ディズニー｢1泊はく30万まん円えん以上いじょう｣超ちょう高級こうきゅうホテルの衝撃しょうげき ブルガリホテルやアマンに並ならぶ強気つよきの宿泊しゅくはく料りょう

高級こうきゅう棟とうのグランドシャトーに比くらべると、通常つうじょう棟とうといえるのが「ファンタジーシャトー」。こちらは419の客室きゃくしつを有ゆうしている。通常つうじょう棟とうとはいえ宿泊しゅくはく料金りょうきんは、ほかのディズニーホテルと同どう程度ていどの1泊はく6万まん3500円えんからだ。

「ファンタジーシャトー」の客室きゃくしつ。壁かべのくぼみを利用りようしたアルコーヴベッドもある（記者きしゃ撮影さつえい）

ファンタジーシャトーの「スーペリア・アルコーヴルーム」は41平米へいべい。十分じゅうぶんにくつろげる広ひろさだ。「ラプンツェル」や「バンビ」などのディズニーキャラクターをあしらった内装ないそうも楽たのしめる。壁かべのくぼみを利用りようしたアルコーヴベッドが特徴とくちょうだ。ソファとしても利用りようできそうだ。

先述せんじゅつしたようにグランドシャトーは外資がいし系けいのラグジュアリーホテルと匹敵ひってきする価格かかく帯たいだ。そのような高価こうかなホテルをなぜディズニーリゾートに開業かいぎょうするのか。その裏側うらがわには、ディズニーリゾートの運営うんえい会社かいしゃであるオリエンタルランドが進すすめている経営けいえい戦略せんりゃくがある。

コロナ禍かを経へてオリエンタルランドは、「量りょうから質しつ」へと方針ほうしん転換てんかんをしている。まず入園にゅうえん者しゃ数すうの上限じょうげんを引ひき下さげ、入園にゅうえん者しゃを減へらした。2023年度ねんどの入園にゅうえん者しゃ数すうは2751万まん人にんと、2018年度ねんどの3256万まん人にんから15％ほど減少げんしょうしている。

1人ひとり当あたり売うり上あげの上昇じょうしょうを重視じゅうし

一方いっぽうで入園にゅうえん者しゃ1人にん当あたりの売上うりあげ高だかを引ひき上あげる策さくを取とった。チケット単価たんかの値上ねあげや、時間じかんを指定していしてアトラクションを利用りようできるディズニー・プレミアアクセスの販売はんばいだ。これにより1人ひとり当あたりの売上うりあげ高だかは2023年度ねんどに1万まん6644円えんと、2018年ねんの1万まん1815円えんから40％程度ていど上昇じょうしょうした。

この単価たんか上昇じょうしょうによって全体ぜんたいの売上うりあげ高だかが底上そこあげされ、2023年度ねんどは売上うりあげ高だか、営業えいぎょう利益りえきともに過去かこ最高さいこうを記録きろくした。

量りょうから質しつへの転換てんかんを推おし進すすめるうえで重要じゅうようなのが、体験たいけん価値かちの提供ていきょうだ。ファンタジースプリングスホテルはこれまでと異ことなる客室きゃくしつやサービスを提供ていきょうすることで、ホテルでも1人ひとり当あたり売上うりあげ高だかを引ひき上あげようとしている。

ホテル事業じぎょうの売上うりあげ高だかは883億おく円えんと同社どうしゃの15％程度ていどを占しめており、テーマパークに次つぐ主要しゅよう事業じぎょうだ。ファンタジースプリングスホテルの成否せいひはホテル事業じぎょうの成長せいちょう戦略せんりゃくを左右さゆうすることになるだろう。

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