Monthly Archives: March 2014

原子力げんしりょく発電はつでん所しょから出でる使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうなど、高こうレベル放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつを扱あつかう世界せかい初はつの最終さいしゅう処分しょぶん場じょうとして建設けんせつが進すすむフィンランドの「オンカロ」。現地げんち語ごで「深ふかい穴あな」といった意味いみのこの施設しせつを取とり上あげたドキュメンタリー映画えいがを、東京とうきょう都知事とちじ選せんのあいだ何なん度どか視聴しちょうした。 選挙せんきょ期間きかん中ちゅうインターネットで無料むりょう公開こうかいされていたマイケル・マドセン監督かんとくの映画えいが「１００，０００年ねん後ごの安全あんぜん」（原題げんだい：IntoEternity）は、原発げんぱつに賛成さんせい、反対はんたいいずれの立場たちばであっても観みる価値かちのある映像えいぞうだ。 高こうレベル放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつは、少すくなくとも１０万まん年ねんは人体じんたいへの危険きけん性せいが持続じぞくする。現生げんなま人類じんるいの歴史れきしに匹敵ひってきする時間じかん軸じくで、安全あんぜん性せいを確保かくほできるかど うかが映画えいがの主眼しゅがんだが、結論けつろんめいたものが提示ていじされるわけではない。ただ、民生みんせい用ように限かぎっても６０年ねんの歴史れきしを有ゆうする原子力げんしりょく発電はつでんにおいて、その墓場はかばといえる最終さいしゅう 処分しょぶん場じょうの完成かんせいが視野しやに入はいってきたのはフィンランドだけという事実じじつを思おもい知しらされる映画えいがだ。 オンカロで地層ちそう深ふかく処分しょぶんされるのは、フィンランドの原発げんぱつから出でた使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうに限かぎられる。同国どうこくでは現在げんざい４基きの原子げんし炉ろが運転うんてん中ちゅうで、建設けんせつ 中ちゅう・計画けいかく中ちゅうを含ふくめると計けい７基き（２０１２年ねん１月がつ時点じてん、原子力げんしりょく産業さんぎょう協会きょうかい調しらべ）に上のぼるが、世界せかいで約やく６００基き（建設けんせつ・計画けいかく中ちゅう含ふくむ）のうちのごく一部いちぶにすぎない。人ひと 類るいは今後こんご、世界せかいで多数たすうの「オンカロ」を建設けんせつしなければならないのだ。 (略りゃく） 映画えいがは「眠ねむれすべての希望きぼうよ、眠ねむれすべての欲望よくぼうよ」と印象いんしょう的てきな歌曲かきょくを背景はいけいに、暗くらい坑道こうどうを進すすむ男おとこ達たちの背中せなかを映うつしながら終おわる。都会とかいで生うま れ、消費しょうひされた欲望よくぼうの残滓ざんし（ざんし）は、人里ひとざと離はなれた地中ちちゅう深ふかくに埋うめられ、永久えいきゅうに封印ふういんされる。日本にっぽんでもその施設しせつをどこかに作つくる必要ひつようがあるのだが、経済けいざい的てきに貧ひん しい地域ちいきが狙ねらわれる可能かのう性せいが高たかいことを誰だれも否定ひていできないだろう。 東北とうほくの貧まずしさと寄より添そいながら、詩しや童話どうわを書かき続つづけて夭折ようせつ（ようせつ）した宮沢みやざわ賢治けんじは「世界せかいがぜんたい幸福こうふくにならないうちは個人こじんの幸福こうふくはあり得えない」（農民のうみん芸術げいじゅつ概論がいろん綱要こうよう）と説といた。賢治けんじが存命ぞんめいならどんな詩しを、物語ものがたりを書かいただろうか。 全文ぜんぶんはブログ：北欧ほくおう「オンカロ」からの警世けいせい

