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『DUNE/デューン』の脇を固めるジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、ステラン・スカルスガルドに独占インタビュー|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『DUNE/デューン』の脇を固めるジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、ステラン・スカルスガルドに独占インタビュー

インタビュー

『DUNE/デューン』のわきかためるジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、ステラン・スカルスガルドに独占どくせんインタビュー

フランク・ハーバートがあらわした原作げんさくをドゥニ・ヴィルヌーヴ監督かんとく映画えいがした『DUNE/デューン すな惑星わくせい』(10がつ15にち公開こうかい)。10191ねん銀河系ぎんがけいあいだ権力けんりょく闘争とうそうまれた青年せいねんポール(ティモシー・シャラメ)は、「デューン」とばれるすな惑星わくせいへと移住いじゅうする。

【写真を見る】若き戦士ポール(ティモシー・シャラメ)は、砂の惑星「デューン」で宇宙をかけた闘いに挑む
写真しゃしんる】わか戦士せんしポール(ティモシー・シャラメ)は、すな惑星わくせい「デューン」で宇宙うちゅうをかけたたたかいにいど[c]2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

アトレイデス後継こうけいしゃポールを中心ちゅうしんに、ほんさくにはそうそうたる俳優はいゆうたちが出演しゅつえん。キャスティングはヴィルヌーヴ監督かんとく脚本きゃくほんいたさいおもえがいたとおりで、かれらすべての出演しゅつえん合意ごういけただけでも、ハリウッドにおける偉業いぎょうえるだろう。アトレイデス戦闘せんとう隊長たいちょうのガーニイ・ハレックをえんじるジョシュ・ブローリン、「デューン」の自由じゆうみんフレメンのリーダーであるスティルガーをえんじたハビエル・バルデム、物語ものがたりの“政治せいじげき”の部分ぶぶん担当たんとうするハルコンネン男爵だんしゃく特殊とくしゅメイクでえんじたステラン・スカルスガルドの独占どくせんインタビューをおとどけする。

「ポールの成長せいちょう手助てだすけができたのは、本当ほんとうにすばらしい体験たいけん」(ブローリン)

ポールを鍛錬するアトレイデス家の腹心、ガーニイ・ハレック(ジョシュ・ブローリン)
ポールを鍛錬たんれんするアトレイデス腹心ふくしん、ガーニイ・ハレック(ジョシュ・ブローリン)[c]2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ポールを後継こうけいしゃとしてそだてるアトレイデス腹心ふくしんで、戦闘せんとう能力のうりょくけたハレックやくのジョシュ・ブローリンは、ティモシー・シャラメとの共演きょうえんについて、自身じしんどもたちとの関係かんけいかさわせてこうかたる。「だれかをそだてる、だれかを指導しどうすることは、自分じぶん過去かこおかしたあやまちにくらべればとても簡単かんたんでした。ティモシーはいま25さいでとても感受性かんじゅせいつよく、開放かいほうてきで、しかも並外なみはずれた才能さいのうっています。かれ想像そうぞうりょくはたらかせ、どんな状況じょうきょうにおいてもまかせることができる役者やくしゃです。この映画えいが撮影さつえい以来いらいわたしたちはずっとしたしい友人ゆうじんでありつづけています。映画えいがなか関係かんけい現実げんじつ生活せいかつでもつづいていくのはよくあること。映画えいがなかでポールが成熟せいじゅくした大人おとなへと成長せいちょうする手助てだすけをすることができたのは、本当ほんとう素晴すばらしい体験たいけんでした。そして、ティモシーの演技えんぎ筆舌ひつぜつくしがた素晴すばらしいものだとおもっています」。

ガーニイとポールの関係はブローリンとシャラメに通ずるところがあるようだ
ガーニイとポールの関係かんけいはブローリンとシャラメにつうずるところがあるようだ[c]2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

シャラメが作品さくひんるごとに成長せいちょうしているように、50だいのジョシュ・ブローリンも進化しんかめていない。2015ねん公開こうかいされたマーベル・シネマティック・ユニバースの『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でサノスをえんじたことがきっかけとなり、同年どうねんに『ボーダーライン』(15)への出演しゅつえん依頼いらいんだとかす。「自分じぶん野心やしんてき俳優はいゆうとしてとらえ、本当ほんとう仕事しごとをしたいとおもっていれば、その機会きかいあたえられたさいには虚栄きょえいしんてることができます。そうすれば、様々さまざまなジャンルや物語ものがたりしんひらくことができる。『アベンジャーズ』は、わたしにとってとてもすばらしい経験けいけんでした。そして、ディズニーと一緒いっしょ仕事しごとをしたことで、ヴィルヌーヴ監督かんとくの『ボーダーライン』にも参加さんかすることができました。このような特別とくべつ出会であいは、つね人間にんげんせいにまで影響えいきょうあたえてくれるんです。いまさくもヴィルヌーヴ監督かんとくによって、スペクタクルなSFではなく、とても人間にんげんてきなストーリーになっています」。

「まるで自主じしゅ制作せいさく映画えいがっているような、自由じゆう現場げんばだった」(バルデム)

