大人おとなの秘密ひみつ基地きち「小屋こや」の奥深おくふかき世界せかい。雑誌ざっし『小屋こや』編集へんしゅう長ちょうが選えらんだときめく小屋こや10選せん！ ガレージ・趣味しゅみ部屋へや・菓子かし店てんなど

コンテナハウスからツリーハウスまで！ 個性こせいあふれる小屋こやが登場とうじょう

『小屋こや』（徳間書店とくましょてん 刊かん）

最近さいきんでは、無印むじるし良品りょうひんや住宅じゅうたくメーカー各社かくしゃが参入さんにゅうしたり、愛用あいよう者しゃが増ふえたりして、盛もり上あがっている感かんのある小屋こや。ですが、ムック『小屋こや　ちいさな家いえの豊ゆたかな暮くらし（以下いか、小屋こや）』（徳間書店とくましょてん 刊かん）は約やく5年ねん前まえから小屋こやの最前線さいぜんせんを追おい続つづけています。『小屋こや』は年とし2回かい刊行かんこうの小屋こや専せん門もんのムック本ほん（雑誌ざっしと本ほん（BOOK）の間あいだの発行はっこう物ぶつ）で、最新さいしんのvol .7は120Pほど、日本にっぽん各地かくちのさまざまな小屋こやの事例じれい、世界せかい各地かくちの個性こせい的てきな小屋こや、最新さいしん小屋こやカタログで構成こうせいされています。小屋こやの暮くらし方かた、バリエーションも豊富ほうふで、コンテナハウスもあれば電力でんりょくに接続せつぞくしていないオフグリッド小屋こや、材料ざいりょうに合あわせてセルフビルドした小屋こや……と「こんなに家いえがあるの!?」と思おもわず読よみ込こんでしまう内容ないよう。聞きいてみたいことは山やまほどありますが、まずは編集へんしゅう長ちょうの秋元あきもと一利かずとしさんに創刊そうかんのきっかけを聞きいてみました。

「そもそも、ユニークな小屋こやビルダー『カントリータウンアンドカンパニー』の伊勢崎いせざき展示てんじ場じょう（群馬ぐんま県けん）を訪おとずれたのがきっかけでした。この展示てんじ場じょうは、小屋こやの村むらというか、絵本えほんに出でてくるような小屋こやが複数ふくすう並ならんでいるんです。しかも、社員しゃいん一いち人にんひとりに専用せんようの小屋こやが与あたえられ、そこで仕事しごとをするという使つかわれ方かたをしていて、すごく印象いんしょうに残のこっていて。

秋元あきもとさんが衝撃しょうげきを受うけた「カントリータウンアンドカンパニー」の伊勢崎いせざき展示てんじ場じょう（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

カルフォルニアのカーカルチャーを伝つたえる雑誌ざっし『Cal』の2017年ねん3月がつ号ごうで小屋こや特集とくしゅうを実施じっししたんですが、すごく反響はんきょうもよくて、ムック『小屋こや』として年とし2回かいの定期ていき発行はっこうをスタートしたんです」と言いいます。2023年ねん現在げんざいは、春はる発行はっこうの『小屋こや』vol.8を製作せいさく中ちゅう。本屋ほんやはもちろん、コンビニでも販売はんばいしています。

取材しゅざい件数けんすうは年間ねんかん30件けん。取材しゅざい交渉こうしょうから撮影さつえい、原稿げんこう、編集へんしゅうまで1人ひとりで担当たんとう

秋元あきもとさん自身じしんは、雑誌ざっし『Daytona』などの編集へんしゅう長ちょうを経へて、現在げんざいはカルフォルニアのカーカルチャーを伝つたえる『Cal』の編集へんしゅう長ちょうという経歴けいれきの持もち主ぬしです。そのため、車くるまだけでなく、ガレージハウスや住すまい、建築けんちくにも造形ぞうけいが深ふかく、ハワイの住すまいを取とり上あげたり、アメリカのフランク・ロイド・ライト邸ていを取材しゅざい訪問ほうもんしたこともあるそう。

