Tag Archives: 公正こうせい・共生きょうせい

　東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこをめぐり、福島ふくしま県けんから千葉ちば県けんに避難ひなんした約やく４０人にんが、国くにと東電とうでんに慰謝いしゃ料りょうなどを求もとめた訴訟そしょうの控訴こうそ審しんで、東京とうきょう高裁こうさい（白井しらい幸夫ゆきお裁判さいばん長ちょう）は１５日にち、現場げんばの実態じったいを確認かくにんするため、原告げんこくが住すんでいた避難ひなん区域くいきを視察しさつすることを決きめた。６月がつ下旬げじゅんの見通みとおし。具体ぐたい的てきな場所ばしょは決きまっていないが、弁護べんご団だんは飯舘いいたて村むらや浪江なみえ町まちの原告げんこく宅たくなどの視察しさつを要請ようせいしている。 （略りゃく） 裁判さいばん長ちょうが直接ちょくせつ現場げんばを視察しさつすることが決きまったのは、仙台せんだい高裁こうさいに続つづき２例れい目め。 一いち審しん千葉ちば地裁ちさいは２０１７年ねん９月がつ、「国くには大だい津波つなみを予見よけんできたが、事故じこを回避かいひできなかった可能かのう性せいがある」などと判断はんだん。国くにへの請求せいきゅうを退しりぞける一方いっぽう、東電とうでんに対たいし、「ふるさと喪失そうしつ慰謝いしゃ料りょう」など約やく３億おく７６００万まん円えんの賠償ばいしょうを命めいじた。（2019/02/15-18:18） 全文ぜんぶんは東京とうきょう高裁こうさいも福島ふくしま視察しさつへ＝原発げんぱつ避難ひなん控訴こうそ審しん、６月がつ下旬げじゅんに

  原発げんぱつ事故じこにより政府せいふの避難ひなん指示しじが出だされなかった区域くいきから福島ふくしま県けん外がいへ避難ひなんしている〝自主じしゅ避難ひなん者しゃ〟に対たいし、福島ふくしま県けんの家賃やちん補助ほじょ制度せいどに上乗うわのせする形かたちで月額げつがく1万まん円えんを独自どくじ支給しきゅうしてきた北海道ほっかいどう、新潟にいがた県けん、神奈川かながわ県けん、沖縄おきなわ県けんが揃そろって、3月がつ末まつで支給しきゅうを終了しゅうりょうさせる。4道県どうけんの担当たんとう者しゃは取材しゅざいに対たいし「福島ふくしま県けんが家賃やちん補助ほじょ制度せいどを3月がつ末まつで終了しゅうりょうさせる以上いじょう、上乗うわのせ支援しえんも終了しゅうりょうせざるを得えない」と回答かいとう。今後こんごは見守みまもりや相談そうだん業務ぎょうむなどでの支援しえんに移行いこうするという。原発げんぱつ事故じこによる〝自主じしゅ避難ひなん者しゃ〟に対たいする金銭きんせん的てきな支援しえんは全すべて終了しゅうりょうする事ことになり、避難ひなん当事とうじ者しゃや支援しえん者しゃは危機きき感かんを強つよめる。家賃やちん補助ほじょ終了しゅうりょうまで2カ月かげつ余あまり。避難ひなん者しゃ切きり捨すてが加速かそくする。 【「2年ねん後ごの打うち切きり前提ぜんていで無ない」】 4道県どうけんによると、今年度こんねんど〝1万まん円えん上乗うわのせ支援しえん〟を受うけている避難ひなん者しゃは、北海道ほっかいどう68世帯せたい、新潟にいがた県けん112世帯せたい、神奈川かながわ県けん95世帯せたい、沖縄おきなわ県けん78世帯せたい。対象たいしょうの避難ひなん者しゃに対たいしては「12月がつ末まつに文書ぶんしょで終了しゅうりょうを通知つうちした」（沖縄おきなわ県けん消費しょうひ・くらし安全あんぜん課か）、「年明としあけに文書ぶんしょで終了しゅうりょうする旨むねお知しらせしている」（北海道ほっかいどう地域ちいき政策せいさく課か地域ちいき政策せいさくグループ）。避難ひなん者しゃからの問とい合あわせや制度せいど継続けいぞくを求もとめる声こえは今いまのところ無ないという。 