Monthly Archives: June 2021

Collapsed Florida Condo Sends a Giant Nuke Warning via Reader Supported News

By Harvey Wasserman […] The owners of America’s 93 licensed reactors have been warned for decades that they could both implode and explode. They have also done nothing. More than 150 people may have died in this avoidable Florida disaster. … Continue reading

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福島ふくしまだいいち原発げんぱつ放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつ たかまるろうえいリスク 保管ほかん設備せつび劣化れっかすすむ via 東京とうきょう新聞しんぶん

事故じこから10ねんぎた福島ふくしまだいいち原発げんぱつ福島ふくしまけん双葉ふたばまち大熊おおくままち)で、放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつ保管ほかんする設備せつび劣化れっかすすみ、東京電力とうきょうでんりょくろうえいリスクに直面ちょくめんしている。膨大ぼうだいりょうたか放射線ほうしゃせんりょう対応たいおうむずかしくさせており、ゴールのえないはい工程こうていではかく燃料ねんりょう以外いがいにもたかいハードルがいくつもある。(小野沢おのざわ健太けんた) ◆汚泥おでい容器ようき31寿命じゅみょうえ  「すみやかにうつえるべきだ」。6月ろくがつにち福島ふくしまだいいち事故じこ収束しゅうそく作業さぎょう議論ぎろんする原子力げんしりょく規制きせい委員いいんかい検討けんとうかいで、ばん信彦のぶひこ委員いいん東電とうでんせまった。汚染おせんすい浄化じょうか処理しょり発生はっせいする廃棄はいきぶつ保管ほかんする容器ようき31すで寿命じゅみょうえていると、規制きせい試算しさんけた。 事故じこちたかく燃料ねんりょう(デブリ)がのこ原子げんし建屋たきのやあめ地下水ちかすいながんで発生はっせいする汚染おせんすいは、核種かくしゅ除去じょきょ設備せつび(ALPS)で大半たいはん放射ほうしゃせい物質ぶっしつ除去じょきょする。 そのさいこう濃度のうど放射ほうしゃせい物質ぶっしつふく汚泥おでいを、ステンレスで補強ほきょうしたHICというポリエチレンせい容器ようき直径ちょっけい1・5メートル、たかさ1・8メートル、あつやく1センチ)にれて保管ほかんしている。そのかずやく3300のぼる。 東電とうでんは、容器ようきそこから20センチじょう汚泥おでい密度みつどから放射線ほうしゃせんりょう試算しさんし、容器ようき寿命じゅみょうむかえるのは2025ねん以降いこう見込みこんでいた。だが、規制きせいそこにたまった汚泥おでい密度みつどく、放射線ほうしゃせんりょうたかいため劣化れっかはやすすみ、今後こんご年間ねんかんでさらに56寿命じゅみょうむかえると試算しさんした。東電とうでん対応たいおう見直みなおしをせまられ、8がつからきゅうピッチであたらしい容器ようきうつえる。 ◆ざらしコンテナ 中身なかみ不明ふめい  がれきや使用しよう防護ぼうごふくなどの放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつれた金属きんぞくせいコンテナも劣化れっかすすむ。やくまん5000のコンテナがざらしになっており、3がつには1底部ていぶ腐食ふしょくあなひらいていたことが判明はんめいこう線量せんりょうのゲルじょう中身なかみれ、放射ほうしゃせい物質ぶっしつうみながていた。 コンテナのうちやく4000は、具体ぐたいてき中身なかみかっていない。東電とうでん事故じこ当初とうしょ廃棄はいきぶつ管理かんりまわらず、17ねん11がつまでは中身なかみ記録きろく方法ほうほう不十分ふじゅうぶんだった。今年ことし7~10がつにコンテナをけて確認かくにんするが、線量せんりょうたか廃棄はいきぶつおおく、作業さぎょういんばくがけられない。 東電とうでん屋外おくがい保管ほかんする廃棄はいきぶつ焼却しょうきゃくしたり破砕はさいしたりしてりょうらし、28年度ねんどには建物たてものないうつ計画けいかく。しかし、肝心かんじん焼却しょうきゃく設備せつび試運転しうんてん不具合ふぐあいき、今年ことしがつ稼働かどう開始かいしを1ねん先送さきおくりに。ごみの処分しょぶんでさえ計画けいかくどおりにはすすんでいない。 ◆地震じしんリスクも深刻しんこく  2がつからつづ地震じしんもリスクをたかめている。事故じこ当初とうしょ汚染おせんすい保管ほかんするために急造きゅうぞうしたボルトがたタンク6で、5がつまでにみずれが相次あいついだ。地震じしんでは、タンク外周がいしゅうけられた足場あしばやふたが落下らっかした。 鋼板こうはんをボルトでつなぎわせたタンクは耐久たいきゅうせい問題もんだいがあり、ほとんどは溶接ようせつがたタンクにえられた。 ボルトがたタンクやく30には5、6号機ごうき建屋たきのや地下ちかにたまる放射能ほうしゃのう濃度のうどひくみず1・6まんトンを保管ほかんし、浄化じょうか処理しょりして敷地しきちない散水さんすいしている。 このタンクのつなぎとめすいざい耐用たいよう年数ねんすうが5ねんほどとされるが、いずれも建設けんせつから10ねんちかくたっている。作業さぎょういんらは1にちかいみずれがないか確認かくにんしている。 […] 全文ぜんぶん

