ニュース

中国ちゅうごく、軌道きどう投入とうにゅうに失敗しっぱいした月つき探査たんさ衛星えいせいの回復かいふく試こころみる–米まい宇宙うちゅう軍ぐんの追跡ついせきデータで判明はんめい

• #中国ちゅうごく
• #長ちょう征せい2号ごう
• #DRO

　月つき周回しゅうかい軌道きどうへの投入とうにゅうが失敗しっぱいしたとみられている中国ちゅうごくの月つき探査たんさ機き「DRO-A」「DRO-B」について、回復かいふくが試こころみられている可能かのう性せいが追跡ついせきデータで示しめされている。海外かいがいメディアのSpaceNewsで報ほうじられた。

　DRO-AとDRO-Bは現地げんち時間じかん3月がつ13日にちに「長ちょう征せい2号ごうC」ロケットで西にし昌あきら衛星えいせい発射はっしゃセンターから打うち上あげられた。衛星えいせいは遠方えんぽう逆行ぎゃっこう軌道きどう（Distant Retrograde Orbit：DRO）への投入とうにゅうが予定よていされていたが、予定よてい軌道きどうに入はいることはなかった。

　米べい宇宙うちゅうシステム軍団ぐんだん（Space Systems Command：SSC）傘下さんかの第だい18宇宙うちゅう防衛ぼうえい隊たい（18th Space Defense Squadron：18SDS）のデータによれば、当初とうしょは地球ちきゅう低てい軌道きどう（LEO）にあったDRO-AとDRO-Bは、その後ごに525km×13万まん2577kmの高こう楕円だえん軌道きどうに移動いどう。さらに3月がつ26日にちには、971km×22万まん5193kmの軌道きどうへと引ひき上あげられた。

　天文てんもん物理ぶつり学者がくしゃのJonathan McDowell氏しは「追跡ついせきデータによれば、衛星えいせいのミッションを回復かいふくしようとしたことを示しめす軌道きどう上昇じょうしょう燃焼ねんしょうが、少すくなくとも1回かいは行おこなわれた」と述のべている。中国ちゅうごくはDRO-AとDRO-Bの最新さいしん情報じょうほうをまだ提供ていきょうしていないが、次つぎの軌道きどう上昇じょうしょう燃焼ねんしょうで月つきに到達とうたつできる可能かのう性せいがある。

関連かんれん情報じょうほう
新華社しんかしゃ
SpaceNews