如懿伝でん～紫むらさき禁城きんじょうに散ちる宿命しゅくめいの王妃おうひ～

毎週まいしゅう 月がつ-金曜日きんようび 15:04～ 放送ほうそう

願ねがったのは、真実しんじつの愛あいだけ――。
陰謀いんぼう渦巻うずまく後宮こうきゅうでただ一ひとつの愛あいを貫つらぬき、誇ほこり高たかく生いきた一人ひとりの皇后こうごうの切せつなくも美うつくしい人生じんせいを描えがく、豪華ごうか絢爛けんらん・本格ほんかく宮廷きゅうてい愛憎あいぞう劇げき！
1735年ねん、清きよしの乾いぬい隆たかし帝みかどが即位そくいすると、彼かれと幼おさない頃ころから愛あいを育はぐくんできた側室そくしつの如懿（にょい）は妃ひに封ふうじられる。だが如懿は、叔母おばと対立たいりつ関係かんけいにあった皇太后こうたいごうや、皇帝こうていの寵愛ちょうあいを巡めぐる皇后こうごう、妃ひ嬪たちの権力けんりょく争あらそいに巻まき込こまれるように。乾いぬい隆たかし帝みかどはそんな彼女かのじょを守まもり、如懿も持もち前まえの知恵ちえを発揮はっきし２人にんで支ささえ合あいながら困難こんなんを乗のり越こえていく。そんな中なか、立たて続つづけに皇子おうじが殺害さつがいされる事件じけんが発生はっせい！如懿は濡ぬれ衣ぎぬを着きせられて冷ひや宮みや送おくりにされてしまうが…。次々つぎつぎと仕掛しかけられる罠わなと陰謀いんぼう渦巻うずまく宮中きゅうちゅうで、乾いぬい隆たかし帝みかどの愛あいに支ささえられ如懿はついに皇后こうごうの地位ちいに上のぼり詰つめる。しかし、そんな2人ふたりの愛あいにいつしか暗雲あんうんが立たち込こめていき－？
【出演しゅつえん】
ジョウ・シュン／ウォレス・フォ／チャン・チュンニン／ドン・ジエ　ほか
【日本語にほんご字幕じまく（中国ちゅうごく語ご音声おんせい）】

人物じんぶつ相関そうかん図ず

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あらすじ 【全ぜん87話わ】

2022年ねん4月がつ18日にち（月つき）最終さいしゅう話ばなし「緑みどり梅うめの記憶きおく」

乾いぬい隆たかし帝みかどの秋あき狩かりに同行どうこうせず紫むらさき禁城きんじょうに残のこった如懿。思おもい出での城しろ楼ろうへ登のぼり、感慨かんがいにふける。だがその夜よる、容よう珮とお茶ちゃを飲のみながら眠ねむるように亡なくなってしまう。如懿の病やまいを知しらずにいた乾いぬい隆たかし帝みかどは、如懿の死しに激はげしく動揺どうようし、後悔こうかいの念ねんに苛さいなまれる。そして如懿の思おもいを汲くみ、皇后こうごうとしての葬儀そうぎはせず、如懿に関かんする記述きじゅつや絵えも記録きろくから抹消まっしょうする。９年ねん後ご、乾いぬい隆たかし帝みかどは第だい十じゅう五ご皇子おうじ・永えい琰を皇太子こうたいしにすると決きめ、生いき長ながらえていた皇すめらぎ貴とうと妃ひに死しを賜たまわる。

2022年ねん4月がつ15日にち（金かね）第だい86話わ「暴あばかれた真実しんじつ」

皇すめらぎ貴とうと妃ひは自身じしんの息子むすこ・永えい琰（えいえん）の名なを書かいた紙かみを太子たいし密ひそか建けんの小しょう箱はこに入いれようとしたところ、昏睡こんすい状態じょうたいから突如とつじょ、目めを覚さました乾いぬい隆たかし帝みかどに見みつかり取とり押おさえられてしまう。そこへ愉妃が現あらわれ、皇すめらぎ貴とうと妃ひが永えい琪を死しに至いたらせたと告発こくはつ、更さらに春はる嬋、佐さ禄ろく（さろく）、王おう蟾（おうせん）に数々かずかずの悪事あくじを証言しょうげんさせる。続つづいて皇太后こうたいごうは皇すめらぎ貴とうと妃ひが如懿の息子むすこ・永えい璂の食事しょくじに細工ざいくをしていたことを報告ほうこく、皇すめらぎ貴とうと妃ひに対たいし、自みずからの邪心じゃしんにより如懿が巡めぐらせた罠わな（わな）に落おちたのだと糾弾きゅうだんするのだった。

2022年ねん4月がつ14日にち（木き）第だい85話わ「口くち封ふうじ」

皇すめらぎ貴とうと妃ひの侍女じじょ･春はる嬋（しゅんせん）が行方ゆくえ不明ふめいになり、夜よる遅おそくなって戻もどってきた。春はる嬋は容よう珮（ようはい）らに連つれ去さられ、如懿の前まえで詰問きつもんされていたのだ。主人しゅじんに忠誠ちゅうせいを誓ちかう春はる嬋だが、皇すめらぎ貴とうと妃ひは春はる嬋が裏切うらぎったのではという疑うたがいを抱いだき始はじめる。その後ご、皇すめらぎ貴とうと妃ひの不用意ふよういな発言はつげんが皇帝こうていの耳みみに入はいり、手元てもとで育そだてていた皇子おうじ・公主こうしゅらが、勅命ちょくめいで全すべて母親ははおやから引ひき離はなされるという出来事できごとが起おき、皇すめらぎ貴とうと妃ひは春はる嬋への不信ふしんを更さらに深ふかめる。その頃ころ、乾いぬい隆たかし帝みかどは過労かろうで倒たおれ意識いしき不明ふめいに陥おちいってしまう。

2022年ねん4月がつ13日にち（水みず）第だい84話わ「残のこされた時間じかん」

縁えんもゆかりもない胡えびす蕓角から告発こくはつされた如懿は裏うらで糸いとを引ひく者ものがいると考かんがえ、胡えびす蕓角の遺品いひんを調しらべさせる。それにより胡えびす蕓角が不治ふじの病やまいを患わずらっていたことが判明はんめいする。如懿は皇すめらぎ貴とうと妃ひが余命よめいの少すくない胡えびす蕓角を利用りようし、自分じぶんを陥おとしいれたと推測すいそく、次つぎは永えい璂が狙ねらわれるのではないかと不安ふあんを募つのらせる。一方いっぽう、皇すめらぎ貴とうと妃ひは乾いぬい隆たかし帝みかどの許ゆるしを得えて、穎妃（えいひ）の養女ようじょになった璟妧（けいげん）をしばらく預あずかることになる。だが璟妧は皇すめらぎ貴とうと妃ひを嫌きらい、穎妃から離はなれようとしなかった。

2022年ねん4月がつ12日にち（火ひ）第だい83話わ「格かく格かく（ゲゲ）の告発こくはつ」

永えい琪は持病じびょうの腐くさ骨ほね疽（ふこつそ）が悪化あっかし、倒たおれてしまう。臨終りんじゅうの間際まぎわ、永えい琪は乾いぬい隆たかし帝みかどに義母ぎぼ（はは）上じょうを許ゆるしてほしいとい残いのこし息いきを引ひき取とる。その直後ちょくご、永えい琪の格かく格かく（ゲゲ）・胡えびす蕓角（こうんかく）が皇后こうごうを告発こくはつする。凌雲りょううん徹てっの刑死けいしは愉妃の独断どくだんによるものであること、更さらに皇后こうごうは無縁むえん墓地ぼちではなく吉相きっそう墓ぼに葬ほうむるよう求もとめたため、永えい琪は罪悪ざいあく感かんに苛（さいな）まれ病びょうが悪化あっかしたと告つげ、命いのちを絶たつ。その言葉ことばを真しんに受うけた乾いぬい隆たかし帝みかどは如懿から皇后こうごうの印しるしである金きむ冊さつ（きんさく）と印璽いんじ（いんじ）を没収ぼっしゅうし、金輪際こんりんざい会あわぬと言いうのだった。

2022年ねん4月がつ11日にち（月つき）第だい82話わ「愛あいと復讐ふくしゅう」

南みなみ巡じゅんから急せきょ都とへ帰きされた如懿は禁足きんそく処分しょぶんとなった。如懿は、心配しんぱいする愉妃にも会あおうとせず、追おい返かえす。如懿は自分じぶんの処罰しょばつで愉妃に累るいが及およばぬよう遠とおざけたのだ。皇すめらぎ貴とうと妃ひ（こうきひ）に封ふうじられた衛まもる嬿婉（えいえんえん）はこの機きに乗じょうじ、差配さはい役やくの権限けんげんで如懿の側がわ仕つかまつ（そばづか）えを減へらしていく。永えい琪は優秀ゆうしゅうな仕事しごとぶりで乾いぬい隆たかし帝みかどに重用じゅうようされ、親王しんのうに封ふうじられる。乾いぬい隆たかし帝みかどは永えい琪を皇太子こうたいしとする密みつ建けん書しょをしたため、所定しょていの場所ばしょに隠かくす。だが永えい琪の体からだは、皇すめらぎ貴とうと妃ひの策さくによって持病じびょうの悪化あっかが進すすんでいた。

2022年ねん4月がつ8日にち（金かね）第だい81話わ「決別けつべつ」

如懿は乾いぬい隆たかし帝みかどのもとへ芸妓げいぎを送おくり込こんだ炩貴妃ひを処刑しょけいしようとするが、乾いぬい隆たかし帝みかどがまた芸妓げいぎたちと享楽きょうらくにふけっていると聞きき、湖上こじょうの舟ふねへと乗のり込こむ。乾いぬい隆たかし帝みかどの名誉めいよを守まもりたい一心いっしんでの行おこないだったが、乾いぬい隆たかし帝みかどはあからさまに不快ふかい感かんを示しめし、如懿を責せめ立たてる。襟えりを正ただそうとしない乾いぬい隆たかし帝みかどに、堪忍袋かんにんぶくろの緒いとぐちが切きれた如懿は思おもわず本音ほんねをぶつけ、髪かみを切きって決別けつべつの意いを示しめす。激怒げきどした乾いぬい隆たかし帝みかどは皇后こうごうを都とへ帰かえし、如懿を廃はい后きさきにすることを考かんがえ始はじめる。

2022年ねん4月がつ7日にち（木き）第だい80話わ「舟ふね上じょうの誘惑ゆうわく」

乾いぬい隆たかし帝みかど一いち行ぎょうは再ふたたび南みなみ巡じゅんへと旅立たびだつ。如懿は両親りょうしんに仲良なかよくしてほしいという永えい璂の願ねがいをき入きいれ、やむなく同行どうこうするが、夫婦ふうふの溝みぞは簡単かんたんには埋うずまらなかった。進すすむ忠ちゅうと炩貴妃ひ（れいきひ）は行宮あんぐう（あんぐう）で悶々もんもんとする乾いぬい隆たかし帝みかどを楽たのしませるため、芸妓げいぎ（げいぎ）を呼よんで仕つかえさせる。やがて乾いぬい隆たかし帝みかどは毎晩まいばんのように芸妓げいぎと享楽きょうらくにふけるようになり、睡眠すいみん不足ふそくから健康けんこうを損そこねてしまう。ある日ひ、お忍しのびで街まちへ出でかけた如懿は、乾いぬい隆たかし帝みかどを冷ひやかす講談こうだん師しの話はなしを耳みみにしてしまう。

2022年ねん4月がつ6日にち（水みず）第だい79話わ「残のこされた指輪ゆびわ」

如懿と凌雲りょううん徹てっが抱だき合あっているという幻覚げんかくを見みた永えい璂は泣なきながら乾いぬい隆たかし帝みかどに報告ほうこく、すぐさま凌雲りょううん徹てっは投獄とうごくされてしまう。凌雲りょううん徹てっの潔白けっぱくを証明しょうめいするため真相しんそうを突つき止とめようとする如懿に、愉妃は陛下へいかの誤解ごかいを解とくには凌雲りょううん徹てっを亡なき者ものにするしかないと諌（いさ）めるのだった。一方いっぽう、獄中ごくちゅうの凌雲りょううん徹てっは面会めんかいに来きた炩妃に対たいし、かつて贈おくった指輪ゆびわを返かえすよう求もとめる。その直後ちょくごに訪おとずれた愉妃は皇后こうごうの名なの下したに処刑しょけいすると凌雲りょううん徹てっに告つげるのだった。

