台湾たいわんニューシネマの原点げんてんから最新さいしん作さくまで、台湾たいわん映画えいがの魅力みりょくを伝つたえる「台湾たいわん巨匠きょしょう傑作けっさく選せん2020」が、9月19日にちから新宿しんじゅくの映画えいが館かん「K's Cinema（ケイズシネマ）」（新宿しんじゅく区く新宿しんじゅく3、TEL 03-3352-2471）で開催かいさいされる。

「江口えぐち洋子ようこスペシャルセレクト」の1本ほん、「血ち観音かんのん」　©Atom Cinema, MandarinVision. All rights reserved.

　4月がつに開催かいさい予定よていだったが、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで5カ月かげつ延期えんきとなった。そのため一部いちぶ作品さくひんの日本にっぽんにおける上映じょうえい権利けんり切きれの問題もんだいも発生はっせいしたが、台湾たいわん、日本にっぽんの関係かんけい各社かくしゃの協力きょうりょくで上映じょうえい変更へんこうは1作品さくひんにとどまった。担当たんとう者しゃは「休業きゅうぎょう要請ようせいによる約やく2カ月かげつ弱じゃくの映画えいが館かん休館きゅうかん中ちゅう、『父ちちの初はつ七なな日にち』や『天龍てんりゅう（てんりゅう）一座いちざがゆく』を手掛てがける王おう育いく麟（ワン・ユーリン）監督かんとくや、『古代こだいロボットの秘密ひみつ』の台湾たいわん権利けんり元もとが窮状きゅうじょうを知しり、作品さくひんの無料むりょう提供ていきょうをしたいとエールが届とどいた」と話はなす。

　全ぜん33作品さくひんを連続れんぞく上映じょうえいする。「台湾たいわん映画えいが界かいのレジェンドとも言いえるワン・トン監督かんとくの大作たいさく『バナナパラダイス』を本邦ほんぽう劇場げきじょう初はつ公開こうかいする」と担当たんとう者しゃ。傑作けっさく選せんの開催かいさいを記念きねんして特別とくべつ公開こうかいする同どう作品さくひんは、2007年ねんに台湾たいわん文芸ぶんげい界かいにおける最高さいこう栄誉えいよ賞しょうである国家こっか文芸ぶんげい賞しょうを、2019年ねんには金きむ馬うま奨すすむ終身しゅうしん成就じょうじゅ賞しょうを受賞じゅしょうした。1949年ねん、国共こっきょう内戦ないせん中ちゅうの国民党こくみんとう軍ぐんに潜もぐり込こみ中国ちゅうごく華北かほくから台湾たいわんにたどり着ついた青年せいねんメンシュアンを主人公しゅじんこうに物語ものがたりは進すすむ。天国てんごくに思おもわれたバナナが実みのる緑みどり豊ゆたかな地ちで、彼かれにスパイ容疑ようぎが掛かけられる。

　併あわせて、台湾たいわん映画えいがコーディネーターで、未み公開こうかい台湾たいわん映画えいがの上映じょうえい会かいを定期ていき的てきに行いっている江口えぐち洋子ようこさんが「スペシャルセレクト」と題だいし、「停車ていしゃ」「盗ぬすめ命いのち師し」「古代こだいロボットの秘密ひみつ」「血ち観音かんのん」「天龍てんりゅう一座いちざがゆく」「河豚ふぐ（ふぐ）」の未み公開こうかい映画えいが6作品さくひんを上映じょうえいする。

　ほかにエドワード・ヤン監督かんとくの上映じょうえい可能かのう全ぜん作品さくひん、ツァイ・ミンリャン監督かんとくの4部ぶ作さくをはじめ、アニメ、ドキュメンタリー、ホラー、サスペンスなど幅広はばひろい作品さくひんをラインアップ。担当たんとう者しゃは「観光かんこうで台湾たいわんに訪おとずれることができない今いま、スクリーンを通とおして33作品さくひんそれぞれの台湾たいわんをたっぷりと楽たのしんでもらえたら」と呼よび掛かける。

　料金りょうきん（当日とうじつ）は一般いっぱん＝1,500円えん、大学だいがく・高校こうこう＝1,300円えん、シニア＝1,000円えん。特別とくべつ鑑賞かんしょう券けんは1,200円えんで、売うり切きれ次第しだい販売はんばい終了しゅうりょう。11月13日にちまで。