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【福島県双葉町】帰還者・移住者で新しい街をつくる。軒下・軒先で共に食べ・踊り、交流を 東日本大震災から12年「えきにし住宅」 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト
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画像:西道紗恵 様
西道さいどうしゃめぐみ
2023ねん8がつ28にち (月)げつ

福島ふくしまけん双葉ふたばまち帰還きかんしゃ移住いじゅうしゃあたらしいまちをつくる。軒下のきした軒先のきさきともべ・おどり、交流こうりゅうを 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいから12ねん「えきにし住宅じゅうたく

【福島県双葉町】帰還者・移住者で新しい街をつくる。軒下・軒先で共に食べ・踊り、交流を 東日本大震災から12年「えきにし住宅」
写真しゃしん白石しらいし知香ちか
東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいから12ねん経過けいかした福島ふくしまけん双葉ふたばまちでは、つぎ双葉ふたばまちえがき、あらたならしをきずいていくプロジェクトがさかんにうごいています。その中心ちゅうしん拠点きょてんになうのが、今回こんかい取材しゅざいさきである「えきにし住宅じゅうたく」。双葉ふたばえき西口にしぐちりてすぐまえひろがる住宅じゅうたくがいですが、ただの住宅じゅうたくがいじゃない。ればるほどらしをゆたかにする工夫くふうりばめられていて、あるいているだけでワクワクかんがあふれるあたらしいまちです。今回こんかい設計せっけい担当たんとうしたブルースタジオのクリエイティブディレクター・大島おおしま芳彦よしひこさんと、現在げんざい「えきにし住宅じゅうたく」にらしている入居にゅうきょしゃ2めいほうに、まいの特徴とくちょう魅力みりょくらしてみた感想かんそうなどをおはなしいただきました。

さあ双葉町の未来をはじめよう

標葉しねは(しねは)の谷戸たにと(やと)にいだかれた、かつての農村のうそん風景ふうけいおもわせるデザイン

えきにし住宅の全体イメージ(画像提供/ブルースタジオ)

えきにし住宅じゅうたく全体ぜんたいイメージ(画像がぞう提供ていきょう/ブルースタジオ)

(画像提供/ブルースタジオ)

画像がぞう提供ていきょう/ブルースタジオ)

えきにし住宅の集会所・軒下パティオ(写真/白石知香)

えきにし住宅じゅうたく集会しゅうかいしょ軒下のきしたパティオ(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

福島ふくしまけんはまどおりエリア、双葉ふたばまち双葉ふたばえき西側にしがわ地区ちくに2022ねん10がつ~オープンした「えきにし住宅じゅうたく」。2022ねん8がつ30にち福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこともな避難ひなん指示しじ区域くいき解除かいじょされ(※)、ふたた居住きょじゅう可能かのうとなった「特定とくてい復興ふっこう再生さいせい拠点きょてん区域くいき」にあたらしく建設けんせつされた公営こうえい住宅じゅうたくです。災害さいがい公営こうえい住宅じゅうたく30再生さいせい賃貸ちんたい住宅じゅうたく56からなるぜん86建設けんせつするプロジェクトで、だい工事こうじ完了かんりょうした現在げんざい(2023ねん7がつ)は30だいのファミリーそうから80だいまで、多様たようひとたちがらしています。

特定とくてい復興ふっこう再生さいせい拠点きょてん区域くいきについては、一部いちぶ2020ねん3がつ避難ひなん指示しじ解除かいじょ(えきにし住宅じゅうたくがある場所ばしょは2022ねん8がつ解除かいじょ

えきにし住宅のオープンをきっかけに双葉町に移住された大島さん(写真/白石知香)

えきにし住宅じゅうたくのオープンをきっかけに双葉ふたばまち移住いじゅうされた大島おおしまさん(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

もともと双葉町の町民で、えきにし住宅のオープンにともない双葉町に帰還された猪狩(いがり)さん(写真/白石知香)

もともと双葉ふたばまち町民ちょうみんで、えきにし住宅じゅうたくのオープンにともない双葉ふたばまち帰還きかんされた猪狩いかり(いがり)さん(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

「えきにし住宅じゅうたく」をあるいていると、いい意味いみで「公営こうえい住宅じゅうたく」らしくないたかいデザインせいや、のびのびとらせる風通かぜとおしのよさをかんじます。その秘密ひみつは……?設計せっけい担当たんとうしたブルースタジオのクリエイティブディレクター・大島おおしま芳彦よしひこさんにはなしをうかがいました。

