏休みの自主練の話に戻ってきました。
8月下旬のまだ気温が35~37度もあった夏の頃の話です。
既に季節は秋になり、全く臨場感のない話になってしまいました…
角力FCの練習会で不甲斐ないプレーしかできなかった灼銅くん。事実を受け止めパパの提案した自主練に取り組む決意をした。
自主練と言ってもひとりじゃなくて、パパと一緒に練習なんだけど…
メニューは本人が得意ではないドリブル・ボールコントロール・メリハリのある走り(短距離スプリント)の項目にスポットを当てて以下の練習メニューを組むことにした。
ウォームアップ
・サイドステップ
・サイドのクロスステップ
・走っている最中に前・後・前・後と向きを切り替える走り
・リフティング
アップではクロスステップが下手…
上下の動きがバラバラだった、続けていくと自然に軸ができて良いと思う。また、前後を切り替える走りも何か違和感がある?。
おそらく腕を使って身体を回す動きが、あまり身に着いていないのだと思う。
灼銅くんは小型なので、繰り返していくとこの辺の動きは得意分野になると思う。
サイドクロスステップはキャリオカステップとも言い、その名の由来はリオのカーニバルのステップに似ているから。キャリオカとは、ブラジル・リオデジャネイロ出身の人を意味する。
(わたしはカリオカの方がしっくりくる派…)
陸上やってる人達、姿勢キレイすぎ!
ドリブルの練習
・可能な限り弱く触るストレートタッチのドリブル、
・1回タッチのカットドリブル
・2回ずつタッチのカットドリブル
・両足カットドリブル(下記動画参照)
↑以上は基本的にクーバーの練習の引用
・空踏みを入れた両足カットドリブル(これはこりーなりのジンブレード風の動きを取り入れたカットドリブルです)
・ドリブルする際に右足をボールの左側に空踏みをする。(写真のような感じ)
・ 左足を軸足となっている右足の前をステップオーバーし、ボールを右方向(やや後ろ気味)に動かす。
・右足のアウトでボールを外側に押し出す。
↑以降は逆足での繰り返しになるので、左足をボールの右側に空踏みする所から始まります。
※基本的には両足カットドリブルに一歩空踏みを入れただけのドリブルですが、空踏みの一歩で相手が引っかかってくれます。
斜め前ではなく、真横に移動してから縦を狙うとよいです。
ルーズボールを拾う際や、横方向の動きをするときなどにも使えます。
参考にユーチューブ上にあった両足カットドリブル。
これに空踏みを入れたドリブルを練習しました。
足裏を使った練習
・身体の横でのロール
・触った足の下を通す両足のロール(←個人的に好きなやつ)
・両足の内側にボールを置きインサイドで2回触ってからのロール(ペンギンからのロールです WW)
・左記のロールを1・2・コロではなく、1・コロ、1・2・3コロなど、リズムを変えながらのロール
ターンやコントロールの練習
・アウトサイドタッチでのターン(心の中ではメッシのイメージ)
・インサイドタッチでのターン
・インサイドでのプル・プッシュ
・アウトサイドでのプルプッシュ
後ろに進みながらのボールコントロール
(これらは千の顔を持つ英雄さんが紹介してくれた、興国高校の朝練の後ろに進むドリブルを、自分たちでもできるレベルにアレンジしたものです)
・後ろに進みながら片足で身体の横でのロール
・後ろに進みながら片足で斜め左斜め右と足で交互にボールを後ろに引くロール
・両足で1タッチごとに左右入れ替えてボールを引く
・両足で2タッチごとに左右入れ替えてボールを引く
・両足を使うが片足ごとに外・内とボールを動かしてから左右入れ替えてボールを引く
あと2種類くらい、脚の甲で舐めてインサイドで引くような動き(わたしは上手くできないが灼銅くんはできる)
この練習をしていると、足元にボールが詰まった時やライン際に追い込まれた時に、いつもより足が動いてボールをキープできたり、球際でのボールの奪い合いでも思いのほか足が速く動き、ボールを奪えました。
また、意外な効果としては、スピードに乗ったドリブルから足裏でボールを止めてターンした際に、自身がとてもスムーズにターンできたことで、相手を置き去りにすることができました。
