会社かいしゃ情報じょうほう

1 計画けいかく策定さくていの目的もくてき

　この計画けいかくは、「武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい等とうにおける我わが国くにの平和へいわと独立どくりつ並ならびに国くに及および国民こくみんの安全あんぜんの確保かくほに関かんする法律ほうりつ」（武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい対処たいしょ法ほう）及および「武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい等とうにおける国民こくみんの保護ほごのための措置そちに関かんする法律ほうりつ」（国民こくみん保護ほご法ほう）などの関係かんけい法令ほうれい、「国民こくみんの保護ほごに関かんする基本きほん指針ししん」、並ならびに「東京とうきょう都と国民こくみんの保護ほごに関かんする計画けいかく」に基もとづき、武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい及および武力ぶりょく攻撃こうげき予測よそく事態じたいにおいて、国民こくみん保護ほご措置そちを的確てきかくかつ迅速じんそくに実施じっしするために策定さくていする。

　あわせて、緊急きんきゅう対処たいしょ事態じたいにおける緊急きんきゅう対処たいしょ保護ほご措置そちについても定さだめる。

2 基本きほん的てき考かんがえ方かた

　東京とうきょうメトロポリタンテレビジョン株式会社かぶしきがいしゃ(以下いか、「TOKYO MX」という)は、指定してい地方ちほう公共こうきょう機関きかんとして、武力ぶりょく攻撃こうげきによる市民しみんの生命せいめい・身体しんたい・財産ざいさんへの被害ひがいを最小限さいしょうげんにとどめるため、この計画けいかくに則のっとり、①警報けいほう及およびその解除かいじょ（以下いか、「警報けいほう等とう」という）、②避難ひなんの指示しじ及およびその解除かいじょ（以下いか、「避難ひなんの指示しじ等とう」という）、③緊急きんきゅう通報つうほうを速すみやかに放送ほうそうする。

　報道ほうどう機関きかんとしては、政府せいふ及および東京とうきょう都とに対たいし最大限さいだいげんの情報じょうほう開示かいじを求もとめるとともに、多角たかく的てきかつ客観きゃっかん的てきな取材しゅざい・報道ほうどうに最善さいぜんの努力どりょくを傾かたむける。また、いかなる緊急きんきゅう事態じたいにあっても市民しみんの基本きほん的てき人権じんけん及および知しる権利けんりを守まもり、自由じゆうで自律じりつ的てきな取材しゅざい・報道ほうどう活動かつどうを貫つらぬくことを通つうじて、放送ほうそうの公共こうきょう的てき使命しめいを達成たっせいする。

3 国民こくみん保護ほご措置そちの内容ないよう及および実施じっし方法ほうほう

1. (1)警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とう・緊急きんきゅう通報つうほうの放送ほうそう

   　東京とうきょう都知事とちじから通知つうちを受うけた警報けいほう等とうの内容ないよう及および緊急きんきゅう通報つうほうの内容ないようは、これを速すみやかに放送ほうそうする。東京とうきょう都知事とちじから通知つうちのあった避難ひなんの指示しじ等とうの内容ないようは、正確せいかく・簡潔かんけつかつ速すみやかに放送ほうそうする。

   　これらの放送ほうそうの実施じっしにあたっては、市民しみんの立場たちばに立たって、その内容ないようが迅速じんそくに伝達でんたつされ、正確せいかくに理解りかいされるような方法ほうほうを自律じりつ的てき・自主じしゅ的てきな判断はんだんにより決定けっていする。その際さい、外国がいこく人じん、高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃ等とうへの配慮はいりょに努つとめる。

2. (2)自社じしゃ施設しせつ等とうの被災ひさいへの対応たいおう

   　警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とう・緊急きんきゅう通報つうほうの放送ほうそうを実施じっしするための放送ほうそう設備せつびや放送ほうそうに要ようする人員じんいんが被災ひさいした場合ばあい、その被災ひさい状じょう況きょう（人的じんてき及および物的ぶってき被害ひがいの状況じょうきょう、放送ほうそう不能ふのうとなったエリア、復旧ふっきゅうの見通みとおしなど）の把握はあくに努つとめる。収集しゅうしゅうした被災ひさい情報じょうほうは、あらかじめ定さだめた方法ほうほうにより、東京とうきょう都知事とちじに速すみやかに報告ほうこくする。

   　放送ほうそう設備せつびが被災ひさいした場合ばあいには、応急おうきゅうの復旧ふっきゅうを行おこない、放送ほうそうを維持いじ・回復かいふくできるように努つとめる。また、応急おうきゅうの復旧ふっきゅうのための要員よういん及および機材きざいが不足ふそくする場合ばあいには、必要ひつように応おうじて国くに及および東京とうきょう都知事とちじに対たいして支援しえんを求もとめることも検討けんとうする。

3. (3)安否あんぴ情報じょうほう収集しゅうしゅうへの協力きょうりょく

   　取材しゅざいなどで収集しゅうしゅうした安否あんぴ情報じょうほうについて、東京とうきょう都と及および区く市町村しちょうそんから提供ていきょうの要請ようせいがあった場合ばあい、報道ほうどう機関きかんとしての自律じりつ性せいを失うしなわない範囲はんいで提供ていきょうの是非ぜひを判断はんだんする。

4. (4)被災ひさい施設しせつの復旧ふっきゅうについて

   　放送ほうそう設備せつびが被災ひさいした場合ばあいは、武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい等とうが終結しゅうけつした後のちに本格ほんかく的てきな復旧ふっきゅうを図はかる。