2022年ねん4月がつ5日にち（火ひ）第だい78話わ「御ご花園はなぞの（ぎょかえん）の幻まぼろし」

如懿と凌雲りょううん徹てっの醜聞しゅうぶんは、幼おさない永なが璂の心しんにも暗くらい影かげを落おとしていた。そんな弟おとうとを兄あにとして優やさしく見守みまもる第だい五ご皇子おうじ・永えい琪（えいき）だが、何なにもしてあげることができず、歯はがゆい思おもいを抱かかえていた。凌雲りょううん徹てっに対たいする仕打しうちはこの先さきもまだ終おわらないのではと、如懿が不安ふあんを募つのらせていた矢先やさき、乾いぬい隆たかし帝みかどは凌雲りょううん徹てっを最低さいてい位いの掃除そうじ係がかりへと配置はいち換かえする。その頃ころ、炩妃と進すすむ忠ちゅう（しんちゅう）は、乾いぬい隆たかし帝みかどと如懿の仲なかを完全かんぜんに引ひき裂さくため、再度さいど、凌雲りょううん徹てっを利用りようすることを考かんがえていた。

2022年ねん4月がつ4日にち（月つき）第だい77話わ「沈黙ちんもくの夕餉ゆうげ（ゆうげ）」

凌雲りょううん徹てっが姿すがたを消けす。如懿も炩妃も手てを尽つくして捜さがすが、見みつからない。そんなある日ひ、乾いぬい隆たかし帝みかどから如懿に数々かずかずの贈おくり物ものが届とどけられる。その中なかには宦官かんがんとなった凌雲りょううん徹てっが含ふくまれていた。乾いぬい隆たかし帝みかどの非道ひどうなふるまいに打うちひしがれる如懿だったが、凌雲りょううん徹てっは自分じぶんのために悲かなしまないでほしいと如懿に告つげる。夕刻ゆうこく、乾いぬい隆たかし帝みかどは如懿のもとを訪おとずれ晩餐ばんさんをともにする。乾いぬい隆たかし帝みかどはわざと如懿の苦手にがてな料理りょうりばかりを用意よういし、食たべることを強しいるのだった。

2022年ねん4月がつ1日にち（金かね）第だい76話わ「雲くもの刺繍ししゅう（ししゅう）」

宮中きゅうちゅうでは如懿と凌雲りょううん徹てっの関係かんけいがあらぬ噂うわさ（うわさ）になっていた。噂うわさを広ひろめたのは炩妃（れいひ）だとにらんだ愉妃（ゆひ）は、如懿の噂うわさを消けすために、炩妃と凌雲りょううん徹てっの関係かんけいを噂うわさして広ひろめることに成功せいこうする。自分じぶんを守まもろうとする炩妃は豫よ妃ひ（よひ）を利用りようして、如懿と凌雲りょううん徹てっの噂うわさを凌しのげ雲くも徹てっの妻つま・茂しげ倩（もせい）の耳みみに入いれる。豫よ妃ひとともに養よう心こころ（ようしん）殿どのに乗のり込こんで来きた茂しげる倩は、乾いぬい隆たかし帝みかどの前まえで如懿と凌雲りょううん徹てっが私わたし通とおしていると証言しょうげんし、その証拠しょうこと称しょうして雲くもの刺繍ししゅう（ししゅう）が施ほどこされた靴くつを見みせるのだった。

2022年ねん3月がつ31日にち（木き）第だい75話わ「勇敢ゆうかんな侍さむらい衛まもる」

木蘭もくれん囲かこえ場じょう（もくらんいじょう）で恒例こうれいの秋あき狩かりが行おこなわれる中なか、永えい璂（えいき）は突如とつじょとして現あらわれた刺客しかくに捕つかまってしまう。如懿（にょい）は我わが子こを助すけようと飛とび出だし、危あやうく刺さされそうになるが、凌雲りょううん徹てっ（りょううんてつ）が盾たてとなり、事ことなきを得える。永えい璂は恐怖きょうふからひきつけを起おこし、寝込ねこんでしまう。嫡子ちゃくしに大おおきな期待きたいをかけていた乾いぬい隆たかし（けんりゅう）帝みかどは、気きが弱よわすぎる永えい璂に腹はらを立たて、如懿に不満ふまんを漏もらす。如懿は子供こどもの安全あんぜんより体面たいめんを気きにする乾いぬい隆たかし帝みかどが理解りかいできず、夫婦ふうふの溝みぞは深ふかまっていく。

2022年ねん3月がつ30日にち（水みず）第だい74話わ「剣けんと琴きん」

炩妃は乾いぬい隆たかし帝みかどが詠よんだ孝こう賢けん皇后こうごうの詩しを詩集ししゅうにまとめることを璟瑟に持もち掛かけ、賛同さんどうを得えると、純粋じゅんすいな婉嬪（えんひん）を利用りようし編纂へんさん（へんさん）を進すすめる。完成かんせいした詩集ししゅうを見みて乾いぬい隆たかし帝みかどは大おおいに喜よろこび、後宮こうきゅうをはじめ皇族こうぞくにも配布はいふすることを決定けってい。炩妃の思惑おもわくどおり後宮こうきゅう内ないで孝こう賢けん皇后こうごうを称となえ、如懿を貶（おとし）める空気くうきが漂ただよい始はじめる。そんなある日ひ、乾いぬい隆たかし帝みかどは如懿と鉢合はちあわせする。如懿の頑かたくなな態度たいどに腹はらを立たてた乾いぬい隆たかし帝みかどは永えい璂（えいき）を愉妃のもとで養育よういくさせるよう命めいじるのだった。

2022年ねん3月がつ29日にち（火ひ）第だい73話わ「届とどかぬ想おもい」

寒かん香が見みを喜よろこばせたい乾いぬい隆たかし帝みかどは、寒かん部ぶの衣ころもを着きてみせたり、新あらたな宮殿きゅうでんを建たてるなど、あらゆる手てを尽つくし、寒かん香が見みを容よう貴人きじん（ようきじん）に封ふうじる。その偏愛へんあいぶりに、乾いぬい隆たかし帝みかどの心しんが理解りかいできないと感かんじる如懿。一方いっぽう、容よう貴人きじんが夜伽よとぎ（よとぎ）を務つとめたと知しった皇太后こうたいごうは、皇帝こうていが偏愛へんあいする妃ひ（きさき）に子こができた場合ばあいの権力けんりょく図ずの変化へんかを警戒けいかいし、不ふ妊にんになる薬くすりを容よう貴人きじんに飲のませるよう如懿に命めいずる。皇帝こうていの想おもいと皇太后こうたいごうの意向いこうの板挟いたばさみに苦くるしみながらも、如懿は薬くすりを寒かん香が見みのもとへ持もっていく。

2022年ねん3月がつ28日にち（月つき）第だい72話わ「皇后こうごうの責任せきにん」

かねてより心しんを患わずらっていた純じゅん貴たか妃ひは乾いぬい隆たかし帝みかどから誤解ごかいされていると知しって衝撃しょうげきを受うけ、倒たおれてしまう。直後ちょくごに皇すめらぎ貴とうと妃ひ（こうきひ）に昇格しょうかくとなるも、冊さつ封ふう（さくほう）式しきを待またずに息いきを引ひき取とる。その３カ月かげつ後ご、重病じゅうびょうだった第だい三さん皇子おうじも亡なくなってしまう。乾いぬい隆たかし帝みかどは重かさなる不幸ふこうを嘆なげくも、寒かん香が見みのことが頭あたまから離はなれず、性懲しょうこりもなく贈おくり物ものを承うけたまわ乾いぬい（しょうけん）宮みやへ届とどけに行いく。寒かん香が見みはそんな乾いぬい隆たかし帝みかどを頑（かたく）なに拒否きょひし、再ふたたび食事しょくじを摂と（と）らなくなる。万策ばんさく尽つきた乾いぬい隆たかし帝みかどは、如懿に助たすけを求もとめるが…。

2022年ねん3月がつ25日にち（金かね）第だい71話わ「偏愛へんあいの波紋はもん」

寒かん香が見みに心しんを奪うばわれた乾いぬい隆たかし帝みかどは、あの手てこの手てで寒かん香が見みの機嫌きげんを取とろうとする。だが寒かん香が見みは許婚きょこん（いいなずけ）の死しを深ふかく悲かなしみ、乾いぬい隆たかし帝みかどを寄よせつけなかった。第だい三さん皇子おうじは、病やまいを患わずらう母親ははおやを顧かえりみず、寒かん香が見みに熱ねつを上あげる乾いぬい隆たかし帝みかどに腹はらを立たてる。そこで都とに広ひろまる艶聞えんぶんを乾いぬい隆たかし帝みかどに伝つたえ、それとなく諭さとすが、逆ぎゃくに乾いぬい隆たかし帝みかどの怒いかりを買かい、絶縁ぜつえんをい渡いわたされるのだった。第だい三さん皇子おうじが心しんに打撃だげきを受うけ、重症じゅうしょうに陥おちいってしまったため、純じゅん貴たか妃ひ（じゅんきひ）は雨あめの中なかを跪（ひざまず）き、乾いぬい隆たかし帝みかどに許ゆるしを請こう。

2022年ねん3月がつ24日にち（木き）第だい70話わ「異郷いきょうの公主こうしゅ」

永えい琪は豫よ妃ひ（よひ）の不穏ふおんな動うごきを察知さっちし、乾いぬい隆たかし帝みかどに報告ほうこくする。豫よ妃ひの内通ないつうを知しり、激怒げきどした乾いぬい隆たかし帝みかどは生涯しょうがい禁足きんそくをい渡いわたすのだった。如懿と愉妃を母親ははおやの仇かたきと憎にくむ田た蕓児（でんうんじ）は、炩嬪（れいひん）の命いのちを受うけ、侍女じじょとして永えい琪の屋敷やしきへと潜入せんにゅう、やがて計画けいかくどおり、永えい琪の心しんを得えることに成功せいこうする。そんな中なか、寒かん（かん）部ぶより友好ゆうこうの証あかしとして公主こうしゅである寒かん香が見み（かんこうけん）が贈おくられてくる。寒かん香が見みは乾いぬい隆たかし帝みかどの御前ごぜんで舞まいを披露ひろうするも、隠かくし持もっていた小刀こがたなを抜ぬき乾いぬい隆たかし帝みかどに襲おそいかかるのだった。

2022年ねん3月がつ23日にち（水みず）第だい69話わ「大局たいきょくと忍耐にんたい」

産うまれたばかりの公主こうしゅを奪うばわれた衛まもる答こたえ応おうは、もう１人ひとり子こを産うませてほしいと乾いぬい隆たかし帝みかどに懇願こんがんする。衛まもる答こたえ応おうは璟瑟を味方みかたにつけ、さらにホルチン部ぶからも、王おうの孫まごを助たすけた感謝かんしゃの意いが示しめされ、乾いぬい隆たかし帝みかどは大局たいきょくのために衛まもる答こたえ応おうへの追及ついきゅうを控ひかえるよう如懿に忍耐にんたいを強しいる。間まもなく衛まもる答こたえ応おうは立たて続つづけに子こを産うみ、嬪にまで復位ふくいする。その頃ころ、乾いぬい隆たかし帝みかどが迎むかえた新あらたな妃ひ嬪（ひひん）の中なかに30歳さいになる豫よ嬪（よひん）がいた。若わかい娘むすめにはない色気いろけに、乾いぬい隆たかし帝みかどは夜よごと豫よ嬪を召めすが…。

2022年ねん3月がつ22日にち（火ひ）第だい68話わ「新あらたな後うしろ盾たて」※3月21日にちは放送ほうそうお休やすみです

炩妃は一昼夜いっちゅうやかかって公主こうしゅを産うむが、その子こは穎妃の養女ようじょとなり、称号しょうごうは剥奪はくだつ、答こたえ応おうに降格こうかくとなる。焦あせった衛まもる答こたえ応おう（えいとうおう）は皇太后こうたいごうに助たすけを求もとめるが門前払もんぜんばらいされ、窮地きゅうちに陥おちいってしまう。如懿は第だい十じゅう三さん皇子おうじの死産しざんに衛まもる答こたえ応おうも関与かんよしていると考かんがえ、陛下へいかの許ゆるしを得えて衛まもる答こたえ応おうの周囲しゅういを徹底的てっていてきに洗あらい出だす。如懿の追及ついきゅうを恐おそれた衛まもる答こたえ応おうは、たまたま出でくわした璟瑟（けいしつ）の息子むすこを利用りようして璟瑟に恩おんを売うることを思おもいつく。果はたして璟瑟は衛まもる答こたえ応おうをかばい始はじめる。