「このまちを故郷こきょうとされるほうにとって、なに双葉ふたばまちらしさなんだろう。どんな要素ようそが『えきにし住宅じゅうたく』に必要ひつようなんだろうかと、地元じもと住民じゅうみんほうとの座談ざだんかいかさねながら、リサーチをおこないました。その過程かていでたくさんのまちづくりのヒントをたのですが、『標葉しねは(しねは)』というキーワードにたどりついたんです。

双葉ふたばまちの『双葉ふたば』って比較的ひかくてきあたらしい単語たんごでして、明治維新めいじいしんまでは、双葉ふたばまち相馬そうま領土りょうどである『標葉しねはぐん』として位置付いちづけられていたんですね。そして地形ちけいてみると、やまおかあいだたにすじがあり、そのさきんぼがひろがっている。まさに日本にっぽんげん風景ふうけいともいえる『谷戸たにと(やと)』が、双葉ふたばまち象徴しょうちょうてき風景ふうけいだとかんがえました。

はまどおりという名前なまえられて、うみによって発展はってんしてきたようにかんじるんだけども、じつうみばかりでなく温暖おんだん気候きこうめぐまれた山側やまがわ農村のうそん集落しゅうらくさかえてきた歴史れきしもある。実際じっさいに、『えきにし住宅じゅうたく』があるえき西側にしがわ地区ちくは、ゆたかな谷戸たにとのせせらぎの風景ふうけいんぼがひろがっていた場所ばしょなんですよ。そうした背景はいけいからも、遠方えんぽうのなだらかな阿武隈あぶくま山地さんち借景しゃっけいに、農村のうそん集落しゅうらく情景じょうけいおもわせる屋根やねかたち建物たてものつらなりを、建築けんちくてきなエッセンスとしてれています」

ブルースタジオのクリエイティブディレクター・大島芳彦さん(写真/白石知香)

ブルースタジオのクリエイティブディレクター・大島おおしま芳彦よしひこさん(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

平屋で設計された一戸建住宅。屋根の雰囲気や、木材の表情など、どこか農家建築を思わせるデザイン(写真/白石知香)

平屋ひらや設計せっけいされたいち戸建こだて住宅じゅうたく屋根やね雰囲気ふんいきや、木材もくざい表情ひょうじょうなど、どこか農家のうか建築けんちくおもわせるデザイン(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

(画像提供/ブルースタジオ)

画像がぞう提供ていきょう/ブルースタジオ)

「タウンハウス」と呼ばれるスタイルの集合住宅。住民同士のあいさつや気軽な交流が生まれるよう玄関が向かい合い、緑が多く気持ちのいい空間(写真/白石知香)

「タウンハウス」とばれるスタイルの集合しゅうごう住宅じゅうたく住民じゅうみん同士どうしのあいさつや気軽きがる交流こうりゅうまれるよう玄関げんかんかいい、みどりおお気持きもちのいい空間くうかん写真しゃしん白石しらいし知香ちか

玄関前にある縁側では、ここに座ってひと休みしたり、ご近所さんとお話したりと、いろんな過ごし方ができる(写真/白石知香)

玄関げんかんまえにある縁側えんがわでは、ここにすわってひとやすみしたり、ご近所きんじょさんとおはなししたりと、いろんなごしかたができる(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

(画像提供/ブルースタジオ)

画像がぞう提供ていきょう/ブルースタジオ)

現在げんざい工事こうじちゅうなのですが、敷地しきち北側きたがわながれるえびすがわ(えびすがわ)のせせらぎのほとりにあるテラスでほっとひといきついたり、駅前えきまえ広場ひろばではピクニックや趣味しゅみたのしんだりおもおもいの時間じかんごしたりと、えきにし住宅じゅうたく全体ぜんたいがひとつのまち、あるいは公園こうえんのようなごしかたができる工夫くふうをあちこちにれています」(大島おおしまさん)

川のせせらぎに癒やされながら、ゆったりと過ごせる環境(写真/白石知香)

かわのせせらぎにやされながら、ゆったりとごせる環境かんきょう写真しゃしん白石しらいし知香ちか

双葉駅を降りてすぐ広がる芝生の駅前広場。車両の出入りもなく、ここに集まる人がのびのびと過ごせる場所(画像提供/ブルースタジオ)

双葉ふたばえきりてすぐひろがる芝生しばふ駅前えきまえ広場ひろば車両しゃりょう出入でいりもなく、ここにあつまるひとがのびのびとごせる場所ばしょ画像がぞう提供ていきょう/ブルースタジオ)

