Monthly Archives: July 2016

評ひょう・岡おかノ谷たに一夫かずお（生物せいぶつ心理しんり学者がくしゃ・東京とうきょう大だい教授きょうじゅ） 事実じじつを直視ちょくしする勇気ゆうき 　「生いき残のこり罪悪ざいあく感かん」という言葉ことばがある。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいと福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ（１Ｆ、いちえふ）の事故じこで直接ちょくせつの被害ひがいに遭あわなかった日本人にっぽんじんは（私わたしもその一人ひとりだ）多少たしょうなりともこの罪悪ざいあく感かんをもっている。この感覚かんかくは、災害さいがいそのものへの興味きょうみを抑制よくせいしようとする。つまり眼めめを逸いっそらすことだ。震災しんさい後ご二に年ねん経へたって仙台せんだいの友人ゆうじんを見舞みまった折おり、「理由りゆうが好奇心こうきしんでも良よいから、津波つなみの被災ひさい地ちを見みに行いくべきだ」と諭さとされた。私わたしはしかし、その勇気ゆうきを持もつことができなかった。 […] 廃はい炉ろとは、汚染おせん水すい対策たいさく、燃料ねんりょうの取とり出だし、解体かいたい・片付かたづけが完了かんりょうすることである。２５～３５年ねんかかるという。以上いじょうは技術ぎじゅつ的てきな定義ていぎである。編者へんしゃ自身じしんは、「コミュニティーの再さい構築こうちくができるまでは廃はい炉ろは完了かんりょうではない」という考かんがえを持もっており、本書ほんしょはその立場たちばをよく反映はんえいしている。放射線ほうしゃせんとは何なにか？という基本きほん的てきな事項じこうから、各かく建屋たきのやの現状げんじょう、汚染おせん水すい対策たいさくの現状げんじょう等とうが丁寧ていねいなイラストで描えがかれる。作業さぎょう員いんの１日にちや心理しんり学がく的てき健康けんこう、まちづくりも含ふくめた復興ふっこうへの計画けいかくも説明せつめいされる。１Ｆツアー、旅館りょかん、釣つりスポットの情報じょうほうもある。 　「生いき残のこり罪悪ざいあく感かん」は、生存せいぞん者しゃが危険きけん地帯ちたいに入はいらないために進化しんかの過程かていで人間にんげんの心しんに備そなわった防御ぼうぎょシステムなのかも知しれない。しかし私わたしたちは人間にんげんの意志いしとして進化しんかの縛しばりから自由じゆうになるべき時ときもある。この本ほんはそのための第一歩だいいっぽになる。原発げんぱつ事故じこで生活せいかつ基盤きばんを失うしなった方々かたがたは、本書ほんしょの構成こうせいを不快ふかいと感かんじるかも知しれない。一方いっぽう、１Ｆに関かかわる感情かんじょう的てきな部分ぶぶんを排はいし、事実じじつを伝つたえる役割やくわりに徹てっすることで、私わたしのような臆病おくびょうな人々ひとびとに１Ｆを直視ちょくしする勇気ゆうきを与あたえるかも知しれない。 Read more.

　東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこの賠償ばいしょうが不十分ふじゅうぶんだとして、福島ふくしま県けん広野こうの町まちの住民じゅうみんが原子力げんしりょく損害そんがい賠償ばいしょう紛争ふんそう解決かいけつセンターに慰謝いしゃ料りょうの追加ついかなどを求もとめる和解わかい仲介ちゅうかい手続てつづき（ＡＤＲ）を集団しゅうだんで申もうし立たてることを決きめ、いわき市しで３０日にち、弁護べんご団だんによる説明せつめい会かいが開ひらかれた。 広野こうの町まちは２０１１年ねん９月がつに緊急きんきゅう時じ避難ひなん準備じゅんび区域くいき（原発げんぱつ２０～３０キロ圏けん）が解除かいじょされ、１人ひとり当あたり月がつ１０万まん円えんの慰謝いしゃ料りょうは１２年ねん８月がつ分ぶんで打うち切きられた。 弁護べんご団だんの方針ほうしんは、少すくなくとも町まちが帰き町まちを宣言せんげんしてから１年ねん後ごの１３年ねん３月がつまでは支払しはらわれるべきだとして、１人ひとり７０万まん円えんの慰謝いしゃ料りょうの追加ついかと、土地とち・建物たてものの価値かち減少げんしょう分ぶんの賠償ばいしょうを請求せいきゅう。個々ここの事情じじょうに応おうじて賠償ばいしょう額がくを上乗うわのせする。同意どうい者しゃを募つのり、１０月がつにも申もうし立たてる方針ほうしん。 続つづきは＜原発げんぱつ事故じこ＞広野ひろの町民ちょうみん、集団しゅうだんでＡＤＲ申もうし立たて

　林はやし幹雄みきお経済けいざい産業さんぎょう相しょうは２９日にちの閣議かくぎ後ご記者きしゃ会見かいけんで、東京電力とうきょうでんりょくホールディングス（ＨＤ）が福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこの賠償ばいしょうや除染じょせん、廃はい炉ろの費用ひようについて政府せいふに追加ついかの資金しきん 支援しえんを求もとめる方針ほうしんを表明ひょうめいしたことに関かんし、（略りゃく）慎重しんちょうに検討けんとうする考かんがえを示しめした。 東電とうでんＨＤは２８日にちに公表こうひょうした経営けいえい方針ほうしんで、廃はい炉ろと汚染おせん水すい対策たいさく費用ひようなどが政府せいふ想定そうていの２兆ちょう円えん以上いじょうに膨ふくらむ恐おそれがあるほか、賠償ばいしょうや除染じょせん費用ひようについても原資げんしとして設定せっていされた国くにの融資枠ゆうしわく（９兆ちょう円えん）を超こえる懸念けねんがあることを明記めいきした。 全文ぜんぶんは東電とうでん追加ついか支援しえん、慎重しんちょうに検討けんとう＝賠償ばいしょう、廃はい炉ろ費ひの拡大かくだい－林りん経けい産さん相しょう 関連かんれん記事きじ： 廃はい炉ろ費用ひよう　福島ふくしま原発げんぱつ、確定かくていは作業さぎょう開始かいし後ご（きょうのことば）via 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん

原水爆げんすいばく禁止きんし日本にっぽん国民こくみん会議かいぎ（原水禁げんすいきん）などが主催しゅさいする原水爆げんすいばく禁止きんし世界せかい大会たいかいが３０日にち、福島ふくしま市しで始はじまった。東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこの被災ひさい者しゃや原爆げんばくの被爆ひばく者しゃ ら約やく７５０人にん（主催しゅさい者しゃ発表はっぴょう）が参加さんかし「福島ふくしまの悲劇ひげきを二度にどと繰くり返かえさないためにも、原発げんぱつも核かくもない平和へいわな社会しゃかいの実現じつげんに向むけた運動うんどうを進すすめる」とのアピールを採と 択よ、市内しないをデモ行進こうしんした。 （略りゃく） 原水禁げんすいきんの川野かわの浩一こういち議長ぎちょう（７６）は「核かくと人類じんるいは共存きょうぞんできない。原発げんぱつを含ふくめた全すべての核かくを否定ひていし、平和へいわを守まもり抜ぬく」とあいさつした。 全文ぜんぶんは 福島ふくしまで原水禁げんすいきん世界せかい大会たいかい始はじまる 「悲劇ひげき二度にどと」アピール採択さいたく