「これからを見守みまもって」　石川いしかわ・輪島わじまの限界げんかい集落しゅうらくで復興ふっこう祈願きがんの灯ひ

　お盆ぼんの15日にち、能登半島のとはんとう地震じしんで被災ひさいした石川いしかわ県けんの奥おく能登のと地方ちほうでも、先祖せんぞの霊れいを供養くようする営いとなみが行おこなわれた。修復しゅうふくの進すすまない墓地ぼちでも手てを合あわせる人ひとが絶たえなかった。

　同どう県けん輪島わじま市し町野まちの町まちの金蔵きんぞう地区ちくでは同日どうじつ夕ゆう、先祖せんぞ供養くようと地震じしんの犠牲ぎせい者しゃ追悼ついとう、復興ふっこうへの願ねがいを込こめてろうそくをともすイベント「祖そ霊れいのともしび」が行おこなわれた。

　同どう地区ちくの「正せい願ねがい寺てら」でボランティアたちが午後ごご5時じから、約やく2200個このろうそくに一ひとつずつ着火ちゃっか。約やく1時じ間あいだ後ご、本堂ほんどうの前まえに「復興ふっこう願ねがい」の文字もじと合唱がっしょうする手てをかたどった明あかりが浮うかび上あがった。

　地震じしん前まえから過疎かそが進すすんでいた同どう地区ちくでは、家屋かおく倒壊とうかいによる避難ひなんなどで、95人にんいた住民じゅうみんが一時いちじ13人にんにまで減へった。15日にち現在げんざいで70人にん弱じゃくが暮くらすが、今いまも一部いちぶ住民じゅうみんが避難ひなんで集落しゅうらくを離はなれている。