Monthly Archives: March 2017

甲状腺こうじょうせんがんの子こどもを支援しえんしているNPO法人ほうじん「３・１１甲状腺こうじょうせんがん子こども基金ききん」は３１日にち、福島ふくしま県けんの公式こうしきデータには含ふくまれていない事故じこ当時とうじ４歳児さいじに、療養りょうよう費ひを給付きゅうふしたと発表はっぴょうした。同どう基金ききんの崎山さきやま比ひ早子はやこ代表だいひょう理事りじは、「現在げんざい、福島ふくしま県けんで公表こうひょうされているデータは、福島ふくしま県けんで発症はっしょうしている小児しょうに甲状腺こうじょうせんがんの一部いちぶにすぎないと強つよく認識にんしきした。」と批判ひはんしている。 […] 事故じこ当時とうじ４歳さいの症例しょうれいは、県民けんみん健康けんこう調査ちょうさのデータとしてこれまで公表こうひょうされていない。このため、同どう基金ききんは給付きゅうふに先立さきだち、県民けんみん健康けんこうセンターに照会しょうかいしたところ、センターからは「２月がつ２０日にちの発表はっぴょうに間違まちがいはなく、該当がいとうされる方ほうはいない」との回答かいとうがあったという。さらにセンターは３０日にち、ホームページを更新こうしんし、経過けいか観察かんさつに移行いこうしている子こどもは、県けんに報告ほうこくしているデータに含ふくまれていないことを認みとめる内容ないようを掲載けいさいした。 甲状腺こうじょうせん検査けんさのあり方かたを議論ぎろんしている福島ふくしま県民けんみん健康けんこう調査ちょうさ「検討けんとう委員いいん会かい」は昨年さくねん３月がつ、小児しょうに甲状腺こうじょうせんがんの多発たはつは「放射線ほうしゃせんの影響えいきょうとは考かんがえにくい」とする「中間なかまとりまとめ」を公表こうひょう。その理由りゆうのひとつに「事故じこ当時とうじ５歳さい以下いかの子こどもがいない」ことを挙あげていた。また昨年さくねん１２月がつには、日本にっぽん財団ざいだんが主催しゅさいした国際こくさい会議かいぎを受うけて、福島ふくしま県立けんりつ医大いだい副ふく学長がくちょうの山下やました俊一しゅんいちらが、福島ふくしま県知事けんちじに提出ていしゅつした「検査けんさ縮小しゅくしょう」を求もとめる提言ていげん書しょでも、０歳さいから４歳さいの子こどもがいないことが、「甲状腺こうじょうせんがんの多発たはつは被ひばくの影響えいきょうとは考かんがえにくい」とする根拠こんきょの一ひとつにあげていた。 これについて、崎山さきやま氏しは「低てい年齢ねんれいの方ほうにがんが増ふえていないことが、放射線ほうしゃせんの影響えいきょうが考かんがえにくいという根拠こんきょの一ひとつになっていた。しかし、今回こんかいのように２次じ検査けんさで保険ほけん診療しんりょうに移行いこうし、経過けいか観察かんさつしている方ほうが２５００人にんいる。この中なかにも手術しゅじゅつした人ひとがいるかもしれない。それが分わからない状態じょうたいになっており、非常ひじょうに問題もんだいがある」と述のべた。 […]     もっと読よみ、動画どうがを見みる。

東京電力とうきょうでんりょくは３０日にち、福島ふくしま第だい１原発げんぱつ２号機ごうきの原子げんし炉ろ格納かくのう容器ようき内部ないぶに、カメラや線量せんりょう計けいを搭載とうさいした自じ走はし式しきロボットを投入とうにゅうするなどして撮影さつえいした画像がぞうを鮮明せんめい化かして分析ぶんせきした結果けっかを発表はっぴょうした。原子げんし炉ろ直下ちょっかにある格子こうし状じょうの作業さぎょう用よう足場あしばの下したから立たち上のぼっている湯気ゆげを確認かくにんした。原子げんし炉ろ冷却れいきゃくのために注そそいでいる水みずが足場あしばの下したに溶とけ落おちた核かく燃料ねんりょう（デブリ）の熱ねつで蒸発じょうはつした可能かのう性せいがある。 （略りゃく） ２号機ごうきでは圧力あつりょく容器ようきの内部ないぶにデブリの大だい部分ぶぶんが残のこり、一部いちぶが底部ていぶを突つき破やぶって流ながれ出でたと推定すいていされている。画像がぞうの鮮明せんめい化かでもデブリは見みつからなかった。鮮明せんめい化かした画像がぞうでは、足場あしばにこれまで判明はんめいしていたよりも広範囲こうはんいの脱落だつらくが見みつかった。 全文ぜんぶんは２号機ごうきの足場あしばから湯気ゆげを確認かくにん　冷却れいきゃく水すいが溶融ようゆう燃料ねんりょう熱ねつで蒸発じょうはつか

