Monthly Archives: June 2014

おととし１０月がつ、関西電力かんさいでんりょくの前まえで行おこなわれた反はん原発げんぱつ集会しゅうかいで、警察官けいさつかん２人にんを押おし倒たおしてケガをさせたとされる、兵庫ひょうご県けん尼崎あまがさき市しの無職むしょく、前田まえだ登志とし被告ひこく（５０）に対たいし、大阪おおさか高裁こうさいは１審しんの無罪むざい判決はんけつを破棄はきし、逆転ぎゃくてん有罪ゆうざいをい渡いわたしました。 １審しんの大阪おおさか地裁ちさいは警察官けいさつかんの供述きょうじゅつの信用しんよう性せいに一部いちぶ、疑問ぎもんがあるとし、「被告人ひこくにんと警官けいかんがバランスを失うしなってともに倒たおれた不慮ふりょの事故じこと推認される」として、無罪むざいをい渡いわたしていました。 ３０日にち、大阪おおさか高裁こうさいの上垣うえがき猛たけし裁判さいばん長ちょうは、当時とうじの現場げんば映像えいぞうと警察官けいさつかんの供述きょうじゅつから「被告人ひこくにんが警察官けいさつかんを押おし倒たおした」などと故意こいに暴行ぼうこうしたと認定にんてい、被告ひこくに懲役ちょうえき１年ねん６か月げつ、執行しっこう猶予ゆうよ３年ねんをい渡いわたしました。 「やってないことはやってないんで。どう見みたら、あのビデオで引ひき倒たおしているように（見みえるのか）。自分じぶんは腕うでをつかまれて引ひき倒たおされた」（判決はんけつ後ごの前田まえだ登志とし被告ひこく） 続つづきは反はん原発げんぱつ集会しゅうかいで警察官けいさつかん暴行ぼうこう…　「やってないことはやってないんで」

東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい1原発げんぱつの汚染おせん水すい問題もんだい解決かいけつの切きり札ふだとして、建屋たきのやの周囲しゅういを凍こおらせて壁かべを作つくる「凍土とうど壁かべ」が十分じゅうぶんに凍結とうけつするのか、疑問ぎもんが投なげかけられている。 産経新聞さんけいしんぶん電子でんし版ばんは2014年ねん6月がつ29日にち、凍土とうど壁かべと同おなじ凍結とうけつ技術ぎじゅつを使つかっている、2号機ごうきタービン建屋たきのやから海うみ側がわのトレンチへ流ながれ込こむ汚染おせん水すいをせき止とめる「氷こおりの壁かべ」が、2か月げつ近ちかくたっても十分じゅうぶんに凍結とうけつしていないことが分わかったと報ほうじた。 続つづきは汚染おせん水すい止とめる「凍土とうど壁かべ」凍こおらない恐おそれ　東電とうでん福島ふくしま第だい1原発げんぱつ

