(Translated by https://www.hiragana.jp/)
”ひと部屋だけ断熱リフォーム”のススメ。室温18度以上で健康リスク大幅減少にコストも最小。住みながらできて実家にも最適 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト
リフォーム・内装ないそう   |   りる   |   まいの雑学ざつがく   |   これからのまい・らし
連載れんさい断熱だんねつしん時代じだい
籠島 康弘
籠島かごしま 康弘やすひろ
2024ねん1がつ26にち (金)きん

”ひと部屋へやだけ断熱だんねつリフォーム”のススメ。室温しつおん18以上いじょう健康けんこうリスク大幅おおはば減少げんしょうにコストも最小さいしょうみながらできて実家じっかにも最適さいてき

”ひと部屋だけ断熱リフォーム”のススメ。室温18度以上で健康リスク大幅減少にコストも最小。住みながらできて実家にも最適
写真しゃしん提供ていきょう/スペースマイン)
2025ねんから断熱だんねつ等級とうきゅう4以上いじょう義務ぎむされるのは“新築しんちく”の住宅じゅうたく。「すでてたわが関係かんけいないし、いまさら断熱だんねつリフォームするのはおかねがかかる。あつさむさもいままでどおり我慢がまんすれば……」とおもわずに、部分ぶぶんてきでも断熱だんねつリフォームしませんか。人生じんせい100ねん時代じだいといわれるように、おもいのほかさきながい。それにひと部屋へやだけのプチ断熱だんねつでも、光熱こうねつ削減さくげんはもちろん、生活せいかつ習慣しゅうかんびょうをはじめ、さまざまな病気びょうきからあなたや家族かぞくまもってくれるのですから。

断熱だんねつ住宅じゅうたくにすれば老若男女ろうにゃくなんにょわず健康けんこうになれる!?

家族みんなが過ごすことの多い21.8畳のLDKを断熱リフォームした事例。暮らしやすい間取りになったのに合わせて、健康的な暮らしも手に入れることに(写真提供/スペースマイン)

家族かぞくみんながごすことのおおい21.8じょうのLDKを断熱だんねつリフォームした事例じれいらしやすい間取まどりになったのにわせて、健康けんこうてきらしもれることに(写真しゃしん提供ていきょう/スペースマイン)

断熱だんねつ住宅じゅうたくしょうエネだけでなく、健康けんこうする」ことが、最近さいきんになって次々つぎつぎとわかってきました。それも高齢こうれいしゃのヒートショックをふせぐだけではありません。どもたちもはたらざかりの男性だんせい女性じょせいも、「あたたかいいえ」は老若男女ろうにゃくなんにょわずわたしたちの健康けんこうにたくさんのメリットがあることが判明はんめいしてきているのです。

くわしくは「室温しつおん18未満みまん健康けんこう寿命じゅみょうちぢむ!? 脳卒中のうそっちゅう心臓しんぞうびょうにつながるリスクはどもや大人おとなにも。いえ断熱だんねつがマストな理由りゆうしょうエネだけじゃなかった」をごらんいただきたいのですが、かいつまんでおはなしすると、“あたたかいいえ”にはたとえば下記かきのような健康けんこうメリットがあります。

高血圧こうけつあつしょうのリスクをおさえる
脂質ししつ異常いじょうしょう発症はっしょう抑制よくせいする
脂質ししつ異常いじょうしょうとはいわゆる悪玉あくだまコレステロールや中性ちゅうせい脂肪しぼうなどのちゅう濃度のうど異常いじょう状態じょうたい
夜間やかんしき尿にょうおさえる
住宅じゅうたくないでのつまずきをらす
どもの風邪かぜ病欠びょうけつ
女性じょせい月経げっけいぜん症候群しょうこうぐん(PMS)が
女性じょせい月経げっけいつう
在宅ざいたくワークの効率こうりつがる
断熱だんねつ改修かいしゅうするだけで血圧けつあつやく3mmHgげられる

伊香賀先生たちによる調査データより。断熱改修する前と後で、居住者の血圧が平均で3.1mmHg低下しました(出典:慶應義塾大学 理工学部 教授 伊香賀 俊治さんの資料より、JSH2014(日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2014)