福島ふくしま県民けんみん健康けんこう調査ちょうさの甲状腺こうじょうせん検査けんさをめぐり、検査けんさを実施じっししている福島ふくしま県立けんりつ医大いだいは３０日にち、これまで公表こうひょうしているデータ以外いがいにも、甲状腺こうじょうせんがんと診断しんだんされていれた子こどもが存在そんざいすることを認みとめ、ホームページに公表こうひょうした。OurPlanetTVの取材しゅざいによると、未み公表こうひょうの症例しょうれいには、事故じこ当時とうじ５歳さい未満みまんの子こが含ふくまれているおり、検討けんとう委員いいん会かいの議論ぎろんにも影響えいきょうを与あたえそうだ。 […] 医大いだいの田中たなか成しげる省しょう広報こうほう室長しつちょうは、「保健ほけん診療しんりょうへ移行いこう後ごに見みつかった甲状腺こうじょうせんがん患者かんじゃは、あくまでも一般いっぱんの保険ほけん診療しんりょうなので、センターでは把握はあくしていない」と述のべ、データを公表こうひょうしてこなかったことについて、「県けんや検討けんとう委員いいん会かいが決きめたルールに従したがっているだけ」と釈明しゃくめいした。 2500人にんのデータを除外じょがい 福島ふくしま県けんが今年ことし２月がつ２０日にちまでに公表こうひょうしたデータによると、２次じ検査けんさで保険ほけん診療しんりょうに移行いこうし経過けいか観察かんさつとなっているのは、１巡じゅん目め１,２６０人にん、２巡じゅん目め１,２０７人にん、３巡じゅん目め５６人にんで計けい２,５２３人にんにのぼる。これら経過けいか観察かんさつ中ちゅうの患者かんじゃは、医療いりょう費ひ助成じょせい事業じぎょうである「甲状腺こうじょうせん検査けんさサポート事業じぎょう」やインターネットによるケアサポート事業じぎょうの対象たいしょう者しゃには含ふくまれる一方いっぽう、甲状腺こうじょうせんがんデータを把握はあくするという最もっとも重要じゅうような事業じぎょうの対象たいしょうからは除外じょがいしていた。 経過けいか観察かんさつ中ちゅうの悪性あくせい腫瘍しゅよう、２年ねん前まえに議論ぎろん 経過けいか観察かんさつ中ちゅうに見みつかった悪性あくせい腫瘍しゅようをめぐっては、２０１５年ねん２月がつ２日にちに開催かいさいされた第だい５回かい甲状腺こうじょうせん評価ひょうか部会ぶかいで議論ぎろんになっている。当時とうじ、甲状腺こうじょうせん検査けんさを担当たんとうしていた鈴木すずき眞一しんいち教授きょうじゅは、「そういう症例しょうれいがあれば別枠べつわくで報告ほうこくになる」と回答かいとう。「経過けいか観察かんさつ中ちゅうに発見はっけんされた悪性あくせい腫瘍しゅよう」として扱あつかわれるとの認識にんしきを示しめしていた。また保険ほけん診療しんりょう部分ぶぶんのデータも、医大いだいで経過けいかを集積しゅうせきする必要ひつようがあるとの見方みかたを示しめしていた。 しかし、この会議かいぎの２ヶ月かげつ後ごに鈴木すずき教授きょうじゅは退任たいにん。後任こうにんには、甲状腺こうじょうせんがんの治療ちりょうとは関かかわりのない内科ないか医いの大津留おおつる教授きょうじゅが就任しゅうにん。経過けいか観察かんさつ後ごに悪性あくせいと診断しんだんされるケースがありながら、特とくに対応たいおうすることなく、２年ねんもの間あいだ、データを発表はっぴょうせずにきた。鈴木すずき教授きょうじゅの「別枠べつわくで報告ほうこくする」との発言はつげんは撤回てっかいするのかるのか質問しつもんに対たいし、大津留おおつる教授きょうじゅからの回答かいとうは得えられなかった。 ２年ねん前まえに、この点てんを質ただしていた春日かすが文子ふみこ委員いいんは「経過けいか観察かんさつ中ちゅうに悪性あくせいと診断しんだんされた方ほうの情報じょうほうが、検討けんとう委員いいん会かいに報告ほうこくされていないと聞きき、驚おどろいている。県民けんみん健康けんこう調査ちょうさの結果けっか、経過けいか観察かんさつとなり、その過程かていでの診断しんだんなので、こうしたデータも当然とうぜん、報告ほうこくされるものと思おもっていた。医大いだいもそう回答かいとうしたと認識にんしきしている。」と疑問ぎもんを投なげかける。さらに、「この検査けんさの重要じゅうような目的もくてきの一ひとつに、甲状腺こうじょうせんがんの発生はっせいを迅速じんそくに、なるべく正確せいかくに把握はあくすることがある。そのためにも、保健ほけん診療しんりょうに移行いこうした後のちの症例しょうれいも、検討けんとう委員いいん会かいにおいて公表こうひょうすべき。」と指摘してき。検討けんとう委員いいん会かいで議題ぎだいにする必要ひつようがあるとの考かんがえを示しめした。 未み公表こうひょうデータに５歳さい以下いか患者かんじゃの疑うたがい〜不完全ふかんぜんな報告ほうこくで方針ほうしん決定けっていか OurPlanetTVの取材しゅざいによると、未み公表こうひょうの症例しょうれいには、事故じこ当時とうじ４歳さいの子こどもが含ふくまれている。事故じこ当時とうじ４歳さいの男児だんじは、福島ふくしま県民けんみん健康けんこう調査ちょうさの甲状腺こうじょうせん検査けんさで精密せいみつ検査けんさが必要ひつようとされたが、経過けいか観察かんさつと診断しんだん。