2022年ねん3月がつ18日にち（金かね）第だい67話わ「非情ひじょうな選択せんたく」

娘むすめである炩妃の懐妊かいにんで有頂天うちょうてんになっていた衛まもる夫人ふじんは、ある晩ばん、如懿に対たいして呪術じゅじゅつを使つかっていたところを李り玉たま（りぎょく）に知しられてしまう。そうとも知しらず、翊坤（よくこん）宮みやに呼よばれた衛まもる夫人ふじんは、乾いぬい隆たかし帝みかどより呪術じゅじゅつについて尋問じんもんを受うける。やがてその供述きょうじゅつは矛盾むじゅんを生しょうじ、息子むすこや愉妃の甥おい（おい）を操あやつっていたことが露呈ろていしてしまう。芋いもづる式しきに自みずからの関与かんよが露見ろけんすることを恐おそれた炩妃は慌あわてて翊坤宮みやに駆かけつけるが、そこで進すすむ忠ちゅう（しんちゅう）に切きり捨すてよと言いわれてしまうのだった。

2022年ねん3月がつ17日にち（木き）第だい66話わ「深ふかい溝みぞ」

産婆さんば・田た氏しは死しんだが、裏うらに黒幕くろまくがいたのではと怪あやしむ如懿は、ひそかに凌雲りょううん徹てっ（りょううんてつ）に調査ちょうさを依頼いらいする。皇太后こうたいごうは互たがいに顔かおを合あわせようとしない乾いぬい隆たかし帝みかどと如懿を見みかねて、如懿に自分じぶんから歩あゆみ寄よれと助言じょげんするが、如懿の心しんのわだかまりは消きえそうにない。凌雲りょううん徹てっが田た氏しの息子むすこを捜さがし出だして問とい詰つめると、田た氏しは愉妃の命令めいれいで皇子おうじを殺ころしたのだと証言しょうげんし、愉妃は慎まき刑けい司し（しんけいし）に連行れんこうされる。その頃ころ、炩妃（れいひ）のお産さんが近ちかづき、炩妃の母はは・衛まもる（えい）夫人ふじんが宮中きゅうちゅうにやってくる。

2022年ねん3月がつ16日にち（水みず）第だい65話わ「悲かなしみの雪ゆき」

妊娠にんしん7カ月かげつだった如懿は急きゅうに産気さんけづき、苦くるしんだ末すえに皇子おうじを産うむが、その子こはすでに息いき絶たえていた。欽天監かん（きんてんかん）はおなかの子こは吉祥きっしょうの子こだと予言よげんしていたが、如懿の死産しざんを知しり態度たいどを豹変ひょうへん（ひょうへん）させ、“皇后こうごうが強つよ運うんの持もち主ぬしだから皇子おうじを克かつ死しさせた”とい訳いわけ、産婆さんばの田た氏しもこれに同調どうちょうする。欽天監かんと産婆さんばたちは罷免ひめんとなるが、誰だれかが指図さしずしたのではと疑うたがう如懿は、産婆さんばを審問しんもんさせる。結局けっきょく、田た氏しは皇后こうごうを個人こじん的てきに恨うらんでいたと供述きょうじゅつし、自害じがいしてしまう。

2022年ねん3月がつ15日にち（火ひ）第だい64話わ「虚むなしい最後さいご」

庶人に落おとされ、生涯しょうがい禁足きんそくとなった嘉よしみ貴き妃ひこと金きん（きん）氏し。自暴自棄じぼうじきになり薬やくや治療ちりょうを拒否きょひしたため、死期しきが迫せまっていた。そこで如懿はこれまでの不可解ふかかいな事件じけんを問といただすべく、啓けい祥さち（けいしょう）宮みやを訪おとずれる。金きむ氏しは如懿に悪態あくたいをつくが、玉たま氏しの王おうに見捨みすてられたと知しり、数々かずかずの悪行あくぎょうを白状はくじょうし始はじめる。だが第だい五ご公主こうしゅを犬いぬに襲おそわせ、穎妃（えいひ）を流産りゅうざんさせたことだけは、強つよく否定ひていするのだった。一方いっぽう、お産さんを控ひかえていた如懿は産婆さんばの田た（でん）氏しから逆子さかごであると診断しんだんされ…。

2022年ねん3月がつ14日にち（月つき）第だい63話わ「ついえた野心やしん」

嘉よしみ貴き妃ひは答こたえ応おう（とうおう）に降格こうかくされるも、ジュンガル平定へいていに玉たま氏し（ぎょくし）が大おおきく貢献こうけんしたことを受うけ、再ふたたび貴とうと妃ひに復位ふくいとなる。嘉よしみ貴き妃ひは早速さっそく、第だい四よん皇子おうじ永なが珹（えいせい）の縁談えんだんを進すすめると同時どうじに玉たま氏しの使者ししゃを通つうじて、永えい珹を孝こう賢けん（こうけん）皇后こうごうの養子ようしにと申もうし出でる。更さらに后妃こうひの前まえで息子むすこの永えい珹が雍正（ようせい）帝みかどや乾いぬい隆たかし帝みかどと同おなじ第だい四よん皇子おうじであると放言ほうげんするのだった。それを聞きいた乾いぬい隆たかし帝みかどは嘉よしみ貴き妃ひを厳きびしく叱責しっせき、愉妃は数々かずかずの悪行あくぎょうについて列挙れっきょし、無実むじつならば誓ちかうようにと強つよく迫せまるのだった。

2022年ねん3月がつ11日にち（金かね）第だい62話わ「赤あかい衣ころもの公主こうしゅ」

第だい八はち皇子おうじの脚あしは一生いっしょう治なおらないと侍医じいに宣告せんこくされた嘉よしみ貴き妃ひは、第だい五ご皇子おうじとその養母ようぼである如懿に更さらに恨うらみを募つのらせる。そんな折おり、御ご花園はなぞの（ぎょかえん）で遊あそんでいた如懿の娘むすめ・第だい五ご公主こうしゅが犬いぬに襲おそわれて死しに、懐妊かいにん中ちゅうだった穎嬪（えいひん）もそのショックで流産りゅうざんしてしまう。犬いぬが嘉よしみ貴き妃ひの飼かい犬いぬだったことから、乾いぬい隆たかし帝みかどは嘉よしみ貴き妃ひの仕業しわざだと断定だんてい、嘉よしみ貴き妃ひを禁足きんそくとし鞭むち（むち）打うちの刑けいに処しょすが、嘉よしみ貴き妃ひは濡（ぬ）れ衣ころも（ぎぬ）だと訴うったえ続つづける。幼おさない娘むすめを突然とつぜん失うしなった如懿と乾いぬい隆たかし帝みかどは、深ふかい悲かなしみに沈しずむ。

2022年ねん3月がつ10日とおか（木き）第だい61話わ「皇子おうじの悲劇ひげき」

第だい五ご皇子おうじの永えい琪（えいき）は、第だい八はち皇子おうじの永えい璇（えいせん）に乗馬じょうばと弓ゆみを指導しどうしてほしいと乾いぬい隆たかし（けんりゅう）帝みかどから頼たのまれ、快こころよく引ひき受うける。第だい八はち皇子おうじの実兄じっけいである第だい四よん皇子おうじは、乾いぬい隆たかし帝みかどに遠とおざけられたことを気きに病やみ、もはや頼たよりにならなかった。ところが、第だい八はち皇子おうじの乗のった馬うまが急きゅうに暴あばれ出だし、第だい八はち皇子おうじは地面じめんに投なげ出だされ、脚あしを骨折こっせつしてしまう。嘉よしみ貴き妃ひ（かきひ）は故意こいに負傷ふしょうさせたと第だい五ご皇子おうじを責せめ、如懿（にょい）や愉妃（ゆひ）をも犯人はんにん扱あつかいする。公平こうへいを期きすため調査ちょうさは乾いぬい隆たかし帝みかどに任まかされることになるが…。

2022年ねん3月がつ9日にち（水みず）第だい60話わ「誤算ごさん」

乾いぬい隆たかし帝みかどは、嘉よしみ貴き妃ひが皇族こうぞくや高官こうかんを買収ばいしゅうしていると知しり、第だい四よん皇子おうじ・永えい珹（えいせい）を遠とおざける。更さらに永えい珹が野生やせい馬ばを巧たくみに調教ちょうきょうする姿すがたを目まの当あたりにした乾いぬい隆たかし帝みかどは、木蘭もくれん囲かこえ場じょうでの刺客しかく騒さわぎは、永えい珹の仕業しわざではとの疑惑ぎわくを深ふかめていく。その結果けっか、永えい珹は宮中きゅうちゅうの外そとへと居きょを構かまえさせられ、嘉よしみ貴き妃ひから引ひき離はなされてしまう。息子むすこを皇太子こうたいしに就つける望のぞみが断たたれた嘉よしみ貴き妃ひは心しんを病やみ、犬いぬを多数たすう飼かうが、その鳴なき声ごえに驚おどろいた如懿の娘むすめ・璟兕（けいじ）が発作ほっさを起おこしてしまうのだった。

2022年ねん3月がつ8日にち（火ひ）第だい59話わ「寵ちょう妃ひ（ちょうひ）の復活ふっかつ」

炩妃がひそかに木蘭もくれん囲かこえ場じょうへ赴おもむき、乾いぬい隆たかし帝みかどの寵愛ちょうあいを取とり戻もどしたとの知しらせが如懿のもとに届とどいた。なりふり構かまわぬ大胆だいたんな行動こうどうに対たいして、皇宮こうぐうへ戻もどった如懿は改あらためて炩妃に刑罰けいばつを科かす。だが乾いぬい隆たかし帝みかどは侍医じいを待機たいきさせ炩妃への寵愛ちょうあいの深ふかさをうかがわせた。一方いっぽう、第だい四よん皇子おうじは有能ゆうのうな働はたらきぶりによって乾いぬい隆たかし帝みかどの信頼しんらいを一身いっしんに集あつめるようになっていた。もしや皇太子こうたいしに？ という噂うわさ（うわさ）も囁ささやき（ささや）かれ始はじめ、第だい四よん皇子おうじは徐々じょじょにその信頼しんらいにあぐらをかいたような不遜ふそんな態度たいどが目立めだつようになる。

2022年ねん3月がつ7日にち（月つき）第だい58話わ「抜ぬけ駆がけ」

舒妃に子宝こだからの薬くすりの秘密ひみつを教おしえ、死しに追おいやったのが炩妃であるということが皇太后こうたいごうに知しられてしまう。窮地きゅうちに立たたされた炩妃は、皇太后こうたいごうの怒いかりを静しずめるため、今後こんごは舒妃に代かわって皇太后こうたいごうに尽つくすと言いうが、結局けっきょく厳罰げんばつが下くだされる。そんな折おり、蒙こうむ古こ（もうこ）から新あらたな妃ひ（きさき）･巴ともえ林りん（バリン）氏しが入内じゅだい（じゅだい）する。乾いぬい隆たかし帝みかどは巴ともえ林りん氏しを穎嬪（えいひん）に封ふうじて寵愛ちょうあいし、木蘭もくれん囲かこえ場じょうにも連つれていく。寵愛ちょうあいの復活ふっかつをもくろむ炩妃は皇太后こうたいごうの協力きょうりょくを得えて、円明えんめい園えんを抜ぬけ出だし、乾いぬい隆たかし帝みかどのあとを追おうのだった。

2022年ねん3月がつ4日にち（金かね）第だい57話わ「絶望ぜつぼうの果はてに」

乾いぬい隆たかし帝みかどに鹿しか血ち酒しゅを飲のませ、冷遇れいぐうされていた炩妃。寵愛ちょうあいを取とり戻もどすため、崑こん曲きょく（こんきょく）を披露ひろうし、乾いぬい隆たかし帝みかどの気きを引ひこうと試こころみるも、たまたま近ちかくにいた如懿に歌声うたごえを聴きかれてしまう。そして第だい十じゅう皇子おうじの喪中もちゅうに不謹慎ふきんしんだと叱責しっせきされ、第だい十じゅう皇子おうじの霊前れいぜんで跪ひざまずくようい渡いわたされる。一方いっぽう、第だい十じゅう皇子おうじを失うしない、心身しんしん共どもに疲弊ひへいしていた舒妃は、子宝こだからの薬くすりが避妊ひにん薬やくだったという事実じじつを炩妃から聞きかされる。乾いぬい隆たかし帝みかどの真心まごころが偽いつわりだったと知しった舒妃は絶望ぜつぼうし、寝所ねどこに自みずから火ひを放はなつ。