伊香いか先生せんせいたちによる調査ちょうさデータより。断熱だんねつ改修かいしゅうするぜんで、居住きょじゅうしゃ血圧けつあつ平均へいきんで3.1mmHg低下ていかしました(出典しゅってん慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく 理工学部りこうがくぶ 教授きょうじゅ 伊香いか 俊治しゅんじさんの資料しりょうより、JSH2014(日本にっぽんだか血圧けつあつ学会がっかい高血圧こうけつあつ治療ちりょうガイドライン2014)

高血圧こうけつあつしょうのリスクをおさえる」について、すこしだけ説明せつめいすると、住宅じゅうたく断熱だんねつ改修かいしゅうをするだけで血圧けつあつ平均へいきんで3.1mmHg低下ていかすることがわかりました。これは住宅じゅうたく健康けんこう関係かんけいについての第一人者だいいちにんしゃである慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく教授きょうじゅ伊香いか俊治しゅんじ(いかが・としはる)先生せんせいをはじめ、建築けんちく医療いりょう研究けんきゅうしゃ80めいのチームによる調査ちょうさ研究けんきゅう成果せいかです。

慶應義塾大学 理工学部 教授、日本建築学会 前副会長 伊香賀 俊治(いかが・としはる)先生(写真提供/伊香賀先生) 

慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく 理工学部りこうがくぶ 教授きょうじゅ日本にっぽん建築けんちく学会がっかい ぜんふく会長かいちょう 伊香いか 俊治しゅんじ先生せんせい写真しゃしん提供ていきょう伊香いか先生せんせい

厚生こうせい労働省ろうどうしょう国民こくみん健康けんこうのために血圧けつあつを4mmHgげる数値すうち目標もくひょう健康けんこう日本にっぽん21(だい))をかかげていますが、食事しょくじ工夫くふう運動うんどうといった生活せいかつ習慣しゅうかんあらためなくても、住宅じゅうたく断熱だんねつ改修かいしゅうだけで目標もくひょうやく8わり達成たっせいできることになります」(伊香いか先生せんせい
このように、“住宅じゅうたく断熱だんねつ性能せいのう”は “健康けんこう”と密接みっせつ関係かんけいがあると判明はんめいしてきたのです。

これまで日本にっぽんでは「住宅じゅうたく」と「健康けんこう」の関係かんけいについて、あまり注目ちゅうもくされることがありませんでした。しかしWHO(世界せかい保健ほけん機関きかん)は6ねんまえの2018ねん11月、「住宅じゅうたく健康けんこうかんするガイドライン」のなかで「ふゆ室温しつおん18以上いじょうにすること」を各国かっこくつよ勧告かんこく。「ふゆ室温しつおんが18以上いじょうあると、呼吸こきゅうけいしん血管けっかん疾患しっかん罹患りかん死亡しぼうリスクを低減ていげんする」とし、とくどもや高齢こうれいしゃには「もっとあたたかい環境かんきょう提供ていきょうするように」と言葉ことばえられています。

WHO(世界保健機関)は「住宅と健康に関するガイドライン」

出典しゅってんWHOウェブサイト 2018.11.23公表こうひょう

断熱だんねつせいたかいえでもそうでないいえでもエアコンの温度おんど設定せっていおなじならば、室内しつない環境かんきょうおなじでは?とおもうかもしれません。しかし、断熱だんねつせいひくいえでは、つね壁面へきめんゆかめんなどそとせっしている部分ぶぶんから冷気れいきつたわり、ムラがあるため温度おんど一定いってい快適かいてき環境かんきょうはつくれないのです。そんなあたたかいいえにするために、住宅じゅうたく断熱だんねつ性能せいのう向上こうじょうかせません。とはいっても、住宅じゅうたく断熱だんねつリフォームにはそれなりの費用ひようがかかります。とくふる住宅じゅうたくだと、断熱だんねつくわえて耐震たいしん補強ほきょう必要ひつよう場合ばあいおおく、費用ひようふくらんでしまいがちです。そこでオススメしたいのが、住宅じゅうたく一部いちぶだけでもいいので断熱だんねつする「部分ぶぶん断熱だんねつ」という方法ほうほうです。