その後ご、穿刺せんし細胞さいぼう診みで悪性あくせいの疑うたがいがあると診断しんだんされ、すでに手術しゅじゅつを終おえている。悪性あくせいと診断しんだんされたのは、２０１５年ねんだという。 「県民けんみん健康けんこう調査ちょうさ」結果けっかを評価ひょうかしている「検討けんとう委員いいん会かい」は昨年さくねん３月がつ、「中間なかま取とりまとめ」を公表こうひょうし、小児しょうに甲状腺こうじょうせんがんの多発たはつは「放射線ほうしゃせんの影響えいきょうとは考かんがえにくい」と結論けつろんづけた。その理由りゆうの一ひとつが、「事故じこ当時とうじ５歳さい以下いかからの発見はっけんはない」というものだった。しかし、公表こうひょうされていない症例しょうれいの中なかに、事故じこ当時とうじ５歳さい以下いかの子こどもがいれば、不完全ふかんぜんなデータによって、検査けんさの方針ほうしんを決きめていることとなる。   全文ぜんぶんと動画どうがを観みる。

[…] 原発げんぱつ事故じこのあと、福島ふくしま県けんは福島県立医科大学ふくしまけんりついかだいがくに委託いたくして、放射ほうしゃ性せいヨウ素もとの影響えいきょうを受うけやすいとされる事故じこ当時とうじ１８歳さい以下いかの子こども、およそ３８万まん人にんを対象たいしょうに、超ちょう音波おんぱでしこりの有無うむなどを調しらべる甲状腺こうじょうせんの検査けんさを実施じっししています。 県けんは検査けんさの結果けっかを健康けんこうへの影響えいきょうを検証けんしょうする専門せんもん家かの委員いいん会かいに報告ほうこくし、昨年さくねん末まつまでにがんやがんの疑うたがいがあると診断しんだんされた人ひとが、当時とうじ５歳さいから１８歳さいまでの１８５人にんいると発表はっぴょうしています。 しかし、これまでで最年少さいねんしょうの事故じこ当時とうじ４歳さいの子こどもが、この検査けんさのあとにがんと診断しんだんされ、甲状腺こうじょうせんを摘出てきしゅつしたことを県立けんりつ医科いか大学だいがくが把握はあくしていたのに、委員いいん会かいに報告ほうこくされていないことがＮＨＫの取材しゅざいでわかりました。 検査けんさは一いち次じ検査けんさと二に次じ検査けんさの２段階だんかいで行おこなわれ、県けんや県立けんりつ医科いか大学だいがくは「報告ほうこくの対象たいしょうは二に次じ検査けんさまでにがんやがんの疑うたがいと診断しんだんされた患者かんじゃで、二に次じ検査けんさで継続けいぞくして推移すいいを見守みまもる『経過けいか観察かんさつ』とされたあとにがんと診断しんだんされたり、別べつの医療いりょう機関きかんに移うつって、がんが見みつかったりした患者かんじゃたちを網羅もうら的てきに把握はあくすることは困難こんなんなため報告ほうこくしていない」と説明せつめいしています。 ２年ねん前まえに委員いいん会かいのメンバーが、こうした仕組しくみの問題もんだい点てんを指摘してきした際さい、県立けんりつ医科いか大学だいがくは検査けんさ後ごにがんと診断しんだんされた患者かんじゃについては「別途べっと、報告ほうこくになる」と説明せつめいしていましたが、報告ほうこくされていなかったことになります。 委員いいん会かいの委員いいんで、福島大学ふくしまだいがくの元もと副ふく学長がくちょうの清水しみず修二しゅうじ特とく任にん教授きょうじゅは「正確せいかくな情報じょうほうを明あきらかにして分析ぶんせきするのが使命しめいで、隠かくしているという疑念ぎねんを生しょうじさせないためにも、どういう経緯けいいであっても患者かんじゃが確認かくにんされれば、きちんと事実じじつとして公開こうかいすべきだ」と指摘してきしています。 […]   全文ぜんぶんを読よむ。

愛媛えひめ県けんにある伊方いかた原子力げんしりょく発電はつでん所しょ３号機ごうきの運転うんてんを停止ていしするよう、広島ひろしま県けんなどの住民じゅうみんが求もとめた仮処分かりしょぶんの申もうし立たてについて、広島ひろしま地方裁判所ちほうさいばんしょは「住民じゅうみんたちが重大じゅうだいな被害ひがいを受うける具体ぐたい的てきな危険きけんは存在そんざいしない」として退しりぞける決定けっていを出だしました。 愛媛えひめ県けんにある伊方いかた原発げんぱつ３号機ごうきについて、広島ひろしま県けんなどの住民じゅうみん４人にんは去年きょねん３月がつ、「重大じゅうだいな事故じこが起おきる危険きけんがある」として、運転うんてんの停止ていしを求もとめる仮処分かりしょぶんを広島ひろしま地方裁判所ちほうさいばんしょに申もうし立たてました。 