らすひとの「なりわい」をシェアする

「えきにし住宅じゅうたく」のおおきな特徴とくちょうともいえるのが、「なりわいらし」です。これはなにかというと、らすひとそれぞれの個性こせいてきかたをみんなでかちらし。たとえば、料理りょうりをふるまってみんなであじわったり、ワークショップをひらいてみんなとの交流こうりゅうはぐくんだり、自分じぶん趣味しゅみをみんなでたのしんだり。ここでらすひと主体しゅたいとなって、自分じぶんらしをよりゆたかに、よりたのしいものにできる空間くうかんづくりがなされています。

(画像提供/ブルースタジオ)

画像がぞう提供ていきょう/ブルースタジオ)

すべてのいえ玄関げんかんには土間どまがあって、えがいたり、ものづくりをしたり、またはそれをとおりかかった近所きんじょひとにお披露目ひろめしてみたり。

玄関入ってすぐに土間があり、靴を脱がなくとも気軽に住民同士が交流できるようになっている(写真/白石知香)

玄関げんかんはいってすぐに土間どまがあり、くつがなくとも気軽きがる住民じゅうみん同士どうし交流こうりゅうできるようになっている(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

軒下のきしたパティオ」とばれる中庭なかにわでは、ベンチでひとやすみしたり、天候てんこう左右さゆうされずにワークショップや出店しゅってんけたりするようなオープンなスペースがひろがっていたり。

高い屋根があり、日差しや雨を気にすることなく広々と過ごせる「軒下パティオ」(写真/白石知香)

たか屋根やねがあり、日差ひざしやあめにすることなく広々ひろびろごせる「軒下のきしたパティオ」(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

軒下のきしたパティオ」のひとつに隣接りんせつするかたちで集会しゅうかいしょがあり、ここにも土間どまがあったり、ほかにもキッチンやたたみスペースが配置はいちされていたりと、ここにあつまるひとたちが和気わきあいあいと交流こうりゅうできる場所ばしょひらかれています。

集会所で取材させていただいた時の様子。「どこで話します? じゃあ集会所にしましょうか」と、ふらっと行ける気軽なスペースで、いろんな使い方ができる(写真/白石知香)

集会しゅうかいしょ取材しゅざいさせていただいたとき様子ようす。「どこではなします? じゃあ集会しゅうかいしょにしましょうか」と、ふらっとける気軽きがるなスペースで、いろんな使つかかたができる(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

カフェやイベントが開かれるなど、暮らしを豊かにする時間が育まれている(写真/白石知香)

カフェやイベントがひらかれるなど、らしをゆたかにする時間じかんはぐくまれている(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

大島おおしまさんはこうはなします。

双葉ふたばまちは、震災しんさいからおよそ11ねんものあいだ残念ざんねんながらひとむことのできない地域ちいきでした。それだけの空白くうはく時間じかん経過けいかしたいまは、もともと双葉ふたばまちんでいたほう帰還きかんされるにあたっても、またあたらしく双葉ふたばまち移住いじゅうされるほうにとっても、未来みらい双葉ふたばまちらしをゼロからつくっていくくらいの『フロンティア精神せいしん』が必要ひつようだとかんがえたんです。そこには、帰還きかんしゃ移住いじゅうしゃもバックグラウンドのちがいに関係かんけいなく、対等たいとう立場たちばで、ここにまう仲間なかまとして、とも双葉ふたばまち未来みらいえがいていくことが重要じゅうよう。だからこそ、一人ひとりひとりの個性こせいかた住民じゅうみん同士どうしでシェアし、交流こうりゅうまれる工夫くふうを、建築けんちくにもみました。ゆくゆくは、住民じゅうみん同士どうし交流こうりゅうだけでなく、そとからあそびにひと住民じゅうみん同士どうしで、境界きょうかいせんをゆるやかにかしていくようなコミュニケーションがまれていけばいいなと期待きたいしています」

(写真/白石知香)

写真しゃしん白石しらいし知香ちか

じつはこうした「なりわいらし」の集合しゅうごう住宅じゅうたくのスタイルは、ブルースタジオでは4プロジェクトとなる事例じれい(おみせけるものもあるなど、プロジェクトによって“なりわい”の内容ないようことなる)。この5ねんほどで首都しゅとけん中心ちゅうしんに、広島ひろしま民間みんかん賃貸ちんたい大阪おおさか公営こうえい住宅じゅうたくでも「なりわいらし」の集合しゅうごう住宅じゅうたく展開てんかい手応てごたえをて、被災ひさい公営こうえい住宅じゅうたくでは「えきにし住宅じゅうたく」がはつ事例じれいだそうです。