（抜粋ばっすい） 東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつで事故じこが起おきた当時とうじの吉田よしだ昌郎まさお所長しょちょう（故人こじん）を、政府せいふの事故じこ調査ちょうさ・検証けんしょう委員いいん会かい（以下いか、政府せいふ事故じこ調ちょう）が聴取ちょうしゅした非公開ひこうかいの記録きろくで、 『朝日新聞あさひしんぶん』が５月がつ20日はつか、この調書ちょうしょを「入手にゅうしゅした」と報ほうじて反響はんきょうを呼よんだ。吉田よしだ氏しへの聴取ちょうしゅは２０１１年ねん７月がつ～11月がつに13回かい、計けい28時じ間あいだに及および、Ａ４判ばんで ４００ページを超こすという。 情報じょうほう公開こうかい請求せいきゅうをしたのは、東電とうでん株主かぶぬし代表だいひょう訴訟そしょう、原発げんぱつメーカー訴訟そしょう、泊とまり原発げんぱつ（北海道ほっかいどう）や東海とうかい第だい二に原発げんぱつ（茨城いばらき県けん）の運転うんてん差さし止とめ訴訟そしょうの原告げんこく団だんと福島ふくしま原発げんぱつ告つげ 訴団の代表だいひょうら計けい９人にんで、海渡うと氏しらが代理人だいりにんを務つとめる。吉田よしだ調書ちょうしょをはじめ政府せいふ事故じこ調ちょうが聴取ちょうしゅした計けい７７２人にん分ぶんの記録きろくも開示かいじするよう求もとめている。 請求せいきゅう理由りゆうで「原発げんぱつ事故じこの際さいに何なにが起おこっていたのかを正確せいかくに知しることは、事故じこの刑事けいじ・民事みんじ責任せきにんを明あきらかにし、全国ぜんこくの原発げんぱつの再さい稼働かどうの適否てきひについて考かんがえる上うえでの前提ぜんてい。政府せいふ事故じこ調ちょうの記録きろくは、そのための極きわめて重要じゅうような一いち次じ資料しりょう」とし、「社会しゃかいに還元かんげんすべき」と強調きょうちょうしている。 政府せいふは、吉田よしだ氏しが「調書ちょうしょを公表こうひょうされることは望のぞまない」との上申じょうしん書しょを出だしていたと説明せつめいする。ただし、これは政府せいふ事故じこ調ちょうから調書ちょうしょの提供ていきょうを受うけた国会こっかい事故じこ 調ちょうによる第三者だいさんしゃへの公開こうかいを望のぞまないとしたもので、「政府せいふの情報じょうほう公開こうかいのルールに則のっとって開示かいじすることを拒否きょひする意思いしは含ふくまれていないとみるべきだ」と、海渡うと氏し らは主張しゅちょうする。 （略りゃく） 東電とうでんの個人こじん株主かぶぬしが現げん・元もと取締役とりしまりやく27人にんに対たいし５兆ちょう５０４５億おく円えんを会社かいしゃへ賠償ばいしょうするよう求もとめた東電とうでん株主かぶぬし代表だいひょう訴訟そしょうでは、会議かいぎ録ろくや稟議りんぎ書しょなど、社内しゃないの関連かんれん書類しょるい を見みられないことが原告げんこく側がわのネックになっている。事故じこ直後ちょくごに福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつと本店ほんてんを結むすんだテレビ会議かいぎの録画ろくが・録音ろくおんも、裁判所さいばんしょが保管ほかんすることで東電とうでんと合意ごういした が、内容ないようは未み開示かいじのままだ。木村きむら結ゆい事務じむ局長きょくちょうは「真実しんじつを知しりたいのは福島ふくしまの、全ぜん国民こくみんの願ねがい。（東電とうでんと）同おなじ土俵どひょうに乗のるには生なまの情報じょうほうが必要ひつようです」と語かたる。 福島ふくしま原発げんぱつ告訴こくそ団だんは、東電とうでんや政府せいふの幹部かんぶらを業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょうなどの容疑ようぎで検察けんさつに告訴こくそした。が、検察けんさつは東電とうでん本店ほんてんの家宅かたく捜索そうさくをしないまま、昨年さくねん９月がつにこれ を不ふ起訴きそとした。武藤むとう類子るいこ団長だんちょうは「事故じこの責任せきにんを知しるためにも調書ちょうしょを明あきらかにしてほしい。それが被害ひがい者しゃの救済きゅうさいや再発さいはつ防止ぼうしにつながる」と訴うったえる。 （略りゃく） 【事故じこ検証けんしょうに新しん展開てんかいか】 吉田よしだ調書ちょうしょをめぐる『朝日新聞あさひしんぶん』の初はつ報ほうは「所長しょちょう命令めいれいに違反いはん　原発げんぱつ撤退てったい」の見出みだしで、「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい４日にち後ごの11年ねん３月がつ15日にち朝あさ、第だい一いち原発げんぱつにいた所員しょいんの９割わりにあたる約やく６５０人にんが吉田よしだ氏しの待機たいき命令めいれいに違反いはんし、10キロ南みなみの福島ふくしま第だい二に原発げんぱつへ撤退てったいしていた」と書かいた。 この記事きじに対たいして『週刊しゅうかんポスト』（６月がつ20日にち号ごう）は「『吉田よしだ調書ちょうしょ』スクープは従軍じゅうぐん慰安いあん婦ふ虚報きょほうと同おなじだ」と見出みだしをつけ、『ＦＬＡＳＨ』（６月がつ24日にち 号ごう）は「朝日新聞あさひしんぶん１面めんスクープのウソ」とするなど、「誤報ごほう」「虚報きょほう」を強調きょうちょうして批判ひはんしている。『朝日新聞あさひしんぶん』は両りょう誌しに抗議こうぎ文ぶんを送おくり、訂正ていせい・謝罪しゃざい記事きじの掲載けいさいを 求もとめる騒さわぎになっている。 他方たほうで、本件ほんけんの報道ほうどうが触媒しょくばいとなって民主党みんしゅとうの細野ほその豪つよし志こころざし元もと首相しゅしょう補佐ほさ官かんらが当時とうじの状況じょうきょうを語かたり始はじめており、原発げんぱつ事故じこの検証けんしょうに新あらたな展開てんかいのきざしが出でている。吉田よしだ調書ちょうしょを入手にゅうしゅできていないとみられる他紙たしの扱あつかいとあわせて、今後こんごのマスコミの動向どうこうも注目ちゅうもくされる。 全文ぜんぶんは原発げんぱつ事故じこの真相しんそう解明かいめいに高たかまる期待きたい――「吉田よしだ調書ちょうしょ」の開示かいじを政府せいふへ請求せいきゅう  