秋元あきもとさんが制作せいさくしてきた雑誌ざっし。『Cal』ほか、キャンプグッズを扱あつかう『CAMP』など、「秋元あきもとさんの興味きょうみのあることばかり」扱あつかってきたそう（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

「フランク・ロイド・ライトのプレイリースタイル、ユーソニアンハウスなどをまとめて、世界せかい遺産いさん８作品さくひんをまとめたムックも発行はっこうしました」と言いい、インテリアや建築けんちくに知識ちしきがあったことも『小屋こや』創刊そうかんの後押あとおしになったようです。

フランク・ロイド・ライトやハワイといった住すまいやインテリアのムックも制作せいさく（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

「車くるまも好すきでよく取材しゅざいをするんですが、車くるまは乗のっている人ひとの価値かち観かんやライフスタイルがその車くるまの見みた目めや様子ようすと必かならずしも一致いっちしません。車くるまにはお金かねや手間てまをかけるのに私生活しせいかつは全まったく無頓着むとんじゃくなんて人ひとも大勢おおぜいいます。一方いっぽう、住すまい、家いえ・小屋こやはオーナーの人物じんぶつ像ぞう、ライフスタイルそのものが表あらわれる。普通ふつうでは足あしを踏ふみ入いれられない究極きゅうきょくのプライベートゾーンに入はいっていけるのがおもしろいですね」と小屋こやの魅力みりょくを語かたります。

ムック『小屋こや』の制作せいさくのため、年間ねんかん約やく30棟むねの小屋こやを撮影さつえいと取材しゅざい、執筆しっぴつする秋元あきもとさん。誌面しめん制作せいさくの場合ばあい、取材しゅざい・執筆しっぴつ担当たんとうのライター、撮影さつえい担当たんとうのカメラマン、場合ばあいによっては編集へんしゅう者しゃの2～3人にんで行おこなうのが一般いっぱん的てきですが、なんと秋元あきもとさん1人ひとりで誌面しめん制作せいさくを行おこなっているというから驚おどろきです。

「もともと30年ねん前まえから撮影さつえい・記事きじ制作せいさくまでひとりでやってきました。コロナが流行りゅうこうする前まえは海外かいがいを中心ちゅうしんに年間ねんかん50～60軒けんの住宅じゅうたくを取材しゅざいしましたね。2022年ねん11月からは久ひさしぶりにアメリカ取材しゅざいを再開さいかいし、アイクラーホーム（ジョゼフ・アイクラーが1950年ねん前後ぜんこうからカリフォルニアで開発かいはつ・販売はんばいしていた住宅じゅうたく）を訪問ほうもんしました。写真しゃしん撮影さつえいも好すきですし、稼働かどうが私わたしだけなら他ほかのスタッフの経費けいひがかからないので、滞在たいざい費ひが減へらせますし、他たのスタッフとのスケジュール調整ちょうせいもいらないといった点てんが大おおきいですね。雨天うてん順延じゅんえんになることもザラなので、自分じぶんひとりだと気軽きがるなんです」とさらりと語かたります。

秋元あきもとさんが取材しゅざいした米国べいこくのビンテージ住宅じゅうたく・アイクラーホーム（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

「僕ぼくは太ふとっているので、小ちいさい小屋こやに入はいって撮影さつえいするのが大変たいへんということはあります（笑）。事例じれいは当初とうしょは小屋こやのハウスメーカーさんからご紹介しょうかいいただくこともありましたが、今いまはSNSで探さがしたり、オーナーさんから取材しゅざいしてほしいと依頼いらいがきたり。事例じれいとして紹介しょうかいするのは、北海道ほっかいどうや九州きゅうしゅうが多おおいですね。小屋こやと自然しぜんの調和ちょうわを考かんがえると、どうしてもこの二に地方ちほうが多おおくなります」（秋元あきもとさん）

