最後さいごまでメンバーを思おもい続つづけた齋藤さいとう飛鳥あすか、乃木坂のぎざか46の未来みらいを後輩こうはいとファンに託たくし旅立たびだつ

乃木坂のぎざか46の1期生きせい・齋藤さいとう飛鳥あすかの卒業そつぎょうコンサートが5月17、18日にちに東京とうきょう・東京とうきょうドームで開催かいさいされた。

齋藤さいとうは2011年ねんに乃木坂のぎざか46の1期生きせいオーディションに合格ごうかくし、当時とうじのグループ内ない最年少さいねんしょうメンバーとして活動かつどうを開始かいし。初期しょきの頃ころは選抜せんばつの常連じょうれんメンバーではなかったが、2016年ねん発表はっぴょうのシングル「裸足はだしでSummer」で初はじめて表題ひょうだい曲きょくのセンターに。これをきっかけに人気にんきが加速かそくし、これまで計けい24作品さくひんで選抜せんばつ入いりするなど乃木坂のぎざか46を牽引けんいんするエースへと成長せいちょうするとともに、女優じょゆうやモデルなど幅広はばひろい分野ぶんやで活躍かつやくしてきた。グループでの活動かつどう自体じたいは昨年さくねん12月がつ末まつをもって終了しゅうりょうしていた彼女かのじょだが、今回こんかいのコンサートをもって正式せいしきに卒業そつぎょう。2日間にちかん合あわせたチケットの応募おうぼ数すうは約やく69万まん、動員どういん数すうは約やく10万まん人にんにおよび、大勢おおぜいのファンが“アイドル齋藤さいとう飛鳥あすか”のラストステージを目めに焼やき付つけた。この記事きじでは昨日きのう18日にち公演こうえんの模様もようをレポートする。

今回こんかいの場内じょうないアナウンスを担当たんとうしたのは、ファンによく知しられている乃木坂のぎざか46の菊池きくちマネージャー。彼かれの音頭おんどにより、メンバーが円陣えんじんを組くむ際さいに口くちにしている「努力どりょく、感謝かんしゃ、笑顔えがお、うちらは乃木坂のぎざか上のぼり坂ざか46！」という掛かけ声ごえが客席きゃくせきで発生はっせいし、開演かいえん前まえから会場かいじょうに熱あつい一体いったい感かんが生うまれた。いよいよ開演かいえん時刻じこくになると、齋藤さいとうの今日きょうまでの歩あゆみを振ふり返かえるオープニングムービーとともに「OVERTURE」が響ひびき渡わたり、彼女かのじょのペンライトカラーである白しろと水色みずいろの光ひかりで客席きゃくせきが鮮あざやかに染そまる。そして巨大きょだいな白しろい羽根はねを模もしたステージセットの中央ちゅうおうに、真紅しんくの衣装いしょうに身みを包つつんだ齋藤さいとうが1人ひとりで登場とうじょう。大おおきな拍手はくしゅに包つつまれながら花道かどうをゆっくりと歩あるき出だした彼女かのじょは、センターステージに設置せっちされたドラムセットのもとへと移動いどうし、スティックを手てに持もって特技とくぎであるドラム演奏えんそうを披露ひろうし始はじめた。そのパワフルなビートに合あわせてクラップが沸わき起おこる中なか、ドラムセットごとスライドするように花道かどうを後うしろ向むきに移動いどうし、齋藤さいとうはメインステージへ戻もどっていく。そこにほかのメンバーも合流ごうりゅうし、火花ひばなが勢いきおいよく上あがったのを合図あいずに、彼女かのじょがセンターを務つとめる21stシングル曲きょく「ジコチューで行いこう！」のパフォーマンスがスタートした。齋藤さいとうは引ひき続つづきドラムを叩はたき、メンバーの後うしろで歌唱かしょう。そこにバックバンドがストリングスを含ふくむほかの楽器がっきの音色ねいろも加くわえ、さらに観客かんきゃくの息いきの合あったコールが重かさなった。