伊方いかた原発げんぱつの周辺しゅうへんには複数ふくすうの活かつ断層だんそうがあり、四国電力しこくでんりょくは九州きゅうしゅう、四国しこく、近畿きんきにかけて延のびる断層だんそうが長ながさ４８０キロにわたって連動れんどうした場合ばあいなどを想定そうていして、原発げんぱつでの最大さいだいの揺ゆれを算定さんていした結果けっか、「原発げんぱつの安全あんぜん性せいは確保かくほされている」と主張しゅちょうしていました。 ３０日にちの決定けっていで、広島ひろしま地方裁判所ちほうさいばんしょの吉岡よしおか茂之しげゆき裁判さいばん長ちょうは「原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの新しん規制きせい基準きじゅんは、福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこの教訓きょうくんを踏ふまえた成果せいかというべきもので、不合理ふごうりな点てんはない」と指摘してきしました。 そのうえで、「四国電力しこくでんりょくは詳細しょうさいな地盤じばん構造こうぞうなどの調査ちょうさを行おこなって不確ふたしかさを考慮こうりょしながら、想定そうていされる地震じしんの最大さいだいの揺ゆれを決きめており、伊方いかた原発げんぱつが新しん規制きせい基準きじゅんに適合てきごうするとした原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの判断はんだんに不合理ふごうりな点てんはない。住民じゅうみんたちが放射線ほうしゃせん被ひばくにより、重大じゅうだいな被害ひがいを受うける具体ぐたい的てきな危険きけんは存在そんざいしない」として申もうし立たてを退しりぞけました。 (略りゃく） 申立もうしたて人じんの綱つな崎さき健太けんたさん「諦あきらめる理由りゆうない」 仮処分かりしょぶんの申立もうしたて人じんで、広島ひろしま市しに住すむ綱つな崎さき健太けんたさん（３６）は「残念ざんねんな決定けっていですが、諦あきらめる理由りゆうはないので、今後こんごも原発げんぱつを止とめるため意思いし表示ひょうじを続つづけていく」と話はなしました。 また、被爆ひばく者しゃで正式せいしきな裁判さいばんを起おこしている原告げんこく団だんの団長だんちょうを務つとめる広島ひろしま市し佐伯さいき区くの堀江ほりえ壯たけしさん（７６）は「裁判官さいばんかんには被爆ひばくの実態じったいや福島ふくしまの現状げんじょうを実際じっさいに自分じぶんの目めで見みてから決きめてほしかった。世界せかいでこれだけ事故じこが繰くり返かえされている原発げんぱつをなぜ、司法しほうは止とめられないのか残念ざんねんに思おもいます。命いのちの続つづくかぎり、次つぎの世代せだいに負まけの遺産いさんを残のこさないよう訴うったえを続つづけたい」と話はなしていました。 同おなじく被爆ひばく者しゃで、原告げんこく団だんの副ふく団長だんちょうの伊藤いとう正雄まさおさん（７６）は「放射能ほうしゃのうによる被害ひがいのおそれが目前もくぜんにあるのに、これが本当ほんとうに良心りょうしんに基もとづく決定けっていなのか疑問ぎもんで、本当ほんとうに残念ざんねんな思おもいです」と話はなしています。 住民じゅうみん側がわ弁護士べんごし「極きわめて不当ふとうな決定けってい」 住民じゅうみん側がわは記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、この中なかで河合かわい弘之ひろゆき弁護士べんごしは「極きわめて不当ふとうな決定けっていで、決けっして許ゆるすことができない。決定けっていの中なかで同様どうようの仮処分かりしょぶんが複数ふくすう、申もうし立たてられていることを理由りゆうに、判断はんだんの枠組わくぐみを、これまでの同種どうしゅの仮処分かりしょぶんで唯一ゆいいつ、高裁こうさいで決定けっていが出でている福岡ふくおか高裁こうさい宮崎みやざき支部しぶの判断はんだんに従したがうとしているが、裁判官さいばんかんの独立どくりつの放棄ほうきに等ひとしい」と述のべました。 そのうえで、「安全あんぜんではないと住民じゅうみん側がわが立証りっしょうすることを求もとめている部分ぶぶんがあり、会社かいしゃ側がわがすべての情報じょうほうを握にぎっている中なかでは、初はじめから結論けつろんは決きまっているのと同おなじだ」と述のべ、決定けっていを不服ふふくとして広島ひろしま高等こうとう裁判所さいばんしょに抗告こうこくする考かんがえを明あきらかにしました。   （略りゃく） 原子力げんしりょく発電はつでん所しょをめぐる裁判さいばんは昭和しょうわ４０年代ねんだい後半こうはんから起おこされていますが、６年ねん前まえに福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこが起おきると、改あらためて安全あんぜん性せいを問とう動うごきが広ひろがりました。