神奈川かながわ県けんの黒岩くろいわ祐治ゆうじ知事ちじは今月こんげつ25日にちの定例ていれい会見かいけんで、終了しゅうりょうの理由りゆうについて「福島ふくしま県けんが避難ひなん者しゃの皆みなさんに『福島ふくしまに帰かえって来きて欲ほしい』ということから、福島ふくしま県けんの家賃やちん補助ほじょ制度せいどは予定よてい通どおり今年度こんねんど末まつで終了しゅうりょうとなるということです。この制度せいどに上乗うわのせする形かたちとしてきました本県ほんけんの家賃やちん補助ほじょ制度せいど（1万まん円えん）も、やはりこれは同おなじように終了しゅうりょうせざるを得えないというふうに考かんがえています」と説明せつめいした。 〝自主じしゅ避難ひなん者しゃ〟に対たいする福島ふくしま県けんの住宅じゅうたく支援しえん策さくは、2017年ねん3月がつ末まつで災害さいがい救助きゅうじょ法ほうに基もとづく「みなし仮設かせつ住宅じゅうたく」としての無償むしょう提供ていきょうが終了しゅうりょう。激変げきへん緩和かんわ措置そち、経過けいか措置そちとして、民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくに入居にゅうきょする〝自主じしゅ避難ひなん者しゃ〟のうち月収げっしゅうが21万まん4000円えんに達たっしない世帯せたいを対象たいしょうに、2年間ねんかん限定げんていの家賃やちん補助ほじょ制度せいど（初年度しょねんど月額げつがく3万まん円えん、2年ねん目め月額げつがく2万まん円えん）を導入どうにゅうした。それに独自どくじに1万まん円えんを上乗うわのせ支給しきゅうしようと予算よさん措置そちしたのが4道県どうけんだった。 黒岩くろいわ知事ちじは2017年ねん2月がつ15日にちの神奈川かながわ県議会けんぎかい本ほん会議かいぎで、桐生きりゅう秀昭ひであき県議けんぎ（自由民主党じゆうみんしゅとう神奈川かながわ県議会けんぎかい議員ぎいん団だん）の質問しつもんに「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの避難ひなん者しゃについては現在げんざい、3000人にんを超こえる方ほうが本県ほんけんで避難ひなん生活せいかつを送おくっています。そうした中なかで、福島ふくしま県けんの原発げんぱつ事故じこからの自主じしゅ避難ひなん者しゃに関かんしては、福島ふくしま県けんと国くにの方針ほうしんにより、この3月で災害さいがい救助きゅうじょ法ほうによる無償むしょうでの住宅じゅうたく支援しえんが打うち切きりとなり、生活せいかつに大おおきな影響えいきょうが出でます。私わたしも、県民けんみんとの対話たいわの広場ひろばの中なかで、福島ふくしまから避難ひなんされている方ほうから、ここで支援しえんを打うち切きらないでくださいという悲痛ひつうな声こえを伺うかがいました。そこで、一定いっていの要件ようけんに該当がいとうする県内けんない避難ひなん者しゃの方々かたがたに対たいし、本県ほんけん独自どくじに家賃やちんを補助ほじょする予算よさん案あんを計上けいじょうさせていただきました」と「悲痛ひつうな声こえ」という表現ひょうげんを使つかって答弁とうべんしている。 […] 【依然いぜん多おおい「住すまい」「生活せいかつ費ひ」の悩なやみ】 しかし、当時とうじの勢いきおいはすっかり影かげを潜ひそめてしまった。4道県どうけんの担当たんとう者しゃは今回こんかい、取材しゅざいに対たいし「もともと2年間ねんかんで終了しゅうりょうの予定よていだった」（新潟にいがた県けん震災しんさい復興ふっこう支援しえん課か）、「2年間ねんかん限定げんていの福島ふくしま県けんの家賃やちん補助ほじょの協調きょうちょうしたのであって、2年間ねんかんでの終了しゅうりょうは予定よてい通どおり。