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築40年超も2000万円リノベで耐震等級3相当・断熱等級6以上と国内最高レベルにできた! 実家も新築並に性能向上 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト
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連載れんさい断熱だんねつしん時代じだい
籠島 康弘
籠島かごしま 康弘やすひろ
2024ねん2がつ14にち (水)すい

ちく40ねんちょうも2000まんえんリノベで耐震たいしん等級とうきゅう3相当そうとう断熱だんねつ等級とうきゅう6以上いじょう国内こくない最高さいこうレベルにできた! 実家じっか新築しんちくなみ性能せいのう向上こうじょう

築40年超も2000万円リノベで耐震等級3相当・断熱等級6以上と国内最高レベルにできた! 実家も新築並に性能向上
写真しゃしん提供ていきょう/YKK AP)
最近さいきんのリノベーションブームをけて、実家じっかを、あるいは中古ちゅうこ一戸建いっこだてを購入こうにゅうしてリフォームすることを視野しやれているひとおおいのではないでしょうか。しかし、をつけてほしいことがあります。それは住宅じゅうたく性能せいのう向上こうじょうです。そのも「性能せいのう向上こうじょうリノベのかい」をげた、YKK AP 住宅じゅうたく本部ほんぶ リノベーション事業じぎょう西宮にしのみやたかひさしさんにおはなしうかがいながら、その理由りゆう紐解ひもといていきましょう。

耐震たいしん性能せいのう断熱だんねつ性能せいのうこころもとない中古ちゅうこ一戸建いっこだてがたくさんある

古い中古一戸建てをライフスタイルに合わせてリノベーションすると、あわせて「耐震」「断熱」性能も高めることができる(写真提供/YKK AP)

ふる中古ちゅうこ一戸建いっこだてをライフスタイルにわせてリノベーションすると、あわせて「耐震たいしん」「断熱だんねつ性能せいのうたかめることができる(写真しゃしん提供ていきょう/YKK AP)

中古ちゅうこ一戸建いっこだてをリフォーム/リノベーションすれば、たいていは新築しんちく一戸建いっこだてをてるよりも費用ひようおさえられます。注文ちゅうもん住宅じゅうたく同様どうよう自分じぶんたちのライフスタイルにわせた間取まどりや仕様しようにできるのが魅力みりょく

そんな中古ちゅうこ一戸建いっこだてのリフォーム/リノベーションで注意ちゅういしたいのが、「耐震たいしん」と「断熱だんねつ性能せいのう向上こうじょうです。

リノベーション前(写真提供/YKK AP)

リノベーションまえ写真しゃしん提供ていきょう/YKK AP)

レッドシダー(北米のヒノキ科針葉樹)のサイディングに、既存の銅葺きを補修した屋根、大きな窓のコントラストがモダンな「鎌倉の家」(写真撮影/桑田瑞穂)

レッドシダー(北米ほくべいのヒノキ針葉樹しんようじゅ)のサイディングに、既存きそんどうきを補修ほしゅうした屋根やねおおきなまどのコントラストがモダンな「鎌倉かまくらいえ」(写真しゃしん撮影さつえい桑田くわた瑞穂みずほ

窓の周りの壁(写真では見えないが)にはYKK APの耐震フレーム(フレームⅡ)が入り、さらに手前の大きな柱に見える部分も耐震フレームが入った施工事例(写真提供/YKK AP)

まどまわりのかべ写真しゃしんではえないが)にはYKK APの耐震たいしんフレーム(フレームⅡ)がはいり、さらに手前てまえおおきなはしらえる部分ぶぶん耐震たいしんフレームがはいった施工しこう事例じれい写真しゃしん提供ていきょう/YKK AP)

(写真撮影/桑田瑞穂)

