NEWS・小山慶一郎の“アナウンサー化”が加速している。2日に放送された『上には上がいるもんだ』(日本テレビ系)にゲスト出演した小山は、『news every.』(同)でアナウンサーを務める日常についてのエピソードを披露。「日テレの社員食堂でランチを一人食べている」「ニュースを読み上げる際の尺の徹底ぶりがすごい」「日テレの名刺を持っている」というものから、NEWSの手越祐也からは「発声を鍛えるための変な笛を持ち歩いていて、いつも楽屋でうるさい」というクレームまで飛び出す始末。小山がここまでアナウンサーの仕事にのめり込んだのは一体なぜだろうか。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライター・佐藤結衣氏に話を聞いた。
「小山さんはアナウンサーに就く前から、自身のラジオレギュラー番組『KちゃんNEWS』(文化放送)でパーソナリティーを務めています。番組では小山さんがメインではなく、NEWSのメンバーなどをゲストに招き、ゲストの話を引き出してきました。ここまで彼がアナウンサーにのめり込んだのは、もちろん自分でも手応えを感じたからかと。アイドルには求められる王道の姿があり、個性を出そうとも求められる姿と自身の個性に乖離がでてくることがある。自分がどうあるべきかというのはひとつ壁だったと思いますが、根っからの真面目さと誠実さはアナウンサーという職種と相性がよかったのでしょう」
すっかり真面目なアナウンサーキャラが定着した小山だが、それ以外にはどのような一面を持ち合わせているのか。
「実はメンバーいちの“ビビり”というギャップがある。まとめるだけで終わる優等生というよりは、おばけ屋敷でいちばん騒ぐ学級委員のイメージ。他者がツッコミを入れられる適度な隙があり、完璧でないところに人間味があって好感が持てるんです。以前、別の番組でマツコ・デラックスさんに『アイドルとしてキャーキャーされるのを求めるのはもうやめなさい』と言われていたことも。着実にキャリアを積んでいるにもかかわらず、アイドルとしてはいつまでも伸び悩んでいるという自虐的な感じがあるのも親しまれる要因かもしれません。天狗になることなく、NEWSでも謙虚な姿勢でリーダーとしてメンバーをまとめています。また、ファンの間では小山さんの涙もろさは有名ですが、それも真面目が故に真正面から問題に向き合うからこそのもの。ジャニーズのなかでもとても珍しいキャラクターです」
佐藤氏は、小山のいわゆる“ジャニーズすぎない”感覚が、今後さらにファン層を広げていくのではと語る。
「番組内では、コンサートのMCで『愛してる』と言えなくなってきたとも語っていました。アナウンサー職が板についてきたということもありますが、ジャニーズのなかでもっとも一般男性の感覚に近いのが小山さんなのかもしれません。一般社会と芸能界の中立的な感覚ーーそれが、会社員でTVに出ているアナウンサーという職業とマッチした理由でもあるかもしれません。『news every.』を見ている学生・主婦層はもちろんのこと、働く男性の方々にも好感や共感を持たれる存在なのではないでしょうか」