小屋こやはどう使つかわれていてる？ 傾向けいこうやタイプは？

さまざまな小屋こやがありますが、傾向けいこうやタイプの違ちがいはあるのでしょうか。

「住宅じゅうたく・住居じゅうきょと違ちがい、『小屋こや』は建築けんちくする理由りゆうが明白めいはくなんです。家いえよりもいっそうオーナーのライフスタイルが小屋こやに表あらわれますね。そのうち半分はんぶんくらいは、趣味しゅみのなかでも『道楽どうらく』タイプ。男性だんせいに多おおいような気きがします。ガレージや釣つり、アウトドアの趣味しゅみのスペースといえばイメージしやすいと思おもいます。DIYで小屋こやを建たてることそのものが目的もくてきだったり、楽たのしみだったりするのもこのケースです」（秋元あきもとさん）

誌面しめんではガーデニングやアウトドア料理りょうり、大型おおがた遊具ゆうぐと併設へいせつ、雑貨ざっかやモデルカーをディスプレーなど、さまざまな使つかい方かたがされていて、小屋こやがあることで、人生じんせいを満喫まんきつしている人ひとがこれでもかと紹介しょうかいされています。

ガレージハウス。こもってバイクのメンテナンスをしたりと、趣味しゅみに没頭ぼっとうできる空間くうかんに（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

ガレージハウス内ないの様子ようす（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

アウトドア好すきのオーナーが建たてた小屋こや。キャンプグッズ、DIYグッズを収納しゅうのうし、身近みぢかでアウトドアライフを楽たのしめるように（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

道楽どうらくタイプの小屋こやラバーは、バイクや車くるま、キャンプ、自転車じてんしゃ好すきが多おおい印象いんしょう（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

では、もう半分はんぶんは？
「もう半分はんぶんは趣味しゅみといっても、『収益しゅうえき』タイプ。女性じょせいに多おおいんですが、雑貨ざっかやカフェなどのお店みせをする、アーティストがアトリエにするというような趣味しゅみと実益じつえきを兼かねたパターンです。小屋こやを建たてることそのものに興味きょうみはあまりなくて、その小屋こやで何なにをするかということを重視じゅうししている人ひとが多おおいですね。なので、建たてることは施工しこう会社かいしゃにお任まかせするという人ひとが多おおいようです」（秋元あきもとさん）

小屋こやで夢ゆめを叶かなえ、お店みせを始はじめたケース。パン屋やや本屋ほんや、雑貨ざっか屋や、ハンドメイド、ペットショップなど、業種ぎょうしゅはさまざま（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

店内てんないの様子ようす（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

自宅じたくのある敷地しきち内ないにつくったジュエリー作家さっかのアトリエ。電話でんわや来客らいきゃくなどに妨さまたげられず、集中しゅうちゅうできる（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

群馬ぐんま県けん下かの住宅じゅうたく街がいで、自宅じたく敷地しきちにて小屋こやを使つかって営業えいぎょうしている焼やき菓子かしのお店みせ（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

なるほど、小屋こや一ひとつとっても、使つかわれ方かたのタイプとして、完全かんぜんな趣味しゅみか／収益しゅうえきを兼かねてか、という違ちがいがあるのは興味深きょうみぶかいですね。

今いままで200軒けん近ちかい小屋こやを取材しゅざいしたなかで、印象いんしょう的てきな小屋こやはこれだ！

では、今いままで多数たすう取材しゅざいしてきた小屋こやのなかでも、特とくに印象いんしょうに残のこっている小屋こやの実例じつれいを3つほど教おしえていただけますでしょうか。
「最新さいしん号ごうの2つなのですが、奥様おくさまのために建たてられた庭にわを愛めでるための小屋こや＠八ヶ岳やつがだけと、トラックのコンテナを利用りようしたギミック満載まんさいの小屋こや@富山とやまは印象いんしょうに残のこっていますね」（秋元あきもとさん）