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U.S. nuclear testing in the Marshall Islands still affects Marshallese during the Covid pandemic via Red Green and Blue

By Lovely Umayam “I would rest on his arm and he would sing me Marshallese lullabies,” Maddison said. Springdale, a landlocked town in the Ozark Mountain region of northwest Arkansas, is a far cry from the oceanside and clear skies … Continue reading

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Nuclear legacy is a costly headache for the future via Climate News Network

June 28th, 2021, by Paul Brown How do you safely store spent nuclear waste? No-one knows. It’ll be a costly headache for our descendants. LONDON, 28 June, 2021 − Many states are leaving future generations an unsolved and costly headache: how … Continue reading

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Dangerous Decisions about Advanced Nuclear Reactors Could Lead to New Threats via Portside (The National Interest)

By Victor Gilinsky and Henry Sokolsky The Department of Energy’s recently launched Advanced Reactor Demonstration Program (ARDP) is slipping by without any close Congressional oversight, which is unfortunate as there are some serious questions that should be answered, including ones related to … Continue reading

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Nuclear energy isn’t a safe bet in a warming world–here’s why via The Conversation

The overwhelming majority of nuclear power stations active today entered service long before the science of climate change was well-established. Two in five nuclear plants operate on the coast and at least 100 have been built just a few metres above sea … Continue reading

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We sliced open radioactive particles from soil in South Australia and found they may be leaking plutonium via The Conversation

Almost 60 years after British nuclear tests ended, radioactive particles containing plutonium and uranium still contaminate the landscape around Maralinga in outback South Australia. These “hot particles” are not as stable as we once assumed. Our research shows they are likely releasing … Continue reading

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Biden should end the launch-on-warning option via Bulletin of Atomic Scientists

By Frank N. von Hippel | June 22, 2021 Both Presidents George W. Bush and Barack Obama came into office proposing to take US intercontinental ballistic missiles (ICBMs) off their “hair-trigger alert” status, which keeps them ready at all times to launch … Continue reading

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独自どくじ韓国かんこくつき城原きばるはつ使用しようかく燃料ねんりょうプール、地下水ちかすいめんよりひくく「流出りゅうしゅつおそれ」via yahoo.co.jp (the Hankyoreh)

