しっぱいしない手洗てあらい洗濯せんたくの仕方しかた

衣類いるいを洗濯せんたくするとき、ほとんどの方ほうが洗濯せんたく機きを使つかっているのではないでしょうか。手洗てあらいをしたことがない人ひとも少すくなくないはずです。しかし、おしゃれ着ぎを洗濯せんたく機きで洗濯せんたくして、傷いたんでしまったなんて経験けいけんはありませんか？洗あらい方かたに工夫くふうをすれば、大事だいじな洋服ようふくの傷いたみを防ふせげるかもしれません。今回こんかいは、しっぱいしない手洗てあらい洗濯せんたくの仕方しかたを紹介しょうかいします。

手洗てあらい洗濯せんたく方法ほうほう

デリケートな衣類いるいは、洗面せんめん器きなどを使つかって手てで洗あらいます。手洗てあらい洗濯せんたくの仕方しかたには、「もみ洗あらい」「押おし洗あらい」「つかみ洗あらい」「振ふり洗あらい」「つけこみ洗あらい」などの方法ほうほうがあります。

手洗てあらい洗濯せんたくの道具どうぐには、たらいや洗面せんめん器き(大おおきめのものが便利べんり)・洗濯せんたくブラシ・計量けいりょうカップとスプーン・温度おんど計けいなどがあると便利べんりです。

もみ洗あらいの仕方しかた

最もっとも一般いっぱん的てきな手洗てあらいの方法ほうほうが、もみ洗あらいです。摩擦まさつが大おおきいので、色いろ落おちしない丈夫じょうぶな木綿もめんや麻あさなどの衣類いるいに適てきしています。ただし、木綿こわた素材そざいでもフリルや刺ししゅうのついたものは注意ちゅういしてください。洗浄液せんじょうえきに弱じゃくアルカリ性あるかりせい洗剤せんざいを用もちいる場合ばあいは水みず４ℓに５〜６ ｇ（大おおさじ軽かるく２杯はい）が適量てきりょうです。

押おし洗あらいの仕方しかた

両手りょうてで、洗濯せんたく物ぶつを容器ようきの底そこに押おしつけてはゆるめ、また押おしつける動作どうさをくり返かえすのが、押おし洗あらいです。セーターなどの毛け製品せいひんや厚地あつじのもの、しわをつけたくないものに適てきします。押おし洗あらいは、衣類いるいをたたんでそのまま洗浄液せんじょうえきにひたして、やさしく押おして洗あらいます。洗剤せんざいは、おしゃれ着用ちゃくようの中性ちゅうせい洗剤せんざいを使用しようします。また、中性ちゅうせい洗剤せんざい液えきにしばらく浸ひたしてから押おし洗あらいをするのも一法いっぽうです。

つかみ洗あらいの仕方しかた

手洗てあらいの方法ほうほうにはいろいろありますが、デリケートな繊維せんいや薄うすい生地きじには、つかみ洗あらいをします。振ふり洗あらいよりもやや強つよい作用さようで汚よごれは落おちますが、摩擦まさつや引ひっぱりにあまり強つよくないものに向むく、弱よわい作用さようの洗あらい方かたです。フェルト化かしやすいウール製品せいひんやレースのように薄うすくて柔やわらかいもの、化繊かせんなどに行おこないます。

つかみ荒あらいは、両手りょうてで左右さゆうからはさむように寄よせたり、ゆるめたりする動作どうさをくり返がえします。洗剤せんざいは中性ちゅうせい洗剤せんざいを用もちいます。すすぎは２回かいくり返かえします。

振ふり洗あらいの仕方しかた

手洗てあらいの中なかでも、最もっともおだやかな洗あらい方かたのひとつは振ふり洗あらいです。汚よごれの軽かるいもの、染そめの弱よわいもの、しわになりやすい絹きぬやアセテートなどに向むく洗あらい方ほうです。スカーフなど、軽かるくつかんで、洗剤せんざい液えきの中なかで前後ぜんご左右さゆうに振ふります。洗剤せんざいは中性ちゅうせい洗剤せんざいを使つかいます。

つけこみ洗あらいの仕方しかた

つけこみ洗あらいは、一番いちばんデリケートな衣類いるいの洗あらい方かたです。おしゃれ着用ちゃくようの中性ちゅうせい洗剤せんざいに衣類いるいをつけこんで動うごかしません。この方法ほうほうでも洗あらえない衣類いるいは、基本きほん的てきに家庭かていでは洗あらうことができません。

ドライマークの衣類いるいを洗濯せんたくする方法ほうほう

一般いっぱん的てきにドライマークが表示ひょうじされている衣類いるいは、基本きほん的てきには水みずを使つかって洗濯せんたくができません。しかし、洗濯せんたく方法ほうほうやドライマーク洗剤せんざいなどを使用しようすることで家庭かていでも洗濯せんたくできる衣類いるいがけっこうあるのです。

ドライマークは、ウールやシルク、レーヨンなどの生地きじの衣類いるいに使つかわれていることが多おおいです。また、生地きじに関係かんけいなく衣類いるいの縫製ほうせいや染色せんしょくによっても使つかわれている場合ばあいもあります。

