Monthly Archives: February 2012

米国べいこくが太平洋たいへいようのビキニ環礁かんしょうで水爆すいばく実験じっけんを行おこない、焼津やいづ港こう所属しょぞくのマグロ漁船ぎょせん「第だい五ご福竜丸ふくりゅうまる」が被ひばくして５８年ねんとなるビキニデーの１日にち、死亡しぼうした同船どうせんの無線むせん長ちょう、久保山くぼやま愛吉あいきちさん（当時とうじ４０歳さい）を追悼ついとうする平和へいわ行進こうしんが静岡しずおか県けん焼津やいづ市しで行おこなわれた。国内外こくないがいから集あつまった約やく１５００人にんが核兵器かくへいきのない世界せかいの実現じつげんを誓ちかった。 　昨年さくねん、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいによる東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこがあってから初はじめてのビキニデーで、原水爆げんすいばく禁止きんし静岡しずおか県けん協議きょうぎ会かいの中野なかの邦彦くにひこ理事りじ長ちょうは、「原発げんぱつ事故じこで日本にっぽんは広島ひろしま、長崎ながさき、第だい五ご福竜丸ふくりゅうまるに続つづき放射能ほうしゃのう被ひばくを４度ど受うけた。被災ひさい者しゃと連携れんけいして、核兵器かくへいきのない世界せかいを目指めざしたい」と話はなした。【西嶋にしじま正信まさのぶ】 ビキニデー：久保山くぼやまさん追悼ついとうし焼津やいづで平和へいわ行進こうしん

東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつの事故じこについて、「福島ふくしま原発げんぱつ事故じこ独立どくりつ検証けんしょう委員いいん会かい（民間みんかん事故じこ調ちょう）」が報告ほうこく書しょをまとめて公表こうひょうした。 　政府せいふの事故じこ調ちょうや国会こっかいの事故じこ調ちょうも検証けんしょうを進すすめているが、異ことなる立場たちばから関係かんけい者しゃに話はなしを聞きき分析ぶんせきしている。特徴とくちょう的てきなのは閣僚かくりょうのヒアリングを盛もり込こみ、官邸かんていの危機きき管理かんりに大おおきな問題もんだいがあったと結論けつろんづけている点てんだ。 　原発げんぱつ事故じこに限かぎらず大だい災害さいがいが起おきた場合ばあいの危機きき管理かんりは国くにの根幹こんかんにかかわる。しかし、政府せいふ事故じこ調ちょうが昨年さくねん末まつにまとめた中なか間あいだ報告ほうこくは官邸かんていの危機きき管理かんりの問題もんだい点てんに触ふれつつ、具体ぐたい的てき検証けんしょうは先送さきおくりしている。 　最終さいしゅう報告ほうこくまでには閣僚かくりょうのヒアリングも含ふくめ徹底てってい検証けんしょうしてもらいたい。証人しょうにん喚問かんもんなど法律ほうりつに基もとづく強つよい権限けんげんを持もつ国会こっかい事故じこ調ちょうも、独立どくりつした立場たちばから危機きき管理かんりに踏ふみ込こんでほしい。 続つづきは　社説しゃせつ：原発げんぱつ事故じこ調ちょう　危機きき管理かんりの徹底てってい検証けんしょうを

全国ぜんこく原子力げんしりょく発電はつでん所しょ所在しょざい市町村しちょうそん協議きょうぎ会かい（全ぜん原はら協きょう）の会長かいちょうで、原発げんぱつ３基きを抱かかえている福井ふくい県けん敦賀つるが市しの河瀬かわせ一治いちじ市長しちょう（６０）が昨年さくねん暮くれ、地元じもと特産とくさんの越前えちぜんガニの詰つめ合あわせ（各かく１万まん円えん）を公費こうひで購入こうにゅうし、細野ほその豪つよし志原しわら発はつ担当たんとう相しょうら国会こっかい議員ぎいん１１人にんに贈おくったと市しの会計かいけい文書ぶんしょで報告ほうこくしていることがわかった。 ■市長しちょう交際こうさい費ひで計けい１１万まん円えん分ぶん 　河瀬かわせ市長しちょうは、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこ後ごに停止ていし状態じょうたいが続つづいている原発げんぱつの早期そうき稼働かどうなどを政府せいふに繰くり返かえし求もとめている。市長しちょうは取材しゅざいに「担当たんとう大臣だいじんや関係かんけいの皆みなさんと連携れんけいをとることは非常ひじょうに大事だいじなこと。規制きせいを緩ゆるめてほしいということでは全まったくない」と話はなしている。 続つづきは　原発げんぱつ相しょうらに公費こうひで越前えちぜんガニ　敦賀つるが市長しちょう、国会こっかい議員ぎいん１１人にんに