打うち切きりでは無ない」（神奈川かながわ県けん災害さいがい対策たいさく課か支援しえん調整ちょうせいグループ）、「そもそも始はじめる時ときに2年間ねんかんの予定よていだった」（沖縄おきなわ県けん）と口くちを揃そろえた。 […] 「月額げつがく1万まん円えんの支給しきゅうは本当ほんとうに大おおきくて、避難ひなんしている方々かたがたは本当ほんとうに神奈川かながわ県けんに感謝かんしゃしています。そもそも、避難ひなん者しゃ支援しえんが受うけ入いれ自治体じちたいの善意ぜんいに依存いぞんしているのがおかしいんです。本来ほんらいならどの都道府県とどうふけんに避難ひなんしても同おなじように支援しえんを受うけられなければいけないわけで、それを受うけ容いれ自治体じちたいに押おし付つけて差さが生しょうじるのはおかしいんです。避難ひなん者しゃが納得なっとくして安心あんしんして暮くらせるよう、避難ひなん先さきに復興ふっこう公営こうえい住宅じゅうたくを国くにが用意よういしなければ、いつまで経たってもこの問題もんだいは解決かいけつしないと思おもいます」 […] 4道県どうけんの担当たんとう者しゃのうち何なん人にんかは、「仮定かていの話はなしなので回答かいとうが難むずかしい」と前置まえおきした上うえで「福島ふくしま県知事けんちじが別べつの判断はんだん（家賃やちん補助ほじょを終了しゅうりょうさせずに4月がつ以降いこうも継続けいぞくするとの決定けってい）をしていたら、われわれの支援しえん策さくも継続けいぞく出来できた可能かのう性せいはある」と答こたえた。しかし、福島ふくしま県けん生活せいかつ拠点きょてん課かは「3月がつ末まつでの終了しゅうりょうに変かわりはない」との回答かいとうだった。     全文ぜんぶん

日本にっぽんキリスト教きりすときょう協議きょうぎ会かい（NCC）平和へいわ・核かく問題もんだい委員いいん会かい、日本にっぽんカトリック正義せいぎと平和へいわ協議きょうぎ会かい（勝谷しょうや太たい治ち会長かいちょう）が共催きょうさいする公開こうかいセミナー「核かくと平和へいわ」が１月がつ19日にち、26日にちの両日りょうじつ、東京とうきょう・四ツ谷よつやのニコラ・バレ、聖せいイグナチオ教会きょうかいヨセフホールでそれぞれ行おこなわれた。 「核かくと基地きち」をテーマとした26日にちは、『核かくの戦後せんご史し』（創そう元もと社しゃ）の共著きょうちょ者しゃである高橋たかはし博子ひろこ（名古屋大学なごやだいがく大学院だいがくいん法学ほうがく研究けんきゅう科か研究けんきゅう員いん）、木村きむら朗あきら（鹿児島大学かごしまだいがく教授きょうじゅ、平和へいわ学会がっかい理事りじ）の両氏りょうしが講演こうえん。教派きょうはを超こえて約やく120人にんの信徒しんとらが参加さんかした。 高橋たかはし氏しは冒頭ぼうとう、元山もとやま仁ひとし士郎しろうさん（「辺野古へのこ」県民けんみん投票とうひょうの会かい代表だいひょう）が訴うったえたハンストのような非ひ暴力ぼうりょく不ふ服従ふくじゅう運動うんどうの対極たいきょくにあるものこそ、「核かく抑止よくし・基地きち抑止よくし論ろん」に象徴しょうちょうされるような暴力ぼうりょくによる脅おどしの行為こういであると指摘してき。「日米にちべい同盟どうめいありきで、辺野古へのこへの移設いせつしか選択肢せんたくしがないかのような言説げんせつがはびこっているが、そう思おもい込こまされている事実じじつを歴史れきし的てきに検証けんしょうし、基地きち問題もんだいを含ふくめて核かくのあり方かたを問とい直なおす必要ひつようがある」と訴うったえた。また、ビキニ水爆すいばく被災ひさいに対たいするアメリカの対応たいおうを当時とうじの資料しりょうから詳細しょうさいにひも解とき、2017年ねんに成立せいりつした核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくの意義いぎについて説明せつめいした。 