4 国民こくみん保護ほご措置そちの実施じっし体制たいせい

1. (1)警報けいほう等とう、避難ひなんの指示しじ等とう、緊急きんきゅう通報つうほうの連絡れんらく体制たいせい

   　TOKYO MXは、警報けいほう等とうの連絡れんらくを受うけるため、窓口まどぐちとしてニュースの責任せきにん者しゃを決きめ、東京とうきょう都知事とちじに通知つうちする。ニュースの責任せきにん者しゃは、東京とうきょう都とからの避難ひなんの指示しじ等とう、緊急きんきゅう通報つうほうの連絡れんらくを受うけるための窓口まどぐちを兼かねる。

   　ニュースの責任せきにん者しゃは、自みずからが武力ぶりょく攻撃こうげきのおそれがあると判断はんだんした時点じてんから、次つぎの態勢たいせいを整ととのえるよう努つとめる。

   1. ①東京とうきょう都とからの警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とう・緊急きんきゅう通報つうほうの連絡れんらくを常時じょうじ受うけられる態勢たいせい
   2. ②速報そくほうテロップの挿入そうにゅう並ならびに緊急きんきゅう特別とくべつ番組ばんぐみの開始かいしのために、編成へんせい責任せきにん者しゃとの間あいだで常時じょうじ連絡れんらくが取とれる態勢たいせい

   　さらに、政府せいふが武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい又または武力ぶりょく攻撃こうげき予測よそく事態じたいと認定にんていした場合ばあいには、別途べっと定さだめる緊急きんきゅう連絡れんらく網もうに基もとづき社員しゃいんの非常ひじょう参集さんしゅうを行おこない、情報じょうほうの収集しゅうしゅうや連絡れんらく体制たいせいの確立かくりつ等とう必要ひつような態勢たいせいを構築こうちくすることに努つとめ、国民こくみんの保護ほごのための措置そちを実施じっしするものとする。緊急きんきゅう連絡れんらく網もうについては、常つねに最新さいしんの情報じょうほうに更新こうしんするよう努つとめる。

2. (2) 社員しゃいんの配置はいち及および服務ふくむの基準きじゅん

   　ニュースの責任せきにん者しゃが武力ぶりょく攻撃こうげきのおそれがあると判断はんだんした時点じてんから、放送ほうそうに必要ひつような要員よういんの確保かくほを開始かいしし、武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい、武力ぶりょく攻撃こうげき予測よそく事態じたいとなった場合ばあいには、別途べっと内規ないきで定さだめるところにより、事態じたいの推移すいいに応おうじて、必要ひつような人員じんいんの増員ぞういん・配置はいちに努つとめる。 　警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とう・緊急きんきゅう通報つうほうの放送ほうそうに携たずさわる要員よういんについては、交代こうたい要員よういんが到着とうちゃくするまでの間あいだは職務しょくむを続行ぞっこうし、速報そくほうが常時じょうじ実施じっしできるよう努つとめることとする。

   　また、放送ほうそう設備せつびの復旧ふっきゅう作業さぎょうなどに従事じゅうじする社員しゃいんをはじめ、放送ほうそうの維持いじと社員しゃいんの安全あんぜん確保かくほに最大限さいだいげん配慮はいりょする。

5 実施じっしにあたっての関係かんけい機関きかんとの連携れんけい

　東京とうきょう都ととの連絡れんらくリストを共有きょうゆうし、警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とう・緊急きんきゅう通報つうほうの連絡れんらくが確実かくじつに受うけられるよう連携れんけいに努つとめる。

6 緊急きんきゅう対処たいしょ保護ほご措置そちの実施じっしについて

　緊急きんきゅう対処たいしょ事態じたいにおいては、武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい等とうにおける対応たいおうに準じゅんじて、警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とうを速すみやかに放送ほうそうする。

7 その他た

1. (1)訓練くんれんの実施じっし

   　武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい等とうにおける警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とう・緊急きんきゅう通報つうほうの放送ほうそうを確保かくほするため、国民こくみん保護ほご基本きほん指針ししんの事態じたい想定そうていなどを踏ふまえて、関係かんけい部署ぶしょによる自主じしゅ的てきな訓練くんれんを適宜てきぎ実施じっしするよう努つとめる。

2. (2)国民こくみん保護ほご措置そちに備そなえた施設しせつ・設備せつびの整備せいび

   　武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたい等とうにおいて、警報けいほう等とう・避難ひなんの指示しじ等とう・緊急きんきゅう通報つうほうが速すみやかに放送ほうそうできるようにするため、東京とうきょう都ととの間あいだの通信つうしん設備せつび、放送ほうそう設備せつびの点検てんけんを適宜てきぎ実施じっしする。また、通信つうしん設備せつび・放送ほうそう設備せつびが万まん一いち被災ひさいした場合ばあいに備そなえ、可能かのうな限かぎり通信つうしん系統けいとうの二重化にじゅうかを図はかるとともに、復旧ふっきゅうのための資材しざいを備蓄びちくする。

3. (3)本ほん計画けいかくの変更へんこうについて

   　本ほん計画けいかくを変更へんこうするにあたっては、あらかじめ社員しゃいん並ならびに関連かんれん会社かいしゃ社員しゃいんなど、国民こくみん保護ほご措置そちにかかわる業務ぎょうむに従事じゅうじする可能かのう性せいのある関係かんけい者しゃに対たいして案あんを提示ていじし、その意見いけんを求もとめることとする。