写真しゃしん撮影さつえい桑田くわた瑞穂みずほ

とくに、耐震たいしん性能せいのうについてはれいねん能登半島のとはんとう地震じしんあらためてその重要じゅうようせいかんじていることでしょう。耐震たいしん性能せいのうについて簡単かんたんにおさらいすると、建物たてもの地震じしんたいするつよさの評価ひょうか基準きじゅん耐震たいしん等級とうきゅう1~3の3段階だんかいあり、等級とうきゅう1でも、すうひゃくねんいち程度ていど地震じしん震度しんど6きょうから7程度ていど)にたいしても倒壊とうかい崩壊ほうかいしないとされています(しかし“いちおう”であり、大破たいはる)。現在げんざい建築けんちく基準きじゅんほうではこの等級とうきゅう1が最低さいてい基準きじゅんです。

これは2000ねん6がつ施行しこうされた建築けんちく基準きじゅんほう改正かいせいもとづくものです。そのため、これ以前いぜんてられた一戸建いっこだては現行げんこう耐震たいしん性能せいのうたしていない可能かのうせいがあります。とくに1981ねん5がつ以前いぜんてられた(建築けんちく確認かくにん取得しゅとくした)きゅう耐震たいしん基準きじゅん時代じだい一戸建いっこだてについては、自治体じちたい補助ほじょきん制度せいどもうけてまで耐震たいしん診断しんだんうながすほど、耐震たいしん性能せいのう不安ふあんがあります。

(写真/PIXTA)

写真しゃしん/PIXTA)

また断熱だんねつ性能せいのうについては、昨今さっこん光熱こうねつ高騰こうとうけて、なにとかしたいとおもっているひともたくさんいるでしょう。だつ炭素たんそ社会しゃかいけて新築しんちく一戸建いっこだては2025ねんからしょうエネ基準きじゅんへの適合てきごう義務ぎむされ、断熱だんねつ等級とうきゅう4以上いじょうもとめられます。さらにおそくとも2030ねんまでには断熱だんねつ等級とうきゅう5以上いじょう義務ぎむされる予定よていです。断熱だんねつ等級とうきゅう4は現在げんざいしょうエネ基準きじゅん平成へいせい28ねん(2016ねん)基準きじゅん)、断熱だんねつ等級とうきゅう5はZEH水準すいじゅんをクリアしていることをしめします。

そもそもしょうエネ基準きじゅん昭和しょうわ55ねん(1980ねん)にはじめて制定せいていされ、このとき基準きじゅん現在げんざい断熱だんねつ等級とうきゅう2に相当そうとうします。以降いこうしょうエネ基準きじゅん随時ずいじ改訂かいていされてきましたが、基準きじゅんへの適合てきごう義務ぎむではなかったため、断熱だんねつ性能せいのうこころもとない一戸建いっこだてが非常ひじょうおお存在そんざいしているのが現状げんじょうです。現在げんざい断熱だんねつ等級とうきゅう最高さいこうは7。日本にっぽんにおける等級とうきゅう相当そうとう断熱だんねつ性能せいのうたりまえになっているなかきわめておくれをとっています。

耐震たいしん断熱だんねつ性能せいのう向上こうじょう明確めいかく数値すうちとうしめすプロジェクト

では、このような構造こうぞう自体じたい性能せいのう不十分ふじゅうぶん一戸建いっこだてを高性能こうせいのう新築しんちくなみかそれ以上いじょう耐震たいしん性能せいのう断熱だんねつ性能せいのうまでたかめることはできるのでしょうか。結論けつろんからえば、技術ぎじゅつてきには十分じゅうぶん可能かのうです。しかし、その性能せいのうはリフォーム施工しこうれいによってバラツキがあるのが現状げんじょうです。

バラツキがある理由りゆう後述こうじゅつしますが、そんな状況じょうきょうで、明確めいかく耐震たいしん性能せいのう断熱だんねつ性能せいのう数値すうちかかげて2017ねんからんできたのがYKK APによる「戸建こだて性能せいのう向上こうじょうリノベーション実証じっしょうプロジェクト」です。どうプロジェクトについては、以前いぜんおしゃれだけじゃない!最先端さいせんたんの“性能せいのう向上こうじょうリノベ“で新築しんちく以上いじょう耐震たいしんせい断熱だんねつせいれる」で取材しゅざいしたので、そちらも参考さんこうにしてください。