木村きむら氏しは、「原爆げんばく神話しんわ」からの解放かいほうと核かく抑止よくし論ろんの克服こくふくは表裏一体ひょうりいったいであるとの前提ぜんていに立たち、原爆げんばくをめぐるさまざまな仮説かせつとポツダム宣言せんげんの問題もんだい点てんについて論証ろんしょうした上うえで、日本にっぽん政府せいふの振ふる舞まいについて「唯一ゆいいつの戦争せんそう被爆ひばく国こくの態度たいどとして情なさけない」と非難ひなんした。 続つづきは公開こうかいセミナー「核かくと平和へいわ」　原爆げんばくと基地きち問題もんだいの関係かんけい問とう　2019年ねん2月がつ1日にち 

エネルギーを語かたろう 　日立製作所ひたちせいさくしょが英国えいこくでの原発げんぱつ計画けいかくを凍結とうけつしたことは、原発げんぱつがもはや安やすい電源でんげんと言いえなくなった現実げんじつを私わたしたちに突つきつけました。原発げんぱつや事故じこ処理しょりのコストをどう考かんがえたらいいのでしょうか。電力でんりょくのコスト分析ぶんせきに詳くわしい大島おおしま堅一けんいち・龍谷大りゅうこくだい教授きょうじゅに聞ききました。 経けい産さん省しょうのコスト試算しさん「甘あますぎ」 　――経済けいざい産業さんぎょう省しょうが２０１５年ねんに示しめした２０３０年ねん時点じてんの発電はつでんコスト（１キロワット時きろわっとじ）で、原発げんぱつは１０・３円えんとなっていて、天然てんねんガス火力かりょく（１３・４円えん）や石炭せきたん火力かりょく（１２・９円えん）より安やすく試算しさんされていました。 「原発げんぱつの建設けんせつ費ひの想定そうていが甘あますぎます。福島ふくしまの事故じこ以前いぜんに建設けんせつされたような原発げんぱつを建たてるという想定そうていで建設けんせつ費ひを１基き４４００億おく円えんとし、そこに６００億おく円えんの追加ついか的てき安全あんぜん対策たいさくを加算かさんするというものです。設計せっけい段階だんかいで安全あんぜん性せいの高たかい原発げんぱつを想定そうていしないという非常ひじょうに奇妙きみょうな試算しさんです」 ――試算しさんに使つかわれた事故じこの発生はっせい確かく率りつにも疑問ぎもんを呈ていしていますね。 「経けい産さん省しょうの試算しさんでは、追加ついか的てきな安全あんぜん対策たいさくを施ほどこすので、（福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつのような）『過酷かこく事故じこ』が起おきる発生はっせい確かく率りつは半分はんぶんになるとしています。素朴そぼくな疑問ぎもんですが、なぜ、半分はんぶんになるのでしょうか？」 （略りゃく） ――こうした状況じょうきょうを踏ふまえた場合ばあい、原発げんぱつの発電はつでんコストはいくらになるのですか？ 「私わたしは、原発げんぱつの１キロワット時きろわっとじあたりの発電はつでんコストは１７・６円えんになると試算しさんしています。米べい電力でんりょく大手おおてエクセロンの経営けいえい幹部かんぶは昨年さくねん４月がつ、『新あたらしい原発げんぱつは米国べいこく内ないでは高たかくてもう建たてられない』と発言はつげんしています。日立製作所ひたちせいさくしょも想定そうていした収益しゅうえきが見込みこめないとして、英えい原発げんぱつ輸出ゆしゅつ計画けいかくを凍結とうけつしました。そんな現実げんじつからしても１７・６円えんは外はずれていないと思おもいます。もはや原発げんぱつにコスト競争きょうそう力りょくはありません。