これを皮切かわきりに、乃木坂のぎざか46はバンドが生うみ出だす迫力はくりょくのサウンドを味方みかたにヒット曲きょくを次々つぎつぎに繰くり出だしていく。ステージ上じょうに火花ひばなが噴ふき上あがる中なか、齋藤さいとうはドラムセットから立たち上あがってメンバーと一緒いっしょに踊おどり、山下やました美月みづきとダブルセンターを務つとめた「インフルエンサー」では華麗かれいなソロダンスを披露ひろう。「シンクロニシティ」では単独たんどくでセンターポジションに立たち、会場かいじょうにより一層いっそうの高揚こうよう感かんをもらたした。このほか、コンサート序盤じょばんのセットリストにはライブの鉄板てっぱん曲きょくである「ハウス！」「ダンケシェーン」も。齋藤さいとうを筆頭ひっとうに数すう人にんが鳥とりをモチーフにしたゴンドラに乗のり、ステージを縦横無尽じゅうおうむじんに動うごき回まわるほかのメンバーとともに東京とうきょうドーム全体ぜんたいに笑顔えがおを届とどけていく。曲きょくの最後さいごには山下やましたの「やっぱ、あしゅりんだなー！」という声こえに続つづいて、観客かんきゃくが一斉いっせいに「だなー！」と叫さけんだ。

怒涛どとうの勢いきおいで展開てんかいされた序盤じょばんのブロックが終おわると、齋藤さいとうは客席きゃくせきを見渡みわたしながら「今日きょうは特とくに熱気ねっきがすごいですね」とコメント。後輩こうはいメンバーが言葉ことばにする自身じしんへの思おもいを優やさしい表情ひょうじょうで受うけ止とめた。このコンサートのセットリストは齋藤さいとう自みずからセレクトし、スタッフと協議きょうぎしたうえで最終さいしゅう決定けっていしたとのことで、パフォーマンスの合間あいまに彼女かのじょが選曲せんきょくに込こめた思おもいを解説かいせつする幕間まくあい映像えいぞうが上映じょうえいされる。齋藤さいとうは映像えいぞうを通つうじて「みんなと絡からみたい、目めが合あいたいという気持きもちがあるし、みんなが誰だれ1人にん漏もれることなく、かわいくきれいにモニタに映うつってほしい」と語かたると、後輩こうはいメンバーに交まざっての特別とくべつな編成へんせいで3～5期生きせいの“期き別べつ”の楽曲がっきょくを披露ひろう。まずは5期生きせいと「絶望ぜつぼうの一いち秒びょう前まえ」を歌うたい、4期生きせいの楽曲がっきょく「I see…」では賀が喜き遥香はるかが「今度こんどは私わたしたちが立派りっぱないい先輩せんぱいになって、大好だいすきな飛鳥あすかさんから受うけ継ついだものを未来みらいの乃木坂のぎざかにつなげていけるようにみんなでがんばります。だからずっと見守みまもっていてください。飛鳥あすかさん、大だい大だい大だい大好だいすきです！」と目めに涙なみだを浮うかべながら愛あいを伝つたえるひと幕まくも。3期生きせい曲きょく「トキトキメキメキ」の途中とちゅうには、岩本いわもと蓮れん加かが「これからの乃木坂のぎざか46の未来みらいは私わたしたちに任まかせてください」と頼たのもしい言葉ことばを口くちにし、「飛鳥あすかさんにトキトキメキメキ！」と3期生きせい全員ぜんいんで笑顔えがおを弾ひけさせた。

齋藤さいとうが「アンダーってすげーぞっていうのを伝つたえられたらなって」と語かたる映像えいぞうを経へて始はじまった次つぎのブロックは、現在げんざいのアンダーメンバーを携たずさえてのスペシャルなステージに。高たかくせり上あがったセンターステージの上うえで、齋藤さいとうが初はじめてセンターに抜擢ばってきされたアンダー曲きょく「扇風機せんぷうき」が披露ひろうされ、アンダーメンバーにもしっかり光ひかりを当あてるグループ愛あいと後輩こうはい思おもいな一いち面めんが垣間見かいまみえた。映像えいぞう内ないの「本当ほんとうはこのあたりで落おち着ついていきたいところだったんですけど……」という齋藤さいとうの言葉ことばのあとには、彼女かのじょの冷静れいせいなキャラクターとのギャップが感かんじられるキュートなユニット曲きょくが続つづく。齋藤さいとう、梅澤うめざわ、山下やましたがメインキャストを務つとめた映画えいが「映像えいぞう研けんには手てを出だすな！」の主題歌しゅだいか「ファンタスティック3色しょくパン」の曲きょく中ちゅうには、“3色しょくパンルーレット”と題だいしたコーナーが突如とつじょスタート。梅澤うめざわと山下やましたにはめられる格好かっこうで、齋藤さいとうが「あしゅしゅ あしゅしゅ あっしゅしゅっしゅ～」という“胸むねキュン”ゼリフを放はなつと、客席きゃくせきから大おおきな歓声かんせいが上あがった。