このうち、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいが新あたらしい規制きせい基準きじゅんに適合てきごうしていると認みとめた原発げんぱつに対たいしては、運転うんてん停止ていしの効力こうりょくが直ただちに生しょうじる仮処分かりしょぶんを住民じゅうみんが申もうし立たてるケースが相次あいついでいます。 高浜原発たかはまげんぱつ３号機ごうきと４号機ごうきについては、おととし福井ふくい地方裁判所ちほうさいばんしょが、再さい稼働かどうを認みとめない仮処分かりしょぶんの決定けっていを出だしましたが、福井ふくい地裁ちさいの別べつの裁判さいばん長ちょうに取とり消けされました。 これとは別べつに、滋賀しが県けんの住民じゅうみんが大津おおつ地方裁判所ちほうさいばんしょに仮処分かりしょぶんを申もうし立たて、去年きょねん、再ふたたび運転うんてんの停止ていしを命めいじる決定けっていが出だされましたが、２８日にち大阪おおさか高等こうとう裁判所さいばんしょはこの決定けっていを取とり消けし、再さい稼働かどうを認みとめました。 一方いっぽう、九州電力きゅうしゅうでんりょくの川内原かわないはら発はつ１号機ごうきと２号機ごうきに対たいする仮処分かりしょぶんでは、おととし、鹿児島かごしま地方裁判所ちほうさいばんしょが住民じゅうみんの申もうし立たてを退しりぞけ、福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょ宮崎みやざき支部しぶも抗告こうこくを退しりぞけました。 現在げんざいは伊方いかた原発げんぱつのほか九州電力きゅうしゅうでんりょくの玄海げんかい原発げんぱつ３号機ごうきと４号機ごうきなどに対たいして仮処分かりしょぶんが申もうし立たてられていて、住民じゅうみんなどのグループの弁護べんご団だんによりますと、近ちかく松山まつやま地方裁判所ちほうさいばんしょでも、伊方いかた原発げんぱつに対たいする判断はんだんが示しめされる可能かのう性せいがあるということです。 また、玄海げんかい原発げんぱつについても近ちかく佐賀さが地方裁判所ちほうさいばんしょで判断はんだんが示しめされる可能かのう性せいがあるということです。 このほか裁判さいばんも各地かくちで起おこされていて、弁護べんご団だんによりますと、現在げんざい全国ぜんこくの裁判所さいばんしょで審理しんりされている仮処分かりしょぶんや集団しゅうだん訴訟そしょうは、少すくなくとも３７件けんに上のぼっているということです。６年ねん前まえの事故じこのあと、原発げんぱつの運転うんてんに対たいする裁判所さいばんしょの判断はんだんは分わかれていて、今後こんごの動向どうこうが注目ちゅうもくされます。 全文ぜんぶんは伊方いかた原発げんぱつ運転うんてん停止ていしの申もうし立たて退しりぞける 広島ひろしま地裁ちさい

(抜粋ばっすい） 広島ひろしま、ほのめかしと省略しょうりゃく 次じに、「広島ひろしま」について。まずことわっておくと私わたしは広島ひろしま出身しゅっしん者しゃではありません。だから恐おそらくよくわかっていないことは沢山たくさんあります。ただ、数すう年間ねんかん広島ひろしまに住すんでいたので、広島ひろしま県けんの「外そと」と「内うち」とで、どのくらい戦争せんそうや原爆げんばくといったことへの感覚かんかくが違ちがうかを思おもい知しらされたことはあります。 そこで思おもったのは、本ほん作さくにおいて、広島ひろしまの描えがき方かたはこれでよかったのだろうか、ということです。率直そっちょくに言いえば、この内容ないようを語かたるのに、ここまで砂糖さとうをまぶさないといけなかったのか？　という気持きもちがしてしまったのです。 すずは広島ひろしま市しの出身しゅっしんなのですが、呉くれ市しに嫁とついだだめ原爆げんばくは免まぬかれます（実家じっかの家族かぞくは犠牲ぎせいになり、妹いもうとは生いき残のこるが原爆げんばく症しょうの兆候ちょうこうを示しめしています）。ただ、すずは呉くれで不発ふはつ弾だんの犠牲ぎせいとなり、一緒いっしょにいた義姉ぎしの子こ、晴美はるみと自分じぶんの右手みぎてとを一気いっきに失うしないます。このシーンは白眉はくびであり、演出えんしゅつも素晴すばらしい。光ひかりで白しろくなり、あの時とき反対はんたい側がわにいたら、あの場所ばしょを通とおるタイミングが少すこしでも違ちがっていたら……と、モノローグが流ながれます（原作げんさくの漫画まんがをほぼ踏襲とうしゅうした描写びょうしゃでもあります）。 だが、感動かんどうと衝撃しょうげきの中なかにも私わたしはつい思おもってしまいました。 「何故なぜこの映画えいがは、原爆げんばく体験たいけんの繰くり返かえしのような独白どくはくを、呉くれで負傷ふしょうした広島ひろしま出身しゅっしんのヒロインに語かたらせたのだろう。