斜陽しゃよう産業さんぎょうとして、いかに『たたむか』を考かんがえる時ときです」 （略りゃく） ――損害そんがい賠償ばいしょうに加くわえ、廃はい炉ろや除染じょせんなどの費用ひようが膨ふくらんだ結果けっか、事故じこ費用ひようの総額そうがくが２１・５兆ちょう円えんに倍増ばいぞうしたとして、経けい産さん省しょうは１６年ねんに新あらたな負担ふたんの割わり振ふり策さくをまとめました。 「これも大だい問題もんだいです。経けい産さん省しょうは賠償ばいしょう費用ひようの新あらたな増大ぞうだい分ぶんについても電気でんき料金りょうきんから払はらうことにしました。福島ふくしまの事故じこ以前いぜんに電気でんき料金りょうきんの中なかにその費用ひようを組くみ込こんでいなかったので、国民こくみんにはそのツケがある、という理屈りくつですが、それは違ちがいます。東電とうでんのツケですよ。もしＪＲが事故じこを起おこしたら、国民こくみんにツケがあるといって運賃うんちんから事故じこ費用ひようを徴収ちょうしゅうしますか？」 ――廃はい炉ろ費用ひようは東電とうでんの送電そうでん部門ぶもんの合理ごうり化か益えきを充あてる、除染じょせん費用ひようは東電とうでん株かぶの将来しょうらいの売却ばいきゃく益えきを充あてる、ということになりました。 「これもおかしな仕組しくみです。（電力でんりょく会社かいしゃがコストを電気でんき料金りょうきんに上乗うわのせする）『総括そうかつ原価げんか方式ほうしき』の理念りねんからすれば、仮かりに送電そうでん部門ぶもんで合理ごうり化か益えきが出でたら、料金りょうきんを下さげるべきです。除染じょせん費用ひようでアテにする東電とうでん株かぶの売却ばいきゃく益えきも、元々もともとは国費こくひを使つかっているので、売却ばいきゃく益えきが出でたら国庫こっこに戻もどすべきです」 ――では、どのように事故じこ費用ひようを捻出ねんしゅつすればいいのでしょうか。 「『汚染おせん者しゃ負担ふたん』が原則げんそくですが、もしそれでは対応たいおうできないということなら、国会こっかいで東電とうでんの責任せきにん問題もんだいをしっかり議論ぎろんし、『国くににも責任せきにんがあった』と見みえる形かたちにして、税金ぜいきんでまかなうという判断はんだんはあってもいいと私わたしは考かんがえます。しかし今いまの負担ふたんの割わり振ふり策さくでは、事故じこ費用ひようを電気でんき料金りょうきんから、『こっそり』取とるようなやり方かただと言いわざるを得えません」 実態じったいに合あってない「復興ふっこう」 　――一方いっぽう、政府せいふは放射能ほうしゃのう濃度のうどが１キロあたり８千せんベクレル以下いかとなった汚染おせん土どを公共こうきょう事業じぎょうの盛もり土つちなどに使つかえるようにしました。 「汚染おせん土どの最終さいしゅう処分しょぶんの量りょうを減へらしたいからでしょう。それは、ひいては東電とうでんの費用ひよう負担ふたんを減へらすことになります。さらに新あらたな除染じょせんを国くにの公共こうきょう事業じぎょうとみなす措置そちもできました。これも東電とうでんが支払しはらうべき費用ひようを軽かるくしているのです」 全文ぜんぶんは原発げんぱつの本当ほんとうのコストは？　経けい産さん省しょうの「安やすい」試算しさんに異論いろん

被爆ひばく者しゃ健康けんこう手帳てちょうの申請しんせいを却下きゃっかされた元もと徴用ちょうよう工こうへの被爆ひばく者しゃ健康けんこう手帳てちょう交付こうふを命めいじた長崎ながさき地裁ちさい判決はんけつを受うけ、控訴こうそしない方針ほうしんを１１日にちに示しめした長崎ながさき市しの田上たうえ富久ふく市長しちょうの一いち問もん一いち答とうは次つぎの通とおり。 ――控訴こうそしない理由りゆうは 裁判所さいばんしょは、原告げんこくの主張しゅちょうの一貫いっかん性せいとか信用しんよう性せいで（証言しょうげんを）判断はんだんしており、市しの手続てつづきは必要ひつような調査ちょうさ・審査しんさを行おこなったとしっかりみてもらった。