7号ごうの表紙ひょうしにもなっている、奥様おくさまのために建たてられた庭にわを愛めでるための小屋こや＠八ヶ岳やつがだけ。外壁がいへきをあえてずらして鎧よろい張はり、一部いちぶ、廃材はいざいを利用りようして建たてています（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

10平米へいべいとコンパクトながら、内装ないそうは本格ほんかく的てき。冬ふゆは寒さむさが厳きびしい八ヶ岳やつがたけにあるため断熱だんねつ材ざいには高性能こうせいのうグラスウールを使用しようし、杉すぎ板いたを張はって仕上しあげている（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

こちらも7号ごうで登場とうじょうした、トラックのコンテナを利用りようしたギミック満載まんさいの小屋こや@富山とやま。手動しゅどうで開閉かいへいできるコンテナを真正面ましょうめんから見みたところ（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

もとはアルミ製せいのウイング式しきコンテナを再さい利用りよう。パネルがひらくと、下した半分はんぶんがウッドデッキになり、上うえ半分はんぶんは軒のきになる（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

「絵本えほんに出でてくるような家いえ＠三重みえも素敵すてきでした。絵本えほんや暮くらしにまつわる書籍しょせき、雑貨ざっかや食品しょくひんを販売はんばいしています。すこしタイプは異ことなりますが、ヒヤシンスハウスも印象いんしょう的てきです。詩人しじんで建築けんちく家かの立原たちはら道造みちぞうの設計せっけい図ずをもとに、若わかくして亡なくなった彼かれの思おもいを汲くんで60年ねん後ごに有志ゆうしたちが建築けんちく実現じつげんした小屋こやなんですが、味あじわい深ぶかく、今いまにも通つうじるすばらしい小屋こやでした」（秋元あきもとさん）

絵本えほんに出でてくるような小屋こや＠三重みえ。扉とびらをあけたら動物どうぶつがひょっこり出でてきそう。ふっかふかのカステラが食たべたいな（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

小屋こやのなかには雑誌ざっしや食品しょくひんなどを販売はんばい。おとぎ話ばなしのような空間くうかん（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

埼玉さいたま県けんさいたま市しにあるヒヤシンスハウス。埼玉さいたま県けんさいたま市し別所べっしょ沼ぬま公園こうえん内ないにあります。一方いっぽうに寄よせた「片流かたながれ屋根やね」が目印めじるしです（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

建築けんちく家か・詩人しじんの立原たちはら道造みちぞうが残のこしたスケッチをもとに、建築けんちく家かたちの助力じょりょくもあって再現さいげんされました（写真しゃしん提供ていきょう／秋元あきもとさん）

メーカーも参入さんにゅう。建物たてもの代だいは予算よさん50万まん～、1週間しゅうかんで完成かんせい。注意ちゅうい点てんは？

人気にんきの価格かかく帯たいや工期こうきの目安めやす、サイズなどはあるのでしょうか。

「今いま、小屋こやに参入さんにゅうしているメーカーは、小屋こや専業せんぎょうではなくて、本業ほんぎょうに住宅じゅうたく建築けんちくがあり、そのノウハウを使つかって小屋こやをはじめる、ということが多おおいように思おもいます。小屋こやが注目ちゅうもくされていることもあり、木材もくざいがあらかじめ加工かこうしてあり、組くみ立たてるだけの『キットハウス』も増ふえていますね。誌面しめんで人気にんきがあるのは、基礎きそや水みず回まわりなどの単純たんじゅんな建物たてもの代だいだけなら予算よさん50万まん円えんほど、工期こうきは基礎きそをのぞけば、1週間しゅうかん程度ていどからでしょうか。広ひろさは圧倒的あっとうてきに10平米へいべい以下いかですね」（秋元あきもとさん）