「川内原かわないはら発はつ再さい稼働かどうに反対はんたい」東京とうきょうで集会しゅうかい　５５００人にん参加さんか 九州電力きゅうしゅうでんりょく川内せんだい（せんだい）原発げんぱつ１、２号機ごうき（鹿児島かごしま 県けん）の再さい稼働かどう反対はんたいを訴うったえようと、市民しみん団体だんたいが２８日にち、東京とうきょう・国立こくりつ競技きょうぎ場じょう近ちかくで集会しゅうかいを開ひらいた。原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいで審査しんさが進すすんでおり、秋あきにも再さい稼働かどうする可能かのう性せいが ある。参加さんか者しゃは集会しゅうかい後ご、買かい物もの客きゃくでにぎわう表参道おもてさんどうやＪＲ原宿はらじゅく駅えき近ちかくをデモ行進こうしん。「再さい稼働かどう反対はんたい」と声こえをあげた。 首都しゅと圏けん反はん原発げんぱつ連合れんごうなど３団体だんたいの 主催しゅさい。約やく５５００人にんが参加さんかした集会しゅうかいで、経済けいざい評論ひょうろん家かの内橋うちはし克人かつとさんは「集団しゅうだん的てき自衛じえい権けんの先さきに待まっているのは、核兵器かくへいきを持もって抑止よくし力りょくにしようという政策せいさく。原発げんぱつは 『プルトニウムをつくる装置そうち』でもあり、原発げんぱつを止とめることは日本にっぽんの核かく武装ぶそうに待まったをかけることだ」と訴うったえた。 続つづきは川内原かわないはら発はつの再さい稼働かどう反対はんたいを訴うったえ　東京とうきょうの集会しゅうかいに5500人にん参加さんか

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい後ごに減少げんしょうを続つづけていた原子力げんしりょく関係かんけいの大学だいがく・大学院だいがくいんの受験じゅけん者しゃ数すうが、今年ことし冬ふゆに行おこなわれた２０１４年度ねんど入試にゅうしで増加ぞうかに転てんじたことが２８日にち、わかった。 (略りゃく） 　「原子げんし」のつく学科がっかや専攻せんこうを持もつ大学だいがく・大学院だいがくいんは、全国ぜんこくに１０校こう あり、定員ていいんは３０２人にん。文科ぶんか省しょうの調査ちょうさでは、１１年度ねんどの受験じゅけん者しゃ数すうは８２２人にんだったが、同年どうねん３月がつの大震災だいしんさいを受うけ、１２年度ねんどには７３７人にんに減少げんしょう。１３年度ねんどは ６９１人にんにまで落おち込こんだ。このため、優秀ゆうしゅうな人材じんざい確保かくほができずに３０～４０年ねんかかるとされる東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの廃はい炉ろ作業さぎょうにも悪影響あくえいきょうを及およぼしかねないと 懸念けねんする声こえが出でていた。 続つづきは有料ゆうりょうサイト：原子力げんしりょく専攻せんこうの受験じゅけん者しゃ数すう増加ぞうか…再さい稼働かどう方針ほうしんが影響えいきょうか