何故なぜ、そのような『ずらし』をしてまで、広島ひろしまの原爆げんばくについての直接ちょくせつ描写びょうしゃを避さけたのだろう」 本ほん作さくにおいて「広島ひろしまの原爆げんばくが省略しょうりゃくされすぎていないか」という批判ひはんは既すでになされています。それに対たいし、「いや、ちゃんと描えがかれている。あのシーンの右みぎ端はしに、広島ひろしまから逃にげてきた人達ひとたちが描えがかれている」「終おわりのシーンで広島ひろしまの街まちも無残むざんな死しに方かたをした人ひとも出でてくる。作者さくしゃはちゃんと描えがいている」等々とうとうの指摘してきがすぐに飛とんでくることも承知しょうちしています。確たしかに、「注意ちゅういすれば」ちゃんと見みつけられるくらいの要素ようそとしては描えがかれているのです。 （注ちゅう２：最もっとも印象いんしょうに残のこったのは次つぎのまとめ記事きじ。津原つわら泰たい水すいさんの「『この世界せかいの片隅かたすみに』で省略しょうりゃくされていることについて語かたらない人々ひとびと」 https://togetter.com/li/1058056） ですが、私わたしが改あらためて問といたいのは、本ほん作さくの制作せいさく陣じんが「一体いったい誰だれのために、そこまで『まわりくどい表現ひょうげんをすること』にこだわる必要ひつようがあったのか？」ということです。 そして、だいたいの答こたえを私わたしは推測すいそくできる気きがしています。それは、原作げんさく者しゃがあまりにもよく「広島ひろしまで原爆げんばくについて語かたる事こと」の意味いみを知しっていたから、そして同時どうじに、日本にっぽんの大半たいはんの人々ひとびとがあまりにも広島ひろしまについて無知むちであることをも知しっていたからではないでしょうか。 広島ひろしまでは、既すでに数すう多おおくの原爆げんばくについての文学ぶんがく作品さくひんや漫画まんがなどがあり、しかも人々ひとびとは教育きょういくを通つうじて子こどもの頃ころからそれらに触ふれて育そだちます。更さらに言いえば、戦後せんご70年ねんの間あいだには広島ひろしまの中なかで「どのように原爆げんばくを語かたるか」をめぐり激はげしい論争ろんそう（主おもに文学ぶんがくにおいて）を体験たいけんしています。原爆げんばくをリアルに書かけば左ひだりからは「戦争せんそう責任せきにんを忘わすれて被害ひがい者しゃぶっている」といわれ、右みぎからは「原爆げんばくは悲惨ひさん、平和へいわは大事だいじなんてききた」との声こえが飛とんでくるという困難こんなん。既すでにあらゆる表現ひょうげんが出尽でつくして、苦にがい亀裂きれつを体験たいけんしている人々ひとびとの中なかには、ほのめかす程度ていどの僅わずかな表現ひょうげんがあればそれでわかるからよい、という気持きもちを持もつ人ひともいるでしょう。 また、歴史れきし的てき背景はいけいを考慮こうりょすれば、間接かんせつ的てきに、韜晦とうかい（とうかい）表現ひょうげんでもって広島ひろしまを語かたるにあたり、呉ごを舞台ぶたいに選えらぶことは適切てきせつともいえます。何故なぜなら呉ごはある意味いみで、広島ひろしまとは双子ふたごの都市としであったからです。戦後せんご、米べい軍ぐんは原爆げんばくの被害ひがいを知しるため、人口じんこう規模きぼの似にた同市どうしを比較ひかく参照さんしょう都市としとしていました。どういうことかというと、本来ほんらい同おなじ条件じょうけんにあったはずの両りょう都市としの間あいだで、寿命じゅみょうや疾病しっぺい率りつに違ちがいがあるかを調しらべたのです（この時ときのデータは今いまでも放射線ほうしゃせん防護ぼうご学がくの基礎きそとして使つかわれています）。このことも恐おそらく当地とうちではよく知しられているでしょう。 他方たほうで、広島ひろしまの外そとの人々ひとびとは、残念ざんねんながら、恥はずかしいほどに何なにも知しりません。『はだしのゲン』ですら、実じつは現実げんじつに起おきたことよりも和やわらげてあるのですが、そうした認識にんしきすら持もてない人ひとが増ふえています。そのため、リアルな描写びょうしゃにはしばしばついていけないし、悪わるいことには、「知しらなかったこと」の自責じせきの念ねんから逃にげるため、目めを背そむけるようなことすらあります。こうした人ひとにとって本ほん作さくのような語かたり口くちは実じつに「心地ここちよく感情かんじょう移入いにゅうできる」ものかもしれない。ですが、それでいいのでしょうか。 この作品さくひんは後者こうしゃに属ぞくする人々ひとびとに対たいして過度かどに優やさしい、と私わたしは思おもいます。そうあることで、意図いとしてかはわからないけれど、ある種しゅのメッセージを伝つたえてしまっていると感かんじます。「もちろん戦争せんそうの残酷ざんこくさはわかってるんです。でも、声高こわだかに主張しゅちょうすることないでしょう。