Monthly Archives: February 2017

東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこが起おきるまで福島ふくしま県けん富岡とみおか町まち内ないで唯一ゆいいつの病院びょういんだった「今村いまむら病院びょういん」が今春こんしゅんにも、解体かいたいされる。院長いんちょうだった今村いまむら諭さとしさん（６１）は昨年さくねん、新あらたな町立ちょうりつ診療しんりょう所しょの所長しょちょうとして地域ちいき医療いりょうの現場げんばに戻もどった。４月しがつ１日にちに予定よていされる避難ひなん指示しじ解除かいじょ後ごも帰還きかんする住民じゅうみんは一部いちぶにとどまる見通みとおしで、原発げんぱつ事故じこまで約やく２０年間ねんかん、守まもり続つづけてきた病院びょういんの経営けいえいが成なりたないと判断はんだんしたからだ。【杉すぎ直樹なおき、土ど江こう洋ひろし範はん】 […] 「廃虚はいきょにしたくない」と床ゆかに散ちらばるカルテを整理せいりし、施設しせつを修繕しゅうぜんしたが、年数ねんすう百ひゃく万まん円えんの維持いじ費ひがのしかかるだけで再開さいかいのめどは立たたない。東京電力とうきょうでんりょくからの賠償金ばいしょうきんも多おおくが病院びょういんの債務さいむ返済へんさいに消きえた。６億おく円えん近ちかくかかる建物たてものの解体かいたい費ひに国費こくひが出でることもあり、「もはや病院びょういんは負まけの遺産いさんだ」と苦渋くじゅうの決断けつだんをした。 　「先生せんせい、いつ始はじめるの」。診療しんりょう所長しょちょうを引ひき受うけたのは再起さいきの糸口いとぐちを見みいだせずにいたころ、住民じゅうみんの言葉ことばに背中せなかを押おされたからだ。「診療しんりょうを再開さいかいすればみんなが戻もどってくるかもしれない」。２０１６年ねん９月がつ下旬げじゅん、平屋ひらや建だての診療しんりょう所しょの前まえで町長ちょうちょうらと開所かいしょのテープカットをした。式典しきてんでは「町まちの復興ふっこうのシンボルに」とあいさつした。 　開所かいしょ日び、初はじめて診察しんさつしたのはなじみの患者かんじゃだった。「私わたしの病状びょうじょうをよく分わかってくれているから」と避難ひなん先さきの東京とうきょうから福島ふくしまに戻もどってきてくれた女性じょせいもいる。診療しんりょうを休やすんでいた間あいだ、ずっと患者かんじゃの体調たいちょうが気きにかかっていただけに、気持きもちが少すこし軽かるくなった。 　古里ふるさとで必要ひつようとされる医者いしゃであり続つづけたいと思おもう。「今いまはもう前まえに、前まえに進すすむしかないね」 ８町村ちょうそん、診療しんりょう中ちゅうは１病院びょういんのみ 　福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこの被災ひさい地ちは、住民じゅうみんが帰かえらなければ医療いりょう機関きかんが再開さいかいできず、医療いりょう機関きかんが開ひらかなければ住民じゅうみんが帰還きかんできないというジレンマに陥おちいっている。 　原発げんぱつ事故じこで避難ひなん指示しじが出でた福島ふくしま県けん双葉ふたば郡ぐん８町村ちょうそんの６病院びょういん（計けい１０４７床しょう）のうち、今村いまむら病院びょういんを含ふくむ５病院びょういんは再開さいかいのめどが立たたない。患者かんじゃが減少げんしょうした上うえに看護かんご師しらの確保かくほも困難こんなんなためだ。唯ただ一いち診療しんりょうを続つづける広野こうの町まちの高野たかの病院びょういんは昨年さくねん末まつ、院長いんちょうが死亡しぼうし一いち時じ常勤じょうきん医いがゼロになり、地域ちいき医療いりょうの脆弱ぜいじゃく（ぜいじゃく）さを露呈ろていした。事故じこ前まえに４８あった診療しんりょう所しょも１２カ所かしょに。県けんは２０１８年ねんに富岡とみおか町まちに３０床しょうを備そなえた病院びょういんを整備せいびする。 　復興ふっこう庁ちょうなどが昨年さくねん８月がつ、富岡とみおか町民ちょうみんに実施じっしした意向いこう調査ちょうさによると、帰還きかんを諦あきらめたり、迷まよったりしている世帯せたいは８３％で、理由りゆうの最多さいたは「医療いりょう環境かんきょうに不安ふあんがある」だった。   もっと読よむ。