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「これまで」のらしが、「これから」のらしにがれていく

「えきにし住宅じゅうたく」の全体ぜんたいぞうをご紹介しょうかいしたところで、実際じっさいらしているほうはどんなきっかけで「えきにし住宅じゅうたく」に入居にゅうきょし、どんな心地ごこちなのか。かつて双葉ふたばまち在住ざいじゅう帰還きかんされたほうあたらしく双葉ふたばまち引越ひっこしされたほうの2めいにおはなしをうかがいました。

一人ひとりは、浪江なみえまち出身しゅっしんでご結婚けっこんとなりまち双葉ふたばまちらすようになった猪狩いかり(いがり)敬子けいこさん。震災しんさい発生はっせい県内けんないがい転々てんてんとされながも「いつかは家族かぞくおもまった双葉ふたばまちかえる」としんめていたそうです。

(写真/白石知香)

写真しゃしん白石しらいし知香ちか

「この玄関げんかん土間どまスペースが、使つか勝手がってがいいんです。お友達ともだちあそびにてくれたときに、ここに腰掛こしかけてみんなでおしゃべりして。くついでリビングにおとおしするとなると、おもてなししなきゃ!ってなるけど、土間どまだったらさくに肩肘かたひじることなくごせるでしょ。

おっと他界たかいして、いま一人暮ひとりぐらしをしているんですが、近所きんじょひとたちともかおえる距離きょりでおいできるから安心あんしんんでいるひととの交流こうりゅうもあってね。双葉ふたばまちって、もともと盆踊ぼんおどりがまちのおまつりとしてにぎわっていたんですけど、震災しんさいがあってから町内ちょうない開催かいさいできていなかったんです。でもそれが今年ことしやく13ねんぶりに駅前えきまえ開催かいさいできることになって。だから集会しゅうかいしょあつまって、わたしがおどりを住民じゅうみんほうおしえて、みんなでおどりの練習れんしゅうをしたりしていますよ。双葉ふたばまち伝統でんとうを、みなさんにつたえることができてうれしくおもいますね」(猪狩いかりさん)

猪狩さんは「タウンハウス」プランの住まいに入居中。手前がリビング、奥が寝室になっている(写真/白石知香)

猪狩いかりさんは「タウンハウス」プランのまいに入居にゅうきょちゅう手前てまえがリビング、おく寝室しんしつになっている(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

(写真/白石知香)

写真しゃしん白石しらいし知香ちか

盆踊ぼんおどりをつうじて、双葉ふたばまち地元じもとほうあたらしく双葉ふたばまち引越ひっこしてきたひとむすんでいる猪狩いかりさん。それが猪狩いかりさんにとっての「なりわいらし」なのかもしれません。

二人ふたりは、福島ふくしまけん中通なかどおりエリアにある福島ふくしま出身しゅっしんで、東京とうきょうにあるコンピューター関連かんれん会社かいしゃつとめたのち、うつくしまふくしま未来みらい支援しえんセンター(FURE)あいそう支援しえんサテライトに勤務きんむし、はまどおりエリアの楢葉ならはまち富岡とみおかまちはたららされていた大島おおしまさん。現在げんざい富岡とみおかまちにある「とみおかワインドメーヌ」でブドウの栽培さいばいをされたり、楢葉ならはまち小学校しょうがっこうどもたちの学習がくしゅうをサポートする活動かつどうをされたりと、「えきにし住宅じゅうたく」をらしの拠点きょてんに、あたらしいことへのチャレンジをたのしまれています。

(写真/白石知香)

写真しゃしん白石しらいし知香ちか

東京とうきょう長年ながねんつとめて、地元じもと福島ふくしまかえってあたらしいことをはじめてみたいとおもい、はまどおりにらしはじめました。『えきにし住宅じゅうたく』に入居にゅうきょしようとおもったは、コミュニティになじめそうだとおもったから。双葉ふたばまちには、町民ちょうみん主体しゅたいのまちづくりを牽引けんいんする『ふたばプロジェクト』という団体だんたいがあり、そのスタッフさんたちが入居にゅうきょ窓口まどぐちとなって、移住いじゅうしゃでもまちらしにめるように住民じゅうみん同士どうし交流こうりゅうはぐくむサポートをしてくださるなど、ささやかなケアがなされていることが安心あんしんだなとかんじました。

