大阪おおさか松竹しょうちく座ざで7月がつ3日にちから始はじまる「七なな月がつ大だい歌舞伎かぶき」に先立さきだって6月がつ29日にち、「船乗ふなのり込こみ」が道頓堀どうとんぼりで行おこなわれる。

　「船乗ふなのり込こみ」は、江戸えど時代じだいから続つづく歌舞伎かぶき行事ぎょうじで、歌舞伎かぶき俳優はいゆうが江戸えどや京都きょうとから大阪おおさか入いりする際さいに行おこなわれていたもの。色いろとりどりののぼりや高張たかはりちょうちんに飾かざられた船ふねに俳優はいゆうや後援こうえん者しゃが乗のり込こみ、にぎやかな鐘かねや太鼓たいこ、笛ふえのおはやしを演奏えんそうしながら、道頓堀どうとんぼりを巡めぐる。

　歌舞伎かぶき俳優はいゆうらを乗のせた船ふねは、14時じ45分ふんごろにとんぼりリバーウォーク（戎橋えびすばし東側ひがしがわ）に到着とうちゃく。船上せんじょうで頭取とうどりが口上こうじょうを述のべる。

　7月がつ3日にちから始はじまる「七なな月がつ大だい歌舞伎かぶき」には片岡かたおか仁左衛門にざえもんさんをはじめ、襲名しゅうめい披露ひろうとなる初代しょだい中村なかむら萬壽まんすさん、六ろく代目だいめ中村なかむら時蔵ときぞうさん、初舞台はつぶたいの中村なかむら梅枝ばいしさん、中村なかむら歌六かろくさん、中村なかむら鴈治郎がんじろうさん、中村なかむら扇雀せんじゃくさん、坂東ばんどう彌十郎やじゅうろうさん、片岡かたおか孝太郎こうたろうさん、尾上おがみ菊之助きくのすけさんらが出演しゅつえんする。