IZ*ONE年長ねんちょうメンバー=クォン・ウンビ、宮脇みやわきさきりょう、カン・へウォン それぞれが体現たいげんする個性こせい

 9月25にち日本にっぽん3rdシングル『Vampire』のリリースをひかえ、MVを公開こうかいしたばかりのIZ*ONE。今回こんかいは12にんのメンバー個人こじんとく年長ねんちょうの3にんであるクォン・ウンビ、宮脇みやわきさきりょう、カン・へウォンに焦点しょうてんててみたい。

IZ*ONE (아이즈원) - 'Vampire' MV
IZ*ONE『Vampire』

 IZ*ONEのリーダー、クォン・ウンビは1995ねんまれの最年長さいねんちょう中学生ちゅうがくせいときにアイドルをこころざし、両親りょうしん説得せっとくしてダンススクールにかようようになった。その数々かずかず人気にんきアイドルを輩出はいしゅつしたソウル公演こうえん芸術げいじゅつ高校こうこう入学にゅうがくした。このとき両親りょうしんから反対はんたいされたが、親戚しんせき味方みかたにつけてせたという。当時とうじSecretやGirl’s Dayのバックダンサーとしてステージにった経験けいけんもある。2014ねんにYe-Aという8人組にんぐみ女性じょせいアイドルグループとしていちデビューしているが2015ねん退社たいしゃ(Ye-Aは2016ねん解散かいさん)、同年どうねん現在げんざい所属しょぞく事務所じむしょであるWoolimエンターテインメントに移籍いせきした。練習れんしゅうせい時代じだいおな事務所じむしょ先輩せんぱいであるINFINITE・ドンウのソロステージや、Lovelyz・ケイが出演しゅつえんしたボーカル対決たいけつ番組ばんぐみ『ガールスピリット』(JTBC)でバックダンサーをつとめたこともある。『PRODUCE 48』では7えらばれ、IZ*ONEとしてデビューした。

 IZ*ONEではおもにダンスを担当たんとう元々もともとダンスをもっと得意とくいとするメンバーだが、『PRODUCE 48』では課題かだいで2メインボーカルをつとめるなどボーカル能力のうりょく比重ひじゅうたかい。実際じっさい、デビュー以降いこうもチョ・ユリにいで中盤ちゅうばんむずかしいパートを担当たんとうすることがおおい。アイドルがもとめられるすべての項目こうもくにおいてたか平均へいきんち、レーダーチャートのかたち六角形ろっかっけいちかいため、韓国かんこくで「つまった六角形ろっかっけい」とばれている。ただし、愛嬌あいきょう苦手にがてなようだ。

 最年長さいねんちょうでもあるが練習れんしゅうせい期間きかんもっとながく、デビュー経験けいけんもあることからIZ*ONEのリーダーにえらばれたとおもわれる。しかし、リーダーとしてメンバーをリードするというよりはメンバーの自主じしゅせいまかせてめるべきところはめる、というスタイルのようで、しばしば大騒おおさわぎするメンバーたちおさえたり、年下とししたメンバーからいじられたりする姿すがたもみられる。可愛かわいらしくフレッシュなイメージのメンバーがおおいグループのなかでは大人おとなっぽいビジュアルだが、ビジュアルとのギャップもまたファンをきつける要素ようそのひとつである。

 『PRODUCE 48』で全体ぜんたい2えらばれた宮脇みやわきさきりょうは1998ねんまれ。HKT48メンバーであり、子役こやくとして劇団四季げきだんしきのミュージカル『ライオン・キング』に出演しゅつえんした経験けいけんもある。しかし、AKBグループ所属しょぞくのメンバーは基本きほんてきにグループとしてはボーカルやダンスの基礎きそ訓練くんれんはしていなかったため(所属しょぞく事務所じむしょによって自主じしゅてきけるしかなかったが、現在げんざい希望きぼうしゃはトレーニングをけられるそう)、アイドルとしてのデビュー経験けいけんはありながらも、韓国かんこく練習れんしゅうせいのような基礎きそ練習れんしゅう経験けいけん自体じたいがなかった。元々もともとK-POPがきでとくにRed Velvetのファンであることを公言こうげんしているさきりょうだが、韓国かんこくのアイドル練習れんしゅうせいのトレーニングを経験けいけんしたいとおもったことも『PRODUCE 48』に参加さんかした理由りゆうのひとつのようだ。番組ばんぐみ序盤じょばんでは技巧ぎこう不足ふそく目立めだったが、それでも韓国かんこくないにおいて、『PRODUCE 48』への注目ちゅうもく終始しゅうしリードする存在そんざいでもあった。彼女かのじょもっと賞賛しょうさんされていた部分ぶぶんは“舞台ぶたい掌握しょうあくりょく”。練習れんしゅう段階だんかいではりない部分ぶぶんがあったとしても、一度いちど本番ほんばんのステージにがれば練習れんしゅう以上いじょう実力じつりょく発揮はっきでき、視聴しちょうしゃ耳目じもく自然しぜんあつめてしまう姿すがた話題わだいになっていた。それはトレーニングだけでられるものではない天性てんせいの“かん”とともに、HKT時代じだい様々さまざま経験けいけんかされているともえるだろう。デビューはなけるような独特どくとく歌声うたごえ特徴とくちょうだからか、楽曲がっきょくの“キリングパート”(もっと記憶きおくのこりやすいサビの部分ぶぶん”を担当たんとうすることがおおい。

 宮脇みやわきさきりょうといえば“ゲームオタク”としてみずからYouTubeチャンネルを運営うんえいしているのも有名ゆうめいだ。コンソールけい家庭かていようゲームなどのゲームでプレイするゲーム)にとどまらず、日本にっぽんではよりマニアックだが韓国かんこくではメジャーなネットゲームをたしなみ、ゲーミングPCをっているてんも、とく注目ちゅうもくされている。韓国かんこくでは“クールけい美女びじょ”としょうされるルックスでありながら、漫画まんがや『ラブライブ!』などのコンテンツをディープにこのみ、かざらない“空港くうこうファッション”や自分じぶんりない姿すがたをオープンにせるのは、韓国かんこく女性じょせいアイドルではまだめずらしいようだ。IZ*ONEのなかでも国籍こくせきわずとくかたいファンドムを理由りゆうは、そのあたりにもあるのかもしれない。

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