カフカ没後100年
プラハ生まれの作家フランツ・カフカ。今年2024年には没後100年を迎えることから、関連のイベントや書籍の刊行でにぎわっています。
ウェブストアでは、そんなカフカの著作や関連書籍を集めたフェアを開催いたします。
「不条理」というキーワードで語られるその独特の世界を覗いてみませんか。
カフカとは
■フランツ・カフカ(Franz Kafka)
1883年7月3日 - 1924年6月3日
現在のチェコ出身の小説家。
法律関係の仕事をしながら、執筆活動をしていました。
カフカ自身は、死後自分の作品が破棄されることを望んだと言われますが、友人のマックス・ブロートにより遺稿が発表・再評価されることとなりました。
20世紀を代表する作家のひとりとして、世界的な評価を受けています。
私とカフカ
カフカの作品との出会いは、中学生の時だったでしょうか。岩波文庫版『変身』や短篇集を読んだ時の何とも言えない感覚は忘れられません。
悪夢的で、どこかユーモラスでもあって、わけがわからないけれど考えてしまう。
カフカの作品には、そんな魅力があります。
カフカは小説作品だけでなく、日記や手紙、スケッチなどもまとめられ出版されています。
私の一番好きなカフカの言葉(手紙に書かれているそうです)には「宇宙には限りなく多くの希望がある。しかし私たちのためではない。」というものがあります。
カフカの、自己と社会を常に俯瞰的に見つめ続けていたような姿勢を感じるこの言葉に、私は大変共感します。
おかしなのは己か世界か、はたまたその両方か。あるいは最初から何も、おかしくはないのかもしれない。
社会に生きる多くのニンゲンに、カフカの作品は何か響くものがあるのではないでしょうか。
(ウェブストアスタッフM)