たとえば子育こそだてをえた二人ふたりらしなら、ほとんど使つかわなくなった2かいはぶき、普段ふだんよくごす1かい部分ぶぶんだけ断熱だんねつをするといった「生活せいかつ中心ちゅうしんエリアにしぼって断熱だんねつする」というやりかたです。もちろん理想りそう住宅じゅうたく全体ぜんたい断熱だんねつリフォームですが、健康けんこうのことをかんがえると、費用ひようめんあきらめてなにもしないよりは「部分ぶぶんてきにでも断熱だんねつして、そこで生活せいかつするようにしたほうがよいでしょう」と伊香いか先生せんせいいます。

部分ぶぶん断熱だんねつ」をおこなってなつふゆ快適かいてきに、光熱こうねつ削減さくげんできた

では、実際じっさいに「部分ぶぶん断熱だんねつ」を実践じっせんしたひとは、どのようにかんじているのでしょうか。奈良ならけん部分ぶぶん断熱だんねつ耐震たいしん補強ほきょう工事こうじおこなったAさんにはなしうかがいました。

ちく38ねん日本にっぽん家屋かおくをリフォーム

色のついた部分が今回のリフォーム個所。耐震性能は耐震等級2まで高められました

いろのついた部分ぶぶん今回こんかいのリフォーム個所かしょ耐震たいしん性能せいのう耐震たいしん等級とうきゅう2までたかめられました

部分ぶぶんてき断熱だんねつリフォームでも健康けんこうてきらしやすくなる

Aさん宅の場合、外壁の土壁をそのまま残すことにしたので、その内側に断熱材を入れました。その分、工事前より室内が少し狭くなっています(写真提供/スペースマイン)

Aさんたく場合ばあい外壁がいへきかべをそのままのこすことにしたので、その内側うちがわ断熱だんねつざいれました。そのぶん工事こうじまえより室内しつないすこせまくなっています(写真しゃしん提供ていきょう/スペースマイン)

(写真提供/スペースマイン)

写真しゃしん提供ていきょう/スペースマイン)

おっと実家じっかであるちく38ねんという日本にっぽん家屋かおくをリフォームしたAさん。おっとははとAさん夫妻ふさい、それに2人ふたりどもの5にんらしています。

どもが成長せいちょうしたのをに、リフォームをすることにしました。義父ぎふくなるまえに『このいえ耐震たいしんせい心配しんぱいだ』とっていましたから、まず耐震たいしんせいをどうしてもたかめたいとおもいました。また、外壁がいへきかべふる日本にっぽん家屋かおくですから、ふゆそと冷気れいきはいってきて、とてもさむかったんです。しかも、ゆかがとてもつめたくなるほどいえなかえるのに、2かい寝室しんしつにはエアコンもないし……」とAさん。

まどには樹脂じゅしせいサッシのこう断熱だんねつまどうちまどとして設置せっち

断熱材を入れたこともあり、厚くなった壁を利用して樹脂サッシの高断熱窓を内窓に設置(写真提供/スペースマイン)

断熱だんねつざいれたこともあり、あつくなったかべ利用りようして樹脂じゅしサッシのこう断熱だんねつまどうちまど設置せっち写真しゃしん提供ていきょう/スペースマイン)

しかし、耐震たいしん工事こうじくわえて断熱だんねつ工事こうじ間取まど変更へんこうおこなうと、どうしても予算よさんをオーバーしてしまいます。またやく10ねんまえ浴室よくしつやトイレなどをリフォームしたばかりだったので、フルリフォームするのはすこ抵抗ていこうかんもありました。そこで施工しこう担当たんとうした「スペースマイン」の矢島やじまはじめ(やじま・はじめ)さんは「建物たてもの全体ぜんたい耐震たいしん工事こうじをしたうえで、普段ふだんよくごす部屋へやだけでも断熱だんねつ工事こうじすることを提案ていあんしました」

断熱だんねつ工事こうじおこな場所ばしょは、家族かぞく一緒いっしょごす21.8じょうというひろいLDKと、2かい寝室しんしつ4つに限定げんていかべ解体かいたいして外壁がいへき新設しんせつすると費用ひようがかかるので、矢島やじまさんはかべのこし、該当がいとう部分ぶぶん内側うちがわあつ断熱だんねつざいれて、まど樹脂じゅしサッシのこう断熱だんねつまどえました。

