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ispace、月面 げつめん 小型 こがた 探査 たんさ 車 しゃ 「TENACIOUS」の組 く み立 た てを完了 かんりょう –欧州 おうしゅう 法人 ほうじん が独自 どくじ に設計 せっけい 、製造 せいぞう
民間 みんかん 月 がつ 探査 たんさ プログラム「HAKUTO-R 」を進 すす めるispace は7月 がつ 25日 にち 、ミッション2に搭載 とうさい される小型 こがた 探査 たんさ 車 しゃ (マイクロローバー)のフライトモデルの組 く み立 た てが完了 かんりょう したことを発表 はっぴょう した。同社 どうしゃ の欧州 おうしゅう 法人 ほうじん であるispace EUROPEが独自 どくじ に設計 せっけい 、製造 せいぞう した。
マイクロローバーは「TENACIOUS」(テナシアス、「粘 ねば り強 づよ い」という意味 いみ )と名付 なづ けられたことも発表 はっぴょう された。TENACIOUSは、ispace EUROPEがあるルクセンブルクから日本 にっぽん に輸送 ゆそう され、今冬 こんとう の打 う ち上 あ げに向 む けてミッション2の着陸 ちゃくりく 機 き (ランダー)「RESILIENCE 」に搭載 とうさい される。
ミッション2に搭載 とうさい されるマイクロローバーの設計 せっけい や製造 せいぞう 、組 く み立 た ては、欧州 おうしゅう 宇宙 うちゅう 機関 きかん (ESA)とルクセンブルク宇宙 うちゅう 機関 きかん (Luxembourg Space Agency:LSA)が共同 きょうどう で出資 しゅっし した。ESAとLSAは、ルクセンブルクの宇宙 うちゅう 資源 しげん の産業 さんぎょう 化 か を進 すす めるとともに宇宙 うちゅう 資源 しげん の探査 たんさ と活用 かつよう を目指 めざ す宇宙 うちゅう プログラム「LuxIMPULSE」での契約 けいやく をもとにマイクロローバーに出資 しゅっし した。
ispace EUROPEの最高 さいこう 経営 けいえい 責任 せきにん 者 しゃ (CEO)であるJulien-Alexandre Lamamy氏 し によると、TENACIOUSは、欧州 おうしゅう で製造 せいぞう された初 はじ めてのマイクロローバーになるという。ルクセンブルクでは2017年 ねん に宇宙 うちゅう 資源 しげん 法 ほう が施行 しこう 。TENACIOUSは、同 どう 法 ほう に基 もと づいて欧州 おうしゅう 企業 きぎょう の貨物 かもつ (ペイロード)を月 つき に運 はこ び、月 つき の砂 すな や塵 ちり (レゴリス )という宇宙 うちゅう 資源 しげん を採集 さいしゅう する最初 さいしょ のマイクロローバーになるという。
TENACIOUSは高 たか さが26cm、幅 はば が31.5cm、全長 ぜんちょう が54cmという大 おお きさで重 おも さは約 やく 5kg。軽量 けいりょう でロケット打 う ち上 あ げ時 じ の振動 しんどう に耐 た えられるよう躯 むくろ 体 たい には炭素 たんそ 繊維 せんい 複 ふく 合 ごう 材 ざい (CFRP)を採用 さいよう している。高 こう 精細 せいさい のカメラが搭載 とうさい され、スコップでレゴリスをすくう様子 ようす を記録 きろく する。すくわれたレゴリスの所有 しょゆう 権 けん は米 べい 航空 こうくう 宇宙 うちゅう 局 きょく (NASA)に売却 ばいきゃく される契約 けいやく がispaceとかわされており、カメラで撮影 さつえい される動画 どうが は、NASAに見 み せるための証拠 しょうこ としても使 つか われると説明 せつめい する。
TENACIOUS。灰色 はいいろ の部分 ぶぶん がスコップ(出典 しゅってん :ispace)
ルクセンブルクで開 ひら かれた記者 きしゃ 会見 かいけん にはispace EUROPEのJohn Walker氏 し が登壇 とうだん 。Walker氏 し はマイクロローバーのリードエンジニアを務 つと めている。Walker氏 し はTENACIOUSの大 おお きさについて「小 ちい さいクラスに入 はい る」と説明 せつめい 。TENACIOUSの独自 どくじ 性 せい として「太陽 たいよう 光電池 こうでんち パネルで発電 はつでん すること、RESILIENCEを経由 けいゆ して地球 ちきゅう と通信 つうしん すること」を挙 あ げている。
TENACIOUSは、月 つき に到着 とうちゃく 後 ご RESILIENCEにある展開 てんかい 機構 きこう で高 たか さ1mから月 つき の地面 じめん に落 お とされる(月 つき の重力 じゅうりょく は地球 ちきゅう の6分 ぶん の1であるため、月 つき の高 たか さ1mは地球 ちきゅう での高 たか さ20cm程度 ていど という)。
ランダーのRESILIENCEにコマンドを送信 そうしん したりデータを送受信 そうじゅしん したりするのは、日本 にっぽん 法人 ほうじん のispaceが日本 にっぽん の管制 かんせい 室 しつ (ミッションコントロールルーム)から担当 たんとう する。月 つき の地面 じめん に到達 とうたつ したTENACIOUSへのコマンド送信 そうしん やデータ送受信 そうじゅしん は、ランダーを経由 けいゆ してルクセンブルクにあるispace EUROPEのミッションコントロールルームから実施 じっし する。
ispace EUROPE マイクロローバー担当 たんとう リードエンジニア John Walker氏 し
RESILIENCEには、TENACIOUSのほかに複数 ふくすう のユーザーから委託 いたく されたペイロードが搭載 とうさい され、NASAが主導 しゅどう する「Artemis」計画 けいかく にも貢献 こうけん することが期待 きたい されている。
ミッション1では打 う ち上 あ げから着陸 ちゃくりく までの間 あいだ に10段階 だんかい のマイルストーンを設定 せってい しており、それぞれに設 もう けた成功 せいこう 基準 きじゅん (サクセスクライテリア)を達成 たっせい する ことを目指 めざ していた。
ルクセンブルクで開 ひら かれた今回 こんかい の記者 きしゃ 会見 かいけん に登壇 とうだん した、日本 にっぽん 法人 ほうじん で最高 さいこう 収益 しゅうえき 責任 せきにん 者 しゃ (Chief Revenue Officer:CRO)を務 つと める斉木 さいき 敦史 あつし 氏 し は、ミッション2のサクセスクライテリアについて「作成 さくせい 中 ちゅう 」であるとした。
「ミッション2のサクセスクライテリアは、マイクロローバーの分 ぶん がプラスされることになるだろう。スコップで採集 さいしゅう したレゴリスも含 ふく めた観測 かんそく データなどは、ispaceにとって技術 ぎじゅつ 的 てき な財産 ざいさん になると同時 どうじ に、今後 こんご の営業 えいぎょう 的 てき な財産 ざいさん にもなる」(斉木 さいき 氏 し )
ispace CRO 斉木 さいき 敦史 あつし 氏 し
ミッション1は、2022年 ねん 12月にSpace Exploration Technologies(SpaceX)のロケット「Falcon 9」で打 う ち上 あ げられたが、2023年 ねん 4月 がつ に月 つき 着陸 ちゃくりく に失敗 しっぱい した 。2024年 ねん 10~12月 がつ に打 う ち上 あ げ予定 よてい のミッション2 もFalcon 9で打 う ち上 あ げられる。
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