2022年ねん3月がつ3日にち（木き）第だい56話わ「君主くんしゅの苦悩くのう」

乾いぬい隆たかし帝みかどは后妃こうひや皇太后こうたいごうを連つれ、避暑ひしょのため円明えんめい（えんめい）園えんで過すごす。そんな中なか、ジュンガルで内乱ないらんが起おきる。反乱はんらん軍ぐんの首謀しゅぼう者しゃ・達たち瓦かわら斉ひとし（ダワチ）は皇太后こうたいごうの娘むすめ・恒つね娖（こうさく）の婿むこを殺害さつがい、更さらに清きよし（しん）に対たいし恒つね娖との婚姻こんいんを求もとめる。国庫こっこの余裕よゆうがないことから、大臣だいじんたちは婚姻こんいんに賛成さんせいする。同おなじ頃ごろ、第だい十じゅう皇子おうじ危篤きとくの知しらせが届とどく。息子むすこを思おもう一心いっしんで見舞みまいに行いかせてほしいと懇願こんがんに来きた舒妃に皇太后こうたいごうは、恒つね娖を都とへ連つれ戻もどすよう乾いぬい隆たかし帝みかどに口添くちぞえすることを交換こうかん条件じょうけんに出だすのだった。

2022年ねん3月がつ2日にち（水みず）第だい55話わ「木蘭もくれん囲かこえ場じょう（もくらんいじょう）の罠わな（わな）」

秋あきの狩猟しゅりょうが、皇室こうしつの狩かり場ば・木蘭もくれん囲かこえ場じょうで繰くり広ひろげられた。乾いぬい隆たかし帝みかどは皇子おうじらを引ひき連つれて広大こうだいな狩かり場ばで獲物えものを追おう。野生やせいの馬うまを見みつけた乾いぬい隆たかし帝みかどが馬うまを追おって林はやしに入はいると、林はやしの中なかに仕掛しかけられた罠わなから乾いぬい隆たかし帝みかどに矢やが放はなたれ、乾いぬい隆たかし帝みかどは落馬らくばする。そこへ突進とっしんする野生やせい馬ばを、偶然ぐうぜん居合いあわせた凌雲りょううん徹てっが制せいし、第だい四よん皇子おうじが矢やを放はなって馬うまを倒たおす。凌雲りょううん徹てっはこの功績こうせきを認みとめられ、皇帝こうていの命令めいれいによって御前ごぜん侍さむらい衛まもるに復職ふくしょくが叶かない、第だい四よん皇子おうじは更さらなる皇帝こうていの信頼しんらいを得える。

2022年ねん3月がつ1日にち（火ひ）第だい54話わ「皇子おうじか公主こうしゅか」

如懿のおなかが大おおきくなるにつれ、宮中きゅうちゅうでは子供こどもの性別せいべつが取とり沙汰ざたされていた。そこで“妊娠にんしん中ちゅうに辛つらい物ものが好すきなら娘むすめが生うまれ、酸すっぱい物ものが好すきなら息子むすこが生うまれる”というい伝いつたえを参考さんこうに、如懿はあえて辛つらい物ものばかりを食たべ始はじめる。一方いっぽう、嘉よしみ貴き妃ひは如懿が公主こうしゅを身みごもっていると思おもい込こみ、安心あんしんしていた。ところが生うまれたのは乾いぬい隆たかし帝みかどが切望せつぼうしていた嫡皇子おうじだった。第だい四よん皇子おうじの前途ぜんとが心配しんぱいになった嘉よしみ貴き妃ひは、第だい四よん皇子おうじに奮起ふんきするよう促うながすのだった。

2022年ねん2月がつ28日にち（月つき）第だい53話わ「甘言かんげんと苦言くげん」

疲労ひろう感かんに悩なやむ乾いぬい隆たかし帝みかどは侍医じいの江こう与あずか彬あきら（こうよひん）に鹿しか血ち（ろくけつ）酒さけを求もとめるが、効能こうのうが強つよすぎるため体からだの負担ふたんになると拒こばまれてしまう。進すすむ忠ちゅうから炩妃のもとに鹿しか血ち酒しゅがあると知しらされた乾いぬい隆たかし帝みかどは永寿えいじゅ（えいじゅ）宮みやで飲酒いんしゅにふける。重臣じゅうしんの世間せけん話ばなしから乾いぬい隆たかし帝みかどの様子ようすがおかしいと察知さっちした如懿は永寿えいじゅ宮みやへ赴おもむき、炩妃たちを叱責しっせき、乾いぬい隆たかし帝みかどに鹿しか血ち酒しゅを飲のまぬよう進言しんげんするが、逆ぎゃくに冷つめたくあしらわれてしまう。抗議こうぎの意味いみを込こめて、その場ばで跪（ひざまず）く如懿だったが、めまいを覚おぼえ倒たおれてしまうのだった。

2022年ねん2月がつ25日にち（金かね）第だい52話わ「最期さいごの告白こくはく」

玫嬪の最期さいごを見届みとどけるため、如懿は永和えいわ（えいわ）宮みやを訪おとずれる。自分じぶんの赤子あかごが孝こう賢けん（こうけん）皇后こうごうに殺ころされたと信しんじる玫嬪は、第だい七なな皇子おうじと孝こう賢けん皇后こうごうを殺ころしたのは自分じぶんだと告白こくはくして死しんでいく。如懿はさまざまな事件じけんの裏うらに嘉よしみ貴き妃ひ（かきひ）の関与かんよを疑うたがうが確証かくしょうがない。ほどなくして舒妃（じょひ）が子こを産うむ。しかし赤子あかごは男子だんしであったため、欽天監かんの言葉ことばを信しんじる乾いぬい隆たかし帝みかどは、舒妃と皇太后こうたいごうの反対はんたいを押おし切きり、赤子あかごを親王しんのう府ふへ預あづけてしまう。黄河こうが（こうが）が氾濫はんらんし、乾いぬい隆たかし帝みかどの激務げきむが続つづいていた。

2022年ねん2月がつ24日にち（木き）第だい51話わ「太ふとし監かん（たいかん）の誤算ごさん」

罠わな（わな）にはめられた凌雲りょううん徹てっは、危あやうく処刑しょけいされそうになるが、如懿と炩妃のとりなしで、木蘭もくれん囲かこえ場じょう（もくらんいじょう）へ左遷させんされることになる。紫むらさき禁城きんじょうに戻もどった乾いぬい隆たかし帝みかどは、欽天監かん（きんてんかん）の話はなしが皇太后こうたいごうに漏もれていることを不審ふしんに思おもい、玫嬪が間あいだ者しゃではないかと疑うたがう。問とい詰つめられた玫嬪は、皇太后こうたいごうの手先てさきであることをあっさりと認みとめる。ある日ひ、慶けい嬪（けいひん）は前日ぜんじつに飲のんだ薬くすりのせいで、健康けんこうを損そこねてしまう。純じゅん貴たか妃ひ（じゅんきひ）たちが侍医じい院いんを調しらべようとすると、玫嬪が現あらわれ、自分じぶんが毒どくを仕込しこんだと白状はくじょうする。

2022年ねん2月がつ23日にち（水みず）第だい50話わ「腹はらいせの昇格しょうかく」

江南こうなん（こうなん）で如懿ばかりを寵愛ちょうあい（ちょうあい）していた乾いぬい隆たかし帝みかどは、妃ひ嬪（ひひん）は公平こうへいに寵愛ちょうあいするようにと皇太后こうたいごうから苦言くげんを呈ていされ、玫嬪（まいひん）と慶けい貴人きじん（けいきじん）を薦すすめられる。乾いぬい隆たかし帝みかどはそんな皇太后こうたいごうに腹はらを立たて、玫嬪と慶けい貴人きじんをあえて無視むしする。そして当あてつけに炩嬪（れいひん）を妃ひ（ひ）の位くらいに昇格しょうかくさせ、寵愛ちょうあいする。炩妃（れいひ）は更さらなる高たかみを目指めざし、他たの妃ひ嬪たちを蹴落けおとす準備じゅんびを着々ちゃくちゃくと進すすめるが、凌雲りょううん徹てっ（りょううんてつ）への未練みれんも捨すてられずにいた。そんな様子ようすを見みて進すすむ忠ちゅう（しんちゅう）はいら立だち、凌雲りょううん徹てっを排除はいじょするよう炩妃に提案ていあんする。

2022年ねん2月がつ22日にち（火ひ）第だい49話わ「子宝こだからの薬くすり」

子こを諦あきらめ、子宝こだからの薬くすりの服用ふくようをやめていた舒嬪（じょひん）が懐妊かいにんする。ひそかに同おなじ薬やくを服用ふくようしていた炩嬪（れいひん）は、市井しせいの医者いしゃに薬くすりの成分せいぶんを調しらべさせた結果けっか、なんと避妊ひにん薬やくだと分わかり愕然がくぜん（がくぜん）とするのだった。そして事実じじつを知しりながらも黙だまっていた如懿（にょい）に恨うらみを募つのらせていく。同おなじ頃ごろ、斉ひとし侍医じい（せいじい）が皇太后こうたいごうのもとに出入でいりをしていることをつかんだ乾いぬい隆たかし帝みかど（けんりゅうてい）は、慧とし賢けん皇すめらぎ貴とうと妃ひ（けいけんこうきひ）の死しも皇太后こうたいごうによるものだと考かんがえる。やがて乾いぬい隆たかし帝みかどは天下てんか太平たいへいをこの目めで確たしかめようと南みなみ巡じゅんを決きめるのだった。

2022年ねん2月がつ21日にち（月つき）第だい48話わ「戒いましめの耳飾みみかざり」

如懿が皇后こうごうに冊さつ封ふうされ、改あらためて乾いぬい隆たかし帝みかどとの婚礼こんれいの儀式ぎしきが執とり行おこなわれた。やっと如懿を正妻せいさいに迎むかえることができた乾いぬい隆たかし帝みかどは、互たがいに末永すえながく信頼しんらいし合あうことを如懿に誓ちかう。妃ひ嬪たちが翊坤宮みやに集あつまり、皇后こうごうとなった如懿に祝いわいの言葉ことばを述のべるが、嘉よしみ嬪（かひん）は鮮あざやかな赤あかい衣ころもをまとい、皇后こうごうを後釜あとがまだと揶揄やゆ（やゆ）する。如懿はあえてとがめ立だてはせず、皇后こうごうの権限けんげんで嘉よしみ嬪を貴き妃ひの位くらいに復位ふくいさせ、更さらに純じゅん貴たか妃ひには瑪瑙めのう（めのう）の耳飾みみかざりを、嘉よしみ貴き妃ひには紅べに玉髄ぎょくずい（こうぎょくずい）の耳飾みみかざりを贈おくるのだった。

2022年ねん2月がつ18日にち（金かね）第だい47話わ「孤独こどくな頂いただきへ」

第だい一いち皇子おうじ・永えい璜を亡なくし、悲かなしみに暮くれる乾いぬい隆たかし帝みかどは、万まん人にんの上うえに立たつ皇帝こうていとは孤独こどくであると打うち明あけ、如懿に皇后こうごうになってほしいと頼たのむ。如懿は皇后こうごうという高位こういには気後きおくれするものの、正妻せいさいとして夫おっとに寄より添そい、合ごう葬そうされたいという願ねがいが強つよく、皇后こうごうになる決意けついを固かためる。そんなある日ひ、如懿は内務ないむ（ないむ）府ふの太ふとし監かんに抗議こうぎする女官にょかんを見みかける。太ふとし監かんが賄賂わいろを払はらった者ものだけを優遇ゆうぐうしていたからだ。如懿はこの勇敢ゆうかんな女官にょかんを気きに入いり、翊坤宮みやに連つれて帰かえる。

2022年ねん2月がつ17日にち（木き）第だい46話わ「侍女じじょの門出かどで」

脚あしが不自由ふじゆうになってしまった惢心は江こう与あずか彬あきらの求婚きゅうこんを断ことわる。だが如懿は平穏へいおんな幸しあわせを手てに入いれてほしいと説得せっとくし、惢心は皆みなが祝福しゅくふくする中なか、江こう与あずか彬あきらに嫁とつぎ、紫むらさき禁城きんじょうを出でるのだった。同おなじ頃ごろ、金川かながわの戦せんで敗北はいぼくを喫きっした訥親（ナチン）は、無断むだんで帰京ききょうした責せめを問とわれ処刑しょけいされてしまう。これにより皇太后こうたいごうは朝廷ちょうていへの影響えいきょう力りょくが奪うばわれてしまったと嘆なげくのだった。そんな中なか、第だい一いち皇子おうじ・永えい璜（えいこう）は病魔びょうまに侵おかされつつも、母ははを殺ころした孝こう賢けん皇后こうごうへの憎にくしみを募つのらせていた。