このように部分ぶぶんてき断熱だんねつリフォームしたあたらしい“わが”の心地ごこちについて、「もちろんなつすずしく、ふゆあたたかくなりました。それはエアコンの使つかかたでもあきらかです」とAさん。

「21.8じょうのLDKは、もともと洋室ようしつひろいキッチンにかれていて、それぞれに10じょうようのエアコンが設置せっちされていました。今回こんかいLDKとしてひとつの空間くうかんにまとめたさいに、この2だいのエアコンはそなえたままにしたのですが、結局けっきょくリフォーム使つかっているのは1だいだけです」。これまでやく20じょう空間くうかんあたためるには10じょうようのエアコンが2だい必要ひつようでしたが、断熱だんねつせいたかめたら1だいむようになったというわけです。

BEFORE→AFTER(写真提供/スペースマイン)

BEFORE→AFTER(写真しゃしん提供ていきょう/スペースマイン)

しかも、今回こんかいのリフォームにわせて太陽光たいようこう発電はつでんシステムと蓄電池ちくでんちそなえたこともあり「電気でんきだい以前いぜんよりおおきくったのは当然とうぜんですが、昨年さくねんなつはあれだけあつかったのに、太陽光たいようこう発電はつでんだけでいえじゅうのほぼすべての電気でんきをまかなえました」。部分ぶぶんてき断熱だんねつリフォームするだけでも、光熱こうねつ削減さくげんになるという証左しょうさです。いえをコンパクトにえなかったことで、屋根やね面積めんせきひろたもてたことも、太陽光たいようこう発電はつでんのメリットをたっぷりけられることにつながりました。

Aさんの施工しこうれいからも「部分ぶぶん断熱だんねつ」でも快適かいてきらすことができ、光熱こうねつ削減さくげんにつながることがわかります。もちろん、WHOが勧告かんこくしている「室温しつおん18以上いじょう」も、普段ふだんごしている部屋へやでは容易ようい達成たっせいできる、つまり健康けんこうてきらしをおくれることになります。

部分ぶぶん断熱だんねつ」の場合ばあい、ヒートショック対策たいさくかせない

一方いっぽうで「部分ぶぶん断熱だんねつ」となると、ヒートショック対策たいさく心配しんぱいだというひともいるでしょう。ヒートショックとは、温度おんど急激きゅうげき変化へんか血圧けつあつ上下じょうげおおきく変動へんどうすることによって、心筋梗塞しんきんこうそく脳卒中のうそっちゅうなどをこす健康けんこう被害ひがいのこと。とく断熱だんねつ性能せいのうひく住宅じゅうたくでは、ふゆあたたかいリビングをて、さむ脱衣だついじょう経由けいゆしてから、あついお風呂ふろはいるのでリスクがたかまります。住宅じゅうたくをまるごと断熱だんねつリフォームすれば、部屋へや廊下ろうかとう温度おんどすくなくなりますが、それら日常にちじょうするスペースがどうせんてきはなれている場合ばあい、「部分ぶぶん断熱だんねつ」では住宅じゅうたくない温度おんど解消かいしょうされないため、ヒートショックの危険きけんせいえません。

お風呂のイメージ

写真しゃしん/PIXTA)

そこで矢島やじまさんは「とく衣服いふく脱衣だついじょうなどにはひとかんセンサーきの電気でんきストーブの設置せっちをオススメしています。またあたたかい部屋へやから廊下ろうかときは、1まいれるように、ドアのそと衣類いるいけられるようにしておくと便利べんりです」

つまり、部分ぶぶん断熱だんねつをするなら、ヒートショックのリスクを十分じゅうぶん理解りかいしたうえらしたほうがいということ。そのうえで、予算よさんができたらさらに追加ついか断熱だんねつリフォームを、できれば住宅じゅうたくをまるごとおこなうようにすることが理想りそうてきです。

たん寿命じゅみょうばすのではなく、断熱だんねつ住宅じゅうたく健康けんこうてき長寿ちょうじゅ目指めざそう

になる費用ひようですが、矢島やじまさんの会社かいしゃ場合ばあい、「部分ぶぶん断熱だんねつ」をする場合ばあい目安めやすとして「10じょうひろさで150まん~200まんえん」と説明せつめいしているそうです。