さらに齋藤さいとうは岩本いわもと、筒井つついあやめという3期きと4期きの最年少さいねんしょうメンバーと「なぞの落書らくがき」を、遠藤えんどうさくらと「他たの星ほしから」を歌唱かしょう。「他たの星ほしから」のラストに姉妹しまいのように抱だき合あう2人ふたりの姿すがたに、観客かんきゃくは目めを奪うばわれた。「制服せいふくを脱ぬいでサヨナラを…」では中村なかむら麗乃れいのが思おもわず感極かんきわまった表情ひょうじょうを見みせたかと思おもえば、齋藤さいとうに愛あいを伝つたえた伊藤いとう理さとし々杏あんずがステージ上じょうで仲間なかまはずれにされて“ツンデレ”の対応たいおうを受うけるというコミカルな場面ばめんも展開てんかいされる。「ロマンティックいか焼やき」「ガールズルール」では齋藤さいとうが「真夏まなつの全国ぜんこくツアー2022」のアンコールで登場とうじょうしたキャラクター・トリンギョの被かぶり物ものを着用ちゃくようし、トリンギョ型がたの気球ききゅうに乗のって場内じょうないを旋回せんかい。ファン1人にんひとりと目めを合あわせるように、2階かいスタンド席せき後方こうほうまで会場かいじょうの隅々すみずみに手てを振ふった。

ここからライブはいよいよ後半こうはん戦せんへ。齋藤さいとうの熱望ねつぼうを受うけて小室こむろ哲哉てつやによる楽曲がっきょく提供ていきょうが実現じつげんし、彼女かのじょがセンターも務つとめた「Route 246」、疾走しっそう感かんあふれるサウンドと切せつないムードが印象いんしょう的てきな「ありがちな恋愛れんあい」と続つづき、気迫きはくのこもったパフォーマンスが繰くり広ひろげられるのに伴ともない、場内じょうないのボルテージも右肩みぎかた上あがりに高たかまっていく。華はなやかな赤あかい衣装いしょうを身みにまとった齋藤さいとうは、続つづいてアコースティックの生なま演奏えんそうに合あわせて「地球ちきゅうが丸まるいなら」を1人ひとりでしっとりと歌うたい上あげた。

その後ご、齋藤さいとうは「まだまだ乃木坂のぎざかには伸のび盛ざかりのメンバーがたくさんいます」と話はなし始はじめ、自分じぶんが去さったあともグループを応援おうえんするようにファンに呼よびかけたほか、後うしろに並ならんだ後輩こうはいメンバーのほうを振ふり向むき、目めに涙なみだを浮うかべながら「乃木坂のぎざかをよろしくね」とひと言こと。彼女かのじょの卒業そつぎょうにより在籍ざいせきメンバーは3～5期生きせいのみとなるが、乃木坂のぎざか46の未来みらいをしっかりと次世代じせだいに託たくした。そんなエモーショナルな空気くうきの中なか、次つぎに披露ひろうされたのは今年ことし3月がつ発表はっぴょうの最新さいしんシングルの表題ひょうだい曲きょく「人ひとは夢ゆめを二に度ど見みる」。昨年さくねんいっぱいでグループでの活動かつどうを終おえた齋藤さいとうはこのシングルに参加さんかしていないため、楽曲がっきょくのタイトルがコールされると、その予想よそう外がいの選曲せんきょくに客席きゃくせきからどよめきが起おこる。メンバー全員ぜんいんが齋藤さいとうと同おなじ赤あかの衣装いしょうに着替きがえた乃木坂のぎざか46は、「人ひとは夢ゆめを二に度ど見みる」でダブルセンターを務つとめる久保くぼ史ふみ緒いとぐち里さと、山下やましたに齋藤さいとうを加くわえたトリプルセンター編成へんせいでパフォーマンスを展開てんかいした。観客かんきゃくはこの最初さいしょで最後さいごの光景こうけいを一瞬いっしゅんたりとも見逃みのがさないよう、しっかりと見届みとどける。別わかれを描えがいたナンバー「帰かえり道みちは遠回とおまわりしたくなる」「サヨナラの意味いみ」では、齋藤さいとうとの思おもい出での写真しゃしんをバックに踊おどるメンバーの姿すがたが観みる者ものの涙なみだを誘さそった。

