人は、自身が体験したことのないものについて、なかなか理解することが出来ない。
人の気持ちもまたしかりで、
「あなたになにが分かるの!」
…と問われたところで、思いやることは出来ても理解することは難しい。
相手の立場に立つことは出来ても、その人物の感情まではトレース出来ないからだ。
世の中は、自身が体験したことのないもので満ち溢れている。
故に私は退屈しないわけだが、困ったこともある。
「体験したことがない」ため思い悩んでいること。
私は凡そ、一目惚れをした経験がないのだ。
過去の恋愛を遡ってみても、容姿からその相手を好きになったことはないのである。
そのため、どういった感じなのかが分からない。
もちろん、好みのタイプというものは存在するし、自身は背の低い女性が好きだと公言している。
しかしそれは好感が上がる要素の一つであって、どんなに好みの容姿と合致しようとそこで好きにはならない。
関わってみた時に相性の良さを感じなければ、すぐに距離を置いてしまう。
ある日私は、ネットで知り合った男の娘(その子は内面も女性の子であったが)にその話をした。
するとその子は共感してくれた後、私にこう言った。
「せーちゃん(私のことである)って女性っぽいところあるからさ、そういうとこも女性寄りなんじゃない?」
話によると、女性は段々と相手を好きになる人が多いのだという。
相手のことを気にし始め、相手のことを考える時間が増え、徐々に想いが募っていくのだとか…
※男の娘談。
言われてみると、確かにそうかもしれない。
私も徐々に相手のことを考えはじめ、自身に「あの人のことが好きなのかな?」と問うことがあるものだ。
それに以前、男性脳女性脳テストをやった時のこと。
テストは三択の選択形式のもので、やたらと設問が多かった記憶がある。
それによると…
総合的にはどちらにも寄っていない、逆に言えばその場面場面でどちらかに寄っている思考なのだそうだ。
テストのことを思い出しながら、男の娘と会話を続けていた。
とはいえ、後半はほとんど過去の恋愛話を聞かれたり、自身のことをどう思っているか(にやにやしながら)繰り返し尋ねられたりだったが。
恋愛経験が浅いため、こういう話でよくからかわれるのが難点だ。
結局のところ一目惚れをしたときの気持ちへの理解には至らなかった。
自身が一目惚れの経験がない、その理由についての解釈が一つ得られただけに終わったのである。
世の中には自分では体験の出来ないものが多く、全く興味をそそられて困る。
尤も、一目惚れはしようと思ってするわけではないのだろうが。
……
……ん?
とすると、キャラに一目惚れしたという人はどうなるのだろう?
二次元はまた別?
すると私が彩ちゃんのことを好きになったのは一目惚れだったのか!?
※バンドリ!ガールズバンドパーティ!に出てくるキャラ。cv.前島亜美さん。
いやいや、あれは容姿だけで好きになったわけではないぞ!
だがゲームをプレイしていてすぐ「あ、好き」となったし……いや、声も聞いてからだから違うような……いやいや、人相と体躯と声で性格が分かるような…
いや、まず一目惚れの定義はどこからなんだ!一目見てビビビっと来た(古代語)タイミングなのか一言二言相手の言動を聞いてからも含まれるのか逆に遠目で見て好きになった場合も含まれるのか…!!
\(^o^)/ワカンネ
…こほん。
とりあえず私はこれまで通り、少しずつ好きになっていくのだろう。
一目惚れは、まあ来世での楽しみにするとして。
最後に一つ。
彩ちゃんは素敵だ、以上。
なんじゃこの着地点は( ´∀`)フォッフォッ
ともあれ。
むっちゃ変化球じゃったが、ここまで世迷言に付き合ってくれてありがとうの( ˘ω˘ )マジニ
鬼崎がお送りしたぞ、さらばじゃ!( ´∀`)ノシ
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