砂に覆われた地で暮らす自由民フレメンのリーダー、スティルガー(ハビエル・バルデム)
すなおおわれたらす自由じゆうみんフレメンのリーダー、スティルガー(ハビエル・バルデム)[c]2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

同様どうように、ヴィルヌーヴ監督かんとく演出えんしゅつについて、惑星わくせいアラキス(別名べつめいデューン)の自由じゆうみんフレメンの勇猛ゆうもう戦士せんしえんじたハビエル・バルデムは「みんなおなじことをっていたのが印象いんしょうてきだったんですが、ぼくたちはまるで自主じしゅ制作せいさく映画えいがつくっているようながしました。というのも、みんながみんな、ドゥニのところにって質問しつもん自分じぶんのアイデアをはなし、かれ提案ていあんしたことをチャレンジしてみたりする現場げんばだったから。自由じゆうに、自分じぶんのやりたいこと、自分じぶんためしたいことを、時間じかんのプレッシャーもおかねのプレッシャーもなくただたのしむためにやろうとしている監督かんとくでした。それが、演技えんぎ真実しんじつだとおもうんです。謙虚けんきょないいかたをすれば、かれはとても素敵すてき愛情あいじょうふかく、おもいやりがあるあたたかいひと。そして知的ちてきでおもしろいひとでした」と、さい高級こうきゅう賛辞さんじおくる。

ポールと母親のジェシカ(レベッカ・ファーガソン)は、デューンでフレメンの戦士たちに出会う
ポールと母親ははおやのジェシカ(レベッカ・ファーガソン)は、デューンでフレメンの戦士せんしたちに出会であ[c]2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

おおくのテーマをあつかっているにもかかわらず、はなにつかない」(スカルスガルド)

監督かんとくとディスカッションのうえでやくづくりをしていったとかた出演しゅつえんしゃがいる一方いっぽう、スウェーデン出身しゅっしん数々かずかず作品さくひんへの出演しゅつえん経験けいけんがある名優めいゆうのステラン・スカルスガルドは、特殊とくしゅメイクとスーツですっかり別人べつじんのように変貌へんぼうしたハルコンネン男爵だんしゃく存在そんざいがすべてだという。ブローリン同様どうように、『アベンジャーズ』(12)などでエリック・セルヴィグ教授きょうじゅやくえんじているスカルスガルドは、「わたしおもう“演技えんぎ”は、セリフのなかにはありません。セリフをっていないときに、行間ぎょうかんわたし肉体にくたいがなにを物語ものがたるのか、自分じぶんつすべてのツールを使つかってあらわそうとするものが演技えんぎだとおもっています。ヴィルヌーヴ監督かんとくは、セリフやうごきだけをてカットをかけるのではなく、そこをきちんとてくれる監督かんとくでした」と持論じろんべる。同時どうじに、「ですが、わたし作品さくひんをあまり知的ちてきにしたいとはおもわないたちなので、監督かんとく映画えいが学校がっこうのような議論ぎろんをすることはありません」ともくわえていた。

ハルコネンは残虐非道な手口でアトレイデス家を追い詰める
ハルコネンは残虐ざんぎゃく非道ひどう手口てぐちでアトレイデスめる[c]2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved


1965ねん出版しゅっぱんされたフランク・ハーバートの原作げんさく映画えいがしたほんさくには、様々さまざまなテーマがふくまれている。スカルスガルドはテーマの羅列られつについて、「(出身しゅっしんこくの)スウェーデンでいうところの素晴すばらしいバイキング料理りょうり(ビュッフェ)のようです」とたとえ、「じつは、わたし小説しょうせつんでいませんでした。出演しゅつえんオファーをけたとき、まず脚本きゃくほんんだのですが、その小説しょうせつんでみると、なるほどそのとおりでした。母親ははおや父親ちちおや母親ははおや息子むすこ父親ちちおや息子むすこ関係かんけい恋愛れんあい関係かんけい。それだけでなく、一族いちぞくあいだあらそいをえがいた政治せいじかんするはなしや、植民しょくみん主義しゅぎ自然しぜんとの関係かんけい自然しぜん依存いぞんすると同時どうじ自然しぜん破壊はかいしている矛盾むじゅんなど、おおくのテーマをあつかっています。しかし、この作品さくひんいところは、はなにつくこともなく、1つのアイデアをくこともなく、ただちょう現実げんじつてきなところだとおもいます」とひょうする。

撮影中はキャスト同士仲良く、自由な雰囲気で進んでいったという
撮影さつえいちゅうはキャスト同士どうし仲良なかよく、自由じゆう雰囲気ふんいきすすんでいったという[c]2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

そのうえで、撮影さつえいちゅう秘話ひわひとはなしてくれた。「わたし自分じぶん共演きょうえんしゃたちに影響えいきょうあたえるなんておもってはいません。かれらがわたしにアドバイスをもとめたことはいちもなかったし、撮影さつえいえたあとの食事しょくじでは、ただのゴシップばなし終始しゅうししていたから。本当ほんとうは、演技えんぎについてたくさんの蘊蓄うんちくはなすことができるのに、だれわたしたずねてくれなかったんですよ(笑)かっこわらい」。

取材しゅざいぶん/平井ひらい伊都子いつこ

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