韓国かんこく水力すいりょく原子力げんしりょく作成さくせいした「つき城原きばるはつ敷地しきちとう水位すいいせん」 豊水ほうすいの1、2号機ごうき地下水ちかすい、プールのそこくら最大さいだい2.6mうえに 放射ほうしゃせい物質ぶっしつがプールかられ、地下水ちかすい流入りゅうにゅうする可能かのうせいたか韓国かんこくつきじょう(ウォルソン)原発げんぱつ1、2号機ごうき地下ちかにある使用しようかく燃料ねんりょうプールのしたながれる地下水ちかすい水位すいいが、豊水ほうすいにはプールのそこより2メートルほどたかくなることが、韓国かんこく水力すいりょく原子力げんしりょく作成さくせいした資料しりょうから確認かくにんされた。このような状態じょうたいでは、プールから放射ほうしゃせい物質ぶっしつ地下水ちかすいじって環境かんきょうひろがる可能かのうせいたかい。通常つうじょう地下水ちかすい遮断しゃだん排水はいすい対策たいさくえた特別とくべつ対策たいさく必要ひつようせい指摘してきされる。   本紙ほんし入手にゅうしゅしたかん水原みずはらの「つき城原きばるはつ敷地しきちとう水位すいいせん」によると、つきじょう1、2号機ごうき使用しようかく燃料ねんりょうプール周辺しゅうへん地下水ちかすいは、降水こうすいりょうおお豊水ほうすい(2014ねん8がつ現在げんざい)には海水かいすいめんからやく5~6mのたかさに形成けいせいされる。使用しようかく燃料ねんりょうプールはよこ12メートル、たて20メートル、ふかさ7.8メートルの水槽すいそうがた構造こうぞうぶつで、そのそこ地表ちひょうから8.61メートル海抜かいばつ3.39メートルに位置いちする。豊水ほうすいには地下水ちかすい水位すいいがプールのそこから1.6~2.6メートルのたかさにまで上昇じょうしょうすることになる。 重水じゅうすいであるつき城原きばるはつ使用しようかく燃料ねんりょうプールの内部ないぶは、プラスチック樹脂じゅしのエポキシコーティングで仕上しあげられている。このため、エポキシ塗膜とまくねつ放射線ほうしゃせんなどの影響えいきょう劣化れっかして損傷そんしょうした場合ばあいは、使用しよう燃料ねんりょうぼうをひたしてある冷却れいきゃくすいないのトリチウム(さん重水素じゅうすいそ)がコンクリートのかべゆかからそと可能かのうせいがあるというのが専門せんもん説明せつめいだ。しかもプールのエポキシ塗膜とまく劣化れっか損傷そんしょうめずらしくない。かん水原みずはら文書ぶんしょつき城原きばるはつ敷地しきちない地下水ちかすいのトリチウム管理かんり現状げんじょうおよび措置そち計画けいかく」によると、かん水原みずはらつき城原きばるはつ使用しようかく燃料ねんりょうプール、使用しよう樹脂じゅし貯蔵ちょぞうタンク、液体えきたい廃棄はいきぶつ貯蔵ちょぞうタンクのエポキシ塗膜とまく補修ほしゅうした回数かいすうは、2018ねん以降いこうだけでも10かいえる。   使用しようかく燃料ねんりょうプールの下部かぶには、このように放射ほうしゃせい物質ぶっしつ地下水ちかすいざって環境かんきょう流出りゅうしゅつすることをふせさえぎみずまく設置せっちされている。