ヴァンビ、人生を突き動かしてきた“劣等感” 「今度は救う側に」“超実践型SNSスクール”設立への想い語る<HERO’ZZ university連載/インタビュー>
日本最速でYouTube登録者数1,000万人を突破したヴァンビが、“超実践型SNSスクール”「HERO’ZZ university」を開校して約2カ月。SNSで多くのバズを生み出してきた彼が、今目指している世界とは?モデルプレスではその活動を1年にわたって密着。連載第1弾では、ヴァンビ本人に学校にかける想いを聞いた。
クリエイターから“学長”へ 転身の理由
― 「HERO’ZZ university」開校が話題となっていますが、なぜ学校を創ろうと思ったのでしょうか?
僕は、
昔から
誰かを
育てたり
教えたり、プロデュース
業に
意欲があったんです。ヴァンゆんでも
次世代を
発掘するオーディションを1
回やったんですが、コロナで
中止になってしまって。
昨年ヴァンゆんが
解散した
時、
正直クリエイターを
続けるか
悩んでいたんですが、
人生について
改めて
考えてみたとき、
自分が
今できること、
後悔ないように
全部やろうと
決心したんです。ずっと
胸に
閉じ
込めていたものに
挑戦しようと
思いました。
もうひとつの
理由は、
大きく
言うと
歴史に
名前を
残すため。これは、
僕の
夢からお
話することになるので
長くなるんですけど(笑)。
早くに
亡くなった
父は
俳優だったんです。
母は
父が
出演した
舞台の
映像をずっと
見ていて、その
影響もあって、
父の
背中を
追うように
僕も
俳優を
目指すようになりました。
結果的に
僕には
俳優になる
才能がなかったんですけど、
何かを
世の
中に
残して、
亡くなった
後も
憧れる
人が
出てきて、
夢につながっていくって、すごくかっこいいなって。いつしか
歴史に
名を
残す
人になりたいと
思うようになったんです。クリエイターになった
今、
自分が
残せるものはSNS
領域の
経験と
知識。
今までは
感覚でやっていたものを
言語化して
伝えることができたら、より
多くの
人たちの
夢を
叶える
手伝いができるんじゃないかなと
思ったのがきっかけです。
― クリエイターとして、やりきった感もありましたか?
そうですね、ヴァンゆん
解散後は
結構ありました。
今まで
積み
上げたものがゼロになった
喪失感も
大きくて、
実際メンタル
的にやられていましたね。ゆんちゃんとの
出会いはすごく
大きかったし、コンビとして
成功できたのも
相方がいてこそ。だから、
1人でも
成し
遂げられることを
証明したかった。それでスパイダーメーンというYouTubeのショート
動画を
始めたんです。
“言語の壁”を突破した先で見えた世界
― 「スパイダーメーン」は、スパイダーマンの衣装&覆面で正体を明かさないまま活動し、現在はYouTube登録者数1,800万人を突破(※7/9時点)。未だに伸び続けていますが、これは戦略があったのでしょうか?
そうですね。
僕はこれをやろう!と
思ったら、めちゃくちゃ
研究するんですよ。
今、
日本からはYouTubeで
世界にいけてないのは、
日本語で
日本向けにやっていて、そもそも
海外にインプレッション(
表示)されないから。だから、
顔を
隠すのは
絶対条件でした。
僕の
好きなキャラクターで、
世界でも
人気のキャラクターを
選びたかったので、「スパイダーマン」にしたんです。
日本だと
再生数が
伸びても1,000
万回程度なのに、
非言語で
世界に
向けて
配信すると、
数億回いくわけですよ。
今まで
狭い
世界で
生きてきたなと
感じましたし、“
言語の
壁”を
取っ
払ったことで、
見えたものがあった。これが
世界かってすごく
印象深かったですし、まだまだ
夢があるなって
思いましたね。
自分の
世界が
広がっていく
感覚があって、YouTubeを
始めた
時の
気持ちを
取り
戻した
感じです。
― 見事、1人で成し遂げたんですね。登録者数や再生数を上げるためのノウハウが、確信に変わったのはいつ頃ですか?
YouTube
歴でいうと
今年8
年目なんですが、エンタメから
始まって、
料理系、メイク
男子、
男女コンビ、
小学生向けコントチャンネルと、ジャンルを
変えながら
研究してきました。なぜ
伸びているのか
徹底的に
調べて、いいところを
吸い
取っていく。
言語化していくと、どんどん
再現できるようになっていくんですよね。ロジックを
色々組み
合わせて、
行き
着いたのがスパイダーメーンでした。
日本最速で1,000
万人を
達成できたときに、
今まで
自分が
培ってきた
知識はどの
世界でも
通用するなって
確信に
変わった
気がします。
「HERO’ZZ university」への反響
― そのノウハウが「HERO’ZZ university」で学べるんですね。5月に開校して約2カ月。反響はいかがでしたか?