大震災だいしんさいから１年ねん。暮くらしを、まちを、どう立たて直なおすのか。各かく首長しゅちょうに聞きく。 ◇ 【伊達だて勝まさる身み・岩泉いわいずみ町長ちょうちょう】 「現地げんちからは納得なっとくできないこと多おおい」 被災ひさいした小本こもと地区ちくの移転いてん先さきは、駅えき周辺しゅうへんを候補こうほに用地ようち交渉こうしょうをしている。近ちかくに三陸さんりく沿岸えんがん道どうのインターがあり、交通こうつうの要衝ようしょうだ。 昨年さくねん１１月がつ、用地ようち買収ばいしゅうに向むけて価格かかく設定せっていをしようとしたが、国くにから待まったがかかった。沿岸えんがん道どうの用地ようち買収ばいしゅうに影響えいきょうするという。県けんもバラバラに進すすめると混乱こんらんするという。そんな調整ちょうせいで２カ月かげつ遅おくれた。被災ひさい者しゃには申もうし訳わけない。 現場げんばからは納得なっとくできないことが多々たたある。がれき処理しょりもそうだ。あと２年ねんで片付かたづけるという政府せいふの公約こうやくが危あやぶまれているというが、無理むりして早はやく片付かたづけなくてはいけないんだろうか。山やまにしておいて１０年ねん、２０年ねんかけて片付かたづけた方ほうが地元じもとに金かねが落おち、雇用こようも発生はっせいする。 続つづきは復興ふっこうに向むけて　首長しゅちょうに聞きく

福島ふくしま市しの住職じゅうしょくが発行はっこうしている無料むりょう冊子さっし『原発げんぱつ事故じこさえなければ通信つうしん』が話題わだいを呼よんでいる。これは、曹洞宗そうとうしゅう・補陀落ふだらく山やま圓えん通どおり禅ぜん寺てらの住職じゅうしょく・吉岡よしおか棟とう憲けん氏しが原はら 発はつ事故じこに対たいする政府せいふや東電とうでんのずさんな対応たいおうや、福島ふくしまの風評ふうひょう被害ひがいに対たいしての怒いかりをストレートにぶつけた冊子さっしで、昨年さくねん11月がつ15日にちに第だい1号ごうが発行はっこう。当初とうしょは 4,000部ぶの配布はいふ予定よていだったものの、各かく方面ほうめんで話題わだいになり、増刷ぞうさつして1万まん2,000部ぶまで部数ぶすうを伸のばしたという。 創刊そうかんの辞じで、吉岡よしおか住職じゅうしょくはこう記しるす。 「原発げんぱつ事故じこはかけがえのない自然しぜんを破壊はかいし、罪つみのない生いき物ものを殺生せっしょうし、未来みらいを託たくすべき子こどもたちを県けん外がいへ追おいやりました。これだけの大罪だいざいを犯おかせしなが ら、東電とうでんや国くにの対応たいおうはあまりにも無責任むせきにん極きわまりなく憤いきどおりだけが募つのっています。『原発げんぱつ事故じこさえなければ普通ふつうの生活せいかつが送おくれたのに』この思おもいの中なかで苦くるしみの日々ひびを 過すごす福島ふくしまの実情じつじょうを知しって下ください」 続つづきは「怒いかりの声こえをあげられない人ひとの声こえを代弁だいべんする」福島ふくしま市し住職じゅうしょくのたった一人ひとりの闘たたかい

（抜粋ばっすい） ことは福島ふくしま県けんの盛衰せいすいに決定的けっていてきに関かかわる。しつこい追及ついきゅうが大事だいじだ。医療いりょう制度せいど全体ぜんたいの根幹こんかんに関かかわるからやれないというのは解ほぐせない話はなしだ。これほどの天災てんさいと人災じんさいの混こん 在ましました大だい被害ひがいは人類じんるいの歴史れきしに関かかわる一大事いちだいじだ。その被害ひがい回復かいふくと回復かいふく過程かていの記録きろくという歴史れきし的てき情報じょうほうを人類じんるい全体ぜんたいが共有きょうゆうすることは、日本にっぽんの医療いりょう制度せいどの根幹こんかんそのもの だ。 今回こんかいつくづく人々ひとびとが感かんじたことは、放射線ほうしゃせんによる健康けんこう被害ひがいがどれほど浴あびるとどんなものなのか、実じつは全然ぜんぜん分わかってないという事実じじつだ。国くにや国際こくさい原子力げんしりょく機関きかん （ＩＡＥＡ）なる組織そしきも、学会がっかいも、個別こべつの学者がくしゃも、各種かくしゅ研究けんきゅう機関きかんも、医者いしゃも、電力でんりょく会社かいしゃも、誰だれも彼かも結局けっきょくは、それぞれ説せつはあっても、確定かくてい的てきに人々ひとびとを納得なっとくさせる 根拠こんきょある説明せつめいはできていない。根拠こんきょになる正確せいかくな統計とうけいや調査ちょうさがないからだ。 結局けっきょくいまだに各人かくじんどれを信しんじるかであって、確たしかな根拠こんきょはないに等ひとしい。実感じっかん的てきにまあ大丈夫だいじょうぶかと自みずからを納得なっとくさせているだけだ。 だから、いずれどうせまた世界せかいのどこかで起おこるであろう放射能ほうしゃのう被害ひがいに備そなえて、健康けんこう被害ひがいの有無うむを含ふくめた情報じょうほうを蓄積ちくせきしておくことは、人類じんるいへの貢献こうけんなのだ。そ れはとりもなおさず日本にっぽんのあるいは日本人にっぽんじんの、人類じんるいに対たいする医療いりょう的てきな社会しゃかい倫理りんり的てきな責任せきにんで、つまり医療いりょう制度せいど全体ぜんたいのまさに根幹こんかんだ。 全文ぜんぶんは【県民けんみんの健康けんこう調査ちょうさ】日本にっぽん、人類じんるいへの貢献こうけん（２月がつ１日にち）