しかし、つきじょう1号機ごうきのプール地下ちかさえぎみずまくは、日本にっぽん福島ふくしまだいいち原発げんぱつ事故じこ安全あんぜん補強ほきょう工事こうじ(2012ねん)の過程かてい損傷そんしょうしたことがあきらかとなっている。施工しこうしゃ格納かくのう建屋たきのやのろ排気はいき設備せつび設置せっちするために基礎きそんださいに、0.5ミリのあつさのあるビニールのさえぎみずまくにまであなけてしまったのだ。環境かんきょう団体だんたいがわ原子力げんしりょく専門せんもんたちは、プールから放射ほうしゃせい物質ぶっしつがこうして損傷そんしょうしたさえぎみずまくとおけ、環境かんきょう流出りゅうしゅつしていると主張しゅちょうしてきた。   実際じっさいに、かん水原みずはらの「措置そち計画けいかく」とだいする文書ぶんしょには、2019ねん8がつから2020ねん5がつにかけてつきじょう1号機ごうきプールさえぎみずまくうえまったみずあつめたしゅう水槽すいそうから、1リットルたり最高さいこうで35まん4000ベクレルのトリチウムが検出けんしゅつされたとしるされている。このようなこう濃度のうどはプールからの以外いがいには説明せつめい困難こんなんだ。おな時期じきに、さえぎみずまくした地下水ちかすいからも1リットルたり最高さいこう3まん9700ベクレルが検出けんしゅつされている。うみへとながれるこの地下水ちかすい濃度のうども、2014~17ねんつきじょう1、2号機ごうきからの通常つうじょう排水はいすい最大さいだい濃度のうど平均へいきん(1リットルたり39.52ベクレル)の1000ばいえる。 (りゃくかん水原みずはらは、問題もんだいはないという立場たちばだ。かん水原みずはら本紙ほんしたいし「原発げんぱつ構造こうぞうぶつ地下水ちかすいよりたか場所ばしょ位置いちしなければならないという要件ようけんはない。原発げんぱつ主要しゅよう構造こうぞうぶつ地下水ちかすい流入りゅうにゅう遮断しゃだん施設しせつまたは永久えいきゅう排水はいすい施設しせつ外部がいぶ設置せっちし、地下水ちかすい上昇じょうしょうしても構造こうぞうぶつ直接ちょくせつみずたらないように設計せっけい施工しこうされている」とべた。   しかし、さえぎみずまくのような地下水ちかすい流入りゅうにゅう遮断しゃだん施設しせつはすでに破損はそんしている状態じょうたいであり、地下水ちかすい水位すいいがプールのそこから2メートルほどたかくなっている状況じょうきょうにおいても排水はいすい施設しせつ本来ほんらい機能きのうたしているかどうかは疑問ぎもんだというのが専門せんもんたちの指摘してきだ。原子力げんしりょく安全あんぜん委員いいんかいのパク・チャングン専門せんもん委員いいん(カトリック関東かんとう大学だいがく土木どぼく工学科こうがっか教授きょうじゅ)は、「コンクリートはみずなかでは老朽ろうきゅうはやすすむため、地下水ちかすいがってくる場所ばしょにプールのような原発げんぱつ構造こうぞうぶつつくってはならないというのは、基準きじゅん以前いぜん常識じょうしき問題もんだい」と指摘してきした。 全文ぜんぶんは【独自どくじ韓国かんこくつき城原きばるはつ使用しようかく燃料ねんりょうプール、地下水ちかすいめんよりひくく「流出りゅうしゅつおそれ」