続つづくラストスパートで畳たたみかけられたのは、齋藤さいとうのセンター曲きょくの数々かずかず。「裸足はだしでSummer」ではファンが歌うたに合あわせて一斉いっせいに掲かかげる無数むすうのタオル、アリーナに降ふり注そそぐきらびやかな紙吹雪かみふぶきが客席きゃくせきを彩いろどる。「Sing Out!」では観客かんきゃくがひとつになってクラップを鳴ならし、センターステージに立たつ齋藤さいとうに向むけてシンガロングを繰くり広ひろげた。“乃木坂のぎざか公式こうしきお兄にいちゃん”であるバナナマンが「卒業そつぎょうおめでとう！」とはなむけの言葉ことばを贈おくるサプライズ映像えいぞうを挟はさみ、昨年さくねん12月がつに発表はっぴょうされた齋藤さいとう最後さいごのセンター曲きょく「ここにはないもの」も本編ほんぺん最後さいごに披露ひろうされた。

齋藤さいとうがメンバーに卒業そつぎょうを伝つたえる瞬間しゅんかん、結成けっせい間あいだもない頃ころの映像えいぞうなど、ファンの胸むねを打うつシーンがスクリーンに上映じょうえいされたのち、ライブはアンコールへ突入とつにゅう。絢爛けんらんとした白しろいドレス姿すがたの齋藤さいとうが1人ひとりで観客かんきゃくの前まえに姿すがたを現あらわし、自身じしんの思おもいを述のべていく。彼女かのじょは「私わたしはちょっと回まわりくどい生いき方かたをしてきたなと、過去かこを振ふり返かえると思おもいます。キャラクターとか迷走めいそうしたし、メンバーやスタッフさんに頼たよったり甘あまえたりするやり方かたがわからず。なのに今いま、こうやって穏おだやかに、楽たのしく生いきれているのは乃木坂のぎざかのみんなや、そこに関かかわる皆みなさんが周まわりの人ひとを大事だいじにしているからだと思おもいます」と切きり出だすと、「恩返おんがえしっていう言葉ことばがあると思おもうんですけど、私わたしはもっと好すきな言葉ことばがありまして。“恩おん送おくり”っていう言葉ことばで、その言葉ことばを知しってからメンバーやスタッフさんに対たいして、気持きもちが整理せいりができたような気きがしていて。恩おんを返かえすだけではなくて、どんどん送おくっていく。そうやって連鎖れんさしていくってすごい素敵すてきなことだと思おもうし、私わたしたちが歌うたで歌うたっていることだなって。その言葉ことばを今いまはすごく大切たいせつにして生いきています」と続つづけた。

最初さいしょは落おち着ついて話はなしていた齋藤さいとうだったが、胸むねの内うちを表ひょうに出だしていくうちに次第しだいにその目めに涙なみだが光ひかる。「私わたしはあまり人じんと深ふかく関かかわれなかったり、内緒ないしょですけど、学校がっこうもあまり行いってなかったので、乃木坂のぎざかで一緒いっしょに過すごした1期生きせいのみんなは同期どうきとして、すごく心しんが通とおったなと思おもえた瞬間しゅんかんがあって。今いまは乃木坂のぎざかを守まもってくれている後輩こうはいの子こたちがすごく大切たいせつです」と乃木坂のぎざか46への愛あいをあふれさせた彼女かのじょは、「絶対ぜったいにこれからの乃木坂のぎざか46のことを守まもって、見守みまもってあげてほしいなと思おもいます」と改あらためてファンに向むけて挨拶あいさつ。そして「誰だれよりも支ささえてくれたお母かあさんのことも思おもい浮うかべながら歌うたおうと思おもいます」という言葉ことばをきっかけに、ソロ曲きょく「硬かたい殻からのように抱だきしめたい」を透すき通とおるような歌声うたごえで届とどけた。

