山田
最近は契約書作成にChatGPTを使う人もいるかもしれませんが、「ChatGPTに相談をしました」と言われるとやはり疑問符がつきます。しかし、きちんと法律文書で学習した生成AIならば信頼できます。専門的な知見を出し合って作られたMNTSQは我々にとってメリットしかない。今後も期待を込めて頼らせていただきたいなと思っています。
島野
中期経営計画でも戦略の柱はAI。あらゆる面でいかにAIを駆使していくかが肝になるでしょう。今後はより高度化されていくと思いますし、コモディティ化が進んでChatGPT以外にも様々な生成AIが出てきている中で、いかに独自のデータを埋め込んだAIを活用するかが競争力強化の鍵だと思います。銀行の最終契約書に至る交渉過程など、我々独自のノウハウを生成AIに入れていきたい。法律のプロが有する素晴らしいロジックと銀行独自のノウハウを組み合わせた形は絶対に競争力強化要因になる。MNTSQさんと一緒にそこを目指していきたいです。
板谷
我々は、契約という独自の文法を持ったデータを最も高品質で、最もミスなく生成できるAIを目指しています。長島・大野・常松法律事務所と提携し、鍛え抜かれた最高のAIをMUFGさんのような最高のプラクティスのデータと組み合わせることで、初めてテクノロジーが契約書を書く時代が来る。本来あるべきフェアな合意をAIで作れる時代です。また、契約を管理できないと自分たちの権利と義務がわからない状態になり、このガバナンス・コンプライアンスの時代では大きな課題といえるでしょう。さらに消費者からすると小難しい専門知識がなくても、搾取されずに誰もが協力関係を結べる。そんな社会が理想だと思うので、そういう全ての合意、契約がフェアになるようなアルゴリズム、社会のインフラを作ることを目指していきます。