ありがたいことに
当初予定していた
人数を
遥かに
上回り、
開校前後の2か
月は
本当にバタバタでした(笑)。せっかく
応募してくれたからには
応えなきゃということで、
急遽スタッフ
数を
増やしたり、
受け
入れ
体制を
広げるための
準備をしたり。やるからには「スパイダーメーン」も「HERO’ZZ university」も、どちらも
完璧にしたいですし、
今でも
試行錯誤の
日々です。
会社を
運営していくのは、クリエイターと
使う
脳が
違うというか…、
忙しさもまた
別の
感覚ですね。
― BreakingDownなど数々の企業を経営する溝口勇児氏と共同創業したことも話題でした。
「HERO’ZZ university」を
考えたとき、
大半の
大人が「そういうのもいいね」って
笑って
流す
中、
溝口は
真摯に
向き
合ってくれて「その
思いがあるなら
絶対成功する」と
背中を
押してくれたんです。
僕も
熱い
人好きだから、
溝口の
想いにすごく
惹かれてこの
人と
一緒にやろう!と。
今いただいている
大きな
反響は、
溝口を
始め、HERO’ZZのメンバーがいないとあり
得なかったですし、
恵まれているなと
思います。
― 準備期間は1年半とのことですが、1番苦労した点はなんですか?
自分だからできていたものなのか、
再現性を
追求するのがすごく
難しかったです。
今までなんとなく
感覚でできていたものを、どう
説明すれば
伝わるかとか。ロジカルに
整理しながら、
講義動画に
落とし
込むのが
大変でしたね。
― YouTube動画などでも、学校への想いを熱く発信されていますが、原動力になっているものを教えてください。
劣等感ですね。
母子家庭で
男6
人兄弟だったので、
子供時代は
周りの
子たちが
物を
買ってもらったり、
塾やらに
通ったりする
中で、たくさんのものを
諦めて、うらやましい
気持ちを
抱えて
生きてきました。だから、
何も
成し
遂げずに
死ぬのはイヤだな、
見返したい、
絶対成功させたいという
強い
気持ちは
昔からありましたね。“
自分はアニメの
主人公で、
今はすごく
落ちているだけ。これを
抜けた
先に
絶対、
成功が
待っている”と
思って、ずっと
生きてきたんです。だから
黒いエネルギーが
強かったかもしれない(笑)。
― そうだったんですね。でも苦労を感じないポジティブさを感じます。
そうですね、きっと
隠す
術を
身に
付けたんでしょうね。
幼少期から「
俺、
別に
凹んでないけど」って
強がっていた
気がします。でもシンプルに、
凹んでいるやつがおもろいことをしても
笑えないなって
思うし、YouTubeを
始めてからはブランディングも
意識していました。
― 会社名でもある「HERO’ZZ」に込めた想いを教えてください。
「スパイダーマン」から
来たヒーローの
意味もありますが、
今までの
人生でヒーローのような
人が
何人も
現れて、
僕自身救われてきたんです。バンド
時代に
拾ってくれた
事務所のオーナーさんだったり、YouTubeを
成功に
導いてくれた
相方のゆんちゃんであったり。
絶体絶命のピンチのときは、
必ず
誰かに
助けられて
生きてきた。だから
僕自身がヒーローになって、
今度は
救う
側になりたい。
僕の
背中を
見て、
夢を
追いかけて、また
誰かの
憧れの
存在になるヒーローを
輩出していきたい。そこに、”バズを
生み
出す
知識を
教える”バズを
組み
合わせて、HERO’ZZという
会社名になりました。
「HERO’ZZ university」生徒への想い
― 今後「HERO’ZZ university」からヒーローは生まれそうですか?
まだ
始まって2
ヶ月なんですけど、すでに
登録者が
数万人伸びた
人もいますし、これから
必然的に
生まれてくるでしょうね。「HERO’ZZ university」のイベントでは、
生徒と
直接対面で
話す
機会もあって「こういうチャンネルで
行こうと
思います」って
構想を
話してくれるのですが、
伸びそうなものも
結構あったりして。
僕らの
講義動画で
学んでいくと、“バズ”を
理解し、
発想の
転換をしながら、
自分で
考えられるようになっていく。
成長過程を
見られることがすごくうれしいですし、ここからもっと
夢を
叶えていく
手伝いができたらなと
思います。
― 生徒の存在は、クリエイターとしても影響を受けますか?