(写真撮影/桑田瑞穂)

写真しゃしん撮影さつえい桑田くわた瑞穂みずほ

このプロジェクトでは耐震たいしん性能せいのう最高さいこう等級とうきゅう耐震たいしん等級とうきゅう3(上部じょうぶ構造こうぞう評点ひょうてん1.5以上いじょう)、断熱だんねつ性能せいのうはHeat20のG2(断熱だんねつ等級とうきゅう6相当そうとう)を目標もくひょう中古ちゅうこ一戸建いっこだての性能せいのう向上こうじょうさせてきました。

耐震たいしん等級とうきゅう3とは、倒壊とうかい崩落ほうらくすることなく災害さいがい復興ふっこう拠点きょてんとして機能きのうつづけられるだけのたか耐震たいしんせいがあることをしめします。消防署しょうぼうしょ警察けいさつしょとう義務ぎむづけられている耐震たいしんレベルです。

自治体じちたい補助ほじょきん制度せいどによって耐震たいしん工事こうじうながしている1981ねんがつ以前いぜんきゅう耐震たいしん基準きじゅん時代じだい一戸建いっこだてでも、しかるべき耐震たいしん工事こうじおこなえば、耐震たいしん等級とうきゅう3基準きじゅんにまでたかめることができます。

先日せんじつれい6ねん能登半島のとはんとう地震じしんでもそうですが、やはり耐震たいしん性能せいのうひくい、とくちく40ねん以上いじょうきゅう耐震たいしんだといのち危険きけんがあります。そればかりか、たおれた建物たてもの隣家りんかこわしたり、みちふさいでしまって緊急きんきゅう車両しゃりょうさきすすめないことが多々たたあります」と、どうプロジェクトをげたYKK AP 住宅じゅうたく本部ほんぶリノベーション事業じぎょう西宮にしのみやさん。緊急きんきゅう車両しゃりょうとおれなければ、すくえるいのちうしなわれてしまう可能かのうせいがあります。

耐震たいしん等級とうきゅう区分くぶん(2000ねん基準きじゅん

耐震たいしん等級とうきゅう 耐震たいしんせい 対象たいしょう
等級とうきゅう3 耐震たいしん等級とうきゅう1の1.5ばい耐震たいしんせい 消防署しょうぼうしょ警察けいさつしょなど。長期ちょうき優良ゆうりょう住宅じゅうたく対象たいしょう
等級とうきゅう2 耐震たいしん等級とうきゅう1の1.25ばい耐震たいしんせい 避難ひなん場所ばしょ指示しじされている学校がっこう病院びょういんなど。
長期ちょうき優良ゆうりょう住宅じゅうたく対象たいしょう
等級とうきゅう1 震度しんど5程度ていど損壊そんかいせず、震度しんど6きょう程度ていどでも即時そくじ倒壊とうかい崩壊ほうかいしない 木造もくぞう場合ばあい、2000ねん改正かいせい建築けんちく基準きじゅんほう以降いこうてられた一戸建いっこだて(それ以前いぜんてられたものがすべて等級とうきゅう1をたしていないわけではない)

一方いっぽう断熱だんねつ性能せいのうがHeat20のG2とは、断熱だんねつ先進せんしんこくであるヨーロッパとほぼおな世界せかいトップレベルということです。G2は断熱だんねつ等級とうきゅう6に相当そうとうします。

断熱だんねつ等級とうきゅう区分くぶん

断熱だんねつ等級とうきゅう
等級とうきゅう7 Heat20のG3レベル
等級とうきゅう6 Heat20のG2レベル
等級とうきゅう5 ZEH水準すいじゅんおそくとも2030ねんまでには新築しんちく住宅じゅうたく義務ぎむ予定よてい
等級とうきゅう4 2016ねんしょうエネ基準きじゅん。2025ねんから新築しんちく住宅じゅうたく義務ぎむ
等級とうきゅう3 平成へいせい4ねん(1992ねん基準きじゅん
等級とうきゅう2 昭和しょうわ55ねん(1980ねん基準きじゅん。1980ねんしょうエネ基準きじゅん同等どうとう
等級とうきゅう1 等級とうきゅう2未満みまん