2022年ねん2月がつ16日にち（水みず）第だい45話わ「七宝しっぽうの赤あかい石いし」

如懿の濡（ぬ）れ衣ころも（ぎぬ）を晴はらすべく、李り玉たまが皇帝こうていの命いのちを受うけて啓けい祥さち（けいしょう）宮みやを訪おとずれた。まずは如懿の筆跡ひっせきに似にた字じを書かく者ものがいないかを調しらべるため、啓けい祥さち宮みやの者しゃ全員ぜんいんに字じを書かかせる。嘉よしみ貴き妃ひの侍女じじょ・貞淑ていしゅく（ていしゅく）は下手へたな字じを書かいたが、李り玉たまに怪あやしまれて養やしなえ心こころ（ようしん）殿どのへ連行れんこうされていく。いくつかの尋問じんもんを通とおして貞淑ていしゅくの関与かんよを確信かくしんした皇帝こうていは、貞淑ていしゅくを慎まき刑けい司しへ送おくると決きめ、惢心を釈放しゃくほうした。慎まき刑けい司しの拷問ごうもんによって全身ぜんしんに重傷じゅうしょうを負おった惢心を、侍医じいの江こう与あずか彬あきら（こうよひん）が懸命けんめいに治療ちりょうするが…。

2022年ねん2月がつ15日にち（火ひ）第だい44話わ「対句ついくの意味いみ」

翊坤宮みやで目撃もくげきされた刺客しかくに女官にょかんが関かかわっていないという事実じじつが判明はんめいしたため、乾いぬい隆たかし帝みかどは惢心（ずいしん）を慎まき刑けい司し（しんけいし）送おくりにする。惢心が拷問ごうもんを受うけても何なにも白状はくじょうしなければ如懿の潔白けっぱくは証明しょうめいされたことになるからであった。一方いっぽう、翊坤宮みやに禁足きんそくとなった如懿は、万寿まんす（ばんじゅ）節ふしの宴うたげに出席しゅっせきできない代かわりに陛下へいかの好すきな菓子かしを作つくり、愉妃のもとへ届とどけてもらう。愉妃は菓子かしの容器ようきに貼はってある対句ついくを見みて、如懿の意図いとを理解りかいし、凌雲りょううん徹てっと李り玉たま（りぎょく）に協力きょうりょくを頼たのむのだった。

2022年ねん2月がつ14日にち（月つき）第だい43話わ「翊坤宮みやの刺客しかく」

金川かながわ（きんせん）の戦勝せんしょうを祈いのるため、高僧こうそうの安吉やすよし（アムジ）大師だいしを遠方えんぽうから招まねき、祈祷きとう（きとう）が行おこなわれる。後宮こうきゅうの長ちょうとなった如懿は足あししげく安やす華はな（あんか）殿どのに通かよい、祈いのりを捧ささげていた。そんなある晩ばん、安吉やすよし大師だいしとよく似にた服装ふくそうの不審ふしんな男おとこが翊坤（よくこん）宮みやで目撃もくげきされ、付近ふきんで巡回じゅんかい中ちゅうだった侍さむらい衛まもるが捕縛ほばくを試こころみるが、逃にげられてしまう。翌日よくじつ、乾いぬい隆たかし帝みかどと嘉よしみ貴き妃ひ（かきひ）に呼よばれた如懿は、如懿が安吉やすよし大師だいし宛あてに書かいたとされる文ぶんを見みせられる。それは安吉やすよし大師だいしと如懿が私わたし通とおしているかのような内容ないようだった。

2022年ねん2月がつ11日にち（金かね）第だい42話わ「窮余きゅうよの一策いっさく」

皇太后こうたいごうは皇后こうごうの座ざに執着しゅうちゃくした叔母おばの烏がらす拉ひしげ那な拉ひしげ（ウラナラ）氏しと同おなじ末路まつろを歩あゆまぬよう如懿に釘くぎを刺さす。更さらに、皇太后こうたいごうは乾いぬい隆たかし帝みかどに皇后こうごうが無理むりならせめて皇すめらぎ貴とうと妃ひ（こうきひ）を立たてるよう進言しんげんし、子宝こだからに恵めぐまれた純じゅん貴たか妃ひを推おすのだった。だが、乾いぬい隆たかし帝みかどは逆ぎゃくに子こがなく、一族いちぞくの後うしろ盾たてもない如懿こそがふさわしいと反論はんろん、こうして如懿は皇すめらぎ貴とうと妃ひへと昇格しょうかくする。一方いっぽう、進すすむ忠ちゅう（しんちゅう）から子こをなさぬことには高たかい地位ちいを望のぞめないと言いわれた衛まもる嬿婉（えいえんえん）は、あろうことか凌雲りょううん徹てっ（りょううんてつ）を呼よび出だすのだった。

2022年ねん2月がつ10日とおか（木き）第だい41話わ「疑心暗鬼ぎしんあんき」

愉妃の企たくらみで皇太子こうたいしの座ざを巡めぐる争あらそいを過剰かじょうに警戒けいかいし始はじめた乾いぬい隆たかし帝みかどは、孝こう賢けん皇后こうごう（こうけんこうごう）の葬儀そうぎで涙なみだを流ながさない２人ふたりの皇子おうじを見みて、皇太子こうたいしの座ざを狙ねらっているのかと激怒げきどする。純じゅん貴たか妃ひは自分じぶんの息子むすこをかばって更さらなる怒いかりを買かい、その侍女じじょと太ふとし監かん（たいかん）らまで次々つぎつぎに追放ついほうされるという憂うき目めに遭あう。皇帝こうていの怒いかりが収おさまるまで誰だれもがじっと息いきを潜ひそめる中なか、嘉よしみ妃ひだけは自分じぶんの息子むすこ・第だい四よん皇子おうじが皇帝こうていに褒ほめられたと聞きき、息子むすこが皇太子こうたいしになる可能かのう性せいに目めを輝かがやかせる。

2022年ねん2月がつ9日にち（水みず）第だい40話わ「貴たか妃ひの台頭たいとう」

素す練ねりが不審ふしん死しを遂とげ、純じゅん貴たか妃ひ（じゅんきひ）が辣腕らつわんを振ふるい出だしたことで乾いぬい隆たかし帝みかどは皇后こうごうを誤解ごかいしていたかもしれないと悩なやみ、過あやまちを償つぐなうかのように皇后こうごうの葬儀そうぎを盛大せいだいに行おこなう。一方いっぽう、後宮こうきゅうでは嘉よしみ妃ひ（かひ）を始はじめとする妃ひ嬪（ひひん）たちが次期じき皇后こうごうと目めされる純じゅん貴とうと妃ひに媚こびを売うり始はじめる。愉妃（ゆひ）は対抗たいこう策さくを打うち出だすよう如懿をたきつけるが、后きさき位い争あらそいに興味きょうみのない如懿は全まったく取とり合あわない。そんなある日ひ、如懿はふとしたことから第だい一いち皇子おうじの本音ほんねを知しってしまい、ショックを受うける。

2022年ねん2月がつ8日にち（火ひ）第だい39話わ「皇后こうごうの死し」

死期しきを悟さとった皇后こうごうは女おんなとして愛あいされなかった悔くやしさを吐露とろし、次期じき皇后こうごうには如懿以外いがいの妃ひ（きさき）を立たてるよう進言しんげんするが、逆ぎゃくに乾いぬい隆たかし帝みかどからこれまでの悪行あくぎょうについて追及ついきゅうされてしまう。皇后こうごうは慧とし賢けん皇すめらぎ貴とうと妃ひ（けいけんこうきひ）と如懿に贈おくった腕輪うでわに不ふ妊にんの薬くすりを潜ひそませていたことや冷ひや宮みやで如懿を虐しいたげたことについては認みとめたものの、砒素ひそ（ひそ）や毒蛇どくへびへの関与かんよ等とう、多おおくを否定ひていする。そして次期じき皇后こうごうは悲惨ひさんな末路まつろをたどるとい残いのこし、息いきを引ひき取とるのだった。その直後ちょくご、侍女じじょ・素す練ねり（それん）も謎なぞの死しを遂とげる。

2022年ねん2月がつ7日にち（月つき）第だい38話わ「権勢けんせいと犠牲ぎせい」

乾いぬい隆たかし帝みかどは嫡公主ぬしの璟瑟をホルチン部ぶへ嫁とつがせるのが最善さいぜん策さくだと知しりつつも、皇子おうじを亡なくしたばかりの皇后こうごうを思おもうと決心けっしんがつかない。一方いっぽう、皇太后こうたいごうも唯一ゆいいつそばに残のこった娘むすめを手放てばなすまいと、自分じぶんの息いきのかかった重臣じゅうしんらに娘むすめの輿こし（こし）入いれを反対はんたいさせていた。そこで如懿（にょい）は一計いっけいを案あんじて皇太后こうたいごうを訪たずねる。如懿は、皇太后こうたいごうが自みずからの権勢けんせいのため恒つね媞長公主こうしゅの輿入こしいれを望のぞんでいると見みせかけ、富とみ察（フチャ）氏し一族いちぞくを動揺どうようさせることで逆ぎゃくに娘むすめを手放てばなさずに済すむと提案ていあんする。

2022年ねん2月がつ4日にち（金かね）第だい37話わ「譲ゆずれぬ親心おやごころ」

皇后こうごうは第だい七なな皇子おうじを亡なくした衝撃しょうげきから健康けんこうを損そこね、寝込ねこんでしまう。だが乾いぬい隆たかし帝みかど（けんりゅう）が即位そくい後ご、初はじめて東ひがし巡じゅんへ旅立たびだつと聞きき、無理むりを押おして同行どうこうする。一方いっぽう、乾いぬい隆たかし帝みかどはモンゴルのホルチン部ぶから親王しんのうの子この妻つまに清きよし（しん）の嫡出ちゃくしゅつの公主こうしゅを差さし出だすよう要望ようぼうされていた。未婚みこんで嫡出ちゃくしゅつの公主こうしゅに該当がいとうする者ものは皇太后こうたいごうの次女じじょ・恒つね媞（こうてい）か、皇后こうごうの娘むすめ・璟瑟（けいしつ）の2人にんしかいないが、皇太后こうたいごうも皇后こうごうも自分じぶんの娘むすめを遠方えんぽうに嫁とつがせることに猛もう反発はんぱつし、一いち歩ほたりとも譲ゆずろうとしなかった。

2022年ねん2月がつ3日にち（木き）第だい36話わ「敵討かたきうち」

如懿と愉妃（ゆひ）は慧とし賢けん皇すめらぎ貴とうと妃ひ（けいけんこうきひ）の侍女じじょだった茉心（ばつしん）に呼よび出だされる。茉心は天然痘てんねんとうに感染かんせんし、瀕死ひんしの状態じょうたいだったが、第だい七なな皇子おうじに天然痘てんねんとうをうつすことで、皇すめらぎ貴とうと妃ひの敵てきである皇后こうごうに復讐ふくしゅうすることをたくらんでいた。だが如懿と愉妃は協力きょうりょくできないと一蹴いっしゅうする。一方いっぽう、衛まもる嬿婉は舒嬪（じょひん）に処方しょほうされている子宝こだからの薬くすりを侍女じじょにこっそり調しらべさせ、同おなじ薬やくを侍医じい院いんに要望ようぼうする。これに気きづいた侍医じいの斉ひとし侍医じいは乾いぬい隆たかし帝みかどに相談そうだんするが、乾いぬい隆たかし帝みかどは静観せいかんを決きめ込こむのだった。

2022年ねん2月がつ2日にち（水みず）第だい35話わ「女官にょかんの野望やぼう」

大雨おおあめの中なか、養よう心こころ（ようしん）殿どのへと遣つかわされた衛まもる嬿婉は、太ふとし監かんである進すすむ忠ちゅう（しんちゅう）よりある賭かけを持もちかけられる。その賭かけとは、妃ひ（きさき）になれるよう協力きょうりょくするが、なれなければ進すすむ忠ちゅうの女おんなになるというものだったが、衛まもる嬿婉は逡巡しゅんじゅんすることなくその賭かけに乗のる。ある日ひ、御ご花園はなぞの（ぎょかえん）で嘉よしみ妃ひは如懿への当とうてつけに衛まもる嬿婉を虐しいたげていたところ、通とおりかかった乾いぬい隆たかし帝みかどに見み咎とがめられる。乾いぬい隆たかし帝みかどは嘉よしみ妃ひへの戒いましめに衛まもる嬿婉を御前ごぜん女官にょかんに取とり立たてるが、たちまち魅了みりょうされてしまうのだった。

2022年ねん2月がつ1日にち（火ひ）第だい34話わ「献身けんしんと思惑おもわく」

全身ぜんしんに発疹はっしんが広ひろがり、苦くるしむ乾いぬい隆たかし帝みかど。皇后こうごうは他たの妃ひ嬪を遠とおざけ、自分じぶん１人にんで日夜にちや付つききりで看病かんびょうを続つづける。皇后こうごうを差さし置おいて看病かんびょうをするわけにいかなくなった妃ひ嬪たちは、ただ皇帝こうていの回復かいふくを待まつしか無なかった。峠とうげを越こえた乾いぬい隆たかし帝みかどが持もち直なおして意識いしきを取とり戻もどすと、傍かたわらには看病かんびょうを続つづける皇后こうごうが付つき添そっていた。やがて皇后こうごうが懐妊かいにんしたという知しらせが妃ひ嬪たちのもとに届とどく。嫡子ちゃくし誕生たんじょうの予よ感かんに、各かく妃ひ嬪の脳裏のうりにそれぞれの思惑おもわくが交錯こうさくする。