後ろ向きに進みながらボールコントロールを行うことで、足元の器用さだけでなく、身体のバランスも整った結果だと思います。
とても良いので、みなさんも後ろ向きのトレーニングおすすめです。
シャトルダッシュ
・コーンを置いた15mくらいの間をシャトルダッシュ
・コーンを縦横15mくらいの間隔でおいて前後左右にダッシュ
・駆け引きを行いながらのダッシュ
初日は一番上の15m間隔のコーン間を往復のランだけやりました。
わたしは44歳ですが見本を見せるために全力で3往復×3セットやりました。翌日はアキレスけん痛になりました。
灼銅くんは3往復目には明らかに流し始めたので、翌日から監視役でママも練習に立ち会いました。(怒る係)
流していたら初動の早さも身につかないし、切り返しの練習にはならない、、、
翌日からは、どうせ自分もやるんならしっかりやろうと思い、切り返しで往復するだけのシャトルダッシュに加え、下記図のようにもう少し複雑なダッシュも混ぜて行いました。
(効果的かはわからないが、本気でダッシュをしている時にコースが複雑だとストレートの切り返しよりも効果的な気がする)
ママにタイムを取ってもらって、44歳のおじさんと小6の灼銅くんでどちらが早いか競争。
おじさんの勝利でしたが、ママがキャーキャー言ってくれることはありませんでした…
最終日まで私も疲れるのが分かっていたので秘密にしていたのですが、駆け引きを行いながらのダッシュを行いました。
その日は灼銅くんが自分から「練習に行こう!」と言ってくれてうれしかったので、わたしも出し切れるだけ出そうと思いました。
駆け引きをするダッシュは、ミズノフットサルプラザのビギナークリニックで行ったことのある練習です。
下の図のようにコーンを置き、逃げる方と鬼を決めます。
線のこちらと向こうに立ち、逃げる方が捕まらずに青いコーンに触れば勝ち。
黄色いコーンの間は鬼に触られてもOKです。
この練習では、駆け引きの重要性を伝えるために、スピードではなく相手をだましたり逆を取ったりする動きを意識しました。
大げさな動きの膝抜き一発で相手を揺さぶってから逆サイドに行ったり、
そのイメージが残っている次の回には、上記と同じ動きから、逆サイドの逆サイドに行ったり、
片方の青コーンに体を向けて一歩踏み込んだのち後ろ走りをしたり、などの動きをして灼銅くんを上手く振り回すことができました。
駆け引きが上手くいくと、スピードはいらない。
スピードがあっても、駆け引きで負けると勝負に負ける。
そんなことを上手く伝えられたと思います。
練習の甲斐もあり、最初は私の方ばかり上手くいっていたのですが、4回目くらいからは灼銅くんに逃げ切られることが多くなりました。
(わたしも逃げる側だと捕まらないのだが…)
手を重ねて一番手が下の人が叩くゲームなんかも、フェイント直後にみんなの手が定位置に戻るタイミングを狙うと、ゆっくり動かしても意外と手を叩けるところなど、遊びながら駆け引きを学べそうだと思います。
上記の練習や遊びをしていると、相手の逆を突く感覚や、目的に対してまっすぐに考えるだけでなく、自分が目指す方向の反対に相手を誘導することなども身につくかもしれません。
駆け引きという概念はとても大切だと思います。
駆け引きという概念が身につくと、相手を動かすだけでなく、相手や自分を動かすことで、スペースやポジショニング・フォーメーションなど、いろいろな場面での駆け引きについても考えるようになっていくかと思います。
自分だけでなく、仲間を活かすことも自然に考えられるようになると思います。
(私はマークにべったり付かれると、そのままマークを引っ張ってしまえばスペースが空いて仲間が活きたり、裏で受けられたりするので別によいと思って動いています。わざわざちゃんと勝負してやらなくても、良い結果が出ればそれでいいです。)
また今回も話が長くなったので、次回は家に帰ってからシャトルダッシュの練習について振り返った事と、自主練時の灼銅くんの休憩風景について書きたいと思います。