また「Heat20のG2(断熱だんねつ等級とうきゅう6相当そうとう)」は、ZEH水準すいじゅん断熱だんねつ等級とうきゅう5)以上いじょうですから、太陽光たいようこう発電はつでんとうそなえればエネルギー収支しゅうし実質じっしつゼロ以下いかになります。

昨今さっこん光熱こうねつ高騰こうとうあたまいたいというひとおおいでしょう。しかしそれでもいまくに電気でんき都市としガスの小売こうり事業じぎょうしゃたいして補助ほじょきん交付こうふすることで、一般いっぱん家庭かてい企業きぎょうとう光熱こうねつ値引ねびきされているのです。

この「電気でんき・ガス価格かかく激変げきへん緩和かんわ対策たいさく事業じぎょう」は、消費しょうひしゃ直接ちょくせつ補助ほじょきんけるわけではないので実感じっかんしにくいのですが、とはいえわたしたちの光熱こうねつおさえられているのはたしかです。ところがどう事業じぎょうは2024ねん4がつまつまでに終了しゅうりょうし、5がつ以降いこう激変げきへん緩和かんわはば縮小しゅくしょうされる予定よていです。もしこの事業じぎょうわったら……とおもうとゾッとしませんか。しかし、G2レベルにたかめて太陽光たいようこう発電はつでんそなえれば光熱こうねつなやみをスッキリと解消かいしょうできそうです。

戸建こだて性能せいのう向上こうじょうリノベーションの費用ひようやく2000まんえん

では「耐震たいしん等級とうきゅう3」と「断熱だんねつ等級とうきゅう6(Heat20のG2相当そうとう)」にリノベーションする費用ひようは、一体いったいどれくらいかかるのでしょうか。

いちから計算けいさんして設計せっけいできる新築しんちくちがい、中古ちゅうこ一戸建いっこだては1むねごとに立地りっち間取まどとうことなります。さらにふる一戸建いっこだては部屋へやこまかくかれているなどするので、やはり現代げんだいらしにわせた間取まどりに変更へんこうしなければなりません。

三重の事例(写真提供/YKK AP)

三重みえ事例じれい写真しゃしん提供ていきょう/YKK AP)

三重の事例(写真提供/YKK AP)

三重みえ事例じれい写真しゃしん提供ていきょう/YKK AP)

だからといって、性能せいのう向上こうじょう間取まど変更へんこうも、ある意味いみおも存分ぞんぶんに”やってしまうと費用ひようがうなぎのぼりに。いくら耐震たいしん断熱だんねつ性能せいのう向上こうじょうするからといって、費用ひようがあまりにもかかるのであればだれもやりたいとおもわないでしょう。

性能せいのう向上こうじょうさせつつ、いかに費用ひようおさえるかも、我々われわれのプロジェクトでは重要じゅうよう要素ようそでした。プロジェクトを結論けつろんとして、新築しんちく基準きじゅんおおきくえる性能せいのう向上こうじょうさせて、かつらしやすい間取まどとうえるための費用ひようは、規模きぼおおきく左右さゆうはされますが、おおむね2000まんえん前後ぜんこうだとわかりました」と西宮にしのみやさん。

「これならどう性能せいのう新築しんちく一戸建いっこだてを、おな場所ばしょてるよりはやすおさえられます。それに、いまから新築しんちく一戸建いっこだてをてる場合ばあいえきから徒歩とほ15ふんなどの立地りっちおおいのですが、中古ちゅうこ一戸建いっこだてなら徒歩とほ2~3ぶんつかることも。これからは新築しんちくよりも立地りっち条件じょうけんくて、性能せいのうたか一戸建いっこだてにリノベーションできる中古ちゅうこ物件ぶっけんえてくるとおもいます」

