グッドマンが渋るなら可能性も浮上!? 井上尚弥との対戦が考えられる英国の“刺客”「彼は怪物。でも、俺はKOされない」

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当代とうだい屈指くっし実力じつりょく発揮はっきつづける井上いのうえ。その対戦たいせん相手あいてとなりるのは一体いったいだれなのか。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 てきなしのつよさをほこ怪物かいぶつ対峙たいじするのは一体いったいだれになるのか。ボクシング世界せかいスーパーバンタムきゅう4団体だんたい統一とういつ王者おうじゃ井上いのうえ尚弥なおや大橋おおはし)の次期じき防衛ぼうえいせん行方ゆくえ不透明ふとうめい状態じょうたいにある。

 V2をけたいちせんはスムーズにまるとられていた。

画像がぞう鮮烈せんれつKOで防衛ぼうえい成功せいこう!”悪童あくどう”ネリをくだいた井上いのうえ尚弥なおや圧巻あっかんファイトを厳選げんせん写真しゃしんでプレーバック

 井上いのうえ今月こんげつ6にち東京とうきょうドームでおこなわれたルイス・ネリ(メキシコ)せん直後ちょくごに、つぎせん相手あいてとしてIBF、WBOのスーパーバンタムきゅう1君臨くんりんするサム・グッドマン(豪州ごうしゅう)を指名しめい。リングじょうで「つぎせんは9がつごろ、となりにいるグッドマン選手せんしゅ防衛ぼうえいせんをしたい」と宣言せんげん。これにグッドマンがわも「いま日付ひづけ調整ちょうせいをしている段階だんかいだ」とかしていた。

 水面すいめんつづけられていた交渉こうしょうはすんなりと締結ていけつするとおもわれた。がしかし、りょう陣営じんえいはないは停滞ていたい。すでに7がつ国内こくないでの試合しあいめていたグッドマンがわが、井上いのうえがわもとめる9月開催かいさい調整ちょうせいめんふくめて難色なんしょくしめしているという。

 挑戦ちょうせんしゃおもわぬ“しぶり”。これによって井上いのうえつぎせん不透明ふとうめい状況じょうきょうつづいているのだ。

 無論むろん、グッドマンにわる候補者こうほしゃとの交渉こうしょうすすむ。さき東京とうきょうドーム興行こうぎょうにも参戦さんせんし、大橋おおはしジムとの関係かんけいふかめるもとIBF世界せかい同級どうきゅう王者おうじゃのテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)は「おれ賃金ちんぎん泥棒どろぼうとはちがって、おびえながらたたか姿すがたせるつもりはない」と宣言せんげん井上いのうえせん可能かのうせい示唆しさしている。

 ただ、ドヘニーも37さい。キャリアの最盛さいせいえている。ゆえにモンスターにとって「役不足やくぶそく」というこえちいさくない。そうしたなかで、井上いのうえ刺客しかくになりるのが、IBFの同級どうきゅうランキングで6にランクされているリアム・デービス(英国えいこく)だ。

 すでに軽量けいりょうきゅうで“最強さいきょう”の地位ちい確立かくりつする井上いのうえ打倒だとうつよ意識いしきしてはいる。今年ことし3がつにエリック・ロブレス・アヤラ(メキシコ)とのIBOスーパーバンタムきゅうタイトルマッチをせいし、プロキャリア16せん無敗むはい(8KO)とした28さいは、当時とうじに「つぎ目標もくひょう間違まちがいなくイノウエだ」と吐露とろ。そして、つよ覚悟かくごくちにした。

おおくのひとおれを『馬鹿ばかだ』とうだろう。でも、そいつらはボクシング理解りかいしていない。イノウエが強敵きょうてきえるのは理解りかいできる。実際じっさいのところかれ怪物かいぶつだ。でも、おれはKOされたことがないし、自分じぶんしんじている。

 せっかくたたかえる可能かのうせいがあるなら、やってみればいいじゃないか。そうしないと、『やれたかもしれない』と後悔こうかいをする。おれはそんなことをのぞんではいない。おれ結果けっかがどうであれ、最高さいこう相手あいてたたかったんだとむねりたい」

 依然いぜんとして交渉こうしょうさい優先ゆうせんは、IBFとWBOの2団体だんたいで1にいるグッドマンだろう。ただ、母国ぼこく開催かいさいのぞんでいるという25さい若武者わかむしゃとのはないが長引ながびくようであれば、「おれからイノウエをあおったりはしない。でも、チャンスがしい」と意気込いきごむデービスとこぶしわすのも興味深きょうみぶかくはある。

[ぶん/構成こうせい:ココカラネクスト編集へんしゅう]