ありますね。やっぱり
刺激になりますし、YouTubeを
始めた
当初の
自分を
見ているような…。
目をキラキラさせているんだけど、どう
伸ばそうと
思ってるの?って
聞くと「まだ
分からない」と(笑)。でも
根拠のない
自信って
僕はめちゃくちゃ
大事だと
思っていて、
自分が
成功すると
信じている
人しか
成功しないと
僕は
思っています。そこに
正しい
知識があればいい。
今の
僕がYouTubeを
始めた
頃の
僕に
出会ったら、
今よりはるかに
速いスピードで
成長できたと
思うんですよ。
僕ら「HERO’ZZ university」はパーソナルジムのトレーナーのような
存在で、その
人だけに
合った
伸ばし
方を
伝えながら
伴走していきたいと
思っています。
自分にあった
方法で、スタートダッシュしてもらいたいなって
思いますね。
― 「HERO’ZZ university」で学べる生徒さんは恵まれていますね。
本当に、
他にはない
学校だと
言い
切れる
自信があります。
学長の
僕自身がクリエイターで、これがあったらいいのになっていう、クリエイター
目線を
反映させているので、まだまだ
良くなっていくはず。
次々と
溢れ
出すアイディアを、
実現できるメンバーも
揃っていますし、
裏で
進めていることもたくさんあるので、
楽しみにしていてもらいたいですね。
SNS社会に生きる、すべての人に
― 「HERO’ZZ university」は、どんな方にオススメですか?
“バズ
学”はインフルエンサーだけでなく、
今生きるすべての
人が
学んだほうが
良い
知識だなと
思うんです。SNSは
切っても
切り
離せないツールで、
生活の
一部になっていますし、どんな
仕事でも
関わってくるはず。SNSマーケティングを
覚えたい
人は、HERO’ZZで
間違いないんじゃないかなって
思います。
HERO’ZZでは、コミュニティの
場も
用意していて、
僕も
含めて
現役のクリエイターであったり、
溝口であったり、
直接会って
話す
機会を
設けています。
相当な
覚悟を
持って
集まっているので、
普段、
夢を
笑われてしまうような
環境だったとしても、HERO’ZZの
中では
絶対そんなことなくって。
僕自身、これまでたくさんの
人にバカにされたんですけど、
仲間がいたらどれだけ
心強かったかと
思う
部分もあるので、
本気の
人達が
集うコミュニティに
身を
置いたほうが、
自分自身も
本気になれるはず。
実際、
生徒さん
同士で
互いに
応援し
合ったり、コラボが
生まれたりするので、
仲間集めという
点でもHERO’ZZの
中に
入る
意味があると
思いますね。
― 相乗効果が生まれているんですね。
オフラインの
交流も
大切にしていて、BBQや
運動会、
年末にはアワードなどイベントを
行います。
数字を
伸ばすだけでなくて、
仲間と
楽しみながら
学べる
環境を
用意しているんです。
学べるのはSNSのスキルだけではなく、マーケティングもありますし、すでに
仕事にも
繋がった
人もいます。
編集スキルもどんどんスキルアップしますし、
自分の
手に
職がつくという
面もあります。インフルエンサーだけに
向けた
学校ではなくて、
集客したい
企業さんだったり、
個人事業主の
方だったり、
高校生が
親と
一緒に
参加していたり。まだアカウントを
持ってない
人、すでに
登録者何十万っていう
人と、バックグラウンドも
様々ですが、
熱い
想いを
持っている
人が
集まっているなという
印象です。
社会現象にもなっているSNSを
学術的に
学べるように、
僕らもしっかりと
準備しているので、この
社会をうまく
生き
抜くためにも
活用してもらいたいです。
― クリエイターとして成功するために、アドバイスをするなら?
変化を
恐れない
勇気ですね。やっぱり
時代とともにいろんな
変化をしていかないと
追いつけない。
挑戦すること、
自分が
変わる
事を
恐れない
心構えは
大切だと
思います。
僕も
変化の
連続でここまで
来たし、
変化を
恐れてしまうと、
廃ってしまったときに
再び
上がることができないというか。
自分は
結構色んなものを
大胆に
変えてきた
今があるので、
改めて
感じますね。
― これまでも逆境をバネにさらなる飛躍をされてきたヴァンビさんの、今後の展望を教えてください。
何か
新しいことを
始めるときは、それが
斬新であればある
程、
賛否の
声が
大きくなることはインフルエンサーとして
既に
分かっていました。
自分の
中で
絶対成功する!という
強い
気持ちがあるなら、
外野の
声はあまり
気にせずに
突き
進むのみです。
結果で
黙らせられるように
動いていますし、その
声も
自分の
追い
風にしていくというか。HERO‘ZZも
誰もが
知るような
企業にのし
上げたいと
思っているので、ぜひ
見ていてください。
― 今後の動きに注目ですね。ありがとうございました。
ヴァンビの
熱い
想いに
多くの
仲間が
賛同し、
動き
出した「HERO’ZZ university」 。モデルプレスでは“
諦めない”
彼の
挑戦を、
今後も
追いかけていく。(modelpress
編集部)
ヴァンビ(VAMBI) プロフィール
YouTuber。ゆんと
共に「ヴァンゆん」として
活動し、2023
年9
月9
日に
解散。その
後ソロ
活動にて「*スパイダーメーン」チャンネルを2022
年07
月10日に
開設し、
日本最速でYouTubeチャンネル
登録者数1,000
万人を
達成。(*
現在は、Spider VAMBI に
名称変更)また、ニッポン
放送「ヴァンビのオールナイトニッポン」や、
テレビ朝日「フリースタイルティーチャー」などメディアにも
多数出演。