また、親族しんぞくのこした一戸建いっこだての性能せいのう向上こうじょうさせたひとは“愛着あいちゃく”があるぶん、2000まんえん以上いじょう費用ひようをかける傾向けいこうがあるそうです。

さらに最近さいきんは、生活せいかつ中心ちゅうしんになるゾーンだけ断熱だんねつおこなう「ゾーン断熱だんねつ」を選択せんたくするひとえているのだとか。「住宅じゅうたく全体ぜんたい耐震たいしん断熱だんねつ向上こうじょうリノベーションをはか方々かたがたは、だいたい30だい~50だいです。たいして70だい以上いじょう断熱だんねつのみ “ゾーン断熱だんねつ”をえら傾向けいこうがあります」

■ゾーン断熱だんねつのイメージ

日常的に長い時間を過ごす場所、行き来することでヒートショックなど健康リスクの高い水まわり・廊下などを含めた生活空間を断熱リフォームする

日常にちじょうてきなが時間じかんごす場所ばしょすることでヒートショックなど健康けんこうリスクのたかみずまわり・廊下ろうかなどをふくめた生活せいかつ空間くうかん断熱だんねつリフォームする

子育こそだてをえた二人ふたりらしの高齢こうれいしゃが、2かいての住宅じゅうたく全体ぜんたい断熱だんねつするよりも、生活せいかつ中心ちゅうしんである1かい部分ぶぶんのみなどを“ゾーン断熱だんねつ” するというイメージです。これなら費用ひようおさえつつ、人生じんせい最後さいご時間じかんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)をたかめることができます。

まずは耐震たいしん性能せいのう断熱だんねつ性能せいのうについての知識ちしきることからはじめよう

ところで、先述せんじゅつのようにリフォームの施工しこうれいによってバラツキがあるのはなぜでしょうか。

理由りゆうの1つは、施主せしゅがわ耐震たいしん断熱だんねつについてあまりくわしくないことがあります。施主せしゅがわから具体ぐたいてき数値すうちとうもとめず、施工しこう会社かいしゃも、たとえば断熱だんねつえば「ふゆあたたかくなつすずしくなります」など方針ほうしん合意ごういできればスムーズに商談しょうだんすすんでいくことでしょう。施主せしゅしめした予算よさんない最大限さいだいげん性能せいのう向上こうじょうはかればいいので施工しこうするがわも、あまりくわしくなくても商売しょうばいになります。

(写真/PIXTA)

写真しゃしん/PIXTA)

「あるいは、事業じぎょうしゃとしては性能せいのう向上こうじょう技術ぎじゅつっていても、“そうなれば費用ひようふくらむが、どうやって施主せしゅ説明せつめいすればいいのかわからない”など、すすめるさいのさまざまな課題かだいがあります。そこでわたしたちは、事業じぎょうしゃけに2021ねん10がつに“性能せいのう向上こうじょうリノベのかい”をげました」(西宮にしのみやさん)

このかいでは性能せいのう向上こうじょうリノベーションをおこないたいとおも事業じぎょうしゃたいして、つぎの4つの役割やくわりたします。

技術ぎじゅつサポート。対象たいしょうとなる住宅じゅうたくちく年数ねんすう目指めざ性能せいのう入力にゅうりょくすることで、コストイメージと工事こうじ内容ないよう一目いちもくでわかる早見はやみひょうや、現場げんば調査ちょうされがないようにするチェックリストといったツールの提供ていきょうです。

業務ぎょうむサポート。耐震たいしん性能せいのう断熱だんねつ性能せいのう計算けいさん補助ほじょきん申請しんせい太陽光たいようこう発電はつでん設置せっちなど、専門せんもん知識ちしき必要ひつようになる業務ぎょうむのサポートです。施工しこう会社かいしゃが、必要ひつようおうじて専門せんもん企業きぎょうとスムーズに業務ぎょうむ提携ていけいできる仕組しくみを提供ていきょうしています。