（制度せいど論ろんではなく）個別こべつ案件あんけんとして、総合そうごう的てきに判断はんだんした。 ――同おなじ被告ひこくである国くにとも合意ごういしたのか 国こくは国くにの判断はんだんや手続てつづきで最終さいしゅう判断はんだんする。市しの判断はんだんが変かわることはない。 ――証言しょうげんだけで交付こうふを命めいじた判決はんけつを受うけて、市しの審査しんさのあり方かたは変かわるのか 判決はんけつも証言しょうげんだけで良よいとの内容ないようにはなっておらず、いまの市しの審査しんさのあり方かたはしっかり理解りかいされている。証言しょうげんもそれ以外いがいの情報じょうほうも、両方りょうほうをしっかり集あつめながら判断はんだんしていく基本きほん的てきな姿勢しせいは変かわらない。 ――原告げんこくにコメントを (略りゃく） 裁判さいばんを通とおして手帳てちょうの交付こうふに至いたり、結果けっかとして時間じかんがかかり、心情しんじょうとして申もうし訳わけなかったと思おもう。できるだけ早はやく交付こうふしたい。 全文ぜんぶんは長崎ながさき）田上たうえ市長しちょうの一いち問もん一いち答とう「審査しんさのあり方かたは変かわらない」

東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい1原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこ後ご、福島ふくしま県けん伊達だて市しの住民じゅうみんの個人こじん被曝ひばく（ひばく）線量せんりょうを分析ぶんせきした論文ろんぶんに本人ほんにんの同意どういが得えられていないデータが使つかわれていた問題もんだいで、市しが著者ちょしゃの早野はやの龍りゅう五ご東京とうきょう大だい名誉めいよ教授きょうじゅらに再さい解析かいせきに必要ひつようなデータを提供ていきょうしない方針ほうしんであることが14日にち、分わかった。早野はやの氏しらは同意どういが得えられている分ぶんで再さい解析かいせきし論文ろんぶんを修正しゅうせいする考かんがえだったが、データが得えられないため論文ろんぶんの撤回てっかいが避さけられない状況じょうきょうとなった。 （略りゃく） 論文ろんぶんは宮崎みやざき真しん福島ふくしま県立けんりつ医大いだい講師こうしとの共著きょうちょで、英えい専門せんもん誌し「ジャーナル・オブ・レディオロジカル・プロテクション」に2016年ねん12月と17年ねん7月がつの2回かいに分わけて掲載けいさいされた。「ガラスバッジ」と呼よばれる個人こじん線量せんりょう計けいで市民しみんを対象たいしょうに11～15年ねんに測定そくていした外部がいぶ被曝ひばく線量せんりょうを分析ぶんせきし、空間くうかん線量せんりょうや人ひとが生涯しょうがいに浴あびる放射線ほうしゃせん量りょうとの関係かんけいを調しらべている。論文ろんぶんの基もとになったデータは、15年ねんに伊達だて市しが提供ていきょう、早野はやの氏しらは解析かいせき後ご、廃棄はいきしたとしている。 専門せんもん家かから論文ろんぶんに対たいする指摘してきを受うけ、早野はやの氏しらは「生涯しょうがい被曝ひばく線量せんりょうに関かんし、累積るいせき線量せんりょうを3分ぶんの1に評価ひょうかする誤あやまりがあった」として昨年さくねん11月がつに専門せんもん誌しに修正しゅうせいを求もとめた。また、市しの人口じんこうの約やく9割わりに当あたる約やく5万まん9千せん人にんのデータが使用しようされたが、約やく2万まん7千せん人にん分ぶんは研究けんきゅうへの使用しようについて同意どういが得えられていないことが判明はんめいした。〔共同きょうどう〕 全文ぜんぶんは被曝ひばく分析ぶんせき論文ろんぶん、撤回てっかい不可避ふかひに　福島ふくしま・伊達だて市しの住民じゅうみん調査ちょうさ 

