堀江ほりえ由衣ゆい「文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶII」ツアー、放課後ほうかごを繰くり返かえす文化ぶんか祭さいバンドの物語ものがたり

堀江ほりえ由衣ゆいのライブツアー「堀江ほりえ由衣ゆい LIVE TOUR 2022 文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶII ～放課後ほうかごリピート～」が、4月がつ29日にちから5月がつ8日にちにかけて東名とうな阪ばんの3会場かいじょうで開催かいさいされた。この記事きじでは最終さいしゅう公演こうえんとなった5月8日にちの東京とうきょう・立川たちかわステージガーデン2日にち目めの模様もようをレポートする。

3月がつにリリースされたニューアルバム「文学ぶんがく少女しょうじょの歌集かしゅうII -月つきとカエルと文学ぶんがく少女しょうじょ-」の発売はつばいに合あわせて行おこなわれた今回こんかいのツアー。このアルバムは2019年ねん夏なつにリリースされた「文学ぶんがく少女しょうじょの歌集かしゅう」の続編ぞくへんで、堀江ほりえがツアーを行おこなうのも前作ぜんさくリリース時じ以来いらいとなった。アルバムはどちらも“文学ぶんがく少女しょうじょ”をテーマに楽曲がっきょくの世界せかい観かんやビジュアルが作つくられたコンセプチュアルな作品さくひんで、ストーリー仕立したてのライブにも前回ぜんかいのツアーと連動れんどうした要素ようそが見みられるなど、作つくり込こまれた“文学ぶんがく少女しょうじょ”の世界せかい観かんが表現ひょうげんされていた。

今回こんかいのライブは、とある学園がくえんの「文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶ」に所属しょぞくする生徒せいとたちが文化ぶんか祭さいでバンド演奏えんそうを披露ひろうするまでのストーリーを軸じくに進行しんこうする。オープニング映像えいぞうは、「文化ぶんか祭さいで一番いちばん観客かんきゃくを盛もり上あげたクラブは部費ぶひが倍ばいになる」という教師きょうしの言葉ことばを受うけて、文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶのメンバーが文化ぶんか祭さいバンドを結成けっせいするシーン。ライブで演奏えんそうを務つとめるエンドウ.（G / GEEKS、月蝕げっしょく會議かいぎ）、目黒めぐろ郁也いくや（B）、楠瀬くすのせタクヤ（Dr / 月蝕げっしょく會議かいぎ）、吹野ふきのクワガタ（Key）、土屋つちや雄作ゆうさく（Vln）、ダンサーのAYAKA、KEIKO、Kyoka、ちいも文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶメンバーとしてストーリーを演えんじた。ダンサーを擁ようするバンドで文化ぶんか祭さいを盛もり上あげよう、と一致いっち団結だんけつした文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶ。ボーカルが転校生てんこうせいの堀江ほりえ由衣ゆいに決定けっていしたところで、実際じっさいのライブの幕まくが上あがる。バンド“文学ぶんがく少女しょうじょ帯たい”とダンサー“踊おどりっ娘むすめ倶楽部くらぶ”を従したがえた堀江ほりえはまず、アルバム「文学ぶんがく少女しょうじょの歌集かしゅうII -月つきとカエルと文学ぶんがく少女しょうじょ-」のリード曲きょく「月つきとカエル」を披露ひろう。堀江ほりえは「はーい、皆みなさんこんばんは。文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶのライブへようこそ！」と挨拶あいさつすると、観客かんきゃくも堀江ほりえのライブの世界せかい観かんに全力ぜんりょくで参加さんかするという重要じゅうような要素ようそ、“劇団げきだんほりえ”をしっかりと演えんじる。続つづく「光ひかりの海うみへ」では楽曲がっきょくのイメージに合あわせ、観客かんきゃく役やくの観客かんきゃくたちがペンライトで場内じょうないを青あお一色いっしょくに染そめた。

ライブは文化ぶんか祭さいのステージとして進行しんこうするが、並行へいこうしてストーリーが進すすむ幕間まくあい映像えいぞうでは、文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶがバンド結成けっせいを決意けついしてから文化ぶんか祭さい当日とうじつまでの様子ようすが描えがかれ、その随所ずいしょに不思議ふしぎなシーンが差さし込こまれる。映像えいぞうは必かならず放課後ほうかごの午後ごご4時じ3分ふんから始はじまり、バンドの分担ぶんたん決きめ、メンバー脱退だったいの危機きき、ギターの破損はそん、ステージ看板かんばんへの謎なぞの落書らくがきなど、文化ぶんか祭さい本番ほんばんまでにメンバーはさまざまな困難こんなんに直面ちょくめんしたが、ライブパフォーマンスに戻もどると映像えいぞうの中なかで起おこっていた問題もんだいは解決かいけつしている。またバンドメンバーの衣装いしょうが突然とつぜんスカートになっていたりなど謎なぞめいた演出えんしゅつも多おおく、観客かんきゃくはライブを楽たのしみつつ、同時どうじに展開てんかいされる謎なぞ解ときのような要素ようそも楽たのしんだ。

