pic by Kazumichi Kokei ジャック・ホワイト率いる
ザ・ラカンターズが13
年ぶりの
来日! 6
月にリリースされる11
年ぶりの
新作『ヘルプ・アス・ストレンジャー』を
引っ
提げてのツアーで、
遂に
日本上陸なのだ。
pic by Kazumichi Kokei 開演は19
時の
予定で、おそらく10
分程度過ぎてから
始まった。ただ、
今回は
携帯をすべてパウチに
入れて
施錠されるという
措置が
取られていたから
時計を
持っていない
筆者は
時間の
確認のしようがなかった。でも、
会場を
見渡して
携帯不在のライブ
空間を
確認して、
意外といいもんだなと
思ったし、ジャックらしい
気風だなとそんなところも
愉しかった。
pic by Kazumichi Kokei pic by Kazumichi Kokei オープナーは08
年のセカンド『コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー』からの“Consoler of the Lonely”で、まずは
硬質なリフをジャックと
ブレンダン・ベンソンとで
重ねて
演奏してからブレンダンのボーカル・パートへと
雪崩れ
込み、その
見事なブルース・メロディを
歌い
上げると、
挑発的なギター・リフとボーカルが
錯綜するジャックのパートへと
転換する。
pic by Kazumichi Kokei このあまりにも
素晴らしいマッチングを
叩きつけてから、
続いて
新曲の“Bored and Razed”。
明らかにジャック
的な
強烈なフレーズが
続くリフに
続いて、どこまでも
耳にまとわりついてくるブレンダンのメロディが
絡みつき、まさにこのバンドのケミストリーが
健在であることを
叩きつけてくる。
pic by Kazumichi Kokei 新曲は
中盤過ぎにさらに3
曲披露し、ブルース・ロック・バラード
風の“Somedays (I Don’t Feel Like Trying)”、どこまでも
聴きやすいのに
骨太なグルーヴがたまらない“Help Me Stranger”、スローなロックンロール・バラードの“Now That You’re Gone”と
続いた。
激しさよりもじっくり
聴かせる
楽曲群で、エッジをどう
立たせるかというのがテーマのようで、バンドとしてもモチベーションがしっかり
続いていることをよくわからせてくれた。
pic by Kazumichi Kokei pic by Kazumichi Kokei 終盤も2006
年の『ブロークン・ボーイ・ソルジャーズ』からの“Hands”を
披露してから、
強烈なリフとメロディで
押しまくりながらサイケっぽいセクションも
聴かせてこのバンド
独特のケミストリーをよく
聴かせる
新曲“Sunday Driver”で
本編を
終了。アンコールは“Salute Your Solution”、さらにバンドにとっての1stシングルになった“Steady, As She Goes”でたっぷり
観客を
楽しませてからライブを
締め
括った。
pic by Kazumichi Kokei 演奏のパワーも
過剰なほどにエネルギッシュなうえに
楽曲がよすぎるので
言うことなしライブだったが、ジャックとブレンダンが
一緒に
歌うパートにおける、ふたりのシンクロ
加減がたまらなくかっこよく、
本当に
純粋なバンドなのだということをわからせてくれた。(
高見展)
pic by Kazumichi Kokei