普通ふつうでいいじゃないですか、それが大事だいじなんです」という、ある種しゅの立場たちば、いうなればイデオロギーを。 意地悪いじわるな見方みかたかもしれませんが、この「声高こわだかに主張しゅちょうしない」は、実じつは人並ひとなみ優すぐれた部分ぶぶんを持もちながら、「平凡へいぼん＝普通ふつう」に埋うずもれようとするすずの生いき様ざまにも共通きょうつうする要素ようそであるため、余計よけいにそういう印象いんしょうを与あたえます。いわば、水原みずはらの盗作とうさくを許容きょようできる「おおらかな」すずのまなざしを通とおして、私わたしたちは戦争せんそうを眺ながめることを強しいられている。そして、広島ひろしまはその視界しかいの中なかで奇妙きみょうに断片だんぺん的てきで、見みえづらいものとなっているのです。 それは彼女かのじょに自みずからの母おもや祖母そぼを重かさねて感情かんじょう移入いにゅうできる人ひとにとっては、些細ささいな問題もんだいであるかも知しれません。だがそうでない私わたしのような者ものにとっては違和感いわかんの連続れんぞくでした。これでいいのか、という疑問ぎもんがわいてくるし、視界しかいの一部いちぶを塞ふさがれることで喜よろこべ、平凡へいぼんな日常にちじょうに埋没まいぼつし、余計よけいな事ことを話はなすな、と言いわれているような気持きもちになってくるからです。 どうしてあの戦争せんそうから70年ねんも経たって、ここまで砂糖さとうの衣ころもでくるんだような表現ひょうげん（もちろんその中身なかみはちゃんとした材料ざいりょうを詰つめ込こんであるのですが）でなければいけないのか。何故なぜ、それに皆みなここまで喜よろこぶのか。今いま一いち度ど、真剣しんけんに考かんがえてみるのがよいと思おもいます。 全文ぜんぶんは『この世界せかいの片隅かたすみに』と凶器きょうきとしての「普通ふつう」

東京電力とうきょうでんりょくは福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ１号機ごうきの地下ちか階かい調査ちょうさを終おえた。投入とうにゅうした調査ちょうさロボットは予定よていの作業さぎょうをほぼ完璧かんぺきにこなして帰還きかんしたが、溶とけ落おちた核かく燃料ねんりょう（燃料ねんりょうデブリ）の分布ぶんぷ状じょう況きょうは分わからなかった。東電とうでんは計測けいそくしたデータを解析かいせきするが、デブリの状況じょうきょうを推定すいていするのには１―２カ月かげつかかる見通みとおしだ。国くにと東電とうでんは今夏こんかにはデブリの取とり出だし方針ほうしんを決きめる。方針ほうしんは取とり出だし方法ほうほうを絞しぼり込こまず、幅はばを持もたせた内容ないようになりそうだ。 （小寺こでら貴之たかゆき） […]   全文ぜんぶんを読よむ。

 原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうは2017年ねん3月がつ24日にち、21日にち発売はつばい（首都しゅと圏けんなど）の週刊しゅうかん誌し「女性じょせい自身じしん」（4月がつ4日にち号ごう）に掲載けいさいされた「福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ1号機ごうき　建屋たきのやカバー撤去てっきょで65倍ばいの放射能ほうしゃのうが降ふっている！」などと題だいした記事きじについての見解けんかいを原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの公式こうしきサイト上じょうで発表はっぴょうした。    この記事きじは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ1号機ごうきの原子げんし炉ろが収納しゅうのうされた建屋たきのやを覆おおうカバーが16年ねん11月に全ぜん撤去てっきょされたことで、大気たいきからの降下こうか物ぶつ（ほこりや雨あめ）に含ふくまれる放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ量りょうが増加ぞうかした可能かのう性せいがあると指摘してきするもの。これに対たいし、原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうは今回こんかいの発表はっぴょうで、カバー撤去てっきょと降下こうか物ぶつの数値すうちの変動へんどうに「関係かんけいはないと考かんがえております」と指摘してき。一方いっぽう、「女性じょせい自身じしん」編集へんしゅう部ぶは「（記事きじ内容ないようを）訂正ていせいするつもりはありません」としている。 (略りゃく）  今回こんかいの「女性じょせい自身じしん」記事きじでは、福島ふくしま県けんなどの降下こうか物ぶつ中ちゅうの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ量りょうが16年ねん9月がつから17年ねん1月がつにかけて上昇じょうしょうしていることを、原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうが公開こうかいしたデータを用もちいて紹介しょうかい。1号機ごうきの建屋たきのやカバーの撤去てっきょ作業さぎょうが始はじまったのは16年ねん9月がつ中旬ちゅうじゅんだ。    記事きじの中なかでは、16年ねん9月がつの1か月げつ間あいだの降下こうか物ぶつ中ちゅうの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ量りょうが、1平方へいほうメートルあたり84ベクレル（放射ほうしゃ性せいセシウム134と放射ほうしゃ性せいセシウム137の合計ごうけい値ち）だったのが、17年ねん1月がつには5470ベクレルと短期間たんきかんで約やく65倍ばいとなった福島ふくしま県けん双葉ふたば郡ぐんのケースなど6つの都道府県とどうふけんデータを取とり上あげている。    15年ねん9月がつから16年ねん1月がつの数値すうちも棒ぼうグラフ形式けいしきで紹介しょうかいしており、それによると、今いまから1年ねん前まえの16年ねん1月がつの福島ふくしま県けん双葉ふたば郡ぐんの数値すうちは1130ベクレルだった。記事きじでは、こうしたデータを挙あげた上うえで、元もと東電とうでん社員しゃいんの男性だんせい（記事きじでは実名じつめい）の話はなしとして次つぎのようなコメントを掲載けいさいしている。 「福島ふくしま県けんの降下こうか物ぶつが15年ねんに比くらべて16年ねんが増ふえているのは、昨さく（16）年ねん9月がつから1号機ごうき建屋たきのやの解体かいたい作業さぎょうをしていたことが関係かんけいしている可能かのう性せいもあります」（カッコ内ないはJ-CAST編集へんしゅう部ぶ注ちゅう） 「（カバーの撤去てっきょ後ご、大型おおがた吸引きゅういん器きによるゴミ掃除そうじの作業さぎょうが始はじまり）それで汚染おせんぼこりが飛散ひさんしているんでしょう。1号機ごうきは屋根やねもカバーもないわけですから、飛散ひさんしやすいんです」（同どう）    さらに記事きじの終盤しゅうばん部分ぶぶんでは、降下こうか物ぶつ中ちゅうの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ量りょうを定期ていき的てきにモニタリングしている原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいに問とい合あわせたところ、 「いま数値すうちが上あがっていることと、建屋たきのやカバー撤去てっきょとの関係かんけいは否定ひていできません」 との回答かいとうがあったとも書かいている。 （略りゃく）  また、同庁どうちょう監視かんし情報じょうほう課かの担当たんとう者しゃは取材しゅざいに対たいし、今回こんかいの記事きじで指摘してきされた降下こうか物ぶつの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ量りょうの増加ぞうかについては、 「風ふうや天候てんこうの影響えいきょうで数値すうちが左右さゆうされやすい調査ちょうさになりますので、今回こんかいのように数値すうちが大おおきく上下じょうげすることは通常つうじょうでも十分じゅうぶんに考かんがえられます。（記事きじで取とり上あげられた）数値すうちの変動へんどうについても、環境かんきょう的てきな影響えいきょうによるものではないかと考かんがえています」 と説明せつめい。17年ねん1月がつに福島ふくしま県けん双葉ふたば郡ぐんで観測かんそくされた5470ベクレルという数値すうちについては、「特段とくだん問題もんだいがある数値すうちとは認識にんしきしていない」としていた。    担当たんとう者しゃが話はなした通とおり、同庁どうちょうが実施じっししている降下こうか物ぶつの過去かこの調査ちょうさデータを見みると、短期間たんきかんで放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ量りょうの数値すうちが乱らん高だか下くだしているケースはある。特とくに、福島ふくしま県けん双葉ふたば郡ぐんの15年ねんのデータは上下じょうげが激はげしく、2月がつに8700ベクレルあったものが、4月がつには75分ぶんの1以下いかの115ベクレルまで激減げきげん。その翌月よくげつの5月がつには再ふたたび610ベクレルまで上昇じょうしょうしている。 全文ぜんぶんは原子力げんしりょく規制きせい庁ちょう、「女性じょせい自身じしん」記事きじうけ見解けんかい　原発げんぱつ建屋たきのやカバー撤去てっきょと数値すうち上昇じょうしょうは「関係かんけいない」