核かくに翻弄ほんろう（ほんろう）される福島ふくしまを描えがいた映画えいがの公開こうかいが２８日にち、関西かんさいで始はじまる。原爆げんばく開発かいはつのためのウラン採掘さいくつ、原子力げんしりょく発電はつでん所しょの設置せっち、原発げんぱつ事故じこ。制作せいさくにたずさわった人ひとたちは「映画えいがを通とおして、戦争せんそうと原発げんぱつの歴史れきしがつながっていることを知しってほしい」と話はなしている。 特集とくしゅう：核かくといのちを考かんがえる 映画えいがは「あいときぼうのまち」。福島ふくしま県けん二本松にほんまつ市し出身しゅっしんの菅かん乃（かんの）広ひろさん（４８）が監督かんとくとして初はじめて手てがけた。 ストーリーは、三みっつの時代じだいと四よっつの世代せだいを通とおして描えがかれている。 太平洋戦争たいへいようせんそう末期まっきの福島ふくしま県けん石川いしかわ町まち。「原爆げんばくをつくる」という軍部ぐんぶから命めいじられ、主人公しゅじんこう・愛子いとしごの父ちちは学徒がくと動員どういんされ、天然てんねんウラン採掘さいくつを続つづけた――。２１年ねん後ごの福島ふくしま県けん双葉ふたば町まち。原発げんぱつ立地りっちに反対はんたいする父ちちは村八分むらはちぶにされ、愛子あいこと恋心こいごころを通かよわせた健次けんじが応募おうぼした原発げんぱつ推進すいしん標語ひょうご「原子力げんしりょく明あかるい未来みらいのエネルギー」は商店しょうてん街がい入いり口くちの看板かんばんに掲かかげられる――。 そして現代げんだい。原発げんぱつ作業さぎょう員いんの息子むすこをがんで失うしなった健次けんじ（勝野かつの洋ひろし）と愛子あいこ（夏樹なつき陽子ようこ）が再会さいかいした後のち、原発げんぱつ事故じこが発生はっせい。２人ふたりの関係かんけいを知しった愛子あいこの孫娘まごむすめは義援金ぎえんきん詐欺さぎにかかわっていく……。核かくと向むき合あうことを強しいられた人ひとたちの苦悩くのうや「３・１１」後ごの生いき方かたを見みつめる作品さくひんになっている。 「原発げんぱつで浴あびた放射能ほうしゃのうが原因げんいんかもしれない」。監督かんとくの菅かん乃さんがメガホンをとったのは、二に十じゅう数すう年ねん前まえに亡なくなった父ちちの一言ひとことが忘わすれられなかったからだ。土木どぼく会社かいしゃ員いんだった父ちちは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの補修ほしゅう作業さぎょう員いんをしていたこともあったという。 「原発げんぱつの問題もんだいは３・１１で始はじまったわけではない。もっと前まえから続つづいている」という菅かん乃さん。福島ふくしまと関かかわりがないと思おもっている人ひとにこそ見みてほしいと話はなす。 （略りゃく） 「あいときぼうのまち」の公開こうかいは、大阪おおさか市し北きた区くのテアトル梅田うめだ（０６・６３５９・１０８０）と京都きょうと市し下京しもぎょう区くの京都きょうとシネマ（０７５・３５３・４７２３）で２８日にちから。神戸こうべ市し中央ちゅうおう区くの元町もとまち映画えいが館かん（０７８・３６６・２６３６）でも秋あき以降いこうに予定よていされている。（花房はなふさ吾われ早子はやこ） 全文ぜんぶんは４世代せだい翻弄ほんろうした核かく　映画えいが「あいときぼうのまち」関西かんさい公開こうかい

東京電力とうきょうでんりょくは二に十じゅう六ろく日にち、新あらたな総合そうごう特別とくべつ事業じぎょう計画けいかくを決きめてから初はじめての株主かぶぬし総会そうかいを開ひらいた。脱だつ原発げんぱつを目指めざす個人こじん株主かぶぬしは、原発げんぱつ再さい稼働かどうを前提ぜんていとした事業じぎょう計画けいかくの見直みなおしや、柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつ（新潟にいがた県けん）の廃はい炉ろ要求ようきゅうなど十じゅう議案ぎあんを提案ていあんしたが、すべて否決ひけつされた。 　東電とうでんの再建さいけん計画けいかくについては、地元じもと自治体じちたいの反対はんたいなどで柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつの再さい稼働かどうのめどは立たっておらず、七なな月がつの再さい稼働かどうを想定そうていとした計画けいかくにはほころびが出でている。 　総会そうかいでは、個人こじん株主かぶぬし側がわが提案ていあんの中なかで「東電とうでんは原発げんぱつが再さい稼働かどうできなかった場合ばあい、電気でんき料金りょうきんを最大さいだいで１０％上あげる考かんがえを示しめしている。電気でんき代だいを人質ひとじちに取とった再さい稼働かどうに向むけた脅迫きょうはくだ」と指摘してき。別べつの株主かぶぬしからも「原子力げんしりょく推進すいしんは東電とうでんの赤字あかじを増ふやし、経営けいえいにとってマイナスだ」との意見いけんが出でた。 　だが、広瀬ひろせ直己なおき社長しゃちょうは「電気でんきの安定あんてい供給きょうきゅうが私わたしたちの使命しめいで、低廉ていれんにお届とどけしたい。原発げんぱつは重要じゅうような電源でんげんと位置付いちづけている」と、事故じこの収束しゅうそくがなお見みえない中なかで、原発げんぱつを早期そうきに再さい稼働かどうさせる方針ほうしんを変かえなかった。 （略りゃく） 　質疑しつぎ応答おうとうでは、予定よていされている質問しつもん時間じかんを超こえて質問しつもんを続つづけた株主かぶぬし一いち人にんが退場たいじょうさせられた。 全文ぜんぶんは 「電気でんき代だい人質ひとじちに再さい稼働かどう脅迫きょうはく」　東電とうでん株主かぶぬし総会そうかい脱だつ原発げんぱつ提案ていあん　すべて否決ひけつ