2022年ねん1月がつ31日にち（月つき）第だい33話わ「末期まっき（まつご）の報復ほうふく」

余命よめい幾いくばくもない慧とし貴き妃ひは如懿から衝撃しょうげきの事実じじつを聞きかされる。長年ながねん尽つくしてきた皇后こうごうに裏切うらぎられていたと知しった慧とし貴き妃ひは、乾いぬい隆たかし帝みかどに皇后こうごうの悪事あくじを全すべて話はなし、自分じぶんは指図さしずされて加担かたんしたと告白こくはくする。乾いぬい隆たかし帝みかどは慧とし貴き妃ひの名誉めいよを守まもるために罪つみは不問ふもんに付ふし、皇すめらぎ貴とうと妃ひ（こうきひ）に昇格しょうかくさせる。一方いっぽう、皇后こうごうは乾いぬい隆たかし帝みかどの態度たいどの変化へんかから、慧とし貴き妃ひが死しぬ前まえに秘密ひみつを漏もらしたのではないかと不安ふあんを募つのらせる。そんなある日ひ、乾いぬい隆たかし帝みかどは疥癬かいせん（かいせん）にかかり、重症じゅうしょうに陥おちいってしまう。

2022年ねん1月がつ28日にち（金かね）第だい32話わ「身代みがわり」

如懿の着物きものの柄えに難癖なんくせをつけ、暗あんに皇后こうごうへの対抗心たいこうしんを指摘してきした嘉よしみ妃ひ（かひ）。その直後ちょくごに粗相そそうを犯おかした衛まもる嬿婉が如懿をたたえたことから、嘉よしみ妃ひは自分じぶんが引ひき取とると皇后こうごうに申もうし出でる。更さらに如懿の幼名ようみょう「青あお桜さくら（せいおう）」から一いち字じを取とった「桜さくら児じ（おうじ）」と名なを変かえさせたうえ、ひどく虐しいたげるのだった。そのうえで侍女じじょ・貞淑ていしゅく（ていしゅく）に一連いちれんの行おこないは皇后こうごうに取とり入いるためのものであると告つげ、自身じしんの後宮こうきゅうの地位ちいを固かためる真しんの目的もくてきと、今いまも忘わすれ得えぬ世子せいし（せいし）について涙なみだながらに語かたるのだった。

2022年ねん1月がつ27日にち（木き）第だい31話わ「亡霊ぼうれい騒動そうどう」

如懿が住すむ翊坤（よくこん）宮みやでの鬼火おにび騒動そうどうは一段落いちだんらくしたが、今度こんどは咸福（かんふく）宮みやで、慧とし貴き妃ひが阿おもね箬の亡霊ぼうれいが来きたと言いって逃にげ惑まどうという騒さわぎが起おきる。しかし阿おもね箬の亡霊ぼうれいは、慧とし貴き妃ひ以外いがいの者ものには見みえていないのだった。斉ひとし侍医じいが薬くすりを処方しょほうするが、慧とし貴き妃ひの病やまいは一向いっこうに好転こうてんせず、やつれていく。慧とし貴き妃ひの常軌じょうきを逸いっした言動げんどうに、皇后こうごうと嘉よしみ嬪（かひん）は不安ふあんを募つのらせる。そんな折おり、慧とし貴き妃ひを見舞みまった如懿は、慧とし貴き妃ひの太ふとし監かん（たいかん）･双そう喜き（そうき）が蛇へびを飼かっていると知しって探さぐりを入いれ始はじめる。

2022年ねん1月がつ26日にち（水みず）第だい30話わ「命懸いのちがけの出産しゅっさん」

妃ひ嬪の位いを剥奪はくだつされた阿おもね箬（あじゃく）は冷ひや宮みやに送おくられるも、首くびを吊つるし（つ）って自みずから命いのちを絶たつ。同おなじ頃ごろ、皇子おうじを出産しゅっさんした海うみ貴人きじんは、出血しゅっけつが止とまらず昏睡こんすい状態じょうたいに陥おちいってしまう。駆かけつけた斉ひとし侍医じい（せいじい）のおかげで事ことなきを得えたが、如懿は海うみ貴人きじんを狙ねらった誰だれかが罠わな（わな）を仕組しくんだように感かんじていた。数日すうじつ後ご、宮中きゅうちゅうでは阿おもね箬が火葬かそうされる際さいに奇妙きみょうな現象げんしょうが起おきたという噂うわさが広ひろまる。そして阿おもね箬の三さん十じゅう五ご日にち忌きにあたる晩ばん、如懿の寝殿しんでんでは鬼火おにびが現あらわれたという。それを聞きいた慧とし貴き妃ひ（けいきひ）は…。

2022年ねん1月がつ25日にち（火ひ）第だい29話わ「毒どくの贈おくり物もの」

如懿に抜擢ばってきされ、坤ひつじさる寧やすし（こんねい）宮みやの侍さむらい衛まもるになった凌雲りょううん徹てっは、花房はなふさ（かぼう）で働はたらく衛まもる嬿婉（えいえんえん）と再会さいかいする。上うえの者しゃから叱責しっせきされて泣なく様子ようすに同情どうじょうした凌雲りょううん徹てっは、仕事しごとを手伝てつだってやり、別べつの部署ぶしょへ異動いどうできるよう如懿にお願ねがいまでする。そんなある日ひ、迎春げいしゅんの宴うたげで后妃こうひたちに乾いぬい隆たかし帝みかどから真珠しんじゅの贈おくり物ものが配くばられる。ところが慎まき嬪（しんひん）に渡わたされたのは辰たつ砂すなだった。乾いぬい隆たかし帝みかどは皆みなの前まえで如懿の潔白けっぱくを証明しょうめいすべく、毓瑚（いくこ）に追跡ついせき調査ちょうさした内容ないようを報告ほうこくさせ、黒幕くろまくを突つき止とめようとするのだが…。

2022年ねん1月がつ24日にち（月つき）第だい28話わ「寵愛ちょうあい（ちょうあい）の裏側うらがわ」

冷ひや宮みやを出でた如懿は自みずから服毒ふくどくしたことを海うみ貴人きじんに打うち明あける。ところが海うみ貴人きじんも如懿を救すくおうと毒どくをあおっていたと言いうのだった。2人ふたりは絆きずなを深ふかめ、海うみ貴人きじんは生うまれてくる子こを如懿に育そだててほしいと告つげる。その後ご、慈寧（じねい）宮みやへ挨拶あいさつに訪おとずれた如懿は、1人ひとりだけの后妃こうひに権力けんりょくが集中しゅうちゅうせぬよう皇太后こうたいごうより暗示あんじされる。同おなじ頃ごろ、慎まき貴人きじん（しんきじん）は如懿が冷ひや宮みやを出でたことで焦燥しょうそうを募つのらせていく。慎まき貴人きじんは寵ちょう妃ひ（ちょうひ）と見みなされていながら誰だれにも言いえぬ苦くるしみを抱かかえていたのだった。

2022年ねん1月がつ21日にち（金かね）第だい27話わ「冷ひや宮みやを出でる日ひ」

乾いぬい隆たかし帝みかどが如懿を冷ひえ宮みやから出だそうとしているのではという噂うわさ（うわさ）が後宮こうきゅうに広ひろまった。如懿に危害きがいを加くわえてきた后妃こうひたちは、何なにとか手てを打うたねばとおびえ始はじめる。一方いっぽう、その状況じょうきょうを察さっした如懿も、黙だまって待まつのは危険きけんだと考かんがえていた。そんなある日ひ、海うみ貴人きじんの香こうに辰たつ砂すな（しんしゃ）が仕込しこまれ、更さらには冷ひや宮みやの如懿と惢心が砒素ひそ（ひそ）の中毒ちゅうどくで危あやうく死しにかけるという事件じけんが起おきる。知しらせを聞きいた乾いぬい隆たかし帝みかどはすぐさま冷ひや宮みやに駆かけつけ、如懿の称号しょうごうを戻もどして冷ひや宮みやから出だすことを決意けついする。

2022年ねん1月がつ20日はつか（木き）第だい26話わ「止やまぬ攻撃こうげき」

重陽ちょうよう節ぶしの宴うたげで皇太后こうたいごうは葉は赫那拉ひしげ意い歓（エホナラいかん）に歌舞かぶを披露ひろうさせる。乾いぬい隆たかし（けんりゅう）帝みかどは意い歓を気きに入いり、貴人きじんに封ふうじる。だが乾いぬい隆たかし帝みかどと妃ひ嬪（ひひん）たちが花火はなびを観賞かんしょうしている間あいだ、冷ひや宮みやは火事かじになっていた。如懿と惢心（ずいしん）は逃にげ場ばを失うしなうが、間一髪かんいっぱつで凌雲りょううん徹てっ（りょううんてつ）に助たすけられる。現場げんばへ駆かけつけた乾いぬい隆たかし帝みかどは、憔悴しょうすいしきった如懿に外套がいとうをかけてやる。一方いっぽう、海うみ貴人きじんと江こう与あずか彬あきらは、如懿と惢心を冷ひえ宮みやから出だすため、とある計略けいりゃくに打うって出でる。それは海うみ貴人きじんのおなかの子こを危険きけんにさらすものだった。

2022年ねん1月がつ19日にち（水みず）第だい25話わ「身みごもらぬ理由りゆう」

宮中きゅうちゅうで中元ちゅうげん節ぶしの法事ほうじが行おこなわれる中なか、冷ひや宮みやで紙かみ銭ぜに（しせん）を燃もやしているという情報じょうほうが皇太后こうたいごうの耳みみに届とどく。結局けっきょく、燃もやしていたのは紙かみ銭ぜにではないことが判明はんめいし、如懿（にょい）は事ことなきを得えるが、皇太后こうたいごうに襲おそいかかった吉よし太ふとし嬪（きつたいひん）は死罪しざいに処しょされてしまう。一方いっぽう、寵愛ちょうあい（ちょうあい）が復活ふっかつし、身みごもった海うみ貴人きじん（ハイきじん）は、懐妊かいにんを利用りようして如懿を冷ひえ宮みやから出だす方法ほうほうを考かんがえる。ある日ひ、江こう与あずか彬あきら（こうよひん）の診察しんさつを受うけていた如懿は、長年ながねん付つけていた腕輪うでわを誤あやまって床ゆかに落おとす。すると丸まるい薬くすりのような物ものが散ちらばり…。

2022年ねん1月がつ18日にち（火ひ）第だい24話わ「ひそかな見守みまもり」

ある夜よる、毒蛇どくへびの大群たいぐんが突如とつじょ現あらわれ、如懿は腕うでを噛かまれてしまう。駆かけつけた凌雲りょううん徹てっが蛇へびを追おい払はらい、如懿の毒どくを吸すい出だし事ことなきを得える。翌朝よくあさ、診察しんさつに来きた江こう与あずか彬あきら（こうよひん）は風ふう湿しめ（ふうしつ）の原因げんいんが食事しょくじにあることを突つき止とめる。冷ひや宮みやにいても命いのちを狙ねらわれることに、如懿は暗澹あんたん（あんたん）たる気持きもちになるのだった。同おなじ頃ごろ、毓瑚を通つうじて如懿をひそかに見守みまもっていた乾いぬい隆たかし帝みかどもまた、如懿が危険きけんな状況じょうきょうにあることを知しる。そんな中なか、如懿の父ちち・那な爾なんじ布ぬの（ナルブ）の訃報ふほうが届とどくのだった。

2022年ねん1月がつ17日にち（月つき）第だい23話わ「出会であいと別わかれ」

嘉よしみ嬪（かひん）が産うんだ第だい四よん皇子おうじが、産うまれて１カ月かげつの祝いわいの日ひを迎むかえた。相次あいついで皇子おうじを失うしなった乾いぬい隆たかし帝みかどにとって、新あらたな命いのちは悲かなしみを癒いやす存在そんざいとなっていたが、純じゅん嬪（じゅんひん）は他たの皇子おうじたちを忘わすれたかのようだと心配しんぱいする。海うみ貴人きじんの提案ていあんで、純じゅん嬪が第だい三さん皇子おうじをつれて嘉よしみ嬪に会あいに行いくと、居合いあわせた皇帝こうていは２人ふたりの皇子おうじを育そだてる純じゅん嬪をねぎらい、妃ひの位くらいに昇格しょうかくさせる。鍾粋宮みやを訪おとずれた乾いぬい隆たかし帝みかどは、侍女じじょの衛まもる嬿婉と出会であう。皇帝こうていと見みつめ合あう衛まもる嬿婉の姿すがたに海うみ貴人きじんは警戒けいかい心しんを抱いだき…。

