初代会長のガーディナー・ハバードはこんな言葉を遺している。「ナショナル ジオグラフィック協会の会員は地理学の専門家だけではない。他者の優れた研究を奨励しその成果を広く普及させる情熱的な人たちも重要な会員であり、私もそのうちの一人だ。この活動をとおして、我々が生きるこの世界について、多くの人がさらに見識を深めることができるだろう 。」
発足からおよそ130年間、世界最高峰のエベレスト山頂から深海、望遠鏡を通して望む遥か宇宙の彼方まで、ナショナル ジオグラフィック協会は森羅万象を人々に伝えてきた。雑誌、書籍、テレビ、教育関連商品、ウェブサイトなどあらゆるメディアをとおして。
ナショナル ジオグラフィック協会は、「地理学の知識の向上と普及」を目的に、1888年米国ワシントンD.C.に設立されました。
創立者となったのは、初代会長を努めたガーディナー・グリーン・ハバードなど33名の有識者。そして、第2代会長は、電話を発明した科学者グラハム・ベル。彼らは発明、調査、変革に焦点が当たるその後の時代を先取りしていたと言えるでしょう。
ナショナル ジオグラフィック協会は長い歴史を経て、世界最大の非営利団体となりました。
同協会は、常に新たな挑戦をしてきました。
協会の会報誌として発行された「ナショナル ジオグラフィック」誌は、世界180ヶ国/850万の人々に購読される雑誌へと成長。
その後、メディアの多様化に伴って、映像制作部門、ビデオやDVD等の映像パッケージ部門が創設され、1997年9月、ナショナル ジオグラフィックがヨーロッパとオーストラリアで開局されました。
また、これまでに12,000以上の探検及び調査を支援しています。
日本でも有名な「植村直己、北極点単独踏破」をふくむ、「インカの空中都市"マチュピチュ"の発見」、「タイタニック号の発見」、「人類最古の足跡発見」、「アポロ11号の月面着陸」、「マヤ・インカ古代遺跡の発掘調査」、そのほか多数の野生動物の生息調査や保護活動など、数々の成果を上げてきました。たった今、この瞬間にもナショナル ジオグラフィックが支援するチームが世界各地で調査活動を行っているのです。