「ラブアテンション」「Wake Up」「チャイム」「虹にじが架かかるまでの話はなし」など、ライブは「文学ぶんがく少女しょうじょの歌集かしゅうII -月つきとカエルと文学ぶんがく少女しょうじょ-」収録しゅうろく曲きょくを中心ちゅうしんとしながらも、「キラリ☆宝物ほうもつ」「ALL MY LOVE」「心こころ晴はれて 夜よるも明あけて」などの懐なつかしいナンバーも多数たすう用意よういされた。ライブ定番ていばん曲きょく「YAHHO!!」では飛沫しぶき対策たいさくのためコールで一体いったいになれない中なか、劇団げきだんほりえは幕間まくあい映像えいぞうともリンクした堀江ほりえの声付こわつきペンライトで盛もり上あがる。そしてライブ終盤しゅうばん、幕間まくあい映像えいぞうでは「放課後ほうかごリピート」と銘打めいうたれたこのライブにちりばめられたさまざまな謎なぞが解とき明あかされていく。文学ぶんがく少女しょうじょ倶楽部くらぶが何なにかの困難こんなんに直面ちょくめんした際さい、必かならず現あらわれてメンバーに耳打みみうちし、よい方向ほうこうへと導みちびく存在そんざい。それはタイムリープの能力のうりょくを持もった転校生てんこうせい・堀江ほりえ由衣ゆいだった。堀江ほりえのライブではおなじみの青あおいクマ・クマスターが演えんじる熊田くまだ先生せんせいが開演かいえん前まえに行いっていたペンライトの振ふり方かた指導しどうもストーリーの一部いちぶ。クライマックスの「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」では熊田くまだ先生せんせいの事前じぜん指示しじに合あわせた劇団げきだんほりえの応援おうえんで最高さいこうの盛もり上あがりを見みせた。最後さいごは「文学ぶんがく少女しょうじょの歌集かしゅうII -月つきとカエルと文学ぶんがく少女しょうじょ-」から「スタートライン」が歌うたわれ、文化ぶんか祭さいのステージは終了しゅうりょう。その後ごの映像えいぞうでは前回ぜんかいのツアーとつながるストーリーの真相しんそうが明あかされた。

本編ほんぺん終了しゅうりょう後ごは堀江ほりえ自身じしんから物語ものがたりのタネ明たねあかしが行おこなわれ、分岐ぶんきを繰くり返かえしながら物語ものがたりが進すすんでいたことや、映像えいぞうとステージそれぞれに込こめられた演出えんしゅつのこだわりなどが語かたられた。堀江ほりえは再ふたたび文学ぶんがく少女しょうじょ帯たいを呼よび込こむと、2000年ねん発売はつばいの1stアルバム「水みずたまりに映うつるセカイ」収録しゅうろく曲きょく「I wish」をパフォーマンス。さらに踊おどりっ娘むすめ倶楽部くらぶの4人にんを呼よび込こみ、田村たむらゆかりとのユニット・やまとなでしこによる2001年ねんのナンバー「Merry Merrily」を披露ひろうした。堀江ほりえは「どうやったら楽たのしんでもらえるかを考かんがえた結果けっか、劇団げきだんほりえの皆みなさんにやっていただくことが増ふえた」と反省はんせいしつつも、無事ぶじ家かに帰かえり着つくまでが劇団げきだんほりえの仕事しごとだと伝つたえ、「今日きょうが楽たのしいと思おもってもらえていたとしたら、それはみんなが劇団げきだんほりえの仕事しごとをまっとうしたからです」と感謝かんしゃを述のべた。そして堀江ほりえはライブの締しめくくりとして恒例こうれいとなっている「Happy happy*rice shower」を歌うたい、笑顔えがおでステージをあとにした。

また本日ほんじつ5月がつ15日にちにはツアーのセットリストを組くみ合あわせた公式こうしきのプレイリストが公開こうかいされた。