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かせなかった12ねんまえだい津波つなみ警告けいこく 原発げんぱつ訴訟そしょうさい注目ちゅうもく via 朝日新聞あさひしんぶん

編集へんしゅう委員いいん佐々木ささき英輔えいすけ 福島ふくしまだいいち原発げんぱつ事故じここした東京電力とうきょうでんりょくくに責任せきにんをめぐり、平安へいあん時代じだい東北とうほく地方ちほうおそっただい津波つなみあらためて注目ちゅうもくされている。東電とうでんきゅう経営けいえいじん経営けいえい責任せきにんあらそわれている株主かぶぬし代表だいひょう訴訟そしょうでは今年ことし、12ねんまえくに会合かいごう想定そうていもとめる発言はつげんをしていた研究けんきゅうしゃ証言しょうげん当時とうじ相談そうだん東電とうでん担当たんとうしゃに「対策たいさくるべきだとった」とかした。警告けいこくは、なぜかされなかったのか。 「津波つなみ対策たいさくかんがえたほうがいい」東電とうでん助言じょげん  「いまから調査ちょうさしても無駄むだですよ、対策たいさくかんがえたほうがいいですよとつたえた」。5月27にち東京とうきょう地裁ちさい証人しょうにんとしてばれた岡村おかむら行信ゆきのぶ産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょ名誉めいよリサーチャーはこう証言しょうげんした。東電とうでんきゅう経営けいえいじん5にん被告ひこくに22ちょうえん賠償ばいしょうもとめた株主かぶぬし代表だいひょう訴訟そしょう岡村おかむら法廷ほうていつのは原告げんこくがわ尋問じんもんがあった2がつ以来いらいで、この被告ひこくがわ代理人だいりにんによる尋問じんもんがあった。  「かならずしも対応たいおうをとるべきだとかんがえていなかったのでは」と被告ひこくがわたいし、岡村おかむらは「そんなことはない」と否定ひてい。「考慮こうりょすべきものだとわたしかんがえていた」とかたった。  焦点しょうてんになっているのは、869ねんきたさだかん(じょうがん)地震じしんによる津波つなみ想定そうていれなかった東電とうでん対応たいおうだ。被害ひがい平安へいあん時代じだい歴史れきししょ日本にっぽんさんだい実録じつろく」にもしるされ、2011ねん東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいは、その再来さいらいともわれた。岡村おかむら震災しんさいまえから、過去かこ津波つなみはこばれたすななどの津波つなみ堆積たいせき(たいせき)ぶつ研究けんきゅう地質ちしつがく専門せんもんとしてたずさわってきた。  原発げんぱつ事故じこ発生はっせい直後ちょくごから注目ちゅうもくあつめたのが、いまから12ねんまえ、09ねん6がつ24にち岡村おかむら発言はつげんだ。  「非常ひじょうにでかいものがている。まったれられていないのは納得なっとくできない」。福島ふくしまだいいち原発げんぱつ地震じしん想定そうてい見直みなおしをチェックする経済けいざい産業さんぎょうしょう原子力げんしりょく安全あんぜん保安ほあんいん公開こうかい会合かいごうで、東電とうでん想定そうてい疑問ぎもんげかけていた。 当時とうじは、さん総研そうけん東北大とうほくだいによって各地かくち地層ちそうのこ津波つなみ堆積たいせきぶつ調査ちょうさすすんできていた。従来じゅうらいられていた宮城みやぎけん仙台平野せんだいへいや石巻平野いしまきひらの、さらには福島ふくしまけん沿岸えんがんにもさだかん津波つなみ痕跡こんせきひろがっていることがわかり、これをもとに震源しんげんなみげん)の位置いち規模きぼ推定すいていした研究けんきゅう論文ろんぶんていた。原発げんぱつ地震じしん津波つなみ想定そうていでは、最新さいしん知見ちけん反映はんえいするルールになっている。それなのになぜ考慮こうりょしないのか、との指摘してきだった。 (りゃく) その東電とうでん担当たんとうしゃ岡村おかむら訪問ほうもん福島ふくしま県内けんない津波つなみ堆積たいせきぶつ独自どくじ調査ちょうさしてからさだかん津波つなみあつかいを検討けんとうする方針ほうしん説明せつめいした。岡村おかむらが「調査ちょうさいまさらやるものではない」と、対策たいさくすすむようもとめたのはこのときだったという。  すでにさん総研そうけんなどが200カ所かしょ以上いじょう調しらべ、宮城みやぎおきから福島ふくしまおきおよ巨大きょだい震源しんげんいき推定すいていしていた。これはたしかなデータをもとにした「最低限さいていげんのモデル」。もうかなりのことがわかっていて、東電とうでん調査ちょうさでデータがえてもちいさくはならないとのかんがえからだった。