ビール、ワイン、日本酒にほんしゅ、ウイスキー、初心者しょしんしゃから呑兵衛のんべえまで楽たのしめるお酒さけイベントのススメ【9～11月がつ分ぶんイベント情報じょうほうあり】

皆みなさんは、お酒さけのイベントやフェスに参加さんかされたことはあるだろうか？　ビール、日本酒にほんしゅ、焼酎しょうちゅう、ウイスキーはもちろん、テキーラの飲のみ放題ほうだいイベントも行おこなわれている。

お酒さけのイベントやフェスは、お酒さけ好すきな人ひとにはもちろんのこと、お酒さけに興味きょうみはあるがよく分わからないという初心者しょしんしゃにとっても楽たのしめる内容ないようばかりなのだ。お酒さけに詳くわしい人ひとと参加さんかしても、初心者しょしんしゃ同士どうしで参加さんかしても大丈夫だいじょうぶ。会場かいじょうにはそのお酒さけのエキスパートがいるので、お酒さけにまつわる疑問ぎもんはその場ばで質問しつもんすれば大抵たいていのことは教おしえてもらえるのだ。

お酒さけのイベントの魅力みりょくは、一いち度どにたくさんの銘柄めいがらや種類しゅるいを飲のむことができること。そして普段ふだんは中なか々飲のむことのできない、超ちょう高級こうきゅうなお酒さけを楽たのしめることだ。好このみの味あじを探さぐる盛大せいだいな試飲しいん会かいとしてもいいし、会場かいじょうにはそのお酒さけに合あう肴さかなも必かならず用意よういされているので、楽たのしい宴うたげとして参加さんかしてもいい。

注意ちゅういするのはただ一ひとつだけ、お酒さけのマナーを必かならず守まもることと、飲のみ過すぎ注意ちゅういである。これさえ守まもれば、それはそれは楽たのしいイベントなのである。というわけで、お酒さけイベントを楽たのしむポイントを紹介しょうかいしよう。（2023年ねん12月1日にち更新こうしん）

■日本酒にほんしゅのイベント

ご存知ぞんじのことと思おもうが、日本酒にほんしゅは99％が日本にっぽんで作つくられているお酒さけである。諸説しょせつあるが日本酒にほんしゅの起源きげんは、その祖先そせん的てきなどぶろくから数かぞえると、1300年ねん以上いじょうの歴史れきしがあると言いわれている。なので日本人にっぽんじんの身体しんたいや、日本にっぽんの食しょく文化ぶんかにピッタリのお酒さけなのだ。

現在げんざい、酒蔵さかぐらは1400以上いじょうあり、銘柄めいがらは1万まんを超こえると言いわれている。日本にっぽん国内こくないから続々ぞくぞくと集あつまるので、ビールやワインに比くらべて、圧倒的あっとうてきな数かずと種類しゅるいが出品しゅっぴんするイベントが多おおいのである。蔵元くらもと自みずから参加さんかするイベントも多おおいので、「これも飲のんであれも飲のんで」とガンガンすすめられるのだが、「もう飲のめないよ〜」となってしまうのだ。

日本酒にほんしゅはその時代じだい時代じだいによって一番いちばん変化へんかをしているお酒さけと言いわれている。もちろん製造せいぞう技術ぎじゅつの革新かくしんや流通りゅうつう速度そくどの進化しんかもあるが、変化へんかの一番いちばんの理由りゆうは飲のみ手ての嗜好しこうによることが大おおきいようだ。伝統でんとうを壊こわすこと無なく、時代じだいに合あわせて進化しんかさせるのは日本にっぽんの十じゅう八はち番ばんである。昔むかしはオヤジの飲のみ物ものと言いわれていたが、一時いちじの吟醸ぎんじょう酒しゅブームで女性じょせいや若者わかものにも人気にんきが出でて、今いまはますます日本酒にほんしゅに磨みがきがかけられている。
 

酒蔵さかぐらは数々かずかずの試行錯誤しこうさくごを繰くり返かえし、毎年まいとしのように新作しんさくを生うみ出だしているのだ。発売はつばい前まえの新作しんさくをイベントで初はつ披露ひろうし、飲のみ手ての反応はんのうをみる酒蔵さかぐらもある。また、仕込しこみの量りょうが少すくなく“幻まぼろし”と言いわれるお酒さけを、酒蔵さかぐらのPRを兼かねて振ふる舞まう酒蔵さかぐらもある。そのような貴重きちょうなお酒さけをなるべくたくさんの人ひとに飲のんでもらうため、開ひらき栓せん時間じかんを予あらかじめ冊子さっしに謳うたっていることがある。これは日本酒にほんしゅイベントの要ようチェックポイント。