2022年ねん1月がつ14日にち（金かね）第だい22話わ「返かえり咲ざき」

皇后こうごうや慧とし貴き妃ひに虐しいたげられ、雨あめの中なかで跪ひざまずかされた海うみ貴人きじんは、冷ひや宮みやにいる如懿に泣なき言ごとを言いうが、如懿は他人たにんの力ちからを借かりてでも自分じぶんの身みは自分じぶんで守まもれと海うみ貴人きじんを励はげます。そのあと海うみ貴人きじんが安やす華はな（あんか）殿どので雨宿あまやどりをしていると、慧とし貴き妃ひと侍女じじょの話はなし声ごえが聞きこえてくる。数日すうじつ後ご、乾いぬい隆たかし帝みかどが皇太后こうたいごうのために布団ふとんを作つくらせていると聞きいた海うみ貴人きじんは、繍坊を訪おとずれ、刺繍ししゅうの色いろ使づかいに悩なやむ女官にょかんたちに助言じょげんをしていた。その様子ようすを見みた乾いぬい隆たかし帝みかどは彼女かのじょを寵愛ちょうあい（ちょうあい）するようになり…。

2022年ねん1月がつ13日にち（木き）第だい21話わ「凌霄花のうぜんかずら（のうぜんかずら）と銀子ぎんす」

慎まき常つね在ざいに侮辱ぶじょくされ冷ひや宮みやの如懿に会あいに行いった海うみ貴人きじんは、侍さむらい衛まもるの凌雲りょううん徹てっ（りょううんてつ）に見み咎とがめられる。とっさに簪かんざし（かんざし）を差さし出だす如懿に凌しのげ雲くも徹てっは銀子ぎんす（ぎんす）を要求ようきゅう、更さらに冷ひや宮みやでの暮くらしも銀子ぎんす次第しだいで改善かいぜんすると教おしえるのだった。ある日ひ、乾いぬい隆たかし帝みかどは海うみ貴人きじんに如懿の慰なぐさめになると言いい凌霄花のうぜんかずら（のうぜんかずら）の枝えだを託たくす。如懿は荒あれ果はてた冷ひや宮みやの庭にわに凌霄花のうぜんかずらの枝えだを植うえ、刺繍ししゅう（ししゅう）を凌しのげ雲くも徹てっに託たくし銀子ぎんすを得えるのだった。同おなじ頃ごろ、凌雲りょううん徹てっが想おもいを寄よせる女官にょかん・衛まもる嬿婉（えいえんえん）は鍾粋（しょうすい）宮みやへ異動いどうが叶かない、夢ゆめへの一いち歩ほを踏ふみ出だす。

2022年ねん1月がつ12日にち（水みず）第だい20話わ「冷ひや宮みや送おくり」

如懿が皇子おうじを殺あやめたという件けんの真相しんそう解明かいめいは、皇太后こうたいごうの命いのちによって棚上たなあげとなった。第だい一いち皇子おうじ・永えい璜（えいこう）は乾いぬい隆たかし帝みかどに如懿の無実むじつを訴うったえるが、皇帝こうていは取とり合あわず、永えい璜の養育よういくを純じゅん嬪（じゅんひん）に託たくすとい渡いわたす。冷ひや宮みやへ送おくられることになった如懿は、直接ちょくせつ、乾いぬい隆たかし帝みかどに本心ほんしんを問といただすが、乾いぬい隆たかし帝みかどの苦くるしい胸むねの内うちを知しり、覚悟かくごを固かためる。海うみ貴人きじん（ハイきじん）と純じゅん嬪に見送みおくられながら如懿が延のべ禧宮を後のちにしたその日ひ、昇格しょうかくした慎まき常つね在ざい（しんじょうざい）、玫嬪（まいひん）、嘉よしみ嬪（かひん）の冊さつ封ふう式しきが執とり行おこなわれていた。

2022年ねん1月がつ11日にち（火ひ）第だい19話わ「断たち切きれぬ情じょう」1月がつ10日とおか放送ほうそうお休やすみです

２人ふたりの皇子おうじを殺あやめたという濡（ぬ）れ衣ころも（ぎぬ）を着きせられた如懿は貴人きじんに降格こうかく、延のべ禧宮に軟禁なんきんとなり、如懿が犯人はんにんだと信しんじる玫貴人じんや儀ぎ貴人きじんから、立たて続つづけに襲おそわれてしまう。一方いっぽう、懐妊かいにんした嘉よしみ貴人きじんは、万全ばんぜんを期きして養やしなえ心こころ（ようしん）殿内とのうちにある居所きょしょへ移うつることに。また慎まき刑けい司し（しんけいし）から釈放しゃくほうされた阿おもね箬は、陛下へいかの側がわ（そば）仕つかえを経へて、常つね在ざい（じょうざい）に封ふうじられる。乾いぬい隆たかし帝みかどは如懿の潔白けっぱくを証明しょうめいするため、侍女じじょの毓瑚（いくこ）に命めいじ、ひそかに調査ちょうさを続つづけるが、如懿が大勢おおぜいの者ものから命いのちを狙ねらわれていると知しり…。

2022年ねん1月がつ7日にち（金かね）第だい18話わ「裏切うらぎり」

生うまれてすぐ亡なくなった玫貴人じんの子こに続つづき、儀ぎ貴人きじんまでもが死産しざんしたことで、後宮こうきゅうに激震げきしんが走はしる。しかも儀ぎ貴人きじんの子こは毒どくに侵おかされていた。そこで素す練ねり（それん）や趙ちょう一はじめ泰やすし（ちょういったい）が、儀ぎ貴人きじんの持もち物ものなどを調しらべたところ、部屋へやで使つかっていた炭すみや、よく食たべていた魚介ぎょかい類るいに辰たつ砂すな（しんしゃ）が混入こんにゅうされていた。その辰たつ砂すなは如懿の化粧けしょう台だいの下したから見みつかったと言いう。また内務ないむ（ないむ）府ふや御膳ごぜん（ごぜん）房ぼうの太ふとし監かんも如懿の関与かんよを証言しょうげんする。それでも如懿の仕業しわざだと信しんじない乾いぬい隆たかし帝みかどの前まえに、阿おもね箬が呼よばれ…。

2022年ねん1月がつ6日にち（木き）第だい17話わ「啓蟄けいちつ（けいちつ）の悪夢あくむ」12月28日にち～1月がつ5日にちまでお休やすみです

如懿は景けい陽ひ（けいよう）宮みやに出でた毒蛇どくへびを追おい払はらい、儀ぎ貴人きじんを救すくう。災厄さいやくが続つづくことを恐おそれた皇后こうごうは、儀ぎ貴人きじんを長春ちょうしゅん（ちょうしゅん）宮みやに引ひき取とろうとする。ところが嘉よしみ貴人きじん（かきじん）は第だい二に皇子おうじ・永えい璉（えいれん）の看病かんびょうを理由りゆうに、儀ぎ貴人きじんの世話せわ役やくとして如懿を推薦すいせん。儀ぎ貴人きじんを引ひき取とることになった如懿は、景けい陽ひ宮みやの修繕しゅうぜんに使つかわれている顔料がんりょうに、蛇へびを引ひき寄よせる蛇苺へびいちご(へびいちご)が含ふくまれていることを突つき止とめるのだった。陰謀いんぼうを防ふせごうと万全ばんぜんの対策たいさくを講こうじる如懿だったが、ある夜よる、儀ぎ貴人きじんが破水はすいしたとの知しらせが入はいる。

2021年ねん12月27日にち（月つき）第だい16話わ「取とり戻もどした信頼しんらい」

王おう欽が慧とし貴き妃ひを襲おそうという事件じけんが起おきるが、蓮はちす心しんが王おう欽に暴力ぼうりょくを振ふるわれていたことを打うち明あけ、更さらに玫貴人じんに関かんする噂うわさは王おう欽が出でどころだと証言しょうげんした。如懿は皇帝こうていの信頼しんらいを取とり戻もどし、慧とし貴き妃ひは皇帝こうていから距離きょりを置おかれてしまう。儀ぎ貴人きじん（ぎきじん）の懐妊かいにんが発表はっぴょうされ、皇帝こうていは如懿を皇后こうごうの補佐ほさ役やくとして抜擢ばってき、儀ぎ貴人きじんの世話せわを託たくす。蓮はちす心しんを王おう欽に嫁とつがせた件けんで皇帝こうていを怒おこらせたと思おもい悩なやむ皇后こうごうは、自分じぶんが産うんだ第だい二に皇子おうじに将来しょうらいを託たくすべく厳きびしく指導しどうをするが…。

2021年ねん12月24日にち（金かね）第だい15話わ「新妻にいづまの妙計みょうけい」

玫貴人じんが化ばけ物ものを産うんだという噂うわさ（うわさ）が宮中きゅうちゅうに広ひろまっていた。乾いぬい隆たかし帝みかどは噂うわさを広ひろめた犯人はんにんを捜さがし出だすよう王おう欽に命めいじる。すると数すう人にんの太ふとし監かん（たいかん）たちの証言しょうげんにより、噂うわさの出でどころが延のべ禧（えんき）宮みやであると判明はんめい。だが如懿は事実無根じじつむこんだと主張しゅちょうし、乾いぬい隆たかし帝みかども太ふとし監かんたちの証言しょうげんを信しんじない。そのため引ひき続つづき調査ちょうさが行おこなわれるが、如懿は自身じしんが調査ちょうさに干渉かんしょうできないよう自みずからを禁足きんそくとしてしまう。ある日ひ、王おう欽が仕事しごとを終おえて部屋へやに戻もどると、蓮はちす心しんがごちそうを作つくって待まっていた。

2021年ねん12月23日にち（木き）第だい14話わ「心しんない噂うわさ(うわさ）」

身投みなげした蓮はちす心こころ（れんしん）を救すくった如懿は、王おう欽（おうきん）からひどい暴力ぼうりょくを受うけていることを知しる。 絶望ぜつぼうした蓮はちす心しんに如懿は必かならず助たすけると励はげますのだった。やがて乾いぬい隆たかし帝みかど（けんりゅう）をはじめ、皇宮こうぐう全体ぜんたいが皇子おうじ誕生たんじょうに期待きたいをかける中なか、玫貴人じん（まいきじん）が産気さんけづく。しかし男児だんじが生うまれるもすぐに絶命ぜつめい、更さらにその姿すがたを見みた乾いぬい隆たかし帝みかど、皇后こうごう、如懿は一様いちように言葉ことばを失うしなう。皇后こうごうは即座そくざに玫貴人じんを面会めんかい謝絶しゃぜつの名目めいもくで隔離かくり、加くわえて口外こうがい無用むようを申もうし渡わたすが、王おう欽は赤あかん坊ぼうの遺体いたいを慧とし貴き妃ひに見みられてしまう。

2021年ねん12月22日にち（水みず）第だい13話わ「やまない雨あめ」

慧とし貴き妃ひ(けいきひ)の怒いかりに触ふれた阿おもね箬（あじゃく）は、罰ばちとして雨あめの中なかでずっと跪（ひざまず）くようにと命めいじられる。慧とし貴き妃ひは阿おもね箬をかばった如懿（にょい）に対たいしても、写経しゃきょう100回かいを命めいじて去さっていく。冷つめたい雨あめの中なか、長時間ちょうじかん跪ひざまずかされて体調たいちょうを崩くずした阿おもね箬を、如懿は小言こごとを言いいつつも手厚てあつく世話せわをする。阿おもね箬のような性格せいかくは後宮こうきゅう暮くらしに向むかないと案あんずる如懿は、早はやくいい相手あいてを見みつけて嫁とつがせてやりたいと考かんがえるが、阿おもね箬はずっと宮中きゅうちゅうで如懿の世話せわをしたいと懇願こんがんするのだった。

2021年ねん12月21日にち（火ひ）第だい12話わ「悲かなしき婚礼こんれい」

入内じゅだいしてまだ半年はんとしの玫常在ざい（まいじょうざい）は早々そうそうに乾いぬい隆たかし帝みかどの子こを身みごもる。皇后こうごうのご機嫌きげん伺うかがいに集あつまった妃ひ嬪たちの前まえで、得意とくいげに懐妊かいにんの報告ほうこくをし、身みごもらない妃ひ嬪たちに皮肉ひにくまでい放いはなつ。一方いっぽう、皇后こうごうは蓮はちす心しんと王おう欽の結婚けっこんを正式せいしきに発表はっぴょうする。蓮はちす心しんは皇后こうごうの意向いこうに逆さからうこともできず、泣なく泣なく年としの離はなれた太ふとし監かんのもとへ嫁とつぐことに。だが婚礼こんれいの夜よる、２人ふたりの新居しんきょらしき所ところから女性じょせいの叫さけび声ごえが聞きこえてきたため、後宮こうきゅうではさまざまな臆測おくそくが飛とび交かうのだった。

