日本映画22年ぶり快挙🎉『千夜、一夜』釜山国際映画祭にて国際映画批評家連盟賞受賞!
この度、『千夜、一夜』が国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞しました!
久保田監督が劇映画を手掛けるのは本作が2作目ながら、海外の批評家からの高い評価を意味する国際映画批評家連盟賞を受賞。
日本映画が同賞を受賞するのは、2000年の『ひまわり』(行定勲監督)以来で、実に22年ぶりの快挙となりました。
受賞を受けて久保田直監督は「コロナ禍による中断もあり、企画を立ち上げてから完成まで8年という時間がかかってしまいました。途中何度か心が折れそうになりましたが、最後までやり遂げたことによってこのような栄えある賞をいただくことができました」と喜びの気持ちを語りました。
国際映画批評家連盟は、世界の職業的映画批評家および映画ジャーナリストの各国組織で構成され、「映画文化の推進と発展、および職業的利益の保護のために」存在する組織でカンヌ、ヴェネツィア、ベルリンなどをはじめ世界各国の国際映画祭にて賞を発表しています。釜山国際映画祭においてはニューカレンツ・コンペティション部門から選出され、前進的な精神を反映した、上質な作品と評価された作品が選ばれます。
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<久保田直監督コメント全文>
たった今、『千夜、一夜』が国際映画批評家連盟賞をいただいたという報せが届きました。本当にありがとうございます。
この作品は、コロナ禍による中断もあり、企画を立ち上げてから完成まで8年という時間がかかってしまいました。
途中何度か心が折れそうになりましたが、最後までやり遂げたことによってこのような栄えある賞をいただくことができました。
心から感謝をするとともに、この賞に恥じない映画人としてこれからも頑張っていきたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。_______________________________________
釜山国際映画祭は、世界の映画関係者が毎年注目するアジア最大級の映画祭で、韓国のみならずアジアの映画産業を発展することにも貢献しています。
この度正式出品となったニューカレンツ・コンペティション部門は、釜山国際映画祭唯一の国際コンペティション部門であり、アジアの新進気鋭の映画監督による第1~2作目が対象。
久保田監督は2014年に公開された『家路』に次ぎ本作が長編映画2本目となります。
第23回では、単館公開規模ながら韓国と日本で異例の大ヒットを遂げた『はちどり』(18/キム・ボラ監督)が、昨年の第26回では『さがす』(21/片山慎三監督)がニューカレンツ・コンペティション部門に正式出品され、第25回では『由宇子の天秤』(21/春本雄二郎監督)が同部門の最高賞にあたるニューカレンツアワードを受賞。
同部門に選出された作品が日本でも次々と話題作になっています。
それは日本全国の警察に届けられる行方不明者の数。
ドキュメンタリー出⾝監督が「失踪者リスト」から着想を得て、
北の離島の美しい港町。登美⼦の夫が突然姿を消してから30年の時が経った。
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ある⽇、登美⼦は街中で偶然、失踪した奈美の夫・洋司を⾒かけて…。