また、冊子さっしに紹介しょうかいされているお酒さけの肩書かたがき（純じゅん米べい酒しゅとか大だい吟醸ぎんじょうとか生原おいばら酒しゅとか）や能書のうがき（お米べいの銘柄めいがら、精米せいまい歩合ぶあい、アミノ酸あみのさん度どなど）を確認かくにんして味あじわうことも、日本酒にほんしゅを楽たのしむ大切たいせつなポイントだ。イベントで好すきな銘柄めいがらを見みつけて、日本酒にほんしゅを大おおいに楽たのしんで欲ほしい。

＞＞『伏見ふしみの清酒せいしゅまつり』​レポート
>>『日本橋にほんばしエリア日本酒にほんしゅ利きき歩あるき』レポート

 

■ビールのイベント

一番いちばん最初さいしょに口くちにしたお酒さけがビールという人ひとは多おおいと思おもう。世界せかいで2番目ばんめに生うまれ、世界中せかいじゅうで2番目ばんめにたくさん飲のまれているお酒さけがビールだ。手てに入はいりやすい大手おおてメーカーのビールは、アルコール度数どすうも低てい目めで入門にゅうもん者しゃ向むきと言いえるだろう。
でも、生うまれて初はじめての一口ひとくち目めは「苦にがい！」と感かんじたのではないだろうか。でもいつしかこの苦にがさが心地ここちよくなるのである。いつの間まにかピーマンやゴーヤが食たべられるのと同おなじで、これが大人おとなの階段かいだんを上のぼるというやつなのだな。

で、そのビールのイベントについてである。日本にっぽんの地じビールと言いわれるクラフトビールのイベントや、ドイツやデンマーク、カナダやアメリカなどのビール大国たいこくからの輸入ゆにゅうビールのイベントなどが多おおく開催かいさいされている。

普段ふだん飲のんでいる大手おおてメーカのビールと違ちがい、クラフトビールの味あじは千差万別せんさばんべつ。輸入ゆにゅうビールの味あじも、その国くにの食たべ物ものによって千差万別せんさばんべつなのである。ワインや日本酒にほんしゅ以上いじょうに大おおきく味あじわいが変化へんかするお酒さけがビールなのだ。まったく苦味にがみがないビール、逆ぎゃくに意地悪いじわるかと思おもうくらい苦にがいビール、デザートのような甘あまいビール、花はなの香こうのビール、炭酸たんさんを感かんじないビールといった、いろいろな味あじや香かおりのビールを一いち度どに楽たのしめるのがビールのイベントだ。自分じぶんに合あったビールを探さがすためにも、ビールが作つくられる工程こうていをサラッと予習よしゅうしておくといいだろう。その工程こうていによってガラリと変かわるのである。

同時どうじに用意よういされているフードも、ビールイベントではとても重要じゅうようなポイントだ。ビールはつまみを選えらばないお酒さけであるが、ビール好すきが思おもいうかべる定番ていばんを忘わすれてしまうくらい、ビールに合あう新作しんさくの食たべ物ものが揃そろうことが多おおいのである。おおー、これは合あう！　ビールビール、つまみつまみと無限むげんループが始はじまるのである。

＞＞『CRAFTROCK FESTIVAL '23』​レポート
>>『ニッポンクラフトビアフェスティバル』レポート

 

■ワインのイベント

お酒さけのイベントの中なかでも、猛烈もうれつなマニアから超ちょう初心者しょしんしゃまでが参加さんかするのがワインのイベントと言いわれている。それもそのはず、この世界せかいで一番いちばん最初さいしょに生うまれたお酒さけがワインと言いわれているのだ。その歴史れきしは紀元前きげんぜん4000年ねんに遡さかのぼる。底そこなしのマニアがいてもおかしくはないね。ちなみに2番目ばんめのビールは紀元前きげんぜん3000年ねんくらいと言いわれている。

当然とうぜんのことながら作つくり手しゅの歴史れきしも長ながく、1000年ねんにわたる生産せいさん者しゃもいるほど。ワインはその長ながい歴史れきしで、洗練せんれんに洗練せんれんを重かさねて現代げんだいに続つづいているのである。また、ワインは熟成じゅくせいを重かさねると味あじが良よくなるものが多おおく、歳としを重かさねると共ともに価格かかくも比例ひれいして天井てんじょう知しらずとなるものもある。オークションなどで世界一せかいいちの価格かかくを更新こうしんするお酒さけは、たいていワインだ。
 