　長崎ながさきの被爆ひばく者しゃでつくる五いつつの団体だんたいは２８日にち、核かく戦力せんりょく拡大かくだいへの意欲いよくを示しめしたトランプ米まい大統領だいとうりょうに宛あてて「核かく妄想もうそうに抗議こうぎする」と題だいした文書ぶんしょを郵送ゆうそうした。「ヒロシマとナガサキの地獄じごく絵図えずを想像そうぞうしたことがあるのか。強力きょうりょくで危険きけんな武器ぶきを大量たいりょうに持もって、他国たこくを威圧いあつする時代じだいは終おわった」と記しるした。 抗議こうぎ文ぶんは「ブーメランのように自国じこくを滅ほろぼす危険きけん性せいがある」と、核兵器かくへいきの脅威きょういを指摘してき。２００１年ねんの米べい中枢ちゅうすう同時どうじテロで核兵器かくへいきが使用しようされた場合ばあいを想像そうぞうして考かんがえ方かたを改あらためるよう促うながした。さらに、３月がつ下旬げじゅんから国連こくれん本部ほんぶで制定せいてい交渉こうしょうが始はじまる核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくについて「賛同さんどうすることを強つよく望のぞむ」とした。   原文げんぶん

28日にち午後ごご４時じ49分ふんごろ、東北とうほく地方ちほうを中心ちゅうしんに広ひろい範囲はんいで強つよい地震じしんがあり、宮城みやぎ県けん南部なんぶと福島ふくしま県けん浜はま通どおりで震度しんど５弱じゃくを観測かんそくした。気象庁きしょうちょうによると、震源しんげん地ちは福島ふくしま県けん沖おきで、震源しんげんの深ふかさは約やく52キロ。地震じしんの規模きぼはマグニチュード（Ｍ）5.7と推定すいていされる。津波つなみの心配しんぱいはない。宮城みやぎ、福島ふくしま両りょう県けんは、市町村しちょうそんから目立めだった被害ひがいの報告ほうこくはないとしている。 同日どうじつ記者きしゃ会見かいけんした気象庁きしょうちょうの青木あおき元はじめ・地震じしん津波つなみ監視かんし課長かちょうは、プレート境界きょうかいで発生はっせいした「逆ぎゃく断層だんそう型がた」の地震じしんと説明せつめい。「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの余震よしんは依然いぜんとして活発かっぱつに続つづいている」として、引ひき続つづき注意ちゅういするよう呼よびかけた。 （略りゃく） 東京電力とうきょうでんりょくや東北電力とうほくでんりょく、日本原子力発電にほんげんしりょくはつでんによると、女川原子力発電所おながわげんしりょくはつでんしょや福島ふくしま第だい１、第だい２原発げんぱつ、東海とうかい第だい２原発げんぱつに新あらたな異常いじょうは確認かくにんされていない。 主おもな震度しんどは次つぎの通とおり。 震度しんど５弱じゃく＝宮城みやぎ県けん岩沼いわぬま市し、福島ふくしま県けん相馬そうま市し、楢葉ならは町まち、双葉ふたば町まち、南みなみ相馬そうま市し、▽震度しんど4＝宮城みやぎ県けん北部ほくぶ、宮城みやぎ県けん中部ちゅうぶ、福島ふくしま県けん中通なかどおり 全文ぜんぶんは宮城みやぎ・福島ふくしまで震度しんど５弱じゃく　気象庁きしょうちょう「大震災だいしんさいの余震よしん、依然いぜん活発かっぱつ」

塩崎しおざき厚生あつお労働ろうどう大臣だいじんは、衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいん会かいで、原発げんぱつの再さい稼働かどうの前提ぜんていとなる規制きせい基準きじゅんの審査しんさをめぐる業務ぎょうむについて電力でんりょく会社かいしゃの社員しゃいんを対象たいしょうに残業ざんぎょう時間じかんに関かんする規制きせいの適用てきようを除外じょがいしている厚生こうせい労働省ろうどうしょうの通達つうたつを今年度こんねんど限かぎりで廃止はいしする方針ほうしんを示しめしました。 原子力げんしりょく発電はつでん所しょの再さい稼働かどうの前提ぜんていとなる規制きせい基準きじゅんの審査しんさをめぐる業務ぎょうむについて、厚生こうせい労働省ろうどうしょうの通達つうたつでは、一部いちぶの原発げんぱつで、労働ろうどう基準きじゅん法ほうの残業ざんぎょう時間じかんに関かんする規制きせいの適用てきようが除外じょがいされていて、業務ぎょうむに携たずさわる電力でんりょく会社かいしゃの社員しゃいんは、年間ねんかん３６０時間じかん以内いないに収おさまれば、法律ほうりつの基準きじゅんである月つき４５時じ間あいだを超こえる残業ざんぎょうが認みとめられています。 […]     全文ぜんぶん