　被爆ひばく者しゃ健康けんこう手帳てちょうの申請しんせいを長崎ながさき市しが却下きゃっかしたのは違法いほうだとして、韓国かんこく在住ざいじゅうの元もと徴用ちょうよう工こうの男性だんせい３人にんが市しなどに処分しょぶんの取とり消けしなどを求もとめた訴訟そしょうの判決はんけつが８日にち、長崎ながさき地裁ちさいであった。武田たけだ瑞みずほ佳けい裁判さいばん長ちょうは３人にん全員ぜんいんの却下きゃっか処分しょぶんを取とり消けし、市しに手帳てちょう交付こうふを命めいじた。 韓国かんこく最高裁さいこうさい、三菱重工みつびしじゅうこうにも賠償ばいしょう命令めいれい　元もと徴用ちょうよう工こうらの訴訟そしょう ３人にんはいずれも９０代だい。戦時せんじ中ちゅうに徴用ちょうようされた長崎ながさき市しの三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう長崎造船所なかざきぞうせんじょで原爆げんばくに遭あったとして、２０１５～１６年ねんに市しに手帳てちょう交付こうふを申請しんせいしたが、被爆ひばくを裏付うらづける証人しょうにんや記録きろくがないなどとして却下きゃっかされた。[…]   全文ぜんぶん

　長崎ながさきへの原爆げんばく投下とうかで被爆ひばくした英国えいこく人じん戦争せんそう捕虜ほりょの孫まごで、停戦ていせんと非ひ暴力ぼうりょくの日ひとして国連こくれんが定さだめる「ピースデー」の提唱ていしょう者しゃ、ジェレミー・ギリーさんが広島ひろしま市しを訪おとずれ、英語えいご通訳つうやくで被爆ひばく者しゃの小倉おぐら桂子けいこさん（８１）と３日にち、平和へいわ構築こうちくの在あり方かたについて語かたり合あった。 (略りゃく） やけどを負おった人々ひとびとが助たすけを求もとめる姿すがたが忘わすれられず、被爆ひばく者しゃであることを語かたるのを避さけていた時ときもあったと英語えいごで説明せつめいした。 ギリーさんの「平和へいわとは何なにか」との質問しつもんに、小倉おぐらさんは「生いき残のこること。そして命いのちを尊重そんちょうすること」と応おうじた。 全文ぜんぶんは国連こくれんのピースデー提唱ていしょう者しゃ、広島ひろしまに

原発げんぱつ事故じこ後ご、福島ふくしま県けんが行おこなっている「県民けんみん健康けんこう調査ちょうさ」事業じぎょうで、血液けつえき試料しりょうを長期ちょうきに冷凍れいとう保存ほぞんするために、2億おく5000万まん円えんの自動じどう保存ほぞんシステムを購入こうにゅうしたのは、「県民けんみん健康けんこう調査ちょうさ」の目的もくてきから外はずれているとして、福島ふくしま市し在住ざいじゅうの男性だんせいが２７日にち、住民じゅうみん監査かんさ請求せいきゅうを申もうし立たてた。 申立もうしたて書しょによると、福島ふくしま県立けんりつ医大いだいは、甲状腺こうじょうせん検査けんさで２次じ検査けんさを受診じゅしんした患者かんじゃの血液けつえき試料しりょうを長期ちょうき保存ほぞんするシステムを購入こうにゅうするため、平成へいせい２６年度ねんどと２７年度ねんどの２年間ねんかんにわたり、約やく２億おく５０００万まん円えんを支出ししゅつ。しかし同どうシステムは、血液けつえき試料しりょうを国内外こくないがいの研究けんきゅう者しゃに分譲ぶんじょうするための機器ききで、子こどもたちの甲状腺こうじょうせんがんを見みつけるという検査けんさの目的もくてきを逸脱いつだつしており、不当ふとうな支出ししゅつであると指摘してきしている。 (略りゃく） また男性だんせいは、甲状腺こうじょうせん検査けんさで２次じ検査けんさを受うけた子こどもや家族かぞくも、試料しりょうバンクへの保存ほぞんについてきちんと説明せつめいを受うけていないと批判ひはん。