2021年ねん12月がつ20日はつか（月つき）第だい11話わ「皇子おうじの選択せんたく」

擷芳（けつほう）殿どのでろくに世話せわをされていなかった第だい一いち皇子おうじの永えい璜（えいこう）は、乾いぬい隆たかし帝みかどの希望きぼうもあり、如懿の養子ようしとして延のべ禧宮に住すむこととなる。皇后こうごうは如懿が乾いぬい隆たかし帝みかどの長子ちょうしを手てに入いれ、寵愛ちょうあいを取とり戻もどしたことに脅威きょういを感かんじ、永えい璜の乳母うばだった女官にょかんを潜もぐり込こませようとする。だが如懿は乳母うばを厳罰げんばつに処しょし、皇宮こうぐうから追放ついほうしてしまう。一方いっぽう、嘉よしみ貴人きじんは如懿に対たいする皇后こうごうの不安ふあんをあおったうえで、養よう心こころ（ようしん）殿どのの王おう欽を取とり込こむため、侍女じじょの蓮はちす心こころ（れんしん）を嫁とつがせてはどうかと提案ていあんする。

2021年ねん12月17日にち（金かね）第だい10話わ「冷遇れいぐう」

自身じしんの誕辰たんしん祝いわいの席上せきじょうで如懿は乾いぬい隆たかし帝みかどに、彼かれの生母せいぼ・李り金きむ桂かつら（りきんけい）の追贈ついぞうと妃ひ陵りょうへの改葬かいそうを願ねがい出でる。だが生母せいぼが一介いっかいの女官にょかんであるという出生しゅっしょうの秘密ひみつを隠かくしておきたい乾いぬい隆たかし帝みかどは、これをはぐらかす。それでも食くい下さがる如懿に対たいして乾いぬい隆たかし帝みかどは、その思おもいを理解りかいするどころか、激はげしい怒いかりをぶつけて席せきを立たち、海うみ常つね在ざいの部屋へやでその夜よるを過すごす。皇帝こうていの寵愛ちょうあいを失うしなったと見みなされ、内務ないむ府ふからの手当てあてが滞とどこおった如懿は、厳きびしい暮くらしを強しいられるのだった。

2021年ねん12月16日にち（木き）第だい9話わ「後宮こうきゅうの新年しんねん」

如懿が寵愛ちょうあいを得えたことで、内務ないむ府ふから贈おくり物ものが続々ぞくぞくと延のべ禧宮に運はこび込こまれる。乾いぬい隆たかし帝みかどからも緑みどり梅うめの鉢はちが届とどき、如懿は喜よろこびながらも侍女じじょたちに自慢じまんを慎つつしむよう釘くぎを刺さす。一方いっぽう、毒どく入いりの薬くすりで顔かおに傷きずを作つくった玫答応おう（まいとうおう）だが、実じつはその背後はいごには後宮こうきゅうの実権じっけんを握にぎりたい皇太后こうたいごうの思惑おもわくがあった。皇太后こうたいごうは新年しんねんの挨拶あいさつの席せきで、即位そくい後ご初はつの皇子おうじを早はやく産うむよう后妃こうひたちに期待きたいをかける。子宝こだからに恵めぐまれない慧とし貴き妃ひは、母親ははおやを亡なくした第だい一いち皇子おうじを引ひき取とることを思おもいつく。

2021年ねん12月15日にち（水みず）第だい8話わ「疑惑ぎわくの塗ぬり薬ぐすり」

慧とし貴き妃ひに無礼ぶれいを働はたらいた罰ばちとして頬ほおをたたかれた白しろ蕊しべ姫ひめは、頬ほおに侍医じい院いんから処方しょほうされた薬くすりを塗ぬっていた。ところが頬ほおの腫はれは引ひくどころか、逆ぎゃくに傷きずができてしまう。乾いぬい隆たかし帝みかどが侍医じいを呼よび調しらべさせたところ、肌はだに有毒ゆうどくな瑠璃るり茉莉まり（るりまつり）が混入こんにゅうされていることが判明はんめいする。白しろ蕊しべ姫ひめは如懿が嫉妬しっとから毒どくを盛もったに違ちがいないとい張いはるが、海うみ常つね在ざいは如懿の仕業しわざであるはずがないと主張しゅちょう。如懿が帯おびている香かおり袋ぶくろには瑠璃るり茉莉まりは入はいっていないと言いうのだった。

2021年ねん12月14日にち（火ひ）第だい7話わ「雪ゆき夜よるの裁さばき」

冷ひえ性しょうの慧とし貴き妃ひに炭すみを横取よこどりされて寒さむさに震ふるえる海うみ常つね在ざい（ハイじょうざい）のために、如懿はひそかに炭すみを届とどける。その様子ようすを目撃もくげきして腹はらを立たてる慧とし貴き妃ひに、嘉よしみ貴人きじん（かきじん）は海うみ常つね在ざいを陥おとしいれる策さくを献けんじる。ある雪ゆきの夜よる、慧とし貴き妃ひは海うみ常つね在ざいが上位じょういの妃ひにだけ使用しようを認みとめられている紅べに籮（こうら）炭すみを盗ぬすんだと濡ぬれ衣ぎぬを着きせ、処罰しょばつしようとする。如懿は慌あわてて駆かけつけるが、侍女じじょの偽証ぎしょうにより海うみ常つね在ざいは窮地きゅうちに立たたされてしまう。そこへ騒さわぎを聞ききつけた乾いぬい隆たかし帝みかどと皇后こうごうが現あらわれる。

2021年ねん12月13日にち（月つき）第だい6話わ「新あたらしい妃ひ嬪」

如懿の侍女じじょ・阿おもね箬（あじゃく）は、如懿だけが皇帝こうてい直筆じきひつの扁額へんがく（へんがく）を賜たまわったことを内務ないむ府ふ（ないむ）で自慢じまんげに言いいふらす。その話はなしは富とみ察皇后こうごうや慧とし貴き妃ひ（けいきひ）の耳みみにも入はいり、嫉妬しっとにかられた慧とし貴き妃ひは、自分じぶんも直筆じきひつの扁額へんがくを手てに入いれようと乾いぬい隆たかし帝みかどに直談判じかだんぱんに行いく。如懿だけを特別とくべつ扱あつかいするなと、扁額へんがくをねだられた乾いぬい隆たかし帝みかどは、后妃こうひたちそれぞれに書しょを下賜かし（かし）する。そんなある晩ばん、執務しつむを終おえた乾いぬい隆たかし帝みかどは夜伽よとぎ（よとぎ）の相手あいてを後宮こうきゅうの后妃こうひから選えらばず、琵琶びわ奏者そうしゃの白しろ蕊しべ姫ひめを呼よべと王おう欽（おうきん）に伝つたえるのだった。

2021年ねん12月がつ10日とおか（金かね）第だい5話わ「“音おと”がつなぐ思おもい」

西洋せいようの男性だんせいが1人ひとりの妻つましか娶めとれないという話はなしを宮廷きゅうてい画家がかの郎ろう世よ寧やすし（ろうせいねい）から聞きいた如懿。乾いぬい隆たかし帝みかどに一夫一妻いっぷいっさいは理想りそう的てきなことだと話はなし、怒いかりを買かってしまう。これにより乾いぬい隆たかし帝みかどは延のべ禧（えんき）宮みやから足あしが遠とおのくが、結局けっきょくは自みずからしたためた絵えや書しょを如懿に贈おくり、仲直なかなおりをする。一方いっぽう、富とみ察（フチャ）皇后こうごうは後宮こうきゅうに莫大ばくだいな経費けいひがかかっているとし、贅沢ぜいたくはやめて倹約けんやくするよう妃ひ嬪たちに申もうし渡わたす。そんなある日ひ、乾いぬい隆たかし帝みかどは琵琶びわの奏者そうしゃである白しろ蕊しべ姫ひめ（はくずいき）という美うつくしい女子じょしに目めをつけ…。

2021年ねん12月9日にち（木き）第だい4話わ「新あたらしい名な」

青あお桜さくらは乾いぬい隆たかし帝みかど（けんりゅう）が皇太后こうたいごうを慈寧宮みやへ移うつさずにいることを知しる。そんな中なか、乾いぬい隆たかし帝みかどから青あお桜さくらのもとへ如意にょい結むすびと2人ふたりの思おもい出での芝居しばい「牆頭馬ば上じょう（しょうとうばじょう）」の楽譜がくふが届とどけられる。一計いっけいを案あんじた青あお桜さくらは、禁足きんそくの身みでありながら乾いぬい隆たかし帝みかどを訪たずね、皇太后こうたいごうに孝こうを尽つくすよう説得せっとくする。その甲斐かいあって、慈寧宮みやへ移うつることになった皇太后こうたいごうは青あお桜さくらの禁足きんそくを解とく。更さらに自みずからの名なを捨すてて生うまれ変かわりたいと言いう青あお桜さくらに、皇太后こうたいごうは「如懿（にょい）」という名なを与あたえるのだった。

2021年ねん12月8日にち（水みず）第だい3話わ「新帝しんてい即位そくい」

先帝せんてい皇后こうごう・烏がらす拉ひしげ那な拉ひしげ氏しを排除はいじょしようとする皇太后こうたいごう･鈕ぼたん祜禄氏しは、景けい仁じん（けいじん）宮みやに幽閉ゆうへいされている彼女かのじょに密ひそかに毒どくを渡わたしていた。は烏がらす拉ひしげ那な拉ひしげ氏しは一族いちぞくの将来しょうらいを青あお桜さくらに託たくし、毒どくをあおって死しんでいく。叔母おばの死しを目まの当あたりにした青あお桜さくらだが、弘ひろ暦れきにその死因しいんを問とい詰つめられても皇太后こうたいごうの関与かんよはおくびにも出ださず、あくまでも先帝せんてい崩御ほうぎょを悲かなしんだあまりの急死きゅうしだとい張いはるのみだった。新帝しんていの即位そくい式しきが済すみ、皇太后こうたいごうが慈寧（じねい）宮みやへ移うつる準備じゅんびが進すすめられるが…。

2021年ねん12月7日にち（火ひ）第だい2話わ「移うつりゆく時代じだい」

青あお桜さくらが側がわ福ぶく晋すすむとして弘ひろし暦れきの王おう府ふに輿入こしいれしてから6年ねんの歳月さいげつが過すぎた頃ころ、かねてより病気びょうきがちだった雍正帝みかどが崩御ほうぎょする。これにより弘ひろし暦れきが帝位ていいを継つぐと、雍正帝みかどの唯一ゆいいつの皇后こうごうだった烏がらす拉ひしげ那な拉ひしげ氏しに、皇帝こうていの嫡母ちゃくぼとしての尊号そんごうを与あたえるべきだという声こえが朝廷ちょうていから上あがる。この話はなしを耳みみにした弘ひろし暦れきの母はは･鈕ぼたん祜禄（ニオフル）氏しは憤慨ふんがいし、あからさまに青あお桜さくらに八やつ当あたりをする。そして烏がらす拉ひしげ那な拉ひしげ氏しが二度にどと再起さいきできぬよう、青あお桜さくらに究極きゅうきょくの選択せんたくを迫せまるのだった。

2021年ねん12月6日にち（月つき） 第だい1話わ「如意にょいの行方ゆくえ」

清朝せいちょう雍正帝みかど（ようせい）の治ち政せい下か、第だい四よん皇すめらぎ・子こ弘ひろ暦れき（こうれき）は自身じしんの妻つまを選えらぶ「福ぶく晋すすむ選えらび」に幼おさななじみの青あお桜さくら（せいおう）を招請しょうせいする。福ぶく晋すすむ選えらびの当日とうじつ、母ははである熹貴妃ひ（ききひ）の期待きたいに反はんして、弘ひろ暦れきは青あお桜さくらを正室せいしつである嫡福晋すすむに選えらび、その証あかしの品しなの如意にょいを授さづける。同おなじ頃ごろ、雍正帝みかどは第だい三さん皇子おうじ・弘ひろし時じ（こうじ）の二心ふたごころを疑うたがい皇すめらぎ籍せきを剥奪はくだつ、続つづいてその母ははである皇后こうごう・烏がらす拉ひしげ那な拉ひしげ（ウラナラ）氏しにも生涯しょうがい禁足きんそくの刑けいをい渡いわたす。更さらに雍正帝みかどは皇后こうごうの姪めいにあたる青あお桜さくらとの婚姻こんいんを考かんがえ直なおすよう弘ひろ暦れきに強つよく迫せまるのだった。