そんなワインもたっぷり楽たのしめて、知しることができるのがワインのイベントの魅力みりょくである。ワインのイベントでは手近てぢかなところから飲のみ始はじめてはいけない。出品しゅっぴんしているワインの説明せつめいが掲載けいさいされている冊子さっしが配くばられるので、まずはどれからスタートするかの検討けんとうが必須ひっす。

ワインに詳くわしい方ほうなら、自分じぶんの好このみ銘柄めいがらからのスタートもいいと思おもうが、せっかくならば飲のんだことのないワインからスタートしてほしい。また、初心者しょしんしゃの方ほうは一番いちばん高たかいワインから順番じゅんばんに飲のみ進すすめることをおすすめする。高たかいワインを美味おいしく感かんじるか、口くちに合あわないか。やや大おおげさではあるが、その経験けいけんと判断はんだんが後こうのあなたのワイン人生じんせいを決きめるのだ。

ブースの許可きょかがもらえたら、ボトルのラベルを写真しゃしんに撮とっておいてほしい。スマホのアプリを使つかってその写真しゃしんで検索けんさくすると、ワインの詳細しょうさいが出でてくるので味あじの備忘録びぼうろくとしておくと今後こんごのワインの参考さんこうになるはずだ。

＞＞『リカマンワインフェスタ』インタビュー
>>『ファインズチャリティ試飲しいん会かい』レポート

 

■ウィスキーやテキーラのイベント

昨今さっこん、スコッチやバーボンなどのウイスキー、テキーラ、ラムなどの蒸留酒じょうりゅうしゅのイベントも多おおく行おこなわれている。ちなみに世界せかいで一番いちばん飲のまれているお酒さけは、これら蒸留酒じょうりゅうしゅなのである。焼酎しょうちゅうもウオッカもジンも、蒸留酒じょうりゅうしゅに分類ぶんるいされてしまうので多おおいのは当然とうぜんなのだが……。

その中なかでもウイスキー、テキーラのイベントは人気にんきのようである。ウイスキーもテキーラもアルコール度数どすうは40％以上いじょうあるので、ビールや日本酒にほんしゅのようにグビグビ飲のむ訳わけにはいかないが、イベントは飲のみ放題ほうだいが多おおいのだ。

ウイスキーのイベントはどちらかと言いうとセミナー的てきな部分ぶぶんもある。ウイスキーの楽たのしみ方かたを学まなびながら、ウイスキーを知しり、味あじわうというもの。ウイスキーと合あうシガーの紹介しょうかいがあったり、マリアージュするフードの紹介しょうかいがあったりと、大人おとなのイベントの雰囲気ふんいきが漂ただようのである。

最近さいきんのハイボールブームの影響えいきょうで、一時いちじ低迷ていめいしていたウイスキーは元気げんきを取とり戻もどしてきている。ハイボールを大人おとなっぽく「ウイスキーソーダ」と言いったかと思おもうと、カッコをつけて「スコッチアンドソーダ」や「バーボンソーダ」と言いってみたり。そこからウイスキーに興味きょうみを持もって、スコッチの飲のみ分わけをしたり、バーボンとカナディアンを飲のみ比くらべしたり。そんな方ほうには是非ぜひともウイスキーのイベントに参加さんかして欲ほしい。

同おなじ蒸留酒じょうりゅうしゅでもテキーラのイベントとなると、グッとカジュアルな雰囲気ふんいきのようだ。テキーラはマルガリータなどのカクテルベースになるが、その飲のみやすさからストレートショットで飲のむことが多おおい。それゆえ「沈没ちんぼつのお酒さけ」と呼よばれているのだ。

テキーラはリュウゼツランというサボテンの根ねっこから作つくられるメスカル酒しゅの一種いっしゅ。シャンパーニュ地方ちほうで作つくられたものだけがシャンパンと呼よべるのと同おなじように、テキーラも限定げんていされた地域ちいきで作つくられたメスカルだけがテキーラと呼よばれるのである。

テキーラのイベントのフードは当然とうぜんメキシカンのナチョスやタコスなど。これも無限むげんループが始はじまってしまう。飲のみやすくてもアルコール度数どすうはとても高たかいので、くれぐれも沈没ちんぼつしないように楽たのしんで欲ほしい。

 

どのイベントも上級じょうきゅう者しゃから初心者しょしんしゃまで、存分ぞんぶんに楽たのしめる内容ないようばかりなのである。安心あんしんして参加さんかしてみようではないか。グッドラック。

文ぶん＝ハルマキケンジ