はじめて地域ちいきだと、なかなか地元じもとほうとの接点せってんちづらかったりしますが、ここはそんなこともなく、気軽きがるにコミュニケーションをとれるのがいいなとおもいます。おかいの猪狩いかりさんには、盆踊ぼんおどりのおどりをおしえてもらっていますし。盆踊ぼんおど当日とうじつは、町民ちょうみん有志ゆうしの『未来みらい双葉ふたばかい』という任意にんい団体だんたいがあるんですけど、そのスタッフとしておまつりをげたいとおもっています。

らしのめんでは、双葉ふたばまちにはスーパーやコンビニがないのですが、となりまちあしばせばいくつも商業しょうぎょう施設しせつがあるので不便ふべんかんじたことはないです。くるまかけたり、趣味しゅみのバイクで近隣きんりん市町村しちょうそんあそびにったりすることもありますね。このあたりはさんがわなど自然しぜんがいっぱいありますから、のびのびごせて気持きもちいいですよ」(大島おおしまさん)

暮らしのサポートをされている「ふたばプロジェクト」の事務局長を務める宇名根さん。双葉町と、ここで暮らしたい人をつなぐ架け橋のような存在(写真/白石知香)

らしのサポートをされている「ふたばプロジェクト」の事務じむ局長きょくちょうつとめる宇名さん。双葉ふたばまちと、ここでらしたいひとをつなぐはしのような存在そんざい写真しゃしん白石しらいし知香ちか

玄関には、愛用されているバイクが。スタイリッシュでかっこいい!(写真/白石知香)

玄関げんかんには、愛用あいようされているバイクが。スタイリッシュでかっこいい!(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

心地よい自然光が差し込むリビングで、ゆったりと過ごす時間がお気に入りなんだそう(写真/白石知香)

心地ここちよい自然しぜんこうむリビングで、ゆったりとごす時間じかんがおりなんだそう(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

可動式のスポットライトが、空間をおしゃれに演出。白とウッドを基調とした天井が高い空間で、お部屋が明るく広々とした印象に(写真/白石知香)

可動かどうしきのスポットライトが、空間くうかんをおしゃれに演出えんしゅつしろとウッドを基調きちょうとした天井てんじょうたか空間くうかんで、お部屋へやあかるく広々ひろびろとした印象いんしょうに(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

このさき進化しんかつづける、「えきにし住宅じゅうたく」からひろがる双葉ふたばまちらし

「えきにし住宅じゅうたく」の入居にゅうきょがスタートしてから、取材しゅざい(2023ねん7がつ)までおよそ8カ月かげつあいだ。その期間きかんちゅうにも、ぜん86のうち47入居にゅうきょ予定よていふくむ)が決定けっていしており、その属性ぞくせい割合わりあい帰還きかんされたほうやくわりあたらしくまわれたほうやくわりめるそう。「えきにし住宅じゅうたく」の建設けんせつプロジェクトは現在げんざい進行しんこうちゅうで、住宅じゅうたくエリアが拡充かくじゅうされたり、駅前えきまえ広場ひろば新設しんせつされたり、まちには商業しょうぎょう施設しせつがオープンしたりと、まちのがりは今後こんごさらにはずみをつけていきそうです。

(写真/白石知香)

写真しゃしん白石しらいし知香ちか

集会所の壁には、住民の方のものだと思われる似顔絵が(写真/白石知香)

集会しゅうかいしょかべには、住民じゅうみんほうのものだとおもわれる似顔絵にがおえが(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

双葉町の町章と、江戸時代からダルマ市が開かれていた歴史がある双葉町で誕生した「双葉ダルマ」(写真/白石知香)

双葉ふたばまちまちあきらと、江戸えど時代じだいからダルマひらかれていた歴史れきしがある双葉ふたばまち誕生たんじょうした「双葉ふたばダルマ」(写真しゃしん白石しらいし知香ちか

そと」と「なか」の境界きょうかいせんがゆるやかにけていくらしのありかたや、「えきにし住宅じゅうたく」のリアルがになるほうはぜひ、双葉ふたばまちおとずれてみてください。あたらしいはじまりをげるワクワクかんじ、みんなでいちずつ前進ぜんしんするあたたかなつながりのが、日常にちじょうからかんじられますよ。

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とみおかワインドメーヌ
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連載れんさい 名物めいぶつ賃貸ちんたいにおじゃまします DIY自由じゆう入居にゅうきょしゃコミュニティが素敵すてき斬新ざんしんなデザイン、仕掛しかけをしているなど、個性こせいてき賃貸ちんたい住宅じゅうたく名物めいぶつ賃貸ちんたい紹介しょうかいする連載れんさいです。
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