単発たんぱつアルバイトの仲介ちゅうかいアプリを手掛てがけるタイミー(東京とうきょうみなと)が7がつ26にち東証とうしょうグロース市場いちばへの上場じょうじょうたした。公開こうかいあたい総額そうがくは1379おくえんで、初値はつね公開こうかい価格かかくの1450えん上回うわまわる1850えん終値おわりねは1650えんとなった。メルカリやリクルートなども続々ぞくぞくとスポットワーク市場いちば参入さんにゅうするなかで、タイミーはどのように事業じぎょうひろげていくのか。同日どうじつ都内とないひらかれた記者きしゃ発表はっぴょうかいで、小川おがわみね社長しゃちょう今後こんご成長せいちょう戦略せんりゃくかたった。

 タイミーは2017ねんに、当時とうじ大学生だいがくせいだった小川おがわ社長しゃちょう創業そうぎょうした。単発たんぱつはたらきたいひと求人きゅうじん企業きぎょう仲介ちゅうかいするサービスで、あらかじめ自身じしん情報じょうほう登録とうろくした求職きゅうしょくしゃ求人きゅうじん応募おうぼすると、サービスないでマッチングが成立せいりつするというもの。2024ねん4がつまつ時点じてん登録とうろくしゃすうやく770まんにん導入どうにゅう事業じぎょうしゃやく25まん4000拠点きょてんかぞえており、目標もくひょうとする成長せいちょう度合どあいに到達とうたつできたとして、このほど上場じょうじょういたったという。

 事業じぎょう拡大かくだい背景はいけいとして小川おがわ社長しゃちょうげたのは、「自由じゆうはたらきたい」という世代せだいわないニーズのたかまりだ。登録とうろくしゃすう内訳うちわけ(2023ねん12がつまつ時点じてん)をると、学生がくせいが31.8%をめている一方いっぽうで、会社かいしゃいん割合わりあいも29.7%にたっしており、副業ふくぎょう解禁かいきんやリモート勤務きんむひろがりによる、はたらかた変化へんかかぜになっているとの認識にんしきしめした。最近さいきんではシニアそう登録とうろくしゃ増加ぞうかしているとして、「はたらくインフラをつくることにつながっている」と手応てごたえをかたる。

 競合きょうごう参入さんにゅうえていくなかで、価格かかく競争きょうそうはじまるのではないかとの指摘してきけると、「30%の手数料てすうりょう維持いじしながらこれまでも成長せいちょうしていくことができた。ひとあつまる、いいじんる、導入どうにゅう事業じぎょうしゃへのサポート体制たいせいがあるというてんで、見合みあ価値かち提供ていきょうしてきたととらえている。げていくことはかんがえておらず、よりサービスのクオリティをたかめていきたい」と説明せつめいした。

 また、3月にスポットワーク市場いちば参入さんにゅうし、登録とうろくしゃすうがすでに500まんにん突破とっぱした「メルカリ ハロ」についてわれると、「なるべくメルカリという言葉ことばさないようにしていたのですが……」と苦笑くしょうしつつ、「子会社こがいしゃとして(市場いちばに)はいってきており、あきらかに思想しそうちがう」とコメント。「業界ぎょうかい規模きぼふくらむのはよろこばしいこと」と前向まえむきな姿勢しせいせつつ、「自分じぶんたちは創業そうぎょうからの事業じぎょうとしてやっている。簡単かんたんけるわけにはいかない」と意気込いきごみをせた。

 今後こんご強化きょうかしたいみについては、勤務きんむデータをもとにワーカーを評価ひょうかし、報酬ほうしゅう待遇たいぐう向上こうじょうにつなげていく仕組しくづくりのほか、スキル・資格しかく取得しゅとく機会きかい提供ていきょうといった、正規せいき雇用こようへの接続せつぞくにつなげるこころみなどをげる。

 また、スポットワークとしての特性とくせいじょう長期ちょうきのアルバイトよりも友人ゆうじん関係かんけいといったよこのつながりをつくることがむずかしいてんまえ、コミュニティー機能きのう実装じっそう検討けんとうしていきたいとした。さらに、少子化しょうしか深刻しんこくする韓国かんこく状況じょうきょうなどにも言及げんきゅうしつつ、将来しょうらいてきには海外かいがい進出しんしゅつしたいとの意欲いよくせた。