津波つなみ堆積たいせきぶつ調査ちょうさ先行せんこうした北海道ほっかいどうでは、太平洋たいへいようがんだい津波つなみおそう「500ねん間隔かんかく地震じしん」がくに防災ぼうさい想定そうてい反映はんえいされていた。 (りゃく) 「いままでとちがう」反応はんのうには、理由りゆうがあった。じつは、東電とうでんはこの前年ぜんねんの08ねん後半こうはんから、ひそかにさだかん津波つなみ影響えいきょう計算けいさんしていた。  「最大さいだい影響えいきょう場合ばあい10メートルきゅう津波つなみとなる」。担当たんとうしゃのメールにはこんな記述きじゅつのこされていた。福島ふくしまだいいち原発げんぱつでのたかさは8・9メートル(条件じょうけんえると9・2メートル)。従来じゅうらい想定そうていの5・7メートルをえ、原子げんしがある10メートルの敷地しきちせま数値すうちだった。  東電とうでん担当たんとうしゃは、女川おながわ原発げんぱつ宮城みやぎけん)を東北電力とうほくでんりょくにも根回ねまわしをしていた。08ねん11月、さだかん津波つなみ想定そうていれる意向いこうだった東北電力とうほくでんりょく担当たんとうしゃたいし、「東電とうでんスタンスとの整合せいごうで、あくまでも『参考さんこう』として提示ていじできないか」とのメールをおくり、正式せいしき想定そうていにしないようちかけていたことが刑事けいじ裁判さいばん証拠しょうこからあきらかになっている。  当時とうじは、保安ほあんいん全国ぜんこく原発げんぱつ地震じしん津波つなみ想定そうてい見直みなおし(耐震たいしんバックチェック)をもとめ、審査しんさしていた。東電とうでん担当たんとう部門ぶもんは、研究けんきゅう課題かだいのこさだかん津波つなみは「時期じき尚早しょうそう」として想定そうてい対象たいしょうがいにする方針ほうしんだった。隣県りんけん女川おながわ原発げんぱつさだかん津波つなみ想定そうていすれば、福島ふくしまだいいち原発げんぱつだい原発げんぱつ津波つなみ審査しんさ影響えいきょうしかねなかった。 (りゃく)  保安ほあんいんは、岡村おかむら発言はつげんをきっかけに東電とうでんさだかん津波つなみ説明せつめいもとめ、09ねん9がつには8.9メートルの計算けいさん結果けっか把握はあくした。東電とうでんは、津波つなみ堆積たいせきぶつ独自どくじ調しらべたうえで、津波つなみ計算けいさん手法しゅほうをまとめていた土木どぼく学会がっかいにどうあつかえばいいかを検討けんとうしてもらう方針ほうしん説明せつめい複数ふくすう専門せんもん相談そうだんした結果けっか箇条書かじょうがきの一覧いちらんひょうにしてしめした。一覧いちらんひょうには「津波つなみ評価ひょうか方針ほうしん特段とくだんコメントなし」との言葉ことばなら一方いっぽうで、岡村おかむららんに「対策たいさくかんがえたほうがいい」とのコメントはっていない。  結局けっきょく、1ねんはん東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいこるまで津波つなみ報告ほうこくしょ提出ていしゅつされず、対策たいさくつかずのままだった。保安ほあんいんも「報告ほうこくち」に終始しゅうしし、福島ふくしまだいいち原発げんぱつ津波つなみリスクが公開こうかい審議しんぎされることはなかった。 (りゃく) これにたいし、さだかん津波つなみ実際じっさいきただい津波つなみだ。保安ほあんいんのルールでも「既往きおう津波つなみ」は当然とうぜん考慮こうりょすることになっていた。東電とうでん計算けいさんした数値すうち敷地しきちたかさの10メートルを下回したまわるが、実際じっさい想定そうていするときは不確ふたしかさをかんがえて敷地しきちえるたかさになった可能かのうせいがある。実際じっさい震災しんさい直前ちょくぜん東電とうでん作成さくせいした資料しりょうには「2~3わり程度ていど津波つなみ水位すいいおおきくなる可能かのうせいあり」との注記ちゅうきがあった。  これまでの裁判さいばんでの証言しょうげん資料しりょうからは、東電とうでん担当たんとうしゃ長期ちょうき評価ひょうかさだかん津波つなみのどちらもにしていたことがうかがえる。株主かぶぬし代表だいひょう訴訟そしょう原告げんこく代理人だいりにん海渡うとゆういち弁護士べんごしは「2本立ほんだてでさだかん津波つなみもメインの争点そうてんにしている」とはなす。  各地かくちあらそわれている原発げんぱつ避難ひなんしゃらの損害そんがい賠償ばいしょう訴訟そしょうでは、さだかん津波つなみ着目ちゃくもくして東電とうでんだけでなくくに責任せきにんみとめた判決はんけつている(東電とうでんは、過失かしつ有無うむにかかわらず賠償ばいしょう責任せきにんう)。  