ここで大切たいせつなのが、そもそも水みずで洗あらう事ことが出来できない衣類いるいを見極みきわめることです。次つぎのような衣類いるいは、水洗みずあらいできませんので、参考さんこうにしてください。

水みずで洗あらうことが出来できない衣類いるいを洗あらってしまうと、間違まちがいなく失敗しっぱいしてしまいます。 洗あらえるかどうかの見極みきわめができない場合ばあいは、クリーニング店てんにお任まかせするのが安全あんぜんです。また、水みずで洗あらう事ことができるドライマーク衣類いるいであっても、洗あらい方かたによっては失敗しっぱいすることがありますので、次つぎの点てんをしっかり理解りかいした上うえで、洗あらうようにしましょう。

つけこみ洗あらいが基本きほん

おしゃれ着ぎやドライマークの衣類いるいを手洗てあらい洗濯せんたくする場合ばあいは、衣類いるいをできるだけ動うごかさないようにする必要ひつようがあります。特とくにウールなどの素材そざいは、衣類いるいを動うごかすと繊維せんいが絡からみ合あって縮ちぢんでしまいます。

長時間ちょうじかん水みずに浸つけない

水みずに浸つかる時間じかんが少すくないほど、縮ちぢみや型かた崩くずれ、色いろ落おちなどが起おこりにくくなりますので、短時間たんじかんでのつけこみ洗あらいを行おこないましょう。また、すすぎも短時間たんじかんで行おこなうようにしましょう。

専用せんよう洗剤せんざいを使用しようする

洗剤せんざいは、中性ちゅうせいのドライマーク専用せんよう洗剤せんざいを使用しようしましょう。ドライマーク専用せんよう洗剤せんざいには、いろいろなタイプが市販しはんされていますが、使用しようする洗剤せんざいによって性能せいのうが全まったく異ことなります。シリコンや柔軟じゅうなん化か剤ざいなど繊維せんいのすべりをよくする成分せいぶんが入はいった専用せんよう洗剤せんざいをおすすめします。

手洗てあらい洗濯せんたくのちょっとした工夫くふう

ひどい汚よごれのものを手洗てあらいするときは、布目ぬのめにそってブラシで軽かるくこするとよいのです。また、とくに汚よごれのひどいところや刺ししゅうの部分ぶぶんなどは、こすらずに、ブラシの背せ板ばんで軽かるくたたいたほうが効果こうか的てきです。平たいらな面めんの上うえに布ぬのを広ひろげて、洗剤せんざい液えきをかけながら行おこないましょう。

また、古こ歯はブラシも手洗てあらい洗濯せんたくのアイテムになります。手洗てあらい洗濯せんたくの前まえに、ズボンの折おり返かえしやポケットの中なかのごみやちりを取とり除のぞくのに使つかいます。また、洗濯せんたく中ちゅうは部分ぶぶん洗あらいに使つかいます。汗あせじみになりやすい衿えり、脇わきの下したなどに。こまわりがきいてとくに便利べんりに使つかえます。

汚よごれがかなりひどいものには

汚よごれのひどいエプロンやふきんなどに行おこなわれるのが煮に洗あらいです。容器ようきに粉こな石せっけんを入いれ、熱ねつめの温度おんどにして、箸はしなどでかきまぜながら洗あらうやり方かたです。高温こうおんに強つよい木綿もめんや麻あさに限かぎります。

洗濯せんたく機きで洗あらう前まえの前ぜん処理しょりに

手てでごしごしともみ洗あらいをしてもおちないがんこな汚よごれは、洗剤せんざいに１時じ間あいだほどつけおきしてから、洗濯せんたく機き洗あらいをすると、きれいになります。くつ下したや運動うんどう着ぎ、ワイシャツの衿えりや袖口そでぐち、枕まくら力りょくバーなどには泥どろや汗あせ、皮脂ひし、皮膚ひふの老廃ろうはい物ぶつなどの汚よごれが付着ふちゃくしています。食たべ物もののしみ汚よごれにも、つけおき洗あらいは効果こうか的てきです。

洗剤せんざいは酵素こうそ配合はいごうや酸素さんそ系けい漂白ひょうはく剤ざい入いりのものを使つかいます。液体えきたい洗剤せんざいも水みずにさっと溶とかせますので使つかい勝手がってのよいものです。なお、色いろ柄がらものや生なまなりの衣料いりょうは、むらにならないように注意ちゅういしましょう。

部分ぶぶん的てきに洗あらいたいときには

あまり洗あらいたくないおしゃれ着ぎについてしまった食たべ物もののしみや、ブラウスの脇わきの汗あせだけを洗あらい流ながしたいというときに、ポリ袋ぶくろを利用りようしたつまみ洗あらいをしましょう。大おおきめのポリ袋ぶくろの角かくに小ちいさな穴あなをあけ、洗あらう部分ぶぶんを中なかからつまみ出だし、引ひき出だし口こうを輪わゴムで締しめればＯＫです。