「また、断熱だんねつ工事こうじには補助ほじょきん制度せいどがあるので、それも有効ゆうこう使つかうようにするといいでしょう。いまなら国土こくど交通省こうつうしょう地方自治体ちほうじちたいとで費用ひよう最大さいだい8わり・70まんえんまで補助ほじょする制度せいど利用りようできます」(矢島やじまさん)

それでも「さきみじかいから」と躊躇ちゅうちょする高齢こうれいしゃもいるかもしれません。しかし、先述せんじゅつしたように、人生じんせい意外いがいながいもの。人生じんせい100ねん時代じだいだからといって、みなみな100さいまで元気げんきでいられるとはいませんが、日本人にっぽんじん平均へいきん寿命じゅみょう明治めいじ時代じだいの40さいだいからほぼ2ばいの80さいだいびています。

断熱だんねつ住宅じゅうたく健康けんこう寿命じゅみょうばす

伊香賀先生たちによる調査データより。冬の居室の平均室温が14.7度の「寒冷住まい群」に比べて、同17.0度の「温暖住まい群」の高齢者の要介護認定になる年齢は、約3歳後ろ倒しになることがわかりました(出典:中島侑江、伊香賀俊治ほか:地域在住高齢者の要介護認定年齢と冬季住宅内温熱環境の多変量解析 冬季の住宅内温熱環境が要介護状態に及ぼす影響の実態調査 その2. 日本建築学会環境系論文集 84(763), p.795-803, 2019.)

伊香いか先生せんせいたちによる調査ちょうさデータより。ふゆ居室きょしつ平均へいきん室温しつおんが14.7の「寒冷かんれいまいぐん」にくらべて、どう17.0の「温暖おんだんまいぐん」の高齢こうれいしゃよう介護かいご認定にんていになる年齢ねんれいは、やく3さいうしだおしになることがわかりました(出典しゅってん中島なかじま侑江、伊香いか俊治しゅんじほか:地域ちいき在住ざいじゅう高齢こうれいしゃよう介護かいご認定にんてい年齢ねんれい冬季とうき住宅じゅうたくない温熱おんねつ環境かんきょう変量へんりょう解析かいせき 冬季とうき住宅じゅうたくない温熱おんねつ環境かんきょうよう介護かいご状態じょうたいおよぼす影響えいきょう実態じったい調査ちょうさ その2. 日本にっぽん建築けんちく学会がっかい環境かんきょうけいろん文集ぶんしゅう 84(763), p.795-803, 2019.)

さらに、伊香いか先生せんせいたちの調査ちょうさ研究けんきゅうによって、断熱だんねつ住宅じゅうたくにすると介護かいご必要ひつようになる年齢ねんれいおそくなる、つまり健康けんこう寿命じゅみょうびるという結果けっかています(上記じょうきグラフ)。健康けんこう寿命じゅみょうびれば、もちろんどもにとっても負担ふたんります。もしも読者どくしゃ両親りょうしんらす実家じっかとう断熱だんねつリフォームをすすめても、「さきが……」と遠慮えんりょするようであれば、「部分ぶぶん断熱だんねつ」だけでもおこなうようにすすめる、あるいは費用ひよう負担ふたんしてあげてはいかがでしょうか。

取材しゅざい協力きょうりょく
スペースマイン
慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく 理工学部りこうがくぶ 教授きょうじゅ 伊香いか 俊治しゅんじさん
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2024/06/icon.jpg
連載れんさい 断熱だんねつしん時代じだい 住宅じゅうたく性能せいのうなかでも、おおきく関心かんしんたかまっているのが「断熱だんねつ性能せいのう」。技術ぎじゅつ進化しんかによりエコ貢献こうけんがアップデートされ、健康けんこうごすために必要ひつようという認識にんしきたかまりました。断熱だんねつ重要じゅうようし、れるうごきがいま加速かそくしています。
37
ほん
ライター一覧いちらん
まえ記事きじ 要求ようきゅう定義ていぎ」から自宅じたくリノベをはじめてみた。建築けんちくとアイデアふくらみ想像そうぞう以上いじょう
つぎ記事きじ ちく40ねんちょうも2000まんえんリノベで耐震たいしん等級とうきゅう3相当そうとう断熱だんねつ等級とうきゅう6以上いじょう国内こくない最高さいこう
人気にんき記事きじランキング
SUUMOでまいをさがしてみよう