19ねん横浜よこはま地裁ちさい判決はんけつは、長期ちょうき評価ひょうかだけでは抽象ちゅうしょうてきだっただい津波つなみ到来とうらい可能かのうせいが、さだかん津波つなみ計算けいさん結果けっかつたえられた09ねん9がつ段階だんかい具体ぐたいてきになったととらえ、10メートル以上いじょう想定そうていした対策たいさくくにらせるべきだったとした。今年ことし3がつ福島ふくしま地裁ちさいいわき支部しぶ判決はんけつも、さだかん津波つなみを「実証じっしょうてきなエビデンス」と重視じゅうしし、長期ちょうき評価ひょうかにもとづく対策たいさくらせるべきだった時期じきを09ねん8がつごろとした。  もっとも、くに責任せきにんみとめた判決はんけつおおくは、もっとはや段階だんかい長期ちょうき評価ひょうかまえた対策たいさくらせるべきだったと認定にんていしている。長期ちょうき評価ひょうか複数ふくすう専門せんもんがまとめた公的こうてき見解けんかいで、これをもとに津波つなみ計算けいさんする手段しゅだんもあったからだ。はやいもので長期ちょうき評価ひょうか公表こうひょうされた02ねん保安ほあんいん津波つなみによる炉心ろしん溶融ようゆう可能かのうせい検討けんとうした06ねんとするものもある。 事故じこ責任せきにんめぐる裁判さいばんのゆくえ  くに責任せきにんあらそわれた訴訟そしょう地裁ちさい判決はんけつたのは、今年ことし6がつ2にち新潟にいがた地裁ちさいまでで16けんある。くに責任せきにんみとめたのは8けんみとめなかったのも8けん高裁こうさい判決はんけつでもそれぞれ2けん、1けんと、判断はんだんかれている。 (りゃく東電とうでん株主かぶぬし代表だいひょう訴訟そしょう年内ねんない結審けっしんする見通みとおしで、7がつから10がつにかけて被告ひこくきゅう経営けいえいじん5にんたいする尋問じんもんつづく。先行せんこうして5がつにあった尋問じんもん武藤むとうさかえもとふく社長しゃちょうは「過去かこ記録きろくのないところに想定そうていするのはむずかしい」とべ、長期ちょうき評価ひょうか信頼しんらいせいがなかったとする従来じゅうらい主張しゅちょうかえした。さだかん津波つなみについては、09ねん6がつ株主かぶぬし総会そうかいまえ担当たんとうしゃとやりりしたものの、そのについては「検討けんとうすすんでいるんだろうとおもっていた」とこたえた。  被告ひこくがわさだかん津波つなみについて、当時とうじ再現さいげんモデルは成熟せいじゅく論文ろんぶんでもさらなる調査ちょうさ必要ひつようとされていたことなどから「確定かくてい要素ようそ多数たすうのこされ、れるだけの合理ごうりせいそなえた知見ちけんとはいえない」と主張しゅちょうしている。長期ちょうき評価ひょうかさだかん津波つなみのほか、事故じこふせ対策たいさくれたかどうかもそうてんで、今秋こんしゅうには裁判官さいばんかん福島ふくしまだいいち原発げんぱつ敷地しきちはいって、津波つなみ浸入しんにゅうした建屋たきのや搬入はんにゅうこうなどを確認かくにんする予定よていだ。 その調査ちょうさは  東電とうでんによる津波つなみ堆積たいせきぶつ調査ちょうさには、後日ごじつだんがある。震災しんさいから2カ月かげつの2011ねん5がつ千葉ちばであった学会がっかい日本にっぽん地球ちきゅう惑星わくせい科学かがく連合れんごう大会たいかい」で、東電とうでん担当たんとうしゃさだかん地震じしんによる福島ふくしま県内けんない津波つなみは4メートル未満みまんだったと推定すいていする調査ちょうさ結果けっか発表はっぴょうした。  この学会がっかい発表はっぴょう震災しんさいまえもうんでいた。福島ふくしまだいいち原発げんぱつよりきたみなみ相馬そうまではたかさ3メートルの地層ちそうまでに津波つなみ堆積たいせきぶつ分布ぶんぷみなみ富岡とみおかまちからいわきにかけてはつからなかったとする内容ないようだった。東電とうでん担当たんとうしゃ予定よていどおり、調査ちょうさ概要がいようしるしたポスターのまえ説明せつめいち、テレビカメラや東電とうでん広報こうほう担当たんとうしゃ学会がっかい参加さんかした地震じしん津波つなみ研究けんきゅうしゃかこまれた。たか津波つなみ想定そうてい必要ひつようないとの主張しゅちょうにつながりかねない内容ないように、「つからなかったからといって、津波つなみなかったといえるのか」と研究けんきゅうしゃから追及ついきゅうされる一幕ひとまくもあった。 (りゃく) わからないから想定そうていむずかしいとかんがえるか、わからないなりに最低限さいていげん対策たいさくだけでもっておこうとかんがえるか。どちらがただしい選択せんたくだったのかは、事故じこ経験けいけんしたいまとなってはあきらかだろう。( 全文ぜんぶんかせなかった12ねんまえだい津波つなみ警告けいこく 原発げんぱつ訴訟そしょうさい注目ちゅうもく

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