営業えいぎょうサポート。施主せしゅがわたいするどうかいみを周知しゅうちすることです。いちれいとして、どうかい参画さんかくしている事業じぎょうしゃ自慢じまんの「性能せいのう向上こうじょうリノベ物件ぶっけん」をエントリーする「性能せいのう向上こうじょうリノベ デザインアワード」があります。評価ひょうかされた施工しこう事例じれい性能せいのう数値すうちして1さつほんにまとめられ、販売はんばいされています。

④ネットワーク。大学だいがく教授きょうじゅ専門せんもんによるセミナーをつうじて知識ちしきのアップデートをつうじて会員かいいん知識ちしきをアップデートしてもらうためのみです。また会員かいいんがけた施工しこう事例じれいおとずれて、質問しつもんできる見学けんがくかいなどもあります。

事業者同士の交流や、技術的ノウハウの習得などに役立ててもらえるように、同会では現場見学会を適宜開催している(写真提供/YKK AP)

事業じぎょうしゃ同士どうし交流こうりゅうや、技術ぎじゅつてきノウハウの習得しゅうとくなどに役立やくだててもらえるように、どうかいでは現場げんば見学けんがくかい適宜てきぎ開催かいさいしている(写真しゃしん提供ていきょう/YKK AP)

現在げんざい、この「性能せいのう向上こうじょうリノベのかい」に参画さんかくしている事業じぎょうしゃやく500しゃ。“性能せいのう向上こうじょうリノベ”に賛同さんどうしたのは施工しこう会社かいしゃだけでなく、断熱だんねつざいをつくっているメーカーや「いくら性能せいのうたかめても、しろアリにわれたらおおわりい、とぼうあり会社かいしゃ参画さんかくしてくれました」

今後こんご高齢こうれいしゃ屋内おくない事故じこらすためのみや、既存きそん賃貸ちんたい物件ぶっけん性能せいのう向上こうじょうにもみたい、と西宮にしのみやさん。また「高性能こうせいのう中古ちゅうこ一戸建いっこだてを一般いっぱん消費しょうひしゃすすめるために、買取かいとり再販さいはんなどをがける不動産ふどうさん会社かいしゃ参画さんかくうながしていきたいですね」
このように、「性能せいのう向上こうじょうリノベのかい」の活動かつどうすすむほど、全国ぜんこく各地かくちに「性能せいのう向上こうじょうリノベ」された一戸建いっこだてがえていくはずです。

たしかに現状げんじょうは、耐震たいしん性能せいのう断熱だんねつ性能せいのう新築しんちくおと一戸建いっこだてでらしても、える不具合ふぐあいかんじないかもしれません。しかし悲惨ひさん地震じしん映像えいぞうからをそらして、光熱こうねつ請求せいきゅうしょてためいきらしているなら、まずは「性能せいのう向上こうじょうリノベのかい」などの施工しこう事例じれいたり、おそくとも2030ねんまでに義務ぎむ予定よていされている断熱だんねつ等級とうきゅう5とは?を調しらべてみることからはじめてみませんか。

取材しゅざい協力きょうりょく
YKK AP
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2024/06/icon.jpg
連載れんさい 断熱だんねつしん時代じだい 住宅じゅうたく性能せいのうなかでも、おおきく関心かんしんたかまっているのが「断熱だんねつ性能せいのう」。技術ぎじゅつ進化しんかによりエコ貢献こうけんがアップデートされ、健康けんこうごすために必要ひつようという認識にんしきたかまりました。断熱だんねつ重要じゅうようし、れるうごきがいま加速かそくしています。
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ほん
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まえ記事きじ ”ひと部屋へやだけ断熱だんねつリフォーム”のススメ。室温しつおん18以上いじょう健康けんこうリスク大幅おおはばげん
つぎ記事きじ おしゃれ空間くうかんつくれると人気にんきの「ハイドア」あつくてたかいとなにがいい? 注文ちゅうもん住宅じゅうたく
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