… ここまで,中国ちゅうごくの歴史れきし資料しりょうおよび日本にっぽんの研究けんきゅう書しょの中なかで,一般いっぱん 的てきな高こう力士りきしに関かんする評価ひょうかについて記き
した.本章ほんしょうでは,井上いのうえが使つかい った高こう力士りきしに関かんする史料しりょうに注目ちゅうもくする.高こう力士りきしに関かんする史料しりょうと「楊 貴き妃ひ伝でん」を …

… 巻まき九きゅう表ひょうの挿絵さしえは酔よった李り白しろが高こう力士りきしに靴くつをはかせる場面ばめん を描えがくものであり,兼けん善ぜん堂本どうもとには高こう
力士りきし,靴くつとも見みえる. これに対たいし,佐伯さえき文庫本ぶんこぼんには靴くつしか見みえないが,高こう力士りきしが … 加くわえて,模かたぎ刻こくと否ひとに …

… 柳やなぎ芳かおるは再ふたたび左遷させんされ, 途中とちゅうで玄げん宗むね朝あさの大だい宦官かんがん高こう力士りきしに出会であい,筆記ひっき史料しりょうである『問とい高こう力士りきし』を編集へんしゅう
した. その後ご,柳やなぎ芳かおるは編年体へんねんたいの史書ししょ『唐とう暦れき』を私撰しせんし,『国史こくし』の不足ふそくを補おぎなった.次つぎに, 日本にっぽんでの流入りゅうにゅう状じょう況きょう…

… たまたま 罪つみに問とわれ左遷させんされた史官しかんの柳やなぎ芳かおるが高こう力士りきしと遡さかのぼ 追おい.柳やなぎ芳かおるは有名ゆうめいな歴史れきし家か呉ご競けいの 「国史こくし
』を,章あきら 述じゅつと一緒いっしょに補修ほしゅうしなおしたものの,玄げん宗むね以後いごの 叙述じょじゅつは巧たくみくいかず開ひらけ落おとした部分ぶぶんが多おおかったの …

… 中なかの仙人せんにんであると自負じふした李り白しろであっ たれば,この詩しをしたためる直前ちょくぜんか",あるい は他たの賜たまもの宴えんの時とき
であったかは定さだかでないが,韓かん 林りん供奉ぐぶとして羽振はぶりをきかせていた詩人しじん李白りはく が,酔よい中ちゅうに宮みや官かんの高こう力士りきし…

… そこで張ちょうはその僧そうが無実むじつだったことを知ち り,心しんに恥はじて後悔こうかいするのに間まにあわなかった) 7,皇帝こうてい輿こし高こう
力士りきし見み一候紫範昇空而去,皇帝こうてい過か悔不及.(敦あつし焼しょう変へん文ぶん<葉は浄きよし能のう詩し>)(皇帝こうていは高こう力士りきし とひとすじの紫むらさきの煙けむり…

… ( 力士りきし,高こう力士りきしのこと唐とう官かん郎ろう 背負せおい監かん鼎かなえ誰だれ相しょう存そん 盤ばん鼎かなえを瓢ひさご 縫ぬい負ふふもの誰だれか相しょう存そんはん.( 鑒鼎は宰相さいしょう
のとと) 就中なかんづく賞しょう音おん賀が挙きょ眞ま 続ぞく事こと響ひびきを賞しょうするは賀が華はな藁わらのみ.( 賀が知章ともあき字じ季き翼つばさ李り太ふとし白はく滋しげる講こう時じ畿のもの …

高こう力士りきしについて | CiNii Research … 高こう力士りきしについて …

… 養やしなえ於叔父おじ河南かなん府ふ士し曹元歌か といひ,前掲ぜんけいの長恨ちょうこん歌か傅でん0中ちゅうにも,玄げん宗むねが た時ときに,宦官かんがん高こう力士りきしに捜索そうさくせしめ
て, 詔みことのり高こう力士りきし潜せん捜さがせ外宮げくう.得とく宏ひろし農のう楊元談だん女おんな于壽邸てい. とある如ごとく,元もと談だんは,はじめ宏ひろし農のう華はな陰かげの人ひとでかつて. …

安史やすしの乱らんに於おける高こう力士りきしの立場たちば | CiNii Research …

… (浄きよし・小しょう浄きよし)願ねがい 約やく有ゆう三さん高齢こうれい人じん,今いま又また命いのち高こう力士りきし遍あまね訪おとずれ美女びじょ何なん幹みき?(生せい)績妃固かた多おお,絶ぜっ色しょく頗少.伯はく有ゆう傾かたぶけ圏けん,以娯暇ひま
… 昨晩さくばん歓場感奮かんぷん,差遣さけん高こう力士りきし往探梅たんばい妃ひ消息しょうそく.窓まど広こう還かえ不ふ見み来らい?(小しょう丑うし扮ふん高こう力士りきし上うえ)離宮りきゅう探さがせ 牌ぱい奉たてまつ聖旨せいし,往楼…