研究けんきゅうではなく、子こどもたちを見守みまもるための調査ちょうさをしてほしいと訴うったえた。住民じゅうみん監査かんさ請求せいきゅうの申もうし立たてを契機けいきに、「公正こうせいな「福島ふくしま県民けんみん調査ちょうさ」を実現じつげんする会かい」を設立せつりつして、調査ちょうさの透明とうめい化かが測はかれるよう、監視かんし活動かつどうを展開てんかいしていくとしている。 試料しりょう保存ほぞん専門せんもん委員いいん会かいは２０１１年ねん以降いこう休止きゅうし 二に次じ検査けんさ受診じゅしん者しゃを対象たいしょうするつ血液けつえき試料しりょうの保存ほぞんについては、２０１１年ねん１１月がつ２４日にちに福島ふくしま医大いだいで「第だい１回かい試料しりょう保存ほぞん委員いいん会かい」の議事ぎじ録ろくが残のこっている。それによると、２０１１年ねん８月がつから議論ぎろんが行おこなわれており、手順てじゅん書しょには、検査けんさに７ml、血液けつえき保存ほぞんに２倍ばいの１４ml、最大さいだい３０mlを採血さいけつし、保存ほぞんすると記載きさいされている。その後ご、同どう専門せんもん委員いいん会かいは一切いっさい開催かいさいされず、現在げんざいまで、試料しりょう保存ほぞんに関かんする公文書こうぶんしょは一切いっさい存在そんざいしないという。 OurPlanetTVの取材しゅざいに対たいし、福島ふくしま医大いだいは、２０１６年度ねんど末まつまでの保存ほぞんしている血液けつえき試料しりょうは、２０１１年ねん６本ほん、１２年ねん３８４人にん、１３年ねん１３６７人にん、１４年ねん９３４人にん、１５年ねんが７８２年ねん、１６年ねん８１７人にんの４２９０人にん分ぶんを、一人ひとりあたり６本ほんから１５本ほん程度ていどに分わけて保存ほぞんしており、計けい３万まん３４１２本ほんに上のぼるという。 全文ぜんぶんは甲状腺こうじょうせん検査けんさをめぐり住民じゅうみん監査かんさ請求せいきゅう〜福島ふくしま県けん

　東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこを受うけて設置せっちされた放射線ほうしゃせん監視かんし装置そうち（モニタリングポスト）の一部いちぶ撤去てっきょ方針ほうしんについて、原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうが初はつの住民じゅうみん説明せつめい会かいを２５日にちに福島ふくしま県けん只見ただみ町まちで開ひらくことが６日にち、分わかった。同庁どうちょうは県内けんないのほぼ全ぜん市町村しちょうそんに開催かいさいを打診だしんしている。 撤去てっきょ方針ほうしんは３月がつ、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいが公表こうひょうした。県内けんない約やく３６００台だいのうち、避難ひなん区域くいきとなった１２市町村しちょうそん以外いがいの大だい部分ぶぶん約やく２４００台だいが対象たいしょう。只見ただみ町まちでは計けい７台だいのうち、小中学校しょうちゅうがっこう敷地しきち内ないなどの５台だいが該当がいとうする。 （略りゃく） 撤去てっきょするモニタリングポストは、子こどもの集あつまる場所ばしょの空間くうかん放射線ほうしゃせん量りょう把握はあくのために設置せっちされた。規制きせい委いは目的もくてきを一定いってい程度ていど果はたしたとして、２０２０年度ねんど末まつまでに撤去てっきょする方針ほうしん。市民しみん団体だんたいが反対はんたいし、多おおくの地元じもと自治体じちたいも同様どうようの考かんがえを示しめす。 全文ぜんぶんは福島ふくしま・放射線ほうしゃせん監視かんし装置そうちの一部いちぶ撤去てっきょ方針ほうしん　規制きせい庁ちょう、只見ただみで２５日にち説明せつめい会かい