会場かいじょうがセンチメンタルなムードで包つつまれるも、齋藤さいとうの「全部ぜんぶの感情かんじょうをここで出だし切きってください！」という言葉ことばとともに客席きゃくせきのテンションは再ふたたび上昇じょうしょう。ほかのメンバーもステージに合流ごうりゅうし、「僕ぼくだけの光ひかり」「ロマンスのスタート」「おいでシャンプー」の3曲きょくが明あかるく響ひびき渡わたった。ラストナンバーの披露ひろう前まえには、後輩こうはいメンバーを代表だいひょうして遠藤えんどうと与田よだ祐希ゆきが涙なみだながらにメッセージを伝つたえていく。遠藤えんどうは「飛鳥あすかさんはいろんなことを教おしえてくれて、背中せなかを見みせてくださって、本当ほんとうにたくさんのものをもらったのに、全部ぜんぶ返かえしたいという思おもいでいっぱいなのに、全然ぜんぜん今日きょうの日ひに間まに合あわなかったです」と吐露とろしつつ、「いつか自分じぶんを認みとめてあげられるようになったらまた会あいに行いきます」と顔かおを上あげ、齋藤さいとうとしっかり目線めせんを合あわせる。与田よだはこみ上あげてくる思おもいを抑おさえきれず「だめかもしれない……」と弱音よわねを漏もらすも、「飛鳥あすかさん、いつも助たすけてもらってばかりで、本当ほんとうにごめんなさい。でも、私わたしは飛鳥あすかさんのことが本当ほんとうに大好だいすきで、尊敬そんけいしています。これからも大好だいすきです」としっかりと言葉ことばを紡つむぎ、キャプテンの梅澤うめざわも「11年ねんと8カ月かげつ、本当ほんとうにお疲つかれ様さまでした。少すこし休やすんでください」と語かたりかけた。

温あたたかな眼差まなざしで、真剣しんけんに3人にんの話はなしに耳みみを傾かたむけ、それぞれとハグを交かわした齋藤さいとう、その周まわりを囲かこみながら頬ほおを涙なみだで濡ぬらすメンバーたち。そんな彼女かのじょたちが齋藤さいとうのアイドル人生じんせいで最後さいごの曲きょくとして歌うたったのは、この日ひ2回かい目めの披露ひろうとなる「ジコチューで行いこう！」だ。後輩こうはいと肩かたを寄よせ合あい、最後さいごの最後さいごまでメンバーを思おもいやる心しんを見みせた齋藤さいとうはラストにステージに1人ひとり残のこり、「最後さいごにこんな景色けしきを見みられて、人生じんせい大だい満足まんぞくです」と晴はれやかな表情ひょうじょうを浮うかべる。「明日あしたから恋こいとかするかもしれませんね。この中なかの誰だれかの嫁よめになるかもしれませんね」と笑わらうと、「じゃあ、さよなら！」と明あかるく別わかれを告つげ、天使てんしの翼つばさをモチーフにした台だいに乗のってステージをあとに。会場かいじょうのファンが掲かかげる「いってらっしゃい」と書かかれた紙かみを見みつめながら、笑顔えがおで乃木坂のぎざか46から旅立たびだった。

終演しゅうえん後ごにはこの日ひのセットリストをもとにしたプレイリストのQRコード、そして齋藤さいとうからのメッセージが書かかれた1枚まいの紙かみが配くばられ、帰路きろにつくファンに温あたたかな余韻よいんを残のこした。なお、本ほん公演こうえんの模様もようを生なま配信はいしんした各かくプラットフォームでは、5月20、21日にちにリピート配信はいしんが行おこなわれる。