（写真しゃしん提供ていきょう：グリーンベル）

これは建物たてものの広ひろさ10平米へいべい以上いじょうになると建築けんちく確認かくにん申請しんせいが必要ひつようとなり、固定こてい資産しさん税ぜいもかかってしまうため（防火ぼうか地域ちいき及および準じゅん防火ぼうか地域ちいき以外いがいの区域くいきは異ことなります）。では、小屋こやをつくりたい人ひとに向むけて、注意ちゅうい点てんなどはありますでしょうか。

「まずは基礎きそですね。建物たてものの躯むくろ体たいそのものは、DIYでできても基礎きそは難むずかしいのでプロに任まかせましょう。特とくに、寒冷かんれい地ちでは凍結とうけつ深度しんどを考慮こうりょしなければなりません。凍結とうけつ深度しんどとは凍結とうけつが起おこらない地表ちひょう面めんからの深ふかさのことで、そこよりも浅あさいところに基礎きそ部分ぶぶんを作つくってしまうと、寒さむい日ひに水みずが氷こおりになるときに膨張ぼうちょうし地面じめんが盛もり上あがり、基礎きそ部分ぶぶんが傾かたむいたりひび割われたりなど建物たてものの構造こうぞうを保たもつことが出来できません。あとは、材料ざいりょう置おき場ばですね。小屋こやを建たてる広ひろさは駐車ちゅうしゃ場じょう一いち台だい分ぶんくらいあれば完成かんせいするんですが、問題もんだいは建たてている間あいだの資材しざい置おき場ばです。建たてる面積めんせきの2～3倍ばいの広ひろさが必要ひつようになるので、土地とちに余裕よゆうをもってプランニングにあたってください」（秋元あきもとさん）

日本にっぽんのタイニーハウス（小屋こや）は海外かいがいとは独自どくじ路線ろせんを歩あゆんでいる

海外かいがいのバンライフやタイニーハウス（小屋こや）を見みてきた秋元あきもとさんからすると、日本にっぽんの小屋こややバンライフは、「独自どくじ路線ろせんを歩あゆんでいる」と言いいます。

「海外かいがい、特とくに南米なんべい大陸たいりくから北米ほくべい大陸たいりくまで横断おうだんするようなバンライフ、フルタイムトラベラーを見みていると、やっぱり本気ほんき度どやスケールが違ちがうんですよね。バンや小屋こや自体じたいが生活せいかつの基盤きばん。
その点てん、日本にっぽんは島国しまぐにということもあり、バンライフも小屋こやも大陸たいりくスケールのダイナミックさはありません。生活せいかつ基盤きばんではなく、あくまで趣味しゅみや余暇よかでの使つかい方かたがメイン。
もっとも、何なにもかも海外かいがいのライフスタイルに寄よせる必要ひつようはない。海外かいがいとは違ちがう独自どくじ路線ろせんの小屋こやの楽たのしみ方かたで、人生じんせいを楽たのしもうよ、と発信はっしんしていけたら」（秋元あきもとさん）

海外かいがいの小屋こや。『小屋こや』vol.7の誌面しめんより（画像がぞう提供ていきょう／秋元あきもとさん）

『小屋こや』vol.7の誌面しめんより（画像がぞう提供ていきょう／秋元あきもとさん）

確たしかに誌面しめんに出でてくる海外かいがいの小屋こやは、小屋こやといいつつもしっかりと生活せいかつインフラが整ととのっていて、ガチで住すまいとして整ととのえられている感かんが強つよいように思おもいます。デザインも何なにより前衛ぜんえい的てきというかアートというか、作品さくひんのようにも見みえます。使つかいやすいかどうかというと別べつだろうな、というのが日本人にっぽんじんである私わたしの正直しょうじきな感想かんそうです。ただ、小屋こやの誌面しめんは本当ほんとうに見みているだけで飽あきません。それは何なにより小屋こやという場所ばしょを通とおして、人生じんせいを楽たのしんでいるからなのでしょう。小屋こやは単たんなる箱はこではなく、その人ひと自身じしんの価値かちを取とり戻もどす「居場所いばしょ」「ライフスタイルを表現ひょうげんする場ば」になっているようです。