市立しりつ甲府こうふ病院びょういんが放射ほうしゃ性せい医薬品いやくひんを 子こども８４人にんに過剰かじょう投与とうよしていた問題もんだいで、甲府こうふ市しが設置せっちした第三者だいさんしゃ委員いいん会かいは３０日にち、「医師いしの監視かんし体制たいせいがないなど組織そしき的てきな問題もんだいがあった」とする報告ほうこく書しょを宮島みやじま雅みやび 展てん市長しちょうに提出ていしゅつした。過剰かじょう投与とうよの原因げんいんについて、放射線ほうしゃせん部ぶの技師ぎし長ちょう補佐ほさ＝２０１２年ねん３月がつに自殺じさつ＝が独断どくだんで投与とうよ量りょうを決きめたことに加くわえ、医師いしによる投与とうよ量りょうの指示しじや 監かん視しがなかった実態じったいを指摘してき。再発さいはつ防止ぼうしに向むけ、医師いしや技師ぎしらの責任せきにんの明確めいかく化かやチェック体制たいせいの強化きょうかを強つよく促うながした。 続つづきは市立しりつ甲府こうふ病院びょういん、過剰かじょう投与とうよ「組織そしき的てきな問題もんだい」　第三者だいさんしゃ委い報告ほうこく、医師いしの責任せきにんも指摘してき（要よう購読こうどく）  

（抜粋ばっすい） 脱だつ原発げんぱつを進すすめるドイツを拠点きょてんとする日本人にっぽんじんやドイツ人じんの市民しみん団体だんたいが７日にち、日本にっぽん政府せいふに原発げんぱつの再さい稼働かどうと新設しんせつの断念だんねんを求もとめる安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょう宛あての公開こうかい書簡しょかんを在ざいドイツ日本にっぽん大使館たいしかんに提出ていしゅつした。 書簡しょかんは、原子力げんしりょく技術ぎじゅつ輸出ゆしゅつの中止ちゅうし、高速こうそく増殖ぞうしょく炉ろ「もんじゅ」の廃止はいし、再生さいせい可能かのうエネルギーの開発かいはつ促進そくしんを要求ようきゅう。また、福島ふくしま第だい１原発げんぱつからの汚染おせん水すい流出りゅうしゅつ防止ぼうし、移転いてん希望きぼう者しゃへの財政ざいせい支援しえん、放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつの適切てきせつな処分しょぶんに取とり組くむよう促うながした。 全文ぜんぶんは原発げんぱつの再さい稼働かどう・新設しんせつ断念だんねんを＝安倍あべ首相しゅしょうに公開こうかい書簡しょかん－ドイツ 関連かんれん記事きじ：ドイツの脱だつ原発げんぱつ団体だんたい安倍あべ首相しゅしょうに公開こうかい書簡しょかん：ビム・ベンダース監督かんとくら

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい後ご、５人にんの子こどもを抱かかえて離婚りこんし、子こどもや被災ひさい者しゃを支ささえる市民しみん活動かつどうに取とり組くみながら、がんと闘たたかってきた「いわきの子こどもを守まもるネットワーク」代表だいひょうの団野だんの和美かずみさんが２６日にち未明みめい、入院にゅういん先さきの病院びょういんで死去しきょした。４４歳さいだった。 告別こくべつ式しきが２９日にち、いわき市し小名浜おなはまで営いとなまれた。喪主もしゅを務つとめた長女ちょうじょの美姫びきさん（２３）が「母ははからもらったたくさんの愛情あいじょうを胸むねに、姉あね弟おとうとで協力きょうりょくし合あい、母ははのように陽気ようきに過すごしていきたい」と、言葉ことばを詰つまらせながらあいさつした。 （略りゃく） 同どうネットワークの副ふく代表だいひょうの女性じょせい（３４）は原発げんぱつ事故じこ後ごほどなく、団野だんのさんが一人ひとりで黙々もくもくと公園こうえんを除染じょせんしていたのを覚おぼえている。「見返みかえりもないのに、なんでこんなに人ひとに尽つくせるんだろう」と思おもった。「和かずちゃんがやり残のこしたことや、いろいろな人ひととつながってきたものがある。途絶とだえさせるわけにはいかない」と話はなした。（小島こじま泰生やすお） 全文ぜんぶんは福島ふくしま）子こどもを守まもるネットワーク代表だいひょう、団野だんの和美かずみさん死去しきょ