… 帝みかど其その才ざいを 愛あいし厘りん宴えん見みを賜たまものふた 李白りはく嘗かつて,帝みかどに待またせしとき醉よいふて高こう力士りきしに自分じぶんの靴くつを脱だっがゼた.高こう…
此これを高こう力士りきしが悪意あくいに解かい繹して,趙ちょう飛燕ひえんと言げんふは卑瞳より起おこり,成なり帝みかど の寵ちょうを受うけ大だいに宮中きゅうちゅうを乳ちちし漢かん室しつ…

… 天宝てんぽう13載のの改あらため制せいに当あたって内侍ないし監かんになったのは,高こう 力士りきし,衰おとろえ思おもえ藝げいの両りょう名なであった.是ぜれ… ,高こう力士りきしを頂点ちょうてん
とする宣せん官かん集団しゅうだんが形成けいせいさ れ,その勢いきおい当あたるべからざるものがあったといわれ るがθしーた,それは,玄げん宗しゅうと高こう力士りきし…

… 每まい四方よも進すすむ奏そう文ぶん表ひょう︑必先呈てい力士りきし︑然しか後進こうしん御ご︑小事しょうじ便びん決けつ之の︒玄げん宗そう常つね曰︑ ﹁力士りきし當とう上うえ︑我わが寢ね則そく穏﹂故こ常つね
止とめ於宮中ちゅう︑稀まれ出外ではずれ宅たく︒若わか附會ふかい者しゃ︑想望そうぼう 風ふう彩あや︑以冀吹噓︑竭肝膽きも者しゃ多た矣︒ ︵ ﹃旧きゅう唐とう書しょ﹄高こう力士りきし伝つて…

… 博はく説せつによれば,こ のとき李白りはくは殿上てんじょうに沈酔ちんすいして高こう力士りきしの靴くつをぬがせたが,力士りきしはそれを深ふかく恥はじと し
,他日たじつ貴とうと妃ひがこの詩しを玲れいじたさい,飛燕ひえんなる語かたりは貴き妃ひをいやしめたものであ ると議ぎ言ごとし,ついに李り白しろを追おわ…

… 西安しーあん市し東部とうぶでは,出で播州ばんしゅう,高こう元もと珪という高こう力士りきしの父ちちや兄あにの基もとが出でており,お 族ぞくの墓はかがあったとみるべき
でゐる.張はり九きゅう齢よわいは張ちょう説せつほどの接触せっしょく… 開ひらけ元もと二に十じゅう四よん年ねん夏なつには玄げん宗むねは大将軍だいしょうぐん高こう力士りきしをして宰おさむ白張しらはり九きゅう齢よわいに …

… 第だい七なな章しょうでは,宦官かんがん・高こう力士りきしの役割やくわりについて論ろんじた.高こう力士りきしは,玄げん宗むね皇帝こうてい時代じだいの宦官かんがんとし て絶大ぜつだいな力ちからを
… 加くわえて,井上いのうえの創作そうさくした箇所かしょに着目ちゃくもくし,高こう力士りきしが楊貴妃ようきひにとって相談役そうだんやくであり, 策略さくりゃくの黒幕くろまくでもあった…

… 玄げん宗むねに,高こう力士りきしが寿ことぶき邸ていに入はいった楊 旨むねを下くだす. 第だい四よん駒こま 移うつり宮みや 楊貴人じんが夢ゆめで揺ゆら池ちに遊あそび,西王母せいおうぼから「燕つばめ
市し人じん皆みな 寿ことぶき邸ていから玄げん宗むねの宮殿きゅうでんに移うつった楊貴人じんは「太ふとし真しん」の名なを賜たまもの 別わかれの挨拶あいさつを申もうし出でて高こう力士りきしに拒こばま…

… 私わたしは高こう力士りきし,千せん年ねん,閲男へ使つかいを奉たてまつった折おりに,江こう妃ひを選えらんで進上しんじょうしたところ … (退場たいじょう)(旦だんが坐すわる科か)高こう
力士りきし,お前まえは私わたしをうまくだま 鳳おおとり鳳おおとりの靴くつはいったい誰だれのものなの? (丑